語学力重点プログラム(FLAP)体験談EXPERIENCE
ゴンザガ大学/Gonzaga University 2016年春派遣生の声(FLAP)
女性/龍谷大学国際文化学部/3年
2016年3月~2016年8月(5ヵ月)
○ 留学生活全体について
今回の留学の目的は何でしたか
高校1年生のときに両親に「人生経験になるから」と言われオーストラリアに1ヶ月だけ留学しました。そのときは留学に全く興味がなく、親が言うからという中途半端な気持ちだったのですが、オーストラリアで様々な国の人々と出会い、その1ヶ月が留学後も忘れられませんでした。留学先でであった友達ともう少しちゃんと英語で話したかった、嫌々ではなくもっと最初から楽しめばよかった、と思い返すことが多くなり、それからは「大学生になったら今度は自分で、全力で留学を楽しむ」というのが目標でした。
上記の目標は達成できましたか
達成されたと思います。留学するため両親とも何度も揉めましたが、自分の信念を貫くため必死に説得しました。あの過程があったからこそこの5ヶ月半悔いなく命いっぱい留学生活を楽しめたと思います。英語で話すときには頭をフル回転し会話を続けようと努力し、会話することに喜びを感じ、自分の気持ちを伝えることがどれだけ大切か身をもって実感しました。
留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか
自分の意見や気持ちを言葉にして表現することにためらいがなくなりました。自分と違った意見や文化、宗教の人を受け入れることで自分自身を見直す機会にもなりました。
○ 大学について
大学キャンパスの設備や雰囲気はどうでしたか
緑が多く、学内の建物もとても綺麗でした。キャンパス自体がとても広々としていました。
大学のある街・周辺の環境はどうでしたか
スポケーンの人たちはみんなフレンドリーで、スーパーやレストランも学校の周辺に何件かあり、生活には一切困りませんでした。基本的に静かで、勉強するには最適な環境だったと思います。
キャンパス内外の治安について、教えてください。
キャンパス内はすごく治安がいいです。用心のために外を出歩くことはありませんでしたが、いつでも頼れるセキュリティスタッフが常駐しているので安心です。
学校スタッフについて、教えてください。
学内の中心である建物の中にGlobal Officeがありました。その中にはいつもスタッフが常駐していて、わからないことがあればすぐにたずねることができました。すごくフレンドリーで、いつも留学生のことを気にかけてくれます。
学校のおすすめポイントを教えてください。
他の大学に比べて日本人が少ないです。留学先を選ぶ際、できるだけ日本人のいない大学を希望していたので希望通りの大学でとても充実した留学生活を送ることができました。留学生もアジア人だけでなくいろんな国からの留学生が多く、すごく多国籍です。多文化に触れることを期待している方にはとてもいい大学だと思います。また現地のアメリカ人の学生とかかわるアクティビティが多く、留学生だけでなく、アメリカ人の友達をつくれたのもよかったです。
○ 授業について
担当の教師について、教えてください。
基本的にアメリカ人の先生でしたが、一人だけ日本人の先生がいました。でも彼女が日本語を話しているところは見たことがありません。先生方はみんな親切で、親身に教えてくれます。日本の英語の先生と比べて生徒に発言するように促すので最初のほうは戸惑いましたが、先生たちの授業スタイルのおかげで今では、授業中に発言するのが恥ずかしくなくなりました。
現地での授業を総括して、日本の授業と違うと感じた点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを教えてください。
ゴンザガのESL(英語学習プログラム)は少人数制の授業でどのクラスも10人以下だったと思います。人数が少ない分生徒全員が授業中発言することが求められます。もちろん先生にあてられて答える場合もありますが、基本生徒全員が自主的に発言していました。最初の一週間はみんな好き勝手に発言する授業スタイルに驚き受身になってしまうほどでしたが、逆にわからないことがあったときなど、とても質問しやすく退屈することが全くありませんでした。先生方と授業に入る前になんでもない会話をしたり一緒にランチにいったり、先生方と距離がとても近いのも素敵だなと思いました。
○ 英語力について
英語力向上させる上で苦労した点はどのような点ですか? また、ご自身で工夫した点はどのようなところですか?(スキルごとに記入してください)
<リスニング>
苦労した点:ネイティブ独特の表現や言い回しを知らなかったり、聞き取れなかったり。
工夫した点:あきらめずわからないときは質問する、聞き返す。洋画を英語字幕で観る。
<スピーキング>
苦労した点:発音が難しかったりして、流暢に話せなかったり、話しているときに適切な単語が思い浮かばず相手を待たせてしまったりしていました。
工夫した点:ひたすら英語で話す。発音がわからない単語があったときはメモをして、先生やアメリカ人の友達に聞いたりしていました。
<リーディング>
苦労した点:単語力やスピードリーディングなど。
工夫した点:すぐに単語を調べずに文面から推測する、単語帳をつくる。
<ライティング>
苦労した点:単語、いかに内容を面白く読みやすく構成するか。
工夫した点:Tutoring Centerに行き、何度もチューターに見てもらいました。
勉強するのに役立つ教材や方法など
Tutoring Centerを活用すること。私はグラマー(文法)など先生に頼んで余分に課題を出してもらったりしていました。
留学開始当初と比べ英語力はどのくらいついたと感じますか?(その理由も)
アメリカにきた当初は、英語で会話するときうまく自分の気持ちを表現できなかったり、発音の問題で聞き返されたりすることが多く落ち込むことも多かったのですが、だんだん慣れていくにつれ表現の仕方や話し方のバラエティが増え、自信を持てました。単語力もそうですが、日本で勉強してこなかったネイティブの日常表現など、アメリカで英語を勉強できたからこそ学ぶことがたくさんありました。
○ 学校生活について
現地学生や留学生とは、どのように交流しましたか
ゴンザガ大学のESLには現地学生と交流できるアクティビティが多く、最初はそれをきっかけに友達を作りました。最初は受身になってしまってなかなか自分から話しかけたりできなかったのですが、仲良くなった友達に助けられながら次第に自分からも積極的に話しかけられるようになりました。
課外活動には参加しましたか? 参加した場合は、内容や感想を教えてください。
週末に、学内の生徒がアクティビティを企画してくれたので基本友達と一緒に参加していました。そのほかに、Second Harvestというボランティアに一度参加しました。
一番の息抜きの方法は何でしたか
2つ目の寮に移ってからは一人で住んでおり、音楽をかけてよく歌って息抜きをしていました。あとは、友達とビリヤードや卓球をしたり。
留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。
良い思い出:世界中にたくさんの友達ができたこと、素敵な先生方に出会えたこと。一期一会という四字熟語がありますが、本当にその通りだなと思いました。みんなと過ごす何気ない時間が本当に楽しくて、すべてかけがえのない大切な思い出です。
大変だった思い出:最初の2ヶ月間、アメリカ人の女の子と寮でルームシェアをしていた時が一番大変でした。お互いの生活習慣が合わずあまり会話もなく精神的につらい時間が多かったです。アメリカに来たばっかりであまり自分から話しかけられず、仲良くなるタイミングを逃したのかなと思うと少し後悔しています。
生活費(月のお小遣い)はどのくらいでしたか。
自分でためたお金を崩していました。この5ヵ月半、生活費、シアトルへの旅行費も含めて20-25万ぐらいだったと思います。
日本から持ってくれば良かった物
パーティやセレモニーのときに着ていく綺麗目な服をもう少し持ってきておいたほうがよかったかなとは思います。
○寮について
滞在環境について、教えてください
今住んでいる寮には夏休み期間にキャンパスに残っている生徒が集まっており、静かです。基本的にこの寮は一部屋を3人でシェアするように作られておりシャワーやトイレや洗面台は2つずつありキッチンもとても広いです。今はこの寮にあまり生徒がいないので一人で住んでいます。
食事はどのようにとっていましたか?
最初の2ヶ月間は、ミールプランがあったので、ほぼ毎日毎食 食堂で食べていました。二つ目の寮に移ってからは、夏休み期間ということもあり食堂があいておらず、その代わりに自炊をしていました。
○ 留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。
思ったよりも学部の中に留学生が多く、大学全体が多国籍なことに驚きました。大学だけでなく私が留学したスポケーンにはたくさんの移住者がいました。
○ これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。
もうすぐ就職活動が始まるので、それに向けて留学で得た経験や学んだことを整理しながら、それを就活に生かしたいと思います。来月にTOEICを受ける予定ですが、700点以上を目標に勉強を続けていきたいです。
○ 同じ留学先へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。
ゴンザガにはいろんな国からの留学生やアメリカの学生がいます。私は、留学当初すごく消極的で自分から話しかけられずすごく後悔しました。ゴンザガにはアクティビティが多いので、できるだけ毎回参加して友達を作る機会を自分から増やしたほうがいいと思います。
○ 上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。
半年間の留学生活は想像していたよりもはるかに過酷でしたが、それ以上にたくさんのことを学べ、それと同時に自分を見つめるいい機会になりました。異文化に触れることで今まで自分がいかに相手を理解し、ひとつのことについて意見を共有し、「自分」を表現することに閉鎖的であったか気づけました。英語力の点では、だんだんスムーズに話せるようになってきて、リスニング力の向上を自分で実感できてきた時期に帰国しなければならなかったので、半年ではたりないなと思いました。もうすぐ就活が始まり、卒業後は就職しますが、いつか機会があればワーホリなどを利用してまた留学したいと思っています。
○ JSAFへのメッセージ
JSAFさんに留学先を紹介してもらいましたが、本当に私にぴったりで満足しかありません。
JSAFさんにはとても感謝しています。ありがとうございました。