JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE
早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科3年生
- 留学先 :セントマイケルズカレッジ
- 留学時期:2018年8月~2019年5月
- 留学期間:1学年間

大学キャンパスの設備、雰囲気
生徒数が2000人のとても小さな大学なので、徒歩で移動可能です。図書館以外にもそれぞれの建物に勉強できるスペースがたくさんあるので、授業の合間は自分の部屋に帰るのではなくどこかで勉強していることが多かったです。とにかく人が少ない大学なのでアットホームな雰囲気で、食堂に行けば誰か知り合いに会えます。現地の学生もフレンドリーで留学生に興味を持ってくれます。
大学のある街・治安
田舎なので、周りには何もないですが、バスで25分のほどのところにダウンタウンがあり、カフェやご飯屋さん、服屋、本屋、薬局などがそろっています。ダウンタウンまでは、バス(無料)で25分ほどでした。
お薦めスポットは、Muddy Waterというカフェで、 雰囲気がとてもよかったです。また、治安もキャンパス内外ともにとてもよかったです。しかし、念のため、夜に女子1人で出歩くことは避けた方がよいと思います。
学生同士の交流・友人関係
現地の学生:ルームメイト7人中4人が現地の学生でしたが、毎週末は部屋で小さなパーティをしたりしてとても仲良くしていました。特に学期末に部屋をクリスマス仕様に飾り付けパーティをしたのはとても楽しかったです。他にも、サンクスギビングはそのうちの一人の家にお邪魔させてもらい、本場のサンクスギビングを体験することができました。
他の国からの留学生:主に中国と日本からの留学生が多く、専攻などは違うものの、留学生自体がとても少ないので、一緒にご飯を食べたり、映画を見たりして楽しみました。基本的には日本人3人、エジプト人、中国人の5人で一緒にいることが多かったです、一緒にダウンタウンに行ったり、料理をしたり、旅行をしたりたくさんの思い出ができました。
日本人:主に学部留学プログラムの仲の良い友達が何人かできました。他大の半年早く留学していた友達にはたくさん相談に乗ってもらい、また、その人経由でアメリカ人の友達も増えました。
滞在(学生寮)
現地の学生と留学生が混ざった寮に住んでいます。私の部屋は定員が8人で、うち日本人3人、現地の学生4人、中国人1人でした。部屋によって、スイートメイトとの仲の良さは異なりますが、私のスイートの場合、現地の学生同士がもともと知り合いだったこと、そして留学生に興味を持ってくれていたことで、仲良くなりやすかったです。一緒に大学外に出かけたことも何度かあります。週末の夜には部屋に集まって、一緒に音楽をかけて盛り上がり、また、夜遅くまで話しこんだこともあります。現地の学生が留学生に対してフレンドリーで、日本について興味を持ってくれているので、仲良くなりやすかったです。大学が小さいこともあり、友達が友達を紹介してくれることも多く、食堂に行けば誰か知り合いに会える、新しい友達が増えるという環境にいたことは、とても恵まれていたなと感じます。
学部授業
- コース番号 :ENG104-A
- 授業タイトル:Advanced College Writing
- 単位数 :4単位
授業を通して学んだこと(授業内容)
授業全体を通しては、基本的なライティングの作法を学ぶことができました。最初に自分の読んだ文献を、サマリーエッセイやリスポンスエッセイなどを通してどのようにライティングに生かしていけばよいかについて学びました。また、留学生が間違えやすい文法についてのレクチャーや、より成熟した文章を書くための表現技法に関するレクチャーなどもあり盛りだくさんの内容でした。他にもcompare&contrastエッセイ、cause&effectエッセイの書き方について学び、学期の最後には興味のあるテーマに関する10ページのリサーチペーパーを作成しました。週三回程度、授業で学んだことを実践したエッセイをグーグルドライブに提出し教授のフィードバックをもらう作業を数回繰り返し、最終的に清書を提出し、グレードをもらう形でした。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
まず、約週三回の頻度でエッセイを書き提出するという宿題をこなすのが大変でした。なかなかアイデアが浮かばず何も書けなくなってしまったこともありましたが、教授に正直に状況を話すことで期限を少し伸ばしてもらい、アイデアにつながるようなヒントをもらい何とか書き上げることができました。他にも、自分のライティングのクセや弱点を矯正することに苦労しました。具体的には、冠詞の「a」と「the」の使い分けが苦手だったことと、語彙が少なく同じ言葉を多用してしまっていたことが挙げられます。冠詞の使い分けに関しては、たくさんのリーディングをこなし、普段から意識して使い分けるようにした結果、大まかには「a」と「the」の違いを自分の中に落とし込んで理解することができるようになったと思います。語彙が少なかったことに関しては、他の学生の文章を読み、自分のライティングに生かしたほか、指定されたアカデミックワードリストに載っている単語をライティングに含めなければならなかったので、必然的に今まで使ったことのなかった単語を用いることで自分の語彙を増やすことができました。この授業を通してとにかくたくさんの量のライティングに課題をこなしたので、英語でのライティングに慣れることができ苦手意識を無くすことができたのは良かったと思います。
学部授業
- コース番号 :PO-120-A
- 授業タイトル:Introduction to American National Politics
- 単位数 :4単位
授業を通して学んだこと(授業内容)
主にアメリカの政治制度について学びました。現行のアメリカ政府がどのように合衆国憲法によって規定されているか、大統領・議会・裁判所とのかかわりあいなど様々なテーマで、アメリカの政治に関する基本的な事実を学びました。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:
アメリカの政治制度について、ほとんど知識がなかったのですが、授業を受けるにつれてたくさんのことを知ることができ、日本の政治制度との相違点とその理由を考えて教授と話したことがとても興味深かったです。アメリカの現行の政治制度は、合衆国憲法を創案した歴史的な政治家の意思を強く反映した制度になっていることを知りました。授業を受ける際にパワーポイントのスライドなどの資料が全く与えられず、教授の話をただひたすら聞いてノートを取る形態だったので、集中力を切らさずにすべての話を理解するのに苦労しました。テストはすべて筆記だったのですが、ある程度テーマと問題は予想できたので事前に回答集を作りそれを頭に入れて望むことで、焦ることなく十分な量の回答を書けたことがA-という結果を残すことにつながったと思います。筆記試験の場合、その場で現地の学生と同等レベルの回答を作るのは不可能に近いと思うので、どれだけ事前に準備しているかが留学生にとっては重要になってくると思います。 ��ったので
学部授業
- コース番号 :BU-103-A
- 授業タイトル:Managerial Ethics
- 単位数 :4単位
授業を通して学んだこと(授業内容)
ビジネス活動を行う際に、どのような倫理感を考慮に入れなければならないかについて、学びました。基本的にテキストに沿って授業が進み、そのほか、倫理を考慮に入れた(入れなかった)ために、ビジネスが成功した(失敗した)実際のケーススタディにも多く触れました。最終的には4人グループを作り、Managerial Ethicsに沿ったテーマでリサーチペーパーを作成しプレゼンを行いました。 \lsdpriority
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
日々の課題をこなすのに苦労しました。出された質問に対して自分の考えをまとめてクラスのチャットに提出する課題と、教授に直接提出する課題があったのですが、初期のころは内容以前に英語でのライティングの経験が浅かったために、1ページ書き上げるのに何時間もかかってしまったり、伝えたいことを上手く英語でまとめることができなかったりするなどの苦労がありました。ライティングセンターがあったので、そこでチューターからアドバイスをもらいながら修正していました。毎週課題に取り組むことで最終的には大分慣れ、効率的に自分の意見をまとめることができるようになったのではないかと思います。授業内ではショートビデオを見てグループでディスカッションを行う時間が毎回のようにあったのですが、ディスカッションに積極的に自分の意見を言うことができず苦労しました。言いたいことを言おうとしても、うまく伝わらなかったらどうしようと躊躇してしまっているうちに、話題が変わってしまったこともありました。グループプロジェクトでは、私以外のメンバーが全員現地の学生でさらに男子だったので、最初はなかなか心を開くことができず、分からない点があっても質問しづらかったのですが、全員とも親切にしてくれたのが印象に残っています。課題の分担などもスムーズにいき、プレゼンやペーパー提出前に授業外で集まって一緒に作業したことで大きなトラブルなく無事にグループプロジェクトを終えることができました。分からない点がある場合、恥ずかしがらずに質問することが大事だと全体を通して感じました。話さない限り、何を考えているか相手は知ることができないので、まずはあいづちや一言だけからでもいいので、参加している姿勢を見せることが重要だと思います。
課外活動
ボランティア活動に参加し、船の整備を手伝いました。また、私の住んでいる寮では毎日のように何かしらのイベント(カードゲーム、ダンス、巻きずしを作るなど)が開催されており、頻繁に参加していました。現地の学生と知り合えるいい機会だと思います。また、水曜日の15時からインターナショナルコーヒーアワーという、学内の誰でもが参加できるイベントがあり、毎週各国の食べ物とコーヒーを楽しみながら交流できるイベントがあり参加していました。コーヒーアワーで出会って仲良くなった友達も多く、私の留学生活において欠かせない存在だったと感じます。
スポーツはしていますか。
時間があるときに、ジムに行きランニングをしています。そのほかにも水曜日の夜に無料のヨガレッスンが開催されているのですが、前学期は時間がなく行けなかったので今学期はチャレンジしてみたいです。また、今学期はスキーとスノーボードのレッスンも受ける予定です。
休み中の過ごし方
土日は基本的に勉強するか、外出しておいしいものを食べに行くなどして過ごしています。また日曜日には、大学で募集があり自主的に応募した13歳の女の子とのLanguage&Culture Exchangeのプログラムを行っており、様々な話をしたり一、緒に折り紙を作ったりお絵かきをしたりして遊んでいます。また大学による留学生のための日帰り旅行で、ボストンとモントリオールに行ったほか、サンクスギビング休みには大学から車で一時間の距離に住むスイートメイトの家に滞在させてもらい、本場のサンクスギビングを体験することができたのはとても良い思い出です。
一か月間あった学期と学期の間の冬休みにはボストンとニューヨークに行き、憧れだったニューイヤーをニューヨークで過ごすという経験ができ、とても充実した長期休みになりました。 c