年度別留学体験談EXPERIENCE

バルパライソ大学/Valparaiso University’17秋派遣生

男性 / 神戸市外国語大学 外国語学部 英米学科 3年

バルパライソ大学(2017年8月~2018年5月)

 

第1回目レポート(秋学期について)

最終レポート(春学期&1年の振り返りについて)

 

☆最終レポート☆

○留学生活を振り返って

(1)留学の目的は何でしたか。

英語力の向上、異文化での生活経験、アメリカ式のビジネスの授業。

(2)上記の目的は達成されましたか。

アメリカで勉強するほどもっとこの国でビジネスを勉強したいと感じますが、達成されました。

 

○英語力について

(1) 英語力は伸びていると感じますか?

感じます。学部の授業も問題なく理解できています。

 

(2)英語力を向上させる上で苦労した点、またご自身で工夫された点はどのようなところですか?

<リスニング>

苦労した点:アメリカ人の学生の英語を聞き取るのに苦労しました。いまも人によっては理解しにくい時があります。

工夫した点:とにかく聞き直してパターン、癖に慣れようとしました。

<スピーキング>

苦労した点:言葉が出てこなくて詰まるときがありました。

工夫した点:とにかく口から言葉を出して伝えることを意識しました。

<リーディング>

苦労した点:量が多いことが大変でした

工夫した点:慣れと、要点を掴むことを意識しました。

ライティング

苦労した点:回りくどくなることが多かったです。

工夫した点:ネイティブが書いた文や記事の言い回しを真似しました。

 

○授業について

(1)今学期履修した全ての科目について、振り返ってお書きください。

【科目1】The Business Experience

授業形式:レクチャー、ラボ

評価のつけ方:

期末試験を含めて筆記テストが4回×各100点。授業参加が100点。エクササイズとクイズが各100点。定期的にあるメモ(ビジネスメモ)100点。

トータルで700点満点の評価です。

授業内容:授業内容は、ベーシックなビジネスの授業で、ビジネスのすべての側面を広く浅く扱います。どうやってビジネスを初めて、成長させて管理するのか、組織の一員として必要なことなどを学びます。また、グループプロジェクトで、自分たちで仮想のビジネスを立ち上げてビジネスプランを練って発表するというものがあります。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:まだプレゼンテーションは終わっていませんが、一人ひとり予定が違う中で相談する時間をとることに苦労しています。楽しかったことは、実際に社会に出たときに役に立つことをエクササイズとして学べたことです。例えば正しい握手や面接の仕方など。

【科目2】The Business Experience Lab

授業形式:ラボ

評価のつけ方:なし

授業内容:内容は、数人のグループで一人ずつに会社での仮の役割が与えられて、会議やプレゼンテーション、資料の整理などを実際の仕事と同じようにするというものでした。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:実際の会議のような形で周りが1年生から4年生までのアメリカ人学生だったので、とても緊張したし、なかなか積極的になれませんでしたが、周りが話を振ってくれたりしたし、ここは特に留学生の自分の意見がいるだろうというところでは意見を発信することができました。実際の職場のシチュエーションを大学で経験できるのはさすがアメリカだなと思いましたが、もう一度やりたいとは思いません。

【科目3】Marketing Management

授業形式:レクチャー

評価のつけ方:毎チャプター後のテスト(基本的に選択式)60%、期末テスト15%、課題15%、授業参加10%

授業内容:名前通りマーケティングの授業で、どんな商品を作るか決めて、作って、輸送して、消費者に渡り、購入後の消費者との関係維持というおおまかなマーケティングの流れの中にある要素を深く勉強しました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:この授業は比較的に日本の形式に近い講義でした。ただ、すべてのものはマーケティングに関係しているという考えの下で行われたので、より実感をもって授業を受けられました。毎チャプターごとにテスト(毎週)があるので常に勉強していなければならないのは大変ですが、そういう環境のほうが学びやすいなと感じます。もともとマーケティングに興味があったので自然に楽しめています。

【科目4】Management and Organizational Behavior

授業形式:レクチャー

評価のつけ方:毎クラスのショートクイズ+毎週のエッセイ80%、プレゼンテーション20%

授業内容:マネージメントの授業で、組織をどうやって良い方向にもっていくのかということを学びました。また、ウォールストリートジャーナルを読んでエッセイを書いたりするので、今、世界やアメリカで何が起こっているのかを知ることができる実践的な知識が手に入る授業です。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:何より先生が面白いです。今まで受けた授業で一番面白いぐらいで、クラス全体を巻き込んでジョークを飛ばしながらも頭に残る講義をしてくれるので楽しくて仕方がないです。もちろん、先生自身もウォールストリートや世界中を渡り歩いて実際に企業で仕事をしてきた人なので説得力があります。

【科目5】International Business Environment and Global Strategy

授業形式:レクチャー

評価のつけ方:毎クラスのショートクイズ+毎週のエッセイ80%、プレゼンテーション20%

授業内容:国際ビジネスの知識に加えて、現在の世界情勢とそれがビジネスに与える影響を主に学びました。エコノミスト誌を読んでエッセイを書き、発表するということもしています。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:MGT304と同じ先生なので、やはり授業が面白いです。周りはほとんど4年生ですが、先生が留学生の自分をよく気にかけてくれていて、話も振ってくれるので快適に授業を受けられています。学問的なことと共に、仕事をしていく上で大事なことにも頻繁に言及してくれるので、いつもなるほどと思わされています。

 

(2)履修した授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作について教えて下さい。

<エッセイ・ペーパー>

科目名:Marketing Management

題材:Article Analysis (Is This the Start of Better Airport Shopping in the U.S?)

内容:政治的な例の中で、沈黙の螺旋がどのようにして起こっているのかを書く。

大変だったこと、やり遂げての感想:特定のマーケティング概念を、ビジネス関連とはいえ一つの記事から読み取って一つのレポートにするのが少し難しく感じましたが、なんとか規定の量をクリアできたので満足しています。どんな記事でも分析対象になりえるので楽しかったです。

<プレゼンテーション>

科目名: International Business Environment and Global Strategy

題材: Japan in International Business

内容:7分のプレゼンテーションで、授業に関係あればどんな内容でもよい、ただしプレゼンされた側がどんな形であれ変わるようなものであること、というものでした。せっかく日本から来たということで、国際ビジネスにおける日本を題材にしました。

大変だったこと、やり遂げての感想:日本の大学、少なくとも自分の大学とは違い、この大学ではプレゼンはビジネスカジュアルで実際のビジネスの場面のように行うので、新鮮でした。また、プレゼンはいかに人を惹きつけるかがカギだということをよく言われて、そこを重視しました。例えば冗談を言ったり、実際に実物の円紙幣と硬貨を配ってみたりしました。(ちゃんと回収しました。)クラスメイトも興味をもってくれたみたいで、反応も日本人相手と比べて格段に良かったのでとても楽しくできました。プレゼン中はアメリカに来て以来で一番の充実感を感じていた気がします。個人でのプレゼンが好きになればいいなと思えてきました。完全に暗記したりはせず、とっさに出てくる言葉を伝えるようにしたので、楽しかったです。やり終えた後は、達成感で満たされ、クラスメイトも声をかけてくれたので良い思い出になりました。

 

(3)学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを教えてください。

まず内容からですが、アメリカのビジネス関連の授業は本当に起業家精神を強調することが多いですし、驚くほど実践的です。社会に出てすぐに使えそうなことを学べます。雰囲気としては、比較的にリラックスしています。おそらくこの大学の特徴なのですが、レクチャー形式の授業でもクラスサイズが小さくて、多くても30人です。集中しやすい大学だと思います。

 

○ 寮生活/ルームメイトについて

(1)ルームメイトとの関係(どのくらい接点がありますか)

ルームメイトとは特に話すことはあまりありません。まず、僕がまだ寝ているときに授業に出て行くので朝は出会いません。そして、僕は基本的に授業に行った後は図書館とかに行って勉強するので帰るのが夜です。ルームメイトはゲームが好きでボイスチャットで友達と話しながらやっているのでほとんどの時にヘッドフォンを着けています。そのため、本当に稀にしか話しません。

(2) 食事(カフェテリア、自炊の方法やバランスなど)はどうですか?

朝はシリアル、昼は授業のため食べないか、食べても冷凍食品です。夜はだいたいカフェテリアに行きます。

○ 学生生活についてお書きください。

(1)1週間のおおまかなスケジュールを教えて下さい。

月曜日は朝から夕方まで4つの授業、その後課題をして寝る。

火曜日は授業なし。遅めに起きて課題が終わり次第寝る。

水曜日は朝から夕方まで4つの授業、その後課題をして寝る。

木曜日は授業なし。遅めに起きて課題が終わり次第寝る。

金曜日は朝から夕方まで4つの授業。その後予定があれば遊ぶ。予定がなく、元気だったら課題。疲れていたらゆっくり休む。

週末は課題の量次第で起きる時間を変えて、課題。予定があれば遊びます。日本の友達と電話したりするのも週末が多いです。

(2)友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。変化はありましたか。

友達とはお互いなにかしたくなったら連絡を取って予定次第で遊んだり、一緒に勉強したりします。クラスメイトは授業前や後に少し喋るぐらいで、だいたいの学生が授業後にさっと帰ります。話す量は時間とともに増えてはいます。

(3)留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。

最も良い思い出:友達や先生、いろんな人に出会えたことです。

大変だった思い出:友人の不幸があったときは勉強が手につかなかったし、本気で日本に帰ろうと思いました。

(4)一番の息抜きの方法は何ですか。

日本にいる人と電話することです。

(5)休み中の過ごし方について教えてください。

勉強、睡眠、たまに友達と遊んでいます。

(6)おすすめのイベントやクラブ活動があれば教えてください。

国際的、文化的交流のイベントはいろんな文化を学んだりできるし、留学生にも寛容な雰囲気なのでおすすめです。時々日本の番が回ってくるので友達を作るチャンスです。

(7)日本から持っていったノートパソコンの使用頻度や必要性、またどのようなことに使っていたか(授業の課題、リサーチ、音楽、スカイプ等々)について教えて下さい。

ノートパソコンは課題に絶対に必要です。図書館や寮にもありますが、ノートパソコンはどこでも使えます。大学のポータルサイトがあり、そこに教授が課題やクラスマテリアル、テストの成績などをアップロードするのでそれで勉強します。その他には、Wordを毎週使います。勉強以外では、スカイプをよく使います。

(8)日本の家族、友達とはどのくらいの頻度で、どのように連絡をとっていましたか。

LINEなどは基本的に常に使用していて、お互い時間があるときに返信しています。

(9)大学のサポートセンター(ライティングセンター、チューターなど)は利用しましたか。利用した場合、勉強を進める上で役に立ちましたか。

利用してないです。

 

 

○ 留学全体を総括して

(1)留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。

時間の管理とストレスの管理は成長したと感じます。これほど長く、小さなストレスを感じながらの生活というのは初めてだったので、精神的に強くなれたと感じます。以前よりも外向的になって意見を言えるようになったと感じます。また、日本のこと、世界のことをもっと知る必要があるということにも気づけました。

(2)留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。

日本のことをよく知らない、または誤解している人がけっこう多いと感じました。

(3)これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。

日本に帰ったら、インターンや日本の文化や企業を世界と繋ぐ活動ができればと思っています。卒業後は先に述べたような活動ができる企業に就職して、勉強の意欲と必要があれば資金を貯めた後にMBAを国内か国外で取得、または企業内でマネジメント能力を身に着けたいです。その後は機会とタイミングを見計らって独立するか、企業に勤めながら自分のビジネスを立ち上げられればと思います。内容としては、日本と世界の交流、日本文化の保全と発展に何らかの形で寄与できればと思っていますが、まだ完全に青写真です。いずれにせよ、利益だけでなく社会、地域に貢献できることをしたいです。

(4)同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。

田舎好きの人にはいいかもしれないですが、交通の便は、はっきり言ってかなり悪いです。でも、治安は本当にいいし、ミッドウェストということもあり、いいひとが多いです。クラスサイズも小さめなので、しっかり勉強できる大学です。気候はかなり狂っているので覚悟しておいた方がいいです。もしビジネス関係の授業をとるなら、James Stuck という教授の授業は絶対にとった方がいいです。

(5)上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

改めて、家族や協力してくれた人に感謝します。英語だけ慣れて帰っても大した違いにはならないけれど、英語以外にも友達、先生、新しい価値観、将来したいこと、とたくさんのものを得られました。これからの人生をかけて自分自身と周りの人々に還元していければと思います。

 

○ JSAFサポートについて

(1)JSAFでの出発前英語研修は、役に立ったと感じますか。またそれはなぜですか?

ディベートとプレゼンテーション、特にプレゼンテーションは留学先で必ずといっていいほど経験するので、前もって練習できたことは役に立ったと思います。

(2)JSAFの出発前オリエンテーションは、役に立ったと感じますか。またそれはなぜですか?

実際に留学を経験した先輩の話が聞けたことは本当に役に立ったと思います。実体験に基づいた話を聞けたので、留学に行くという実感がより出てきたのをおぼえています。

(3)その他、JSAFのサポートについてコメントはありますか?

選択肢が多い上にしっかり相談できたので、自分に合った留学先が選べました。


☆第1回☆

○大学について

(1)大学キャンパスの設備や雰囲気はどうですか?

大学の規模はかなり小さいほうだと聞いています。設備としては、自分が日本で通う大学よりも充実しています。大きなカフェテリアや教材、大学のグッズが買えるブックストアがあります。寮への出入りには学生IDカードが必要で、その寮に住んでいる学生のIDしか作動しない仕組みになっており、比較的安全は保たれていると思います。寮の中は日本の感覚で見ると汚くて不便です。シャワー室の水温や水圧は各々違っていたり、トイレが汚かったりしていて、日本の常識から考えるとあまり心地の良いものではありません。一方で、寮以外のキャンパス施設はとても綺麗で、トイレも清潔な雰囲気です。食堂やカフェ、大学のストアでの買い物は事前に入金してある学生IDでの会計が可能で、非常に便利ですが、お金を使うという感覚とは離れているため、使いすぎてしまったりします。特に留学生の身としては、あまり予算がないので、気を付けなければいけません。また、大学の施設での飲み物などの価格は一般的な価格と比べて法外に高いので、自分が思った以上のペースで消費している時期がありました。今はできるだけ大学のカフェなどでの浪費を抑えるようにしています。図書館はとても大きくて、多くのスペースがあります。階によってポリシーが分かれており、(ディスカッションやお喋りOK,基本的に無駄なお喋りはNG,話すこと絶対NG)その時々の目的によって使い分けることができて便利です。基本的には自分を追い込んで宿題等をしたいので、Quiet Floor を利用しています。

キャンパスの雰囲気としては落ち着いていて比較的平和なキャンパスだという認識を持っています。現地のアメリカ人学生からも、バルパライソ大学は落ち着いていてしっかりと勉強する人が多いという話を聞きます。アメリカのほとんどの大学がそうなのかもしれませんが、キャンパス内は綺麗に道路、芝が整備されていて美しい雰囲気です。スポーツはバスケットボールを除いてそれほど盛んではなく、大学全体に活気があるというわけではありませんが、上に述べたように落ち着いた雰囲気です。

(2)学生同士の交流・友人関係について教えてください

現地の学生:現地の学生とは、主にカンバセーションパートナーという制度で知り合い、その人の、知り合いや友達、という風に交流が広がりました。カンバセーションパートナーとは基本的に週に一回あって会話を楽しむという形ですが、時々お互いの空いた時間が合えばご飯を食べたり、他の友達を交えて遊んだりしています。ルームメイトは社交的ではなく、会話をしたがるタイプではないので、良くも悪くもなく、という関係です。また、寮にRAと呼ばれる学生スタッフがおり、彼らは留学生である自分のことをよく気にかけてくれて、出会うと軽く会話を交わすという仲です。また、たまたま訪れたレストランでアルバイトをしていた別の大学の学生と仲良くなり、頻繁に遊んでいます。このサンクスギビングでも家に招待してくれて、ごちそうになりました。

他の国からの留学生:語学研修を受けているため、周りは基本的にほかの国からの留学生です。彼らは自分と同じように英語の上達を望むノンネイティブスピーカーなので、会話も弾み、非常に良い関係を築けています。お互いの国の文化を紹介しあったり、手作りの食事を振る舞いあったりしています。また、誰かの誕生日や節目にはパーティーを開いたりしています。共通の友達であればアメリカ人学生も招待して一緒に楽しんでいます。

日本人:比較的に日本人学生は少なめの大学ですが、語学機関には現在自分を含めて5人の日本人学生がいます。特に日本食を作ったりするときにはみんなで集まったりすることがあります。語学学校で自分たちでイベントを企画すると、国民性なのか、他の国からの学生の参加率が低く、日本人は高いです。そのため、どうしても日本人が多めになってしまうことが多々あります。しかし、日本人同士でもほとんどの場合は英語を使うようにしています。

(3)大学のある街について教えてください

どんなところですか:インディアナ州の北に位置するバルパライソという小さな町です。現地の人々はアメリカの人から見てもとてもフレンドリーで温かいです。まだ本格的な冬は訪れていませんが、真冬には氷点下20度あたりまで気温が下がるそうです。ここまでは基本的に涼しくてとても過ごしやすい気候です。難点としては、日本ほど公共交通機関が発達しておらず、どこへ行くのにもバス(本数はかなり少ない)か友達の車が必要なことです。

ダウンタウンまでのアクセス:徒歩で10分~15分

お薦めスポット:ダウンタウンは小さいながらも建物はおしゃれで、中には伝統的、または面白いお店もあり、楽しいところです。しかし、一通り回るとすることがなくなります。車で30分ほどのところにIndiana Dunes というビーチがあり、湖水浴が盛んで、夕焼けがとても綺麗です。これまで2回訪れましたが、どちらも美しい思い出です。

(4)キャンパス内外の治安はいかがですか

キャンパス内:いいほうだと思います。しかし、時々不審者情報のアラームが鳴ったりします。大学警察がパトロールしていて、小さい大学なので目は行き届きやすいかなと思います。

キャンパス外:他のアメリカの都市と比べると非常に治安は良いです。アメリカ人の学生に聞いてもそう答える人がほとんどです。人種が治安を差別するというわけではありませんが、住んでいる人も白人の人が大半で実際に犯罪率も低いらしいです。しかし、一度バルパライソを出ると、それは当てはまりません。シカゴへの電車の最寄り駅の数駅先の近くにGaryという街があるのですが、そこの治安はとても悪いそうです。多くの居住者が刑務所から出てきた元囚人だということです。一度、友達が間違えてそこの駅で下車した時に、多くの廃墟のような家を見、暗くて危険な雰囲気を感じたそうです。

(5)初日のオリエンテーションは分かりやすかったですか

初日に感じた印象では、スタッフや先生たちは学生が快適に勉強できるように尽くしてくれているという印象を受け、特に不透明な印象はありませんでした。

 

 

○授業について

語学研修について教えてください。

【科目1】 Writing & Reading

人数/国籍の割合:日本3、ベネズエラ1、サウジアラビア1

雰囲気:雰囲気は先生によるものが多いようですが、自分のクラスは楽しい雰囲気の時もあり、重い雰囲気の時もあります。生徒同士は基本的に仲がよく、授業中に発言や質問をしたくなったら躊躇せずするという雰囲気です。ディスカッションはみんなが発言するという雰囲気があります。時々かなり理解が難しい内容に取り組むことがあり、その時は静かになるときがあります。しかし、確信がなくても自分なりの解釈をシェアしようという姿勢も数人から読み取れます。

 

【科目2】Communication Skills

人数/国籍の割合:日本3、ベネズエラ1、サウジアラビア1

雰囲気:このクラスでは、基本的に活気のある会話、ディスカッション、プレゼンテーションが行われています。コミュニケーションのクラスということもあり、先生ができるだけ授業を楽しくしようとしてくれているのが伝わります。そのため、もう一つのクラスと比較すると、より間違いを恐れない発言の意欲を感じられます。個人的にもこのクラスはとても楽しいと感じます。

 

○英語力について

(1) 英語力は伸びていると感じますか?

英語力は伸びていると感じます。理由としては、アメリカでの勉強をスタートしたころはすべてに集中する必要があったのですが、今はいい意味で力が抜けて、無意識に英語での生活ができているからです。スキルごとに記述すると、次の通りです。初めのころはリスニングに常に気を張っている状態で、急に話しかけられたりすると聞き取れないこともあったのですが、徐々に力が抜けてきて、無意識に理解できるようになってきています。関係ない人の会話もときどき耳に入ってきて理解できることが多くなっています。また、クラスのプロジェクトで数週間学部の授業の聴講に行くというものがあったのですが、後半になるにつれ、ほとんど問題なく理解できるようになりました。スピーキングに関しては、初めは伝えることに苦労しましたが、徐々に慣れてきて決まった言い回しを使えるようになってきています(少なくとも以前より)。プレゼンテーションなども、初めは詰まることがありましたがだんだんと少なくなってきています。なによりスピーキングに関しては自分に多少は楽しめる余裕が生まれてきたことが大きな点です。リーディングに関しては、何よりスピードが上がりました。最初は課される量を多く感じて途方に暮れたような気分になったことがありましたが、意識して読むことでたくさんの分量のリーディングを以前よりスピーディーに読めるようになったと感じています。ライティングに関しては、フォーマットがしっかりと固まったと感じています。英語のアカデミックライティングで要求されることの基本を理解して書けるようになったと思います。

(2)英語力を向上させる上で苦労した点、またご自身で工夫された点はどのようなところですか?

<リスニング>

苦労した点:留学生同士で話すときや語学学校の先生と話す際には問題はそれほど生じなかったのですが、初めはそれ以外のアメリカ人の言っていることを聞き取るのに苦労しました。

工夫した点:とにかく慣れようとしました。差支えなさそうだったら何回も聞き返しました。

<スピーキング>

苦労した点:苦労した点は、なかなか言いたい言葉が出てこなかったり適切な言葉が出てこない時があった点です。また、文章を発するまでに考える時間が長かったです。

工夫した点:しっかりアイデアを発言することに優先順位を置いて、文法を気にしすぎないようにしました。また、文法的には間違いじゃなくてもネイティブスピーカーがあまり使わない表現を使ったり、不自然に聞こえて理解されないことがあったのでネイティブスピーカーの真似をするようにしました。彼らのよく使う表現や言い回しを心にとどめておいて機会があれば使うようにしました。前よりは理解されにくさは軽減したと思います。加えて、イントネーションやリズム、詰まった時のつなぎ方も真似しました。できるだけネイティブスピーカーに理解されやすいようにという意識を持っていました(特に会話)

<リーディング>

苦労した点:読む量の多さとそれに伴う知らない単語の理解に苦労しました。

工夫した点:細かい単語の意味まで考えず、できるだけ早く読んでメインポイントを理解することに努めました。実際、すべての単語の意味を把握するのはほぼ不可能で、内容の中で知っていなければ理解できない場合を除いてそれほど大きな問題ではないということを実感してからは、心も時間に関しても負担が減ったと思います。

ライティング

苦労した点:日本で習った英語のライティングのフォーマットを修正されたので、フォーマットに苦労しました。

工夫した点:先生自身も、教えるフォーマットが非常に基本的なもので、一般的にクリエイティブではないと言われることをわかったうえで、基礎の基礎を身につけさせようとしていたので、それに従いました。それに慣れるのにはそれほど時間はかからなかったです。

 

 

○寮生活についてお書きください。

ルームメイトとの関係はどうですか?

寮でのルームメイトはアメリカ人の学生です。初めて会った時は会話をしようと試みたのですが、性格の相性が良いわけではなく、会話は少ないです。普段自分はほとんど毎朝部屋を出てから部屋に帰ってくるのは夕方以降なので、話すタイミング自体もそれほどないです。もう一つの理由として、彼は自分が好きなスポーツにはほとんど興味がなく、ヘッドフォンを着けてテレビゲームをしているか寝ている姿を見るのがほとんどという点があります。時々業務的な会話をするぐらいです。そのため、接点はあまりありませんが、特に仲が悪いであるとか嫌いであるということはありません。会話は少ないながらもお互いのことは尊重しあえています。いい意味で気を遣いあっているという認識です。

食事(カフェテリア、自炊の方法やバランスなど)はどうしていますか?

カフェテリアの食事は正直に述べると、口に合わないものが多いです。それに加えて、値段もかなり高いです。そのため、留学の初期は値段を考えずにほとんど一日三食カフェテリアで食べていたため、気が付くとかなり速いペースでミールプランを消費していました。それからはスーパーマーケットでシリアルやパンを買ってミールプランの消費を抑えるようにしています。また、寮のキッチンの設備があまり整っていないため(器具がなく、すべて買わなければいけない)、オフキャンパスに住む友人に頼んでキッチンを使わせてもらって一緒に料理をしたりしています。

休み中の過ごし方について教えてください。

休み中は、時々遊びに行きます。そうでないときは、宿題や睡眠、リラックスする時間にしています。宿題の量がいつもよりも少ない場合は、月曜日から金曜日の授業と宿題で疲れていることが多いので、睡眠に充てる時間が長くなる傾向にあります。リラックスタイムには、友人と連絡をとったりしています。

来学期に向けての目標や、準備しておきたいことを詳しくお書きください。

来学期は学部の授業を受けるので、英語以外の部分も、日本から持ってきた教材等を使って少しでも理解の助けになるように読み返しておきたいです。

目標としては、しっかり合格点をとることです。また、日本での勉強と同じように学んだことを吸収して、今までとは違う視点も学べると思うので、多角的に国際ビジネス、マーケティング、国際関係や政治をとらえられるスキルを身に着けたいです。また、日本と比べるとよりインタラクティブな授業が多いと思うので、難しいことはわかっていますが、積極的な授業参加をしたいです。加えて、教授や新しく出会う人との付き合い方や物事を遂行するソフトスキルも向上できればと思います。

 

 

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