留学体験インタビューIINTERVIEW
JSAF留学Story ~セントマイケルズカレッジ 浦上 眞由香さん~
JSAF留学STORYでは派遣した学生の留学を紹介し、これから留学する方へ留学へのイメージをより具体的にし、留学するのに必要なことをその後紹介していきます。
今回紹介する学生は2017年春派遣生としてセントマイケルズカレッジに留学した浦上眞由香さんです。浦上さんは2017年12月にプログラムが修了し、その後3週間サンディエゴでインターンシップを経験した後に帰国しました。先日JSAFオフィスに来てくれたときもセントマイケルズカレッジの魅力についてお話しをしてくれました。それでは、浦上さんの留学を見ていきましょう。
留学先:セントマイケルズカレッジ(アメリカ)
セントマイケルズカレッジは、1904年に聖エドモンド会によって創設されて以来、その優れた教育レベルで高く評価されてきました。長年にわたり、世界各国から集まった学生に経営、法律、医学、行政などの分野で成功するための教育を授けています。学者、研究者、芸術家などから構成されている優秀な教授陣は、特に、学生の指導を重視しています。
1. JSAFを通してセントマイケルズカレッジに留学をしようと思ったきっかけを教えてください。
4年生の春派遣ということで、休学での留学を考えていたため、学校側にJSAFを紹介してもらいました。とりあえず相談しようと思って訪問したところ、紹介してもらったセントマイケルズカレッジにすごく興味を持ったので、そのままお願いをしました。
2. セントマイケルズカレッジの印象はどうでしたか?
セントマイケルズカレッジは少人数でこじんまりした学校でした。ニューイングランド形式のレンガ造りのきれいな校舎で、冬の大雪や秋の紅葉、春夏の植物など四季によってもそのきれいさが変わります。大学全体の人数も2000人と少人数のため、先生とも距離が近いし、学生の顔もほぼ全員覚えられそうだし、一人一人のインターナショナル生のケアもしっかりとしてくれる親切な学校です。また、小さなイベントも学校内でちょくちょくあるし、ジャパニーズカルチャークラブなど小さな団体もいくつかあり、ボランティアや学校主催のスポーツアクティビティも参加しやすいので、学校の学生たちともかかわる機会も結構あるのかな、と思います。
3. セントマイケルズカレッジの学部授業は日本の授業形式とどのような違いがありましたか?
一クラス10人~20人と、少人数制のクラスで、かつディスカッションやグループワークなどもあるので、日本よりも他の学生と関わる機会も多いと思います。特に、自分から意見を出すことが求められる、というところが普段ひたすら知識をインプットする日本の授業と一番異なる点かな、とも思います。また、オフィスアワーなどに先生の部屋に訪れると、授業でわからなかった点を詳しく説明してくれたり、テストのアドバイスをしてくれたりと、ケアもとても手厚く、先生との距離が近いところもアメリカの学校の好きなところです。
4. 現地での生活を通して学んだことは何ですか?
このストーリーの中で何回も述べているのですが、“自分から発信する”という学びが一番大きかったと思います。大学の授業でアメリカの学生とグループワークをするのですが、私はインターナショナル生ということに甘んじていて勝手に相手が気にしてくれると考えていて、何回も作業や発表でミスが起きました。けれどよく考えてみれば相手も一体私が何がわかっていないのか、何をしてほしいのかわからないため、やっぱり声に出して、自分の意見をいうのは本当に大事なことだと思います。普段の生活でも、誰かに察してもらおう、というのはアメリカでは通じなくて、希望があるなら、きちんと言わなければならない、ということを感じました。
5. セントマイケルズカレッジで語学力上達のために工夫したことを教えてください。
とにかく、外と関わるようにしていました。学校の宿題やテスト勉強はもちろんおろそかにはしないですが、遊びに誘われたら絶対行くようにしていたし、カフェテリアに座って3.4時間友達と話したり、同好会の集まりに参加してみたりと、常に外と、人と関わるようにしていました。そうすることで、スピーキングはもちろん、相手の話を聞くためのリスニング、それからボキャブラリーや言い回しなど、学ぶことがとても多かったです。
6. セントマイケルズカレッジでの交友関係について教えてください。( 現地の学生や International, 日本人との付き合い方 など)
前半に通っていた語学学校では一緒の時期に入学したスイス人の友達やその他インターナショナルのクラスメート、協定校で学校から団体で来ていた日本人とも仲良くなって、セントマイケルズカレッジで過ごしていく上での色々な情報を教えてもらいました。
夏の期間は人があまりいなかったのですが、かえって7人のクラスメート全員と仲良くなれたり、インターナショナル生をサポートしてくれている学部生と遊んだり、通常期間よりはるかに短いスピードで学校にいる人々と深くかかわることが出来ました。9月からは学部に入り、夏やそのまえの期間で仲良くなった日本人3人チベット人、コンゴ人、アメリカ人というダイバーシティにあふれた6人組で毎週ハイキング、ボーリング、映画など遊びに行ったり、食堂でだべったり、と最高に楽しい仲間ができた感じでした。
7. 留学中一番苦労したことを教えてください。
語学学校中、学部入学のための基準をクリアするのに苦労しました。留学して2か月たったころに受けたトッフルは全く伸びていなかった上に、学校独自のライティングのテストはボロボロで、留学したら自然に英語がのびると思っていたし、それなりに英語に自信のあった私は、本当に焦りました。そこで、少し今までの自分を反省してみて、語学学校関連以外にも英語の勉強時間を増やし、もっとアクティブに人と関われるように行動したり、先生とも話し合ってみたり、少しずつ努力していった結果、夏の終わりには大幅に基準を上回ることができました。その期間は本当に“忍耐”の期間だったな、と思います。
8. これから留学する後輩へのメッセージはありますか?
この1年間の留学は、自分が生きてきたなかで一番濃い、色々な経験や感情がぎゅっと凝縮された期間だったと思います。最初はこの留学生活をより“良い”ものにしたいと焦りを感じた時期もあったりしましたが、結局は楽しむことが一番だと思います。1年しかないから、やりたいことは全部果敢に挑戦して、自分が最高に楽しめる環境をつくっていってください。
9. JSAF サポートについて感想を教えてください。
前述したとおり、最初はトッフルのスコアが伸びなくて思い通りにならずかなり雲行きのあやしい展開で、うしろめたさからあまり私から連絡しなくなってしまった時期もありました。けれどJSAF のスタッフさんはいつもかなり気にかけてくれて、応援してくれて、また学校側にも直接交渉してくださるなど、色々動いてくださって本当にありがたかったです。
10. 留学を通して自分が一番成長したと感じること
自分の意見がはっきりするようになった、というのが一番成長した部分だと感じます。 それまでは、自分の意見はなんとなくぼやぼやした感じにあったりもするけれど、あまり強く主張したりはしていませんでした。けれど、アメリカの大学での“自分の意見が求められる”風潮や学生同士の普段での会話などにもまれて、だんだんと自分の意見をまず主張してみる、ということの重要さに気づけた気がしました。自分の意見と他人の意見を共有することで、さらに洗練された良いアイディアを議論の上で導きだす、という過程はきっと今後の人生の中でもすごく大切な工程だとおもいます。他人に知識、意見をただインプットするだけでなく、もっと自分から何かを他人に与えられる、人間になりたいと思います。
11. 学期終了後行ったインターンシップについて教えてください。
さらなる経験とこの1年間で学んだ英語力の最後の腕試しもかねて、12月の学期終了後、1月の最初の週から3週間、サンディエゴのジャパニーズフレンドシップガーデンでのインターンシップにも申し込みました。非利益団体で正スタッフは大体15人の小規模な団体でマーケティングや展示、人事などいろんなパートの仕事を教えてもらいました。また、仕事は主に日本の実際の文化を紹介したり、文化をリサーチしてペーパーにまとめたり、エクセルをつかって情報管理を手伝ってみたり、次のイベントのアイディアを提案してみたりと幅広く挑戦させてもらいました。スタッフの人も優しくフレンドリーで、仕事終わりや休みにどこかに連れて行ってくれたりもしました。あんまり堅苦しい感じもなく、本当に楽しく3週間を終えることができました。
12. 上記の質問以外で、 留学を通しての現在の想いについて教えてください。
この1年間の留学は、自分が生きてきたなかで一番濃い、色々な経験や感情がぎゅっと凝縮された期間だったと思います。この留学生活をより良いものにするために、常に自分ができることは何かを考え、今までよりはるかにアクティブに社交的に行動し、様々なことに挑戦して、より良い環境、経験、出会いを求めて頑張りました。JSAF の定期報告の中で、最後に去年1年間を表す漢字を“超”に決めました。今までの自分を超える、超えようとする、本当に実のある1年間だったと感じています。
13. 今後の目標や、将来の夢について教えてください
休学をして留学していたので今年は復学して4年生になります。留学で英語を含め、その他学部の授業などを受けて勉強がとても楽しいものに感じました。この1年間での留学で伸ばした英語力をさらに磨いて、さらにしっかり勉強してアメリカの大学院に進学したいと思っています。この留学で得た英語力はもちろん、多角的な視点や経験は絶対に将来仕事をしていく上で役に立っていくものだと思います。