語学力重点プログラム(FLAP)体験談EXPERIENCE
トロント大学/University of Toronto 2015年秋派遣生の声(FLAP)
留学レポート(抜粋)
トロント大学派遣生
女性/成蹊大学理工学部物質生命理工学科/4年生
2015年9月~2015年12月(約3ヶ月)
○ 留学生活全体について
今回の留学の目的は何でしたか
中学校時代に修得した英会話力を取り戻すと同時に、さらなるアカデミック英語の向上を目指すこと。
上記の目標は達成できましたか
日常会話はかなり上達しましたが、スムーズにディスカッションが出来なかった事が心残りです。しかし、ライティングは著しく伸ばすことができました。
○ 大学について
大学キャンパスの設備や雰囲気はどうでしたか
名門大学ということもあり、大学は落ち着いた雰囲気でした。現地の学生が自由に使うことが出来るジムやアイススケート場、そして数多くの図書館が設立されており、設備は整っていました。
大学のある街・周辺の環境はどうでしたか
トロントは地下鉄やバスも頻繁に運行しているため、便利な場所だと思いました。また、数々の公園が存在するので自然も比較的に多いです。
キャンパス内外の治安について、教えてください。
北アメリカの中では治安の良い街です。深夜に出歩いても、不審者がいるなどの問題は特にありません。しかし、日ごろからホームレスが多いため、慣れるまでは少し恐怖感がありました。
学校スタッフについて、教えてください。
トロント大学の学生スタッフは、私たちにとても良く接してくれました。おすすめのレストランやバーを紹介してくれたり、実際に連れて行ってくれたりしました。しかし、校内のオフィス事務員は、質問してもわからない事がたくさんあるため、迅速な対応が必要な際に不便でした。
学校のおすすめポイントを教えてください。
この学校は、勉強の学習環境と同様に海外での娯楽を経験したい学生さんにおすすめしたいと思います。大都会ではないため、遊ぶ事に集中してしまうという失態は防げると思います。
○ 授業について
授業では、どんな教材を使いましたか
教材は基本的にはプリントです。毎日約8枚のプリントを扱い、英語四技能を学習しました。さらに補足としてPPTやオンラインウェブサイトのテッドトーク(www.TED.com)を使い、文法の知識やリスニング力を磨きました。
担当の教師について、教えてください。
担当の教師は二人いて、両方とも個性の強い熱心な先生方でした。質問をすぐに受け付けてくれたり、エッセイを個別で直してくれたりと、英語力向上を積極的に手助けしてもらいました。
現地での授業を総括して、日本の授業と違うと感じた点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを教えてください。
まず感じたのは、先生が一人ひとりの学生を良く見ているという所です。集団の授業にも関わらず、学生が個人的に先生と話す時間がたくさんありました。また、日本の英語の授業のように型にはまったライティングを指導するのではなく、どのようにたくさんの表現をエッセイに取り入れるかなどの指導がメインでした。授業では一日に一回はディスカッションの授業があり、学生同士のコミュニケーションと意見を大切にしていると感じました。
○ 英語力について
英語力向上させる上で苦労した点はどのような点ですか? また、ご自身で工夫した点はどのようなところですか?(スキルごとに記入してください)
<リスニング>
苦労した点:ニュースやビジネス英語を聞き取ること
工夫した点:オンラインソースで同じ内容のものを繰り返し聞いて耳を慣らしました。
<スピーキング>
苦労した点:アカデミックな会話を流暢に話せないという点
工夫した点:現地の留学生に相談し、話す機会を作ってもらいました。
<リーディング>
苦労した点:難易度の高い単語が入ってくると、内容全体の意味がわからなくなる点
工夫した点:先生の指示通り、段落の第一文のみを読んで全体の構造を掴むようにしました。
<ライティング>
苦労した点:アカデミックな単語がなかなか思い浮かばず、同単語を何回か繰り返し使ってしまう
工夫した点:類似語を覚えるようにし、単語のバラエティを増やしました。
勉強するのに役立つ教材や方法など
留学先ではやはり先生方から配られたプリントを何度か繰り返し学習するのがおすすめです。設問や解説が全て英語で書いてある教材の方が、英語力を向上できると実感しました。
留学開始当初と比べ英語力はどのくらいついたと感じますか?(その理由)
日本で自力では補えないスピーキングやライティングはかなり伸びたと思います。留学当初は、まずは考えながら話したり書いたりしていた事が、今ではスムーズに出来るようになりました。
○ 学校生活について
現地学生や留学生とは、どのように交流しましたか
“Language Exchange”という週に1回行われるプログラムに積極的に参加し、現地学生と交流を深めました。留学生とは、校内で積極的な挨拶を心がけ、出来るだけ数多くの学生と話す機会を設けました。
課外活動には参加しましたか? 参加した場合は、内容や感想を教えてください。
定期的にボランティア活動があり、そちらに参加しました。ものによってはコンサートイベントや会場整備などのアルバイトと良く似たものもあり、現地の人々と一致団結出来る良い機会となりました。
友達やクラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。
クラスメイトとは毎日一緒に昼食を取りました。校舎内の空き教室を自由に使ってよいため、一緒に宿題を進めたり、YouTubeを大画面で見たりして楽しみました。週末は、バーに飲みに行ったりビリヤードをしたりして過ごしました。
一番の息抜きの方法は何でしたか
試験が終わったあとは、クラスメイトと一緒にバーでお酒をたしなみました。日本とは違う雰囲気ですが、とてもリラックスできました。
留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。
良い思い出:多国籍の学生と話す機会には本当に大きな価値があったと思います。他国での常識の知識を得たり、物事に関する考え方、捉え方の違いを実感したりすることは国内では難しい体験です。
大変だった思い出:クレジットカードの情報を集団で読み取られ、偽造される事件がありました。その結果、ホームステイの支払いが滞ってしまい大変な思いをしました。
日本から持ってくれば良かった物
折り畳み傘
渡航前に日本で準備しておけば良かった点
特になし
○ ホームステイについて
滞在環境について、教えてください(家族構成、生活スタイル、家の中の様子など)
私のホストはペルー人のお母さん、カナダ人のお父さんと娘2人の4人家族でした。家は、地下もある2階立ての豪邸で、毎日綺麗に掃除がされていました。
ホストファミリーとの生活はいかがでしたか?楽しかったこと、苦労したことなど教えてください。
シャワーや食事時間の制限が厳しかったため、友達と夜遅くまで出かける事がなかなか出来ませんでした。出かけてしまった場合は、次の日までシャワーを使えなかったので苦労しました。
食事はどのようにとっていましたか?
食事はほぼ毎晩白米を食べていました。ここの家庭は、家族が一人ひとり忙しいため、全員が一緒に食事をする機会がなく、残念でした。
○ 留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。
留学を通して、より積極的になったと感じました。出来る限り人脈を広げようと努力した結果、社交的になった気がします。
○ 留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。
出発前までは、トロント大学のイメージに関して、真面目な留学生が多いと考えていました。しかし、毎日学校をサボっている人や頻繁に休む学生がたくさんいました。
○ これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。
来年の三月からは、英語力を生かせる方向に就職活動を進めていきたいと考えています。また、来月に控えているTOEICでは、900点を目指して勉強します。
○ 同じ留学先へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。
このプログラムは、毎回授業をしっかりと聞いていないとついていけなくなってしまうクラスです。毎日積極的に参加し、集中して取り組むことをお勧めします。
○ 上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。
留学の期間は、本当に夢のような時間であっという間に過ぎてしまいました。3か月間自分の時間をフルで有効活用できた中で、今後の将来に関して考えさせられる時がたくさんありました。留学中に就活に必要な自己分析、そして世界観を学ぶことが出来たので、悔いなく帰国しました。
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