語学力重点プログラム(FLAP)体験談EXPERIENCE

ゴンザガ大学/Gonzaga University 2016年秋派遣生の声(FLAP)

女性/獨協大学国際教養学部/3年

2016年10月~2017年5月(5ヵ月)

○ 留学生活全体について

今回の留学の目的は何でしたか?

留学の目的は英語力をつけることと自分の嫌いな性格を改善することでした。自分の、自信のないところや人に頼ってばかりなところ、したいことがあっても考えるだけで行動に移せないところが凄く嫌いでした。変わりたいと思う反面新しいこと全てを避けて来たので、今回留学で少しでも変われたらいいなと思い留学を決めました。

 

上記の目標は達成できましたか?

TOEICをまだ受けていないので、はっきりとは分かりませんが、英語力はリスニングとスピーキング面で上がっていると思います。性格の面については少しだけ変わったように思います。以前は失敗を恐れて行動に移せないことが殆どでしたが、留学を終えた今、物事に対して どうにかなるだろうという気で構えられるようになったので、行動に移すのも以前ほど怖くなくなりました。

 

留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか?

行動力については成長できたかなと思います。また、人見知りの性格も、初めて会う人ばかりの留学生活のおかげで、少し改善したように感じます。

 


○ 大学について

 

大学キャンパスの設備や雰囲気はどうでしたか?

キャンパス内は緑が多く、またアメリカの大学にしては広すぎないため移動もしやすく、私はとても好きでした。雰囲気は基本落ち着いていますが、3月には全米の大学で大きなバスケの試合が開催される為、バスケの強豪校であるゴンザガは大学全体がとても盛り上がります。設備はとても充実していました。Hemmingson Centerという建物には二階建ての大きな食堂と、小さなコンビニ、スターバックスなどが入っています。また、図書館が平日は基本7:00am-2:00amの間で解放されており、図書館内にtutoring centerという留学生の課題などをサポートをしてくれるスペースが時間によって解放されているので、勉強の為の設備も整っていると思います。

 

大学のある街・周辺の環境はどうでしたか?

ワシントン州第二の都市とだけあり、ダウンタウンまで出ると街は割と賑やかでした。ダウンタウンまではバスを使えば大学から15分前後で行くことができます。加えて、ボーリングやトランポリン、冬にはアイススケートなども大学からバス20分圏内で行くことができるので、クラスメイトと遊びに行く場所には困りませんでした。また、自然が多いので、わたしはクラスメイトと大学付近からダウンタウンまでの道を散歩するだけでも十分楽しめました。

 

キャンパス内外の治安について、教えてください。

日本と比べてしまうと、治安が良いようには感じられませんでしたが、アメリカ内では間違いなく良い方だろうと思います。キャンパス外は基本的に夜一人で出歩かない方が良いと注意が促されていますが、キャンパス内はセキュリティシステムがしっかりしている為、わたしは安心して出歩けました(ゴンザガセキュリティという警備員が24時間待機してくれているので、もし夜キャンパス内一人で歩きたくない場合は電話で送り迎えを頼めます)。

 

学校スタッフについて、教えてください。

学校スタッフについては、とても良かったと思います。教員の他にtutorも平日放課後tutoring centerに行けばサポートをしてくれるので、とても助かりました。留学生を扱う部署に行けば、分からないことや不安なことは全て丁寧に説明対処してくれるので、安心して留学生活を過ごせました。

 

どんな方にこの学校での留学をおすすめしたいですか?

勉強に集中したいが、友達と遊ぶ場所も欲しい方。比較的量のある課題をこなせる方(その時の担当の教師によると思いますが)。

 


○ 授業について

担当の教師について、教えてください。

教師にも恵まれていたと思います。自分は他大学のESLをよく知りませんが、他の学校から編入して来た他の留学生の話を聞くと、ゴンザガは教師の出す課題の量が他の学校と比にならないほど多いとのことでしたが、教師の質については良いとよく耳にしました。確かに出される課題量は多く、クラスを担当してくださった先生と生徒の間で何度かその件について議論になったこともありましたが、抗議が直接できる距離感や、授業外でも教師と容易に(オフィスやメール、フェイスブック等で)コンタクトが取れる点はとても良いと思いました。クラスが少人数制だったということもあると思いますが、教師が生徒一人一人に気を配ってくれていたのも伝わりました。

 

現地での授業を総括して、日本の授業と違うと感じた点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを教えてください。

少人数制だった為、教師や他のクラスメイトとの距離が近いのは違いとして挙げられると思いました。とてもアットホームな雰囲気で質問もしやすく、学びやすい環境だったと思います。また、授業内のディスカッションやアクティビティも日本の授業より格段に多く、とても楽しく授業を受けることができました。

 


○ 英語力について

英語力向上させる上で苦労した点はどのような点ですか? また、ご自身で工夫した点はどのようなところですか?(スキルごとに記入してください)

<リスニング>

苦労した点:

ネイティヴアメリカンは喋るのが早く音が聞き取れず、苦労しました。また、留学生同士の会話もアクセントの違いで上手く聞き取れず、最初はクラスメイトとのコミュニケーションも困難だった為、苦労しました。

工夫した点:

とにかく隙間時間や移動時間には英語を聞き流していました。学校でネイティヴの会話に聞き耳をたてることもありました。クラスメイトとのコミュニケーションについては、会話を重ねるごとに、何が言いたいのか分かるようになってきました。

<スピーキング>

苦労した点:

流暢に話すことができず、言いたいことを上手く言えないことは多々あり苦労しました。また、発音の問題によりたった一単語がなかなか伝わらなかったりと、もどかしい時もありました。

工夫した点:

授業外でも常に他の留学生の友達と行動を共にしたり、アクティビティに積極的に参加するなどして、常に英語を喋る環境に自ら身を置いていました。

<リーディング>

苦労した点:

速読が苦手であった為、授業中や授業外課題での速読の練習は苦労しました。

工夫した点:

速読課題以外の多読として選んだ本に関しても早く読むことを心掛けました。

<ライティング>

苦労した点:

既に知っている単語ばかりを使って書き上げてしまう為、アカデミックワードを文章に織り込むことに苦労しました。

工夫した点:

どうしても単語が思いつかない場合は、tutoring centerに行き、ネイティヴのtutorに書き換えれる単語をアカデミックなものに変えてもらうなどして、ライティングでの語彙力を伸ばすようにしました。

 

勉強するのに役立つ教材や方法など

自分は今まで一度も英会話の勉強をして来なかったのですが、今回アメリカに住むということで、今までにやってきた試験対策英語と違った英語力が必要になりました。英会話の教材は手元になかったので、YouTubeを教材に勉強しました。時間がなくても空き時間にできる上にspeakingにとても役立ったので、これは是非お勧めしたいです。

 

留学開始当初と比べ英語力はどのくらいついたと感じますか?(その理由も)

アメリカにきた当初は、英語で会話するときうまく自分の気持ちを表現できなかったり、発音の問題で聞き返されたりすることが多く落ち込むことも多かったのですが、だんだん慣れていくにつれ表現の仕方や話し方のバラエティが増え、自信を持てました。単語力もそうですが、日本で勉強してこなかったネイティブの日常表現など、アメリカで英語を勉強できたからこそ学ぶことがたくさんありました。

 


○ 学校生活について

 

現地学生や留学生とは、どのように交流しましたか

ESLの授業のみを取っていた為、留学生以外の現地学生との交流はESLのサポートをしてくれているpeer ambassadorの方としか殆どありませんでしたが、週に一度 global conversationという放課後のextra classでその学生の方と一時間グループになって会話ができる機会が設けられている為、自分次第で現地アメリカ学生と仲良くなるとこは可能です。教員以外のネイティヴスピーカーとゆっくり話せる機会は少ない為、とても貴重な時間だと思います。わたしは毎週参加していました。また、ESLや学部留学生の為のアクティビティが充実しており、週2.3のペースで何かしらアクティビティが開催される為、他の留学生との交流のチャンスはそのアクティビティに参加することで得られます。

ゴンザガ大学にはジャパニーズクラブという現地学生によるクラブ活動があるため、日本人留学生はそこに参加してみるのもネイティヴの友達を増やす機会になると思います。わたしもそこで何人かネイティヴの学生の友達を作ることができました。

 

課外活動には参加しましたか? 参加した場合は、内容や感想を教えてください。

課外活動にはできる限り参加しました。課題などで忙しくても週1.2では必ず参加していたと思います。ハロウィンパーティ、アイススケート、ロッククライミング、映画観賞、サンクスギビングデイ、アイダホ州ツアー、バスケ観戦、ブランチ、ハイキング、お花見、スポケーン名物ブルームスデイランニング、など大きいイベントから小さいイベントまで開催してくれます。殆どの参加者が留学生でアットホームな雰囲気なため、とても参加しやすいと思います。イベント自体がとても楽しい上に、個人的にスピーキング上達にも繋がりました。

 

番の息抜きの方法は何でしたか

クラスメイトとハングアウトすることでした。みんなで授業や課題のことを全て忘れて全力で遊ぶ時もあれば、ひたすら話して愚痴や不安を吐き出したりするときもありました。授業やアクティビティで殆どの時間を共有しているクラスメイトは何でも話せる存在であり、彼らと過ごす時間が最大の息抜きの時間でした。

 

留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。

良い思い出:

誕生日にクラスメイトや他の友達、ルームメイトから、サプライズも含め沢山お祝いしてもらったのが、一番の思い出です。誕生日が帰国間際だったので、尚更泣きました。とても良い思い出になりました。

大変だった思い出:

学校外でのネイティヴアメリカンとのコミュニケーションが大変でした。学内でコミュニケーションをとる人は自分が留学生であることを理解してくれている人に限られている為、こちらの言っていることを分かろうとしてくれるのですが、学外の店員の方などと話すときには、こちらの発音の悪さなどでなかなか伝わらないことは多々あり、苦労しました。

 

生活費(月のお小遣い)はどのくらいでしたか。

特に決めていませんでした。友達と遊ぶ時だけにお金を使い、それ以外は外食も控え、買うものも無かったので、必要な時に最低限だけお金をキャッシュパスポートから引き出していました。月によりますが、おそらく1ヶ月2万円以内だったと思います。

 

日本から持ってくれば良かった物

特にありません。色々心配していましたが、来てしまえばこっちで何でも揃います。強いていうなら、日本の伝統的な物何か一つと単語帳や文法の練習問題集本があればいいかなと思います。文化について紹介しろという課題を想定して何か1つ日本から持って来た方がいいかもしれません。折り紙などはアメリカにもありますが、浴衣などはなかなかありません。わたしのクラスでも、現地の小学校に行って自国の文化についてプレゼンをする課題が出されたのですが、自国の伝統的な服を身にまとってプレゼンしたところはとても喜ばれていました。他にも、留学生用意 の大きなパーティーが2月に行われましたが、そこで民族衣装を着ている人も多くいました。着る機会は何度かあると思うので、一着持って行ってもいいかもしれません。単語帳や文法問題集はなかなかアメリカに売っていません。リーディングやスピーキングリスニングは現地の生活を活かして勉強できますが、語彙力と文法に関しては効率的に勉強する為には、特別に単語帳や問題集が必要かなと感じました。特に日本人にとってESLのgrammarの授業は簡単に感じられる為、もし文法も伸ばしたいのであれば、自分で勉強するしかありません。わたしは冬休み期間中、学校からの課題も無かった為、日本から持って来た文法練習問題集を使い、grammarに集中して勉強をしました。

 


○寮について

滞在環境について、教えてください

留学中、ゴンザガ大学の寮に住む友達何人もの部屋を見てきましたが、わたしの住んでいたCorkey apartmentsが飛び抜けて良かったように感じました。アパートの一室を3人でシェアするタイプだったのですが、広いキッチンとリビング、シャワー室1つにトイレが2つと洗面台が3つ、それぞれ個人用の部屋も3つ用意されていました。個人用の部屋は広く、ベットと机も大きく、鍵も掛けられるので完全にプライベートは守られます。学生センター的存在である一番大きな建物(Hemmingson center)まで徒歩5分で行けたので、立地も最高でした。

 

食事はどのようにとっていましたか?

meal planをとっていたため、主に学食でしたが、長期休み中は学食が閉まってしまうため、自炊していました。アジアンショップがバスで行けるところにあったので、そこでほぼ全ての日本の調味料が揃います。キッチンもオーブンや電子レンジ付きでしっかりしていた上に、ルームメイトが炊飯器を持ってくれていたため、お米も炊くことができ、不自由は全くありませんでした。

 


○ 留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。

食べ物がもっと美味しくないと思っていましたが、美味しいレストランに行けば、美味しいものが食べられました。スポケーンは栄えているので、レストランも多く、お金があれば、友達と美味しいお店を探してみるのも楽しいかもしれません。

 


○ これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。

進路についてはまだ考え中でまとまっていませんが、留学をして、言語学の分野により一層興味が湧いたので、残りの大学生活で言語学(特に社会言語学と音韻論について)より深く学びたいと思いました。

 


○ 同じ留学先へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。

ゴンザガ大学は楽しいアクティビティを沢山開催してくれます。どんなに課題や勉強で忙しくてもアクティビティにはできる限りで参加することを是非お勧めします。私はこのゴンザガの留学で、友達をつくることは英語力上達と留学生活の充実に欠かせないものだと実感しました。クラスメイト以外と関わりを持つためにはアクティビティに参加することが一番効果的です。私の代の日本人留学生はアクティビティに消極的な人が多く、最初は知り合いも殆どいない中自分一人でアクティビティに参加していましたが、最後にはそこで友達が沢山できました。最初は一人で行きづらいかもしれませんが、行ったら絶対に楽しめます。アクティビティには参加し続けることをお勧めします。

 


○ 上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

留学を決める前、本当に留学をして後悔をしないかとても迷っていました。留学には多大な費用がかかるからです。およそ300万と考えて、私自身が半年だけで留学をそれだけ価値のあるものにできるかが不安でした。ですが、今留学を終えてみて後悔は一切していません。留学前と留学後の英語力含め全ての自分の変化を比べてみて、この留学に300万円の価値があったかは正直分かりませんが、間違いなく、日本ではできない経験を沢山し、自分自身良い方向に変わることができました。また、変化だけでなく、一生の記憶に残る思い出を作ることができました。ギリギリまで迷ってギリギリで留学を決めたのに関わらず、サポートをしてくれた両親とJSAFの方にとても感謝しています。

 


○ JSAFへのメッセージ

紹介されたゴンザガ大学は自分にとても合っていたと思います。都会過ぎず、日本人留学生が少なめの、治安も悪くない良いところでした。希望に合った良い大学を案内していただきました。留学中、大きなアクシデントは全く無く、JSAFの方に緊急の連絡をすることはありませんでしたが、何かあったらすぐ連絡取れるという安心感はとても大きかったと思います。

 


 

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