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バルパライゾ大学/ Valparaiso University’16秋派遣生体験談

○留学生活を振り返って

(1)留学の目的は何でしたか。

日本ではない地で長期間生活し、勉強をした上で俯瞰した視野を得ること

(2)上記の目的は達成されましたか。

達成されたと実感している。特に、アメリカならではの分野を学べたことは大きかったと実感している。


○到着後から現在までのことについて教えてください。

(1)渡航前に日本で準備しておけば良かった点

英会話教室に通うこと。お金がかかるからと思っていたが、日頃からの会話の訓練が足りていなかったと実感している。

(2)日本から持ってくれば良かった物

特にない。案外現地で手に入る。(特にAmazonで)例外は薬のみ。自分が知っている薬の方が安心感があるため。特にアメリカでは「病院に行く」というのは非常に深刻な場合以外あまりなく(実感としてだが)、スーパーなどで自分で薬を用意するのが普通。これに関しては現地で手に入る、というのは少し違う。

(3)到着後すぐに購入が必要だったものは何ですか

枕や布団などの寝具や洗剤など。当たり前だが、自分で全て整えなければならない。

(4)生活費(月のお小遣い)はどのくらいですか

食費を除くと、一万円いかない程度だと認識している。大学には学生が持てる”One Card”というのがあり、そこに最初10万円ほどの金額が入っている。大学内での食費は基本的にそれを使用できる。


○大学について

(1)大学キャンパスの設備、雰囲気

いわゆるアメリカの州立大学とはまた違った雰囲気だと思う。リベラルアーツの私立大学であり、きている学生も、裕福な学生が多い印象。インディアナ州という比較的閉鎖的な場所柄も影響してか、留学生に非常に寛大なわけではない。ただ、自分から話しかければ、根の優しい学生が多いので仲良くしてくれる場合が多い。(特に日本語クラブやアジア系のサークルに所属しているような学生)。設備は文句が出ないほどに綺麗で、完璧である。アメリカの私立の大学らしいと思うが、学費という料金に対し、それに見合ったサービスを顧客に提供する、という意識が日本の大学よりも高い印象。

(2)学生同士の交流・友人関係について教えてください

現地の学生:クラブや授業で知り合った学生中心。大学内に日本語専攻の学科があるので、そのような学生は特に優しく仲良くしてくれる。相手も日本語を学びたいのでwin-winの関係だと感じた。

他の国からの留学生:留学生とは基本的に仲がよくなりやすい。私はベトナム人と中国人の女の子と最初のオリエンで仲良くなり、家でパーティをしたりNYに一緒に遊びに行ったりした。

日本人:基本的に少ない。

(3)大学のある街について

ダウンタウンまでのアクセス:徒歩で20分ほど。

お薦めスポット:ダウンタウンの公園。映画鑑賞の無料イベントや冬になるとスケート場が開かれる。

(4)キャンパス内外の治安はいかがですか

キャンパス内:安全。田舎なので、安心できる。キャンパス内には専門の警察官が巡回しているし、10mおきにきにEmergency callが設置されている。近年の情勢を考慮してか、セキュリティーは年々強化されている。

キャンパス外:基本的に安全。ただ、人が少ないので、夜中に一人でダウンタウンに行くのは控えたほうがよい。


○語学研修について

(1) クラスについて教えてください

雰囲気:

1ライティング

→英語のアカデミックライティングを学ぶクラス。課題は多いが、アメリカの授業になれるという意味でもいい練習の場になる。学生は留学生のみ。

2グローバルパースペクティブ

→これも留学生のみのクラス。アメリカの文化や自国の文化について、また「そもそも文化とか?」といった理論について基本的なことを学べる。スピーキングを鍛えるのにいい機会になった。

3インターパーソナルコミュニケーション

コミュニケーション学。課題が多いが学びは多い。先ほどでた「そもそも文化とは?」といった疑問に対してもう少し踏み込んだ様々な理論が学べる。グループワークも多く、現地の学生とよく話せたのも良かった。

4アブノーマルサイコロジー       

日本語でいう臨床心理学のようなもの。アメリカは心理学が非常に進んでおり、この分野の勉強は個人的にオススメである。心理学の基本的な授業の単位がないと受けられない授業で、内容も専門的で難しいものが多い。看護を専攻している学生が多く、他の授業と比べてもやる気と能力が高い学生が多かった。テストも大変だが、一つはこのようなチャレンジングな授業をとれてよかった。

(2)人数/国籍の割合

クラスの人数は10~15人程度。留学生専用の授業以外は、ほとんどクラスに留学生がいない状態だった。ただ、その分先生もクラスに馴染めるように配慮してくれるなど、かなり行き届いている。

(3) 1日の勉強時間と勉強場所

ミッドタームといって、ファイナルテストの前にある中間テストまでは、かなり苦労した。授業について行くのも、課題にもなれず苦労し、授業以外で3~5時間は毎日勉強していた。ミッドタームが終わると、授業があまり忙しくはなくなるため、友達と遊びにいくための余裕が出てきた。

(4)勉強するのに役立つ教材や方法など

テストや授業についていくには、まずは周りの友達が大切であると感じた。テスト内容の確認やわからないことの共有など、定期的に一緒にできる友達がいるとよい。留学生に限らず、日本人の学生が一緒であれば、その学生とも協力してもいいと思う。あまり日本人学生と距離を取りすぎるのもよくなく、ほどよい距離感で、助け合えるときは助けあうとよい。


○英語力についてお書きください。

(1)英語力は伸びていると感じますか

感じる。リーディング、スピーキング、リスニング、共に伸びた。ただ、普段の授業のみだと、あまりスピーキングは伸びないかもしれない。私は留学生の友達とNYと旅行するなどし、どうしても英語で解決し続けないといけない状況を経験したことで、スピーキングが伸びたように思う。

(2)英語力を向上させる上で苦労した点、またご自身で工夫された点はどのようなところですか

<リスニング>

●苦労した点

授業での先生の説明や単語は100パーセント理解できなかった。

特に、学生とのグループワークの際は、スラングや話すスピードが速くてついていけないことがあった。

●工夫した点

・授業に関しては最初、ボイスレコーダーを使って、難しい授業の内容は記録にとっていたが聞き取れなかったところやわからないところは授業の後に聞いて自分なりに解釈するほうが手っ取り早いと思った。

・グループワークなど、現地の学生などの場合は、英語がわからないからといって、恥ずかしいと思ったり、萎縮しないこと。堂々とわからないならわからないと言えばよいし、文法などあまり気にしないで話した方がよいと思った。

<スピーキング>

●苦労した点

若者の言葉など、ナチュラルな英語を話すのには苦労をした。はじめは留学生と仲良くなったので、英語の上手な子の英語をまねることからはじめた。現地の学生と話すときはどんな言葉を選んでいるか注意深く聞いて盗むこと。

<リーディング>

●苦労した点

とにかく量が多い。まだ、特に心理学などは専門用語がすぐに理解できなく、現地の学生と比べれば三倍は時間がかかっていただろうと思う。

●工夫した点

一言一句読む必要があるものもあれば、パラグラフを意識して要点をつまめばある程度十分なリーディングもある。そこを見極めて効率を意識すること。

<ライティング>

●苦労した点

エッセーやスピーチのスクリプトなど、形式がわからなかった点

●工夫した点

大学内にライティングセンターという場所があり、予約すれば学部生や院生が添削をしてくれるサービスがあるので、最初は特に積極的に利用していた。学生により添削のレベルに差があるものの、必ず行くべきだと思う。特に、「盗作」の行為はアメリカでは特に厳しい。少しのミスも許されない。

 


○履修した科目について、振り返ってお書きください。

【科目1】Interpersonal Communication

評価のつけ方:

一週間に一回、1レクチャーのウェブ上のテスト。

二週間に一回程度の、ウェブ上のディスカッション形式のエッセイ提出

授業を通して学んだこと:

人はどのように、なぜ、コミュニケーションをするのか、またそこにある弊害などは何か。

また、そこには「文化」という重要なフェースが関わってくること。コミュニケーションだけでなく、その背景で深く関わる文化についても、様々なワークを通して掘り下げられた。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

テストや課題が多すぎることはないのだが、種類が豊富なので一つ一つこなしていくのに最初は苦労した。

ある程度なれてくると、こなせるようになった。

グループワークも多いので、一番現地の学生と関わる機会の多い授業だったので、その点は楽しかった。

【科目2】Interm Rdg & Wrg Non-Native En

授業形式:レクチャー

評価のつけ方:エッセイ提出

授業を通して学んだこと:

定期的に行われるエッセイの提出によって。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

この授業は比較的通常授業の練習のような感覚で、全体的に楽しんで参加できた。

ライティングの力の向上も実感できた。

【科目3】Global Perspective

授業形式:レクチャー

評価のつけ方:定期的に行われるテストやエッセイの提出。また、授業への参加頻度や意欲による。

授業を通して学んだこと:

グローバルパースペクティブときくと、文化について網羅的に勉強するように聞こえるかもしれないが、実際は少人数の留学生のみのクラスないで、自国の文化や他国の文化、アメリカ文化について、をディスカッションを通して実戦的に学ぶ。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

留学中に感じるもやもやとした「アメリカ」という国について、言語化し、意見を交わすことができる貴重な場だった。授業自体は比較的苦労した、というよりは、どちらかというと学んだことや感じたことを自由にアウトプットできる授業だと思う。

【科目4】Abnormal Psychology

授業形式:留学生限定レクチャー

評価のつけ方:定期的に出されるエッセイの課題やグループワークがあるが、中心となっているのは4回程度ある定期テストである。定期テストは指定されたチャプターの内容から60問の問題にウェブ上で答えるもの。

授業を通して学んだこと:

普遍的な心理学ではなく、臨床心理学なので、より専門的で本格的な内容。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

とにかく扱う授業内容のレベルが高いので、大変苦労した。日本の大学で心理学をいくつかとっていたので、取れた授業だったので、当たり前ではあるが、基本的知識は身についていることを前提として進められる。しかし、一番知識面に関して発見や面白さ、深さを感じたのはこの授業だった。

 


○履修した授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作について教えて下さい。

<エッセイ・ペーパー>

科目名:Interpersonal Communication

題材:アメリカと日本の比較文化

内容:自分の国のほかに一国を選んで、比較検証する。方法は、二つで、比較文化の分野で有名なホフステッド理論を用いて比較するのと、自らインタビューなどを通して比較をする。私は日本とアメリカを選択した。

大変だったこと、やり遂げての感想:

求められる内容や文章内容がもっとも長かったので、まず文章構成の段階で苦労した。何度もライティングセンターに足を運んで、添削を繰り替えし、なんとか乗り越えた。大変だったが、インタビューで教授や友人にアメリカに関して様々な視点から質問し、面白い回答が返ってきたのは良かった。海外留学ならではの醍醐味を感じた。

<プレゼンテーション>

科目名:Interpersonal Communication

内容:上記で調べたことをパワーポイントにまとめて、10分程度でクラスで発表した。私は日本とアメリカを選択し、授業が同じだった日本人の子と同じだったので、二人で発表をした。

大変だったこと、やり遂げての感想:

現地の学生の前で学問的な発表をしたのが初めてだったので緊張した。

が、留学生として参加していたのが日本人学生の私たちのみだったので、英語が多少下手でも非常に興味を持って聞いてもらえた。教授からもよい評価をもらえた。

 


○ 学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを自由にお書き下さい。

特にアメリカの特徴として感じたのは、教授と学生が比較的対等な立場である、という点。特にアメリカの私立リベラルアーツの大学は驚くほど学費が高く、かなり裕福な学生でない限りは皆奨学金などを利用して大学にきている。そのため、教授が行う授業に対して、払った学費の対価がしっかりと得られるほどのものなのか、という視点はかなりシビアである。教授も最大限満足のいく授業にすることは当たり前、という風潮があるので、一つ一つの授業に重みを感じた。日本よりも評価の付け方も非常に明確に提示されており、ガイドラインがしっかりしている。また、個人主義の国なので、課題やテストをやるのは基本的には自己責任である。教授に質問するなり、授業内容に不満があった場合は、自分からなんでも動かないといけない。とはいえ、私立の大学はその点のサポートは比較的しっかりしている方だと思う。


○寮生活/ルームメイトについてお書きください。

(1)食事(カフェテリア、自炊の方法やバランスなど)

食事は基本的にカフェテリアで食べていた。意識すれば十分にバランスのより食事が取れる。日本食が恋しくなった時もあったので、スーパーやアマゾンで食材を用意して、週末に作っては友達に振る舞うなどしていた。

(2)友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。

オリエンテーションで仲良くなった友達とかなり仲良くなり、頻繁に遊んでいた。友達の輪は、友達の友達と知り合って、広がっていく感じでした。

(3)留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。

最も思い出は、辛いことがあった時に、特に仲の良かった友達が気晴らしにと、映画館やマクドナルなどに、深夜まで付き合ってくれたこと。

大変だったのは、テストや課題が間に合わなそうだったとき。特に、私はボストンキャリアフォーラムも行ったので、その準備も並行しつつやるのは、物理的というよりは精神的にきつかった。

(4)一番の息抜きの方法は何ですか。

友達と遊ぶこと。料理をすること。

(5)日本から持っていったノートパソコンの使用頻度や必要性、またどのようなことに使っていたか(授業の課題、リサーチ、音楽、スカイプ等々)について教えて下さい。

ノートパソコンは必須である。一週間のうち半分は課題のためにしようしていた。あとは、ボスキャリの準備でも欠かせなかった。

(6)日本の家族、友達とはどのくらいの頻度で、どのように連絡をとっていましたか。

一ヶ月に一回程度。手紙を送るなどしていた。

(7)大学のサポートセンター(ライティングセンター、チューターなど)は利用しましたか。

利用した場合、勉強を進める上で役に立ちましたか。


○留学の総括についてお書きください。

(1)留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。

日本という国を客観的に、俯瞰的に見る視野が身についたこと。

(2)留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。

アメリカという国に対しては、非常に大きく変わった。特に、大統領選の時期にアメリカに滞在できたのは大変よかった。

(3)これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。

ボストンキャリフォーラムにて内々定をいただいたので、そこに入社するか、就活をするか、迷っている段階。

留学での経験を自分のキャリアに活かしていきたい。

(4)同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい

大学によって、カラーや学生の雰囲気などは、同じ国と言えないほど変わってくるだろう、ということ。

アメリカとひとくくりにするのではなく、上記で記した大学のカラーをある程度把握した上で、選択するとよい。大統領選も無事終わり、今、多くの多様性を抱えながら大きく変わろうとしている、まさに過渡期である。この時期にアメリカへ留学生として滞在するのは、個人的には大変面白いと思うのでおすすめではある。

(5)上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

日本にいると、どうしても自分の国を中心として物事を考えてしまいがちである。そんな考えに大きな影響を与えてくれたのがこの留学だと思う。今、アメリカのトランプ大統領やイギリスのEU離脱問題など、明らかに世界が大きく変わろうとしている。このような大きな過渡期に、アメリカという地に留学生として半年間滞在できたのは、大変貴重だった。また、この留学でできた大切な友人たちを今後も大切にしていきながら、社会に出る準備を整えていきたい。