出発前オリエンテーションORIENTATION

2015年秋派遣生

2015年6月6日、7日にJSAF秋派遣15期生英語研修・出発前オリエンテーションを実施しました!JSAFのプログラムではオリエンテーションの参加が義務付けられています。

6月6日(土) 英語研修/東京YMCA山手コミュニティセンター

Kevin Maxfield先生/ Bret Thompson先生/ Tatiana Robbins先生/ John Butler先生/Katie Jackson先生

■英語研修は何のために行うのか?

英語研修は、単に英語を学ぶ場ではなく、現地に行ったらどんな状況に身を置くのか、実際に体験してもらう場です。一日All Englishで行われ、日本語は一切禁止です。これは、現地ではごく当たり前の環境です。どんなに英語が得意であっても、英語での生活に慣れるには時間も努力も必要です。その感覚を現地に行く前に少しでも体験してもらうことで、出発までのあと2,3ヶ月も意識を高く持って渡航準備や英語学習に励んでもらう、というのがこの研修の目的の1つです。

また、授業スタイルも日本で受けているものとは、全く違います。レポート提出、中間・最終試験はもちろん、授業内でのディスカッション、グループワークなど、より積極性を求められる場面が多いのが、海外大学の特徴です。海外では、自分から積極的に質問や発言をしなければ、わからないことはわからないまま進み、すぐについていくことが非常に難しくなります。また、何もしなければ、何も学ばないまま一日が終わる、なんてこともあります。 さらに、海外では学生が教授と常にコミュニケーションを取ることが多く、例えばテストで予想以上に悪かった場合、交渉をしに行ってメイクアップ(追加課題を提出するなど救済措置をとってもらい、成績を維持すること)をすることも多くあります。

そのような今まで以上に自分から積極的に行動しなければならない状況の中でも、よく学び充実した留学生活を送れるように、この英語研修では一日かけて、授業形式や課題の取り組み方などについて、派遣生に体験してもらう疑似体験の場です。

■会場に到着すると…

“Good morning, how are you today? Can I have your name, please?”

もちろん受付から英語です。突然英語で対応されるのですこし驚いた様子も見えましたが、すぐに切り替えて英語で受け答えをしていました。さすがJSAF派遣生です!

■Openingでは…

全員揃うと、オープニングとして、英語研修の主旨と一日の流れを確認しました。もちろんこの説明も英語です。今回は5名の講師にきていただき、まずは自己紹介。午前と午後ではそれぞれ別の先生に教えていただきます。

■Expectations and Introduction

Opening終了後、派遣生たちは各クラスに分かれました。1クラスはおよそ15~18人で5クラス。まずは自己紹介からスタート。緊張もあってクラスに入るまでは静かでしたが、だからこそ、この自己紹介は緊張をほぐす(ice breaking)という意味でも、非常に大切なパートです。名前、在籍大学、派遣先の大学、そして一言など一般的な自己紹介。中にはクラスを盛り上げようと自分の名前の意味・由来を話してくれる派遣生もいて、このIntroductionが終わると少しずつ派遣生の笑い声が聞こえてきました。

■AM Class :Listening Skills / Note Taking/Writing Skills

-Listening Skills/Note Taking

まずは、TED TALKを聞きます。聞き終わった後に5,6人のグループに分かれて、リスニングの内容を確認しました。とあるクラスでは、グループごとに聞き取れた内容をまとめ、そして発表。他のグループが聞き取れていない情報があれば、全員で共有し、さらに内容理解を深めます。

-Writing Skills

⽇本語と英語では、⽂章の書き⽅が全く異なります。英語のエッセイの場合、⾃分の主張(結論)を述べ、その後なぜそう思うのか根拠・理由について説明します。そして、最後にもう⼀度⾔い⽅(⾔葉)を変えて、⾃分の意⾒を伝えます。言葉にするといたってシンプルな構成ですが、書き慣れていないと意外と難しいものです。いままでのJSAF派遣生もスピーキングの次に苦戦していた分野です。この機会にまずは構成を覚えましょう。

 

■Lunch:Spontaneous stories in English with afternoon teacher

ようやくお昼休みです。クラスを移動して、午後の先生と一緒に昼食を取ります。もちろんここでもEnglish Onlyです。さらに、派遣生たちには1分間のSpontaneous Storyを話してもらいます。話す内容はなんでもOK。嬉しかったこと、恥ずかしかったこと、頑張っていること、内容は多岐に渡ります。あるクラスの派遣生は英語の他にフランス語を勉強していて、他にも第2外国語を学んでいる人はいないかクラスに投げかけていました。周りを巻き込んでいく姿勢はとても素晴らしかったです!

■PM Class: Oral Presentations/Class Discussions/Investigations (current events)

-Oral Presentation

午後の授業は事前準備なしでは臨めません。まずははじめは事前に与えられたトピックについて、⼀⼈ずつ3分間ほどのスピーチを披露しました。受付の時にも手元にスピーチの原稿を持っていた派遣生を何名か見かけたので、しっかり準備をしてきている様子が見られました。中には具体的な数値・データを紹介して自分の意見に根拠を持たせている派遣生もいました。発表をする場は海外の大学では非常に多いので、現地にいってからも十分に準備をした上で臨めるといいでしょう。

–Class Discussions

英語研修最後の大詰めとなるディスカッション。海外⼤学ではグループワークやディスカッションの授業が非常に多くあります。中には2日間で40~60ページを消化しなければならない場合もありますので、事前に渡していたリーディング課題は20ページに及びました。ただ、ディスカッションの様子を見ていると、リーディング課題にマーカーが引かれていたり、単語の意味、コメントなど、事前に勉強してきた様子が見れたのは非常に良かったです。「どうやってグループワークを進めていくか」「相⼿の意⾒を踏まえた上で、どう⾃分の意⾒を伝えるか」という、⽇本の海外の授業スタイルの違いをしっかり理解し、積極的に授業に貢献することが⼤切です。

 

 

■Ending:長かった一日が終わりを迎えます…

最後は再び大教室に集まり、一日のフィードバックを行います。ほとんどの派遣生が疲れた表情をしていましたが、よくがんばりました!特に、今回は積極的に発言する派遣生が多く見られたのがとても印象的でした。渡航まで約2ヶ月です。出発に向けての準備もさらに忙しくなってきますが、今回の英語研修で学んだこと、感じたことを忘れずに、これからさらに気を引き締めて、まずは英語力を伸ばして行きましょう!

 

【派遣生からのコメント】

・It was good experience to discuss with people who I met first.

・I really enjoyed what we did today. Especially, “English Only” rule was a good idea & everyone seemed to abide by the rule

・Today’s workshop was excellent because we got to know each other who had the same ambition. Thank you for having me!

・it was so good opportunity to know the way of studying at university in America.

・Discussion was very difficult but it was fun to cooperate with team members.

・“Don’t be shy!” is the most important thing that I learned today.