留学体験インタビューIINTERVIEW

JSAF留学STORY番外編 ~ニューカッスル大学 松井 杏美さん~

JSAF留学STORYでは、派遣した学生の留学を紹介し、これから留学する方へ留学へのイメージをより具体的にし、留学するのに必要なことをその後紹介していきます。
今回は番外編として、イギリス・ニューカッスル大学に留学した松井 杏美さんをご紹介します。イギリス留学を経験後、様々な経験を積んできた松井さん。留学先で出会ったイギリス人の友人に日本を案内してあげたり、アジアでインターンをしたり、地元で通訳をしたり…留学の経験を生かしたチャレンジ精神溢れる松井さんを、4回に渡り特集していきます!

留学先:ニューカッスル大学(イギリス)

ニューカッスル大学は、1834年に設立された医学・薬学大学から発展し、現在は総合研究大学として北部イングランドを代表する有名大学となっています。 ニューカッスル大学はイギリスの大学でトップ20位にランキングされており、特にイギリス大学ランキング誌The Virgin Alternative Guideにおいては、学生の満足度が非常に高いと評価され、全英トップ10にランクインしています。またその他大学評価機関には「英国で最もフレンドリーな大学」(Friends Reunited Reunion)「英国で最も成功した大学」(The Guardian University Guide)など高い評価を得ている総合研究大学です。

イギリス人の友人との日本観光

留学から帰国した翌年1月、中国に留学中で、ニューカッスル大学留学流に出会ったイギリス人の友人(Ellie)が日本を訪れてくれました。歴史的な場所であれば彼女にとっても面白いだろう思い、京都・奈良を一緒に観光することにしました。さらに、私の住んでいる静岡にも招待しました。

<京都1日目>八坂神社・清水寺・東寺・伏見稲荷

まだ1月初旬だったため、色々な場所で正月の飾りを見つ、祇園から清水寺までの坂道を、それらを説明しながら歩きました。途中、別の外国人の友人が以前おいしいと言っていた「豆腐アイス」を食べ、Ellieも気に入ってくれました。東寺では、特別展示で五重塔の見学ができ、その際に仏像や建築なども紹介しました。伏見稲荷は、外国人旅行客にも大人気で、今回もたくさんの旅行客が来ていました。私たちは、鳥居の中で一緒に写真を撮ったり、キツネの話をしたりました。夜は「蒸し寿司」を食べたのですが、イギリスでは巻き寿司が多いため、彼女は様々な種類のお寿司(握り寿司・押し寿司・ちらし寿司)を見ながら、「お寿司の定義」について興味深そうにしていました。

<京都2日目>金閣、上賀茂神社・下鴨神社・錦市場・奈良基督教会

上賀茂神社・下鴨神社はちょうど式年遷宮を迎えており、日本では神社の社を新しく作り変える、といった伝統について紹介することができました。錦市場では、沢山の試食をして楽しみました。イギリスでは豆は料理にいれて食べることが一般的なので、彼女にとっては、おかず豆や豆のおつまみが珍しく、甘くておいしいと喜んでいました。また、八橋だけでなく、きんつば、たい焼き、麩饅頭も食べ、あずきやあんこもすごく気に入ってくれました。

次の日は奈良へ行きました。春日大社まで、奈良公園の鹿にせんべいをあげながら歩きました。中国・台湾からの旅行客には鹿が大人気ですが、イギリスにも鹿はいるため、Ellieはそれほど驚いてはいませんでした。ただ、餌をあげるのは初めての体験らしく、とても楽しんでくれていました。お昼に茶粥を食べた時は、小鉢の里いもにびっくりしていました。とても柔らかいのでマッシュポテトだと思ったようです。春日大社から大仏殿まで、街並みや神社、二月堂などを見ながら歩きました。彼女は中国語を勉強しているので、南大門や東大寺などは漢字で理解していました。奈良で最後に行ったのは、奈良基督教会です。ここは大学の先生に教えてもらった場所で、イギリス国教会の教会ですが、街並み配慮して和風の教会堂になっています。中を見学させてもらうと、ニューカッスル大学近くの教会と造りが似ている一方、とても日本的に創られていたので驚きました。クリスチャンの友人と奈良を観光する機会がある人には、絶対にお勧めです!

<静岡にて>

静岡では、朝食にお汁粉を作りました。イギリスでは朝からしょっぱいものを食べないこと、彼女があずきを好きになったことから決めました。そして、それは大正解でした!また、富士山を静岡市内から見ることができ、市役所の展望階から写真を撮りました。静岡では、東京や大阪などでは食べられないものがいいと思い、「しずおかおでん」のお店に行きました。また、有名な抹茶アイスのお店やプリクラにも行きました。静岡にいたのは短かったですが、富士山もおでんとアイスも気に入ってくれたようでうれしかったです。
 
ニューカッスルで見たものと比べながら、日本のものを紹介したので、Ellieと二人で懐かしみながら観光しました。もうすぐ私が中国に行って、彼女に再び会う予定があるので、次の旅も楽しみです。

静岡県清水港で通訳ボランティア

帰国してから数回、地元の静岡県で通訳ボランティアとして、観光に携わらせていただいています。清水港では外国客船が寄港する際、乗客やクルーの方々のために、演奏や体験ブース、マルシェを用意しています。客船が入港するのが休日の場合、地域の方や地元の中高生も集まるため、港はとても賑やかになります。

私が最初に清水港のボランティアに参加したのは、イギリスから帰国してすぐの3月でした。そのときは、wifiの接続方法とアプリのインストール方法を英語で説明する仕事もしました。それまでは、清水港で通訳ボランティアをしていることを知りませんでしたが、清水港に降りるお客様に会ったり、地元の方からこの地域のことが聞いたりするのが嬉しくて、この活動を始めました。今は、市のボランティアとして通訳のスタッフをしています。
 
通訳ボランティアの仕事は、お客様と売店や案内所の職員さんの会話を手伝うことです。会話をスムーズに行うためには、自分も知識がなければできません。今までは、wifiの接続方法を教えたり、港内の紹介をしたりする仕事が多かったですが、今週は売店と観光案内所を担当したので、周りのスタッフが忙しいときは、自分一人で説明しなければならず、少し焦りました・・・!でも、私は日本版DMOや観光に非常に興味があり、将来もそのような仕事に就きたいと考えているので、ここではとても貴重な体験をさせて貰っている、といつも感じます。

ボランティアをしていて一番嬉しいことは、お客様や地域の方が立ち寄って、感想や質問をくれることです。説明ばかりで、Thank you! Have a good day!で終わるよりも、会話する方が楽しいですし、「あっ、次はこれを言えばいいんだ」と勉強になります。4月16日はオーストラリア人の乗客がほとんどで、イースターサンデーだったため、Happy Easter!と最後に付け加えたら、お客様も喜んで言い返してくれました。今年は清水港に寄港する外国船が増え、ボランティアで入るチャンスがたくさんあるので、これから少しずつでもよいおもてなしをしていきたいです。

中国ぐるっと再会の旅

3月の下旬に10日間中国へ行き、上海、杭州、南京、成都、北京を回りました。5都市で、合計8人の友達に会え、INTOの語学学校時代から一緒に旅行したりしていた友達5人にも(皆ばらばらの都市にいたのですが…)会えたのは本当に嬉しかったです。旅行に行く前はみんなに連絡し再会を楽しみにしていた半面、言葉も分からない中国へ初めて行くことに不安がありました。しかし、行ってからは毎日が留学時代のように楽しく、5都市回るために移動も多く、あっという間の旅行でした。
 
今回の旅で、都市間の移動と宿泊以外は、中国語ができる友人と中国人の友達が一緒に過ごしてくれました。ホステルに泊まっているのは多くが中国人なので、他の旅行者と話すことがあまりなかったのですが、南京では日本のアニメが好きな子と英語で話したり、成都ではホステルのおじさんと、中国語で筆談で会話したりしたのはおもしろかったです!おじさんには、「中国語を書くのは上手だが、発音はだめだ」と言われて(+書かれて)しまいました・・・。

中国で驚いたことは、「それほど」混んでいないということです。日本のニュースで、人で溢れかえった北京の映像を何度も見たことがあったため、中国ではどこでも人が多く、道を混んでいると思い込んでいましたが、今回観光する中で、日本と同じぐらいか少ないくらいだと感じました。地下鉄は新しく、本数も多いため、満員電車に乗ったのも数回でした。また、博物館などは展示室がとても広く、ゆっくりと進みながら見ることができました。

杭州では、留学中の大学の友人に案内してもらいましたが、名産品や観光地など、たくさん紹介してもらえました。全部見るのも食べるのも、時間と胃袋が足りませんでした!成都では、食事の度に「辣醤」抜きで注文してくれました!

この旅行で再開した友達は皆、授業後に一緒にご飯を作ったり、勉強したり、週末に旅行に行ったり、行事でお祝いしたりしていた友達なので、毎日が懐かしくて、一緒に2016年の春節をお祝いして以降会っていなかったのが嘘のようでした。みんなの文化を見せてもらうことができ、とても嬉しかったので、次はぜひ日本にも来てもらいたいです。それから、今回英語がなければ、目的地にたどり着けなかったことがあったので、これからは英語も中国語も勉強します。