年度別留学体験談EXPERIENCE

ミラノカトリック・サクロクオーレ大学/ Universita Cattolica del Sacro Cuore, Milano ’17秋派遣生体験談

女性 / 国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科 2年

ミラノカトリック・サクロクオーレ大学 (2017年8月~2018年5月)

 

☆最終レポート☆

○ 留学生活を振り返って

(1)留学の目的は何でしたか。

英語の上達と、さまざまな文化を肌で感じさまざまな人に出会うこと、人間的に成長すること。

(2)上記の目的は達成されましたか。

90%達成されました。たくさんの貴重な経験ができ、かけがえのない友人もできて、異国での生活でさまざまな人やものに出会って人間的にも成長できたと思います。でも帰国後もまだまだ広い世界を知り、貪欲にさまざまなことにチャレンジして成長したいと思ったので達成率は90%です。

○到着後から現在までのことについて教えてください。

  1. 日本から持ってくれば良かった物

    日本食

    イタリアの郵便局は仕事が遅いので日本からの荷物は速達やSAL便にしても1ヶ月半から2ヶ月かかります。

    日本食はイタリアに遊びにくる友達に持ってきてもらったりしていました。笑


  2. 到着後すぐに購入が必要だったものは何ですか
    日用品類、メトロの定期券
  3. 生活費(月のお小遣い)はどのくらいですか
    5万、プラス旅行代など

○大学について

  1. 学生同士の交流・友人関係について教えてください

    現地の学生:イタリア人と同じクラスをとらない限り交流はほぼありません。わたしは前期のIELTSのクラスや寮、日本語講座のTAなどで現地の友だちをつくりました。

    他の国からの留学生:私がとっているインターナショナルカリキュラムはかなり国際色豊かで、前期はヨーロッパ圏からの学生が多く、後期はアメリカ人が7割を占めていました。中国人韓国人も10数人いますが、中国人の学生は基本的にイタリア人と同じカリキュラムの授業をとっているのであまり接点はありません。1セメスター留学の学生が多いため友達づくりが大変ですが、その代わり多国籍で多種多様な学生にたくさん出会えます。

    日本人:私を除いて、前期は4人、後期は2人のみでした。


  2. 大学のある街について
    お薦めスポット:Navigli運河地区 週末にマーケットがやっていたり、夜はアペリティーボが楽しめます。

  3. キャンパス外の治安はいかがですか
    キャンパス外:キャンパスの周りは街の中心にも近いので、治安はいいです。またミラノ自体、イタリアの大都市としては治安がいい方と言えます。比較的夜遅くまで子供や若者が外にいますし、狭い路地などに入らなければ安全だと思います。スリはやはり日本人である以上ターゲットになりやすいので、気を配っていることが大事ですが、気を付けていればすられる心配はないです。

  4. 初日のオリエンテーションは分かりやすかったですか
    学部】
    わかりやすかったです。オリエンテーションは二日間あり、1日目は18チームに分かれてTresure Hunt形式でミラノの街をツアーしたり、大学内や他キャンパスの場所を確認するツアーなどがあり、たくさん歩きました。2日目は学校のカリキュラムや授業の登録の仕方、イタリアの滞在許可証取得の手順など、事務的なことについての説明がありました

○英語力についてお書きください。

  1. 英語力は伸びていると感じますか(その理由)

留学前よりは伸びました。特にリスニングがかなり上達しました。それは全て寮のお陰だとお思います。寮の子たちと料理したり遊んだり旅行したりするなかで上達しました。

○英語力を向上させる上で苦労した点、またご自身で工夫された点はどのようなところですか?(スキルごとにご記入ください)

  1. リスニング
  • 苦労した点

寮の友達やクラスメートのアメリカンイングリッシュが速すぎて聞き取れず苦労しました。

  • 工夫した点

わからないからといって会話を避けるのではなく、遊びに誘われたら積極的に行くようにし、こちらからも誘ってみたり、キッチンで会話するように心がけました。また、わからない単語や言い回しは聞き返したり意味を聞いたりするようにしました。幸いおしゃべり好きの子が多かったので、とてもリスニングの練習になりました。

 

  1. スピーキング
  • 苦労した点

アメリカ人同士のマシンガントークに入れなくて苦労しました。

また元から上がり症なのもあって、授業でのプレゼンテーションやディスカッションでの発言に苦労しました。

  • 工夫した点

冬休みを利用して3週間完全に英語の環境に身を置いたのが功を成して、後期は前期よりも会話に入れるようになりました。プレゼンテーションも前期よりも怖くなくなりました笑

  1. リーディング
  • 苦労した点

アメリカやイギリスに留学している子たちのように毎授業リーディングの課題が出される訳ではないので、伸び悩みました。

  • 工夫した点

リーディング課題の多い授業をとるようにしたら自然と読む機会が増え、語彙力も上がりました。

  1. ライティング
  • 苦労した点

同じような言い回しを多用しないように、アカデミックな論文になるように簡単すぎる語彙を避けたりするのが難しかった。改めて語彙力の大切さを感じた。

  • 工夫した点

リーディングで読んだ論文で使用されていた言い回しや語彙をノートに写して参考にした。またスペルミスなどは前期同様Grammarlyでチェックしたり友達にお願いしたりしました。

 〇授業について

今学期履修した全ての科目について、振り返ってお書きください。

【科目1】Are Individuals the Same in the East and West? Cultural differences in social psychological processes

授業形式:レクチャー、ディスカッション、フィールドスタディ

評価のつけ方:

Attendance and class participation: 20 %, Group assignments + class presentation: 20 %, Midterm test: 30 %, Final written exam: 30 %

授業内容:

文化とはなにかという問いから始まり、多数のディスカッションを通して、感情、知能、家族などについていろいろな価値観や文化を比較しました。授業のうち数回は事前課題としてリーディングがだされて授業内でそれについてディスカッションしました。また映画をみて異文化についての理解と分析を深めたりもしました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

留学前に学んでいた人類学とはまた違う、心理学という観点から文化や人を読み解くのがとても楽しかったです。

クラスメイトがさまざまな国から集まっていたため、ディスカッションではたくさんの意見や価値観に触れて非常に学びがありました。毎回新たな発見があり、アカデミックなcultural exchangeができるこの授業は私のお気に入りでした。

【科目2】Reading Milan and Italian Cities: Place-making and Cultural Resources  

 

授業形式:レクチャー、フィールドトリップ

評価のつけ方:

Attendance + class participation: 25 %, Group assignment + class presentation: 30 %, Maptia (aka Blog) assignment: 25 %, Final paper: 20 %

授業内容:

都市社会学の授業です。毎週テーマにそって専門用語や概念をまなび、フィールドトリップを通して実際にwalking ethnographyをしました。ゲストスピーカーを呼んでのレクチャーもありました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

ゲストスピーカーの話や普段の授業も興味深かったのですが、やはりフィールドトリップがとても楽しかったです。フィールドトリップは計8回あり、さまざまなテーマから見る事で、前期とは違った角度からミラノの街を改めて知ることができました。1人では見つけられなかった場所を教えてもらえたり、会社見学をしたり、デザインウィークの時期はさまざまなエキシビジョンやイベントに行ったりしました。

【科目3】The Discovery of Italy through its Culinary Traditions  

 

授業形式: レクチャーとクッキングラボ

評価のつけ方:

Attendance: 20 %, Class presentation: 50 %, Final exam: 30 %

授業内容:

週2コマのうち一つはイタリア文化や料理に関するレクチャーで、イタリアのワインやコーヒー、パスタの種類やテーブルマナーなどを学ぶ事が出来ました。もう一つはクッキングラボで実際にシェフにイタリア料理を教わりました。学期中に計10つのレシピを教わりました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

レクチャーでは文化やテーブルマナーを学ぶのが面白かったです。イタリアではパスタを食べるのにスプーンは絶対使わない、イタリア料理でも中華料理でもなんでも料理を食べたあとはエスプレッソを飲む、など知らなかった事実が興味深く毎授業楽しかったです。クッキングラボはもちろん毎回幸せでした。みんなで料理を作った後に食べて、たまにワインも飲んだりして、和気藹々とした授業でした。

 

【科目4】Italian Language Intermediate 

授業形式:レクチャー

評価のつけ方:

Active participation and assignments: 25%, Final exam: 75%

授業内容:

イタリア語文法(近過去・半過去・命令形・未来形・条件法)

簡単なゲームをしながらスピーキング練習

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

フランス人、スペイン人、アメリカ人、中国人の学生たちとクラスが同じでした。みんなお喋り好きでやさしくて、先生もすごく良い人なので毎回の授業はすごくたのしかったです。

その中で新しい文法を学ぶときはいつも苦労しました。まわりのフランス人やスペイン人がすごい速さで吸収していく中、日本語とは決して結び付かないイタリア語文法を学ぶのには時間がかかりました。ただ、わかるとすごくシンプルなのがイタリア語の良いところです笑 

 

履修した授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作について教えて下さい。

プレゼンテーション

科目名:Federico Fellini and Contemporary Italian Cinema

題材:Film analysis of “I Vitelloni”

内容:フェデリコフェリーニ監督のイタリア映画I vitelloniについて、登場人物やストーリー、撮影技法やmise en scèneといった観点から分析し、主観的解釈をまじえながら解説しました。

大変だったこと、やり遂げての感想:

まずクラスメートのアメリカ人と2人での課題だった為、留学前期でまだまだ拙い英語で、全く初めて学んだ映画に関する専門用語や技法を用いて分析するのが非常に難しかったです。しかし、この映画を見ていないクラスメートにわかりやすくプレゼンするために動画を用いたり、同じ監督の他作品との比較をするなどの工夫をして、クラスメートからも教授からもわかりやすかったと褒めていただけたので頑張って良かったと思いました。

学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを自由にお書き下さい。

日本との授業の違いとしては、ディスカッションの多さがあげられると思います。教授の授業の進め方としてもスライドを用いてのレクチャーが半分であとは学生たちの意見を仰いで膨らませていくのがよくあるパターンでした。非常に国際色豊かな学生たちで行われるディスカッションではそれぞれの文化や価値観の違いが垣間見えたりして、とても興味深く、勉強になる事ばかりでした。

○ 語学力についてお書きください。

留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?(その理由)

英語はリスニングとスピーキングが伸びました。寮に住むアメリカ人と話したり旅行したりする中で、アメリカンイングリッシュの速度や言い回しに少しずつ慣れていけたように感じます。文法を気にし過ぎてあまり喋る勇気が出なかったりと保守的になってしまうこともあったのですが、間違えてもいいやと思えてからはスピーキングに対しての怖さや苦手感がかなりへりました。しかし間違えても良いと思えるようになるまで時間がかかってしまったのが心残りです、、、もっと早ければもう少し上達した気がします。

イタリア語に関しては一年間通して授業を履修していた事もあり、全くの知識ゼロだったところからは驚く程に会話が理解出来るし、買い物でも不自由無く喋れるようになりました。しかしイタリア語漬けは叶わない環境だったので、友達同士のカジュアルな会話などはできるようになりませんでした。悔しいので帰国後もつづけたいと思います。笑

語学力上達のために、工夫したこと、努力したことを教えて下さい。

積極的に多国籍の留学生と話したり、イタリア人と交流するよう心掛けました。また日本から持ってきた単語帳を復習したり、英語やイタリア語で映画を見たりしました。

○ 寮生活/ルームメイトについてお書きください。

  1. ホストファミリー/ルームメイトとの関係(どのくらい接点がありますか)

【寮・ホームステイ両方に滞在した場合は、各滞在先について書いてください。】

寮はBuonarrotiという場所にあります。高級住宅街エリアなのか、道に軒を連ねるレストランはどこも少々高めですが、治安はとてもいいです。寮もとても綺麗で、レセプションには常に管理人がいて、わからないことは助けてくれますし、セキュリティもしっかりしています。部屋はシャワー・トイレ・冷蔵庫付きの一人部屋で、二週間に一度シーツ替えやクリーニングが入ります。洗濯機乾燥機は地下に寮全体で共用のものがあり、外のコインランドリーよりも格安で洗濯ができます。部屋があるフロアは2ブロックに分かれ、1ブロックに10人ほど住んでいてキッチンは1ブロックで一つ共有します。

前期にいた子たちは全員帰国してしまったので後期は新しい学生が入りました。前期同様ほぼアメリカ人ですがカナダ人とオーストラリア人もいました。寮の子たちとは一緒に登校したり、夜ご飯を一緒に作ったりしています。寮にはイタリア人の学生も住んでいますが、彼らとは完全に生活フロアが別なので廊下ですれ違うかスタディールームで会う以外にあまり接点はありません。

  1. 食事(カフェテリア、自炊の方法やバランスなど)

【寮・ホームステイ両方に滞在した場合は、各滞在先について書いてください。】

自炊はなるべくするようにしています。寮の近く徒歩5分ほどのところにスーパーがあるので、食料を買いだめるのではなく、必要なときに行って使う分だけ買っています。あとは友達とたまに外食をしています。

○ 課外活動についてお書きください。

  1. 大学内の活動に参加していますか。

していません。イタリアの大学には基本的にサークル活動などがありません。

 

  1. 休み中の過ごし方について教えてください。

    ミラノの街を散策したり、旅行をしたりしています。

    ミラノからは電車で日帰りでいくことが出来る場所がたくさんありますし、ヨーロッパ各都市へのアクセスもよく飛行機代も非常に安いです。

○ 学生生活についてお書きください。

(1)1週間のおおまかなスケジュールを教えて下さい。

月曜日から金曜日:授業、課題、放課後のショッピングやカフェ

週末:課題または美術館や旅行

(2)友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。変化はありましたか。

クラスメイトよりは寮の友達と仲良くなりました。ただグループプレゼンで一緒になったクラスメイトとはご飯に行ったりする事がよくありました。

(3)留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。

最も良い思い出は冬休みのガーナでのボランティアと、後期に一ヶ月半イタリア人向け日本語講座でTAをしたことです。

大変だった思い出はイタリア語の習得です。

(4)一番の息抜きの方法は何ですか。

カフェ探しをすること。映画を観ること。

(5)日本から持っていったノートパソコンの使用頻度や必要性、またどのようなことに使っていたか(授業の課題、リサーチ、音楽、スカイプ等々)について教えて下さい。

ほぼ毎日、学校の課題(プレゼンの準備やレポートなど)や息抜きの音楽・映画観賞、旅行の計画などに使っていました。

(6)日本の家族、友達とはどのくらいの頻度で、どのように連絡をとっていましたか。

日本の家族、友達とのやり取りはLINEなどのSNSで行っていました。電話は月に一回母とするかしないか程度でした。

(7)JSAF留学プログラム費以外でかかった費用の目安をそれぞれ教えてください。

①旅行に関する費用

・国際航空券代(往復):17万

・現地での旅行費用:たとえば5日間の滞在でご飯・おみやげ代で1〜2万程度

個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:月3万

携帯電話料金:月10ユーロ(イタリアのTIMという携帯会社のインターナショナルプラン)

ミールプラン以外の食事代:月に3万程度

教材費(学部:25ユーロ(追加費用がかかるクラス)

ヘルスセンター使用料:無料

その他かかったもの(具体的に):後述のボランティア代やそれに伴う諸費用

(8)帰国前にインターンシップ/ボランティアを体験する派遣生

インターン/ボランティア先(プログラム名、企業名等):IVHQ GHANA

インターン/ボランティア期間:冬休み期間中の3週間(1月15日〜2月4日)

インターン/ボランティア先の見つけ方:インターネット

探し始めた時期・お勧めの探し方など:10月初めから探して11月には申し込みました。その後は自分でビザ申請やワクチン摂取、航空券の用意をしました。ガーナは外務省が発表している危険地域に入っていたため、両親の同意を得たうえで、このボランティア期間のみJSAFのプログラムを離れて行いました。

 

活動内容:ガーナでのチャイルドケアのボランティア

孤児院で子供たちの世話をしたり、学校で算数や英語を教えたり、全校生徒のmalariaテストをしたりしました。

インターン/ボランティアを通して学んだこと:

沢山の学びがありました。私の知らなかった世界が、生活が、人々がそこにはいて、この3週間みるもの聞くものの全てが、私にとって新しくてショックで素敵で、本当に価値観や人生観を大きく変えられました。自身の目でみて体感することの大切さを身をもって知ることが出来ました。

 

大変だったこと、やり遂げての感想:

3週間は長いようで本当にあっという間でした。膝の皿が脱臼したり、暑さで夏バテになったり、慣れない食事で胃腸が荒れたりといろんな事がありましたが、でも毎日子供たちの笑顔をみて、たくさんの愛をもらって、とにかく本当に本当に幸せでした。また、ガーナでの経験は私の価値観や人生観を大きく変えました。知らなかったこと、見たこともないものばかりで大きなショックを受けました。いかに自分が恵まれているかにも改めて気づかされました。この経験は私の人生でものすごく大事な経験だったと確信しています。色んなことに考えさせられ、気づかされ、21歳のこのタイミングでガーナに行けて本当によかったです。

※この部分は体験後に再度報告してください。

○ 留学全体を総括して

(1)留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。

成長したと感じる点は3つあります。まず英語を喋ることへの抵抗が無くなりました。上述のとおり以前は文法を気にしすぎて聞き役に徹して保守的になったりしてしまっていたのですが、冬休み後からは積極的に話すようにしてかなりふっきれました。次にイタリア語です。ミラノについたばかりの時は周りで大きな声で喋るイタリア人も何を言っているのかチンプンカンプンで、街中に溢れることばも日本で学んでいたフランス語を頼りに推察するしかなかったのが、冬休みを過ぎてから突然まわりの会話がわかるようになってきて、簡単なイタリア語を話すのも怖くなくなりました。むしろイタリア語を話すとイタリア人はものすごく態度をかえてくるということに気付いて喋るのも学ぶのも楽しくなりました笑 最後は精神面での成長です。異国の地で一年間暮らしたことが無かった事に加え、言語が違う、文化も違う、日本人やほかの人種が圧倒的にマイノリティなイタリアで差別的なことに直面したりもしたので、本当に精神的に強くなったと感じます。

 

(2)留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。

イタリアは留学するまで行ったことがなかったので、陽気な人がたくさんいて食べ物と歴史の豊かな国、というイメージでした。実際、食べ物や歴史は本当に豊かで、何を食べても美味しいし街中には歴史的建造物や美術があふれていました。しかし人柄については面白いことにかなり日本と似ていると思いました。北イタリアだったのもあってか陽気な人よりは人見知りで英語があまり得意でなくて他国の人とはあまり触れ合わない人が多いように感じました。他民族が少ないのもあってか移民や他国に対するステレオタイプやある種の差別のようなものも少なからずあり、まだまだ閉鎖的な印象を受けました。しかしひとたびイタリア語で話しかけると態度ががらりと変わってイメージ通りの陽気な人柄が見えたりします。これはある意味日本人にも当てはまるのではないかとおもいました。単一民族国で英語があまり得意でないため外国人とのつきあい方を知らない人が多くてステレオタイプだけがひとり歩きしてしまう。でも本当はホスピタリティに溢れていて人付合いも嫌いではない。留学して生活することでこんな風に日本との共通点もみえたりして、イタリアという国への興味が一層深まりました。

大学では期待通り、ヨーロッパ各国や北米中南米から集まる多種多様な留学生と出会う事が出来て、満足しています。

○ これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。

直近の予定としては卒業を半期遅らせて英語圏での短期留学またはインターン、ワーホリを考えています。イタリア語ももう少しブラッシュアップさせたいと思っています。また自分自身がやりたいことも留学中にかなり固まったので、最適な進路についてもう少し模索したいと思います。将来的には、この留学を通して体感し学んだことを活かして、私が思う素敵な人になるために努力していきたいです。

○ 同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。

街の人も、この大学にくる留学生もとてもいい人ばかりです。それにミラノはイタリアで一番住み易いと思います。

旅行も交通の便がとてもいいし日本よりはるかに安いので、しようと思えばヨーロッパ制覇できるくらいたくさんできます笑 楽しい留学生活になることは保証します!

しかし!一つだけ。これはどこへ留学しても言える事ですが、語学力がつくかどうかは個人の努力次第です。完全な英語漬けやイタリア語漬けの環境は自分で作らない限りないと思います。せっかくの留学生活、たくさんの人に出会ってたくさんの刺激と学びを得てください

○ 上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

留学して良かったと思いました。間違いなく、日本にいては体験できないことが体験でき、日本にいては出会えない人に出会えたと思います。特に、大学が多国籍な環境だったからこそ学べたことや考えさせられたことが多く、自分の価値観や考えにたくさんの変化がありました。この一年間は私の人生の中でも最も意味のある、自身の成長につながる貴重なものだったと言えます。留学をサポートしてくれたたくさんの人に感謝でいっぱいです。

 

〇JSAFサポートについて

(1)申込から出発までのJSAFによる英語勉強サポート(IELTSマスターオンライン含む)は、役に立ったと感じますか。またそれはなぜですか?なるべく詳しくご記入ください。

正直にいうと出発までオンライン英語学習をすることができませんでした。今は少しでもすればよかったと後悔しています。

 

(2)JSAFでの出発前英語研修は、役に立ったと感じますか。またそれはなぜですか?なるべく詳しくご記入ください

一日中英語漬けの経験ができ、これから待ち受ける英語ばかりの日々への心の準備として非常に助けになりました。また、以前は日本人の前で英語を喋ることに自信がなく、苦手だったのですが、英語研修では否が応でも英語で会話、自己表現をしなければならなかったので、そこでかなり覚悟できたように感じます。

 

(3)JSAFの出発前オリエンテーションは、役に立ったと感じますか。またそれはなぜですか?なるべく詳しくご記入ください

役に立ちました。初めての長期留学に対する不安を取り除く事ができました。ただイタリアに関しては派遣生もまだ少なくあまり情報がなかったので自分で補う必要はありました。

 

(4)JSAFサポートについて

初めて相談に伺った時からすごく丁寧に親身に対応してくださり、留学が決まってからの準備も留学中も安心でした。また留学中のメールマガジンと定期連絡で、他の派遣生の頑張りがみえたりしていい刺激になりましたし、自分の留学生活を振りかえりながら過ごせたのも良かったです。

 

 

☆第一回レポート☆

〇到着後から現在までのことについて教えてください。

  1. 渡航前に日本で準備しておけば良かった点

    リスニング力と英語の言い回しの強化(アメリカのドラマや番組などをもっと観ておけばよかった)

    イタリア語の基礎知識


  2. 日本から持ってくれば良かった物

    サランラップ

    日本食をもう少し。(チャイナタウンはあるが日本食専門のスーパーはなく、品数が少ない上に高い)

    もってきた粉末茶やだしはかなり重宝しています。


  3. 到着後すぐに購入が必要だったものは何ですか
    メトロの定期券

〇大学について

  1. 大学キャンパスの設備、雰囲気
    大学はオレンジ色のレンガが素敵なイタリア建築様式で、緑もありとても綺麗です。メインビルには、図書館、ヘルスサービス、視聴覚室、カフェ、本屋などがあります。しかしキャンパスは同じエリアに3つほどあり、留学生がとる授業は基本的にはメインビルとは別のビルで行われるので、図書館や本屋を利用する時以外はあまりメインビルには行く機会がありません。学生たちは皆親切です。一度視聴覚室の場所がわからなくて近くにいたイタリア人学生に質問した時はとても親切に教えてくれ、その場所まで連れて行ってくれました。

  2. 学生同士の交流・友人関係について教えてください
    現地の学生:語学としての英語の勉強を続けるためにIELTSの授業を取っているのですが、そのクラスは私以外現地の学生、イタリア人です。今の所その授業以外ではあまり接点はありません。一度日本からの荷物がイタリアの郵便局で止められてしまい、手続きが全てイタリア語だったのでそのクラスの友人に助けてもらいました。他の国からの留学生:留学生は全員International Curriculamを受講するので、授業は全て英語で、クラスメートはアメリカ、フランス、オランダ、スペイン、イギリス、スウェーデン、韓国、台湾などなど非常に多国籍です。グループワークを通じて仲良くなることが多いです。ただ、ほとんどの留学生が1セメスターで帰国してしまうのでまた来学期から友達作りが必要です…苦笑
    日本人:日本人は私の他に4人います。クラスが被らない限りあまり接点はないですが、同じクラスを取っている子とは情報交換や息抜きに遊びに行ったりしています。あと、寮にJSAFからの春派遣生がいるのでたまに一緒に日本食を作って、寮の他の留学生に食べてもらったりしました。
  3. 大学のある街について
    どんなところですか:キャンパスの近くにはカフェがたくさんあるのでランチやお茶がしやすいです。また、大学近くにレオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」を鑑賞できる教会があります。ダウンタウンまでのアクセス:学校からミラノの中心(ドゥオーモ近辺)へは徒歩15分ほどで着き、服飾店から飲食店までたくさんのお店があるので必要なものはすべてそこで揃います。お薦めスポット:ベタではありますが、やはり大学から徒歩で行ける「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会です。鑑賞時間15分という制約はありますが、歴史に残る名画を生で見ることができるのは本当に鳥肌ものです。
    その他:ドゥオーモ近くは観光客が多くスリが多いと聞いていたのですが、持ち物に常に気を配っていれば特に心配はありませんでした。

  4. キャンパス内外の治安はいかがですか
    キャンパス内:とても良い
    キャンパス外:キャンパスの周りは街の中心にも近いので、治安はいいです。またミラノ全体で見ても、イタリアの大都市としては治安がいいと言えます。比較的夜遅くまで子供や若者が外にいますし、狭い路地などに入らなければ安全だと思います。スリはやはり日本人である以上ターゲットになりやすいので、気を配っていることが大事ですが、気を付けていればすられる心配はないです。
  5. 初日のオリエンテーションは分かりやすかったですか
    わかりやすかったです。オリエンテーションは二日間あり、1日目は18チームに分かれてTresure Hunt形式でミラノの街をツアーしたり、大学内や他キャンパスの場所を確認するツアーなどがあり、たくさん歩きました。2日目は学校のカリキュラムや授業の登録の仕方、イタリアの滞在許可証取得の手順など、事務的なことについての説明がありました。

〇英語力は伸びていると感じますか

今はまだ実感はありません。でも寮でアメリカ人と会話していたおかげで留学以前よりはリスニング力は上がったかなと思います。

 

〇今学期履修した全ての科目について 

 

【科目1】 Digital Journalism and Digital Media in Italy

授業形式:レクチャー

クラスの規模(人数や国籍割合):30人ほど、アメリカ・オーストラリア・スウェーデン・韓国・ロシア・メキシコなど

評価のつけ方

Attendance and class participation: 15%, Individual and group assignments: 20%, Midterm exam: 30%, Final exam: 35%

授業を通して学んだこと

二人の先生がセメスターの前半後半に分かれてレクチャーを行いました。前半はメディアにおけるジャーナリズムについて基礎的な知識から少し深まったところまで触れ、実際にミラノに関する記事を書いてネット上にアップする課題がありました。私のグループは、ガイドブックでは見つけられないおしゃれな場所を見つけてきて特集しました。後半はメディアのもつ影響力やTransmediaについて学び、グループワークで小さな番組を作ってそれを色々なメディアで様々な形に変えて発信するという課題もありました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

クリエイティブな課題が多かったので、グループで意見を合わせて作っていくのが大変でもあり、楽しかったです。メディアの様々な可能性を学ぶことができ非常に興味深い授業でした。ただ先生はかなりイタリアンイングリッシュが強いので、稀に聞き取りにくいところがありますが、気にするほどではないです。

 

【科目2】Federico Fellini and Contemporary Italian Cinema      

評価のつけ方

Participation (including film discussion & film presentation): 30%, Midterm written exam: 35%, Final written exam: 35%

授業を通して学んだこと

イタリア映画を学期を通して10本見ます。最初の映画以外は、それぞれ生徒が二人一組でディスカッションリーダーをつとめ、Film analysisをしてみんなでディスカッションします。その他に、先生が用意したリストから映画を選んで、プレゼンもありました。ディスカッションとプレゼン以外は、先生によるレクチャーで、映画の基礎知識からフェデリコフェリーニをはじめとするイタリアの映画監督について学びました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

学期を通してたくさんのイタリア映画を見るので、イタリア語のリスニングにもなりますし、イタリア文化が垣間見えて楽しかったです。シネマの基礎知識もなく、Film analysisも初めてで苦労しましたが、映画を監督の演出や撮影技法の観点からみるのはとても新鮮で、興味深く、大変さ以上に楽しかったです。

 

【科目3】Televison, Advertising, Music: The Italian Approach to the Media

授業形式: レクチャー

クラスの規模:30人ほど、アメリカ・ロシア・スウェーデン・韓国・台湾・オーストラリア・フランスなど

評価のつけ方

Attendance, Participation, Assignments: 20%, Midterm exam: 25%, Final research paper: 20%, Final exam: 35%

授業を通して学んだこと:イタリアでのメディア発達の歴史を学んだあと、イタリアのテレビ、広告、音楽について学びました。基本はレクチャー式ですが、ディスカッションやプレゼンも多くありました。他の国ではどうかというのをディスカッションしたり、イタリアの広告を自国風にアレンジしてプレゼンしたり、好きなアーティストをきめて架空の新しいアルバムについてのプレスリリース書いてみたりと盛りだくさんな授業でした。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

イタリアメディアのみならず、他の国の学生の意見を聞くことで各国のメディアについても知ることができ、多くの発見がありました。また改めて自国について考える機会がたくさんあり、日本への再発見も多くありました。一番楽しかったのは、テレビについて学ぶ一環で、フィールドトリップでテレビ局を訪れ、イタリアのニュース・トーク番組のオーディエンスをしたことです。日本でも番組の収録に参加したことはなかったので、(番組全てがイタリア語であまり理解できなかったとは言え)とても貴重な経験でした。

 

【科目4】Publishing, Publicity and Cultural Journalism 

授業形式: レクチャー、フィールドトリップ

クラスの規模:20人ほど、アメリカ・ロシア・ドイツ・イギリス・韓国・日本など

評価のつけ方

Attendance and Participation: 10%, Short writing assignments: 20%, Midterm Exam(選択式問題と記述問題): 30%, Final written paper: 30%

授業を通して学んだこと

出版社の仕事について学び、実際に読者が手に取りたくなるようなブックカバーを作ってみる、という課題があったりして、非常に面白かったです。またイタリアにおけるジャーナリズム、特に新聞について学び、実際にフィールドトリップでイタリアの新聞社に話を聞きに行ったりしました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

ブックカバーの課題は実際にある本に自分のオリジナルのブックカバーをつけるというもので、自分で物語について要約し、著者について調べ、架空の宣伝文を作り、カバーの色やデザインを考えなければならなかったので、想像以上に大変でした。しかし、本が店頭に並べられるまで、カバー一つ取ってもたくさんの過程を経ていたのだということがよくわかり勉強になりました。出版社業界をよく知れるという意味でもこの授業は興味深いものでした。

 

【科目5】Italian Language Pre-Intermediate 

 

授業形式: レクチャー

クラスの規模:スペイン、フランス、フィンランド、アメリカ、オランダ、韓国、ブラジル

評価のつけ方

テストと出席でつけられていると思います。

授業を通して学んだこと

テキストに沿ってイタリア語の文法を学びました。毎回宿題が出ましたがその日に習ったことの復習問題だったのでさほど難しくありませんでした。授業中はペアでスピーキングの練習をすることがありましたが、みんな英語を使う癖が出てよく先生に怒られました。学期終わりのテスト前の授業はみんなで外へ食べに行って、イタリア語オンリーのアペリティーボ(イタリアの文化で軽いディナーのようなもの)をしました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:

学期前のPre-intensiveコースとは違い、ほぼ全てイタリア語のみだったので最初は授業の80%がわからず大変でしたが、だんだんとなんのことを言っているのかなんとなくでもわかるようになりました。街でもお店で何か頼む時はスラスラと頼めるようになって、イタリア語を学ぶのが楽しくなりました。でもまだ簡単なことしか言えないし、今学期は文法で精一杯だったので来学期以降はもっとスピーキングを頑張りたいと思います。

 

〇寮生活/ルームメイトについてお書きください。

  1. 大学内の活動に参加していますか。
    イタリアの大学にはサークル活動がないので、留学生支援団体が主催するイベント(と言っても飲み会のようなものなので)にたまに顔を出して友達作りをしています。

  2. スポーツはしていますか?具体的に教えてください。
    していません。ただ留学以前はダンス部に所属していたため、体が鈍ってきているのがすごく感じられるので、来学期からは寮に併設しているジムを活用したりしたいと思っています。

  3. 休み中の過ごし方について教えてください。
    ミラノの街を散策して可愛いお店を発見したり、1日家にこもっておかし作りをして映画を見たり、軽い旅行などをして楽しんでいます。

 

 

ミラノカトリック・サクロクオーレ大学の詳細はこちら

年度別留学体験談に戻る

トップページに戻る

 

無料留学カウンセリング予約