留学体験インタビューIINTERVIEW

JSAF留学Story ~オレゴン大学 笹川舜介さん~

JSAF留学STORYでは派遣した学生の留学を紹介し、これから留学する方へ留学へのイメージをより具体的にし、留学するのに必要なことをその後紹介していきます。
シリーズ第1回である今回紹介する学生は2015年秋学期にJSAFのSAP学部留学プログラムでオレゴン大学へ留学した笹川舜介さんです。

留学先:オレゴン大学(アメリカ/オレゴン州)

オレゴン大学は、7つのカレッジ(人文科学、建築学、経営学、教育学、ジャーナリズム/コミュニケーション、法律学、音楽/ダンス)で構成され、70以上の分野で学士と修士/博士課程を学ぶことができます。とりわけ、建築学、生物化学、経営学、化学、経済学、体育運動学、国際学、ジャーナリズム、言語学、心理学、国際経済などの分野で特に優れています。295エーカーの広大なキャンパスは、人口146,000人の住むユージーンに位置しています。とても、安全で、美しいキャンパスです。緑豊かな広大なキャンパスには、60以上の建物が立ち並んでいます。オレゴン大学では、オレゴン州の学生(77%)を中心に、50州と52カ国から学生が集まっており、民族的多様性を持っています。この地域の気候も温暖で、オレゴンの大自然に囲まれた穏やかな大学生活を満喫することができます。運動も盛んで、ナイキを生んだ陸上競技(オレゴン大学陸上部コーチのボワーマン氏が革命的な陸上用シューズを開発しました。)、有名なプロ選手を数多く生んでいるアメリカンフットボール、女子ソフトボールなどが特に有名です。

今回の留学の目的を教えてください

私が留学を志望した理由は、大別して4つあります。
1つ目は、出身国、文化、人種、性別等のバックグランドや考え方の違う人々と触れ合い、多彩な価値観を肌で感じて、自分自身の視野を広げたいと思ったからです。
2つ目は、日本のものとは異なる様々な価値観や習慣、思考様式、行動様式を理解することで文化の違いを受け入れられるようになりたいと思ったからです。
3つ目は、人々を含め普段とは異なる環境の中に飛び込むことで、自分自身がどのような人間なのか、つまり自分自身のアイデンティティを認識したいと思ったからです。
4つ目は、異文化の人を理解するには語学の能力を無視することは不可能です。世界共通語である英語に長期的に触れることで、自分の意見や感情を外国語で表現出来るようになりたいと思ったからです。
以上4つが、私が留学を志望した理由でした。

大学3年生の秋から4年生の秋という大事な時期に1年間を過ごす大学としてオレゴン大学を選んだ決め手は何でしたか?

JSAFの担当者の方に薦められ、自宅でホームページ等で大学の情報を見た際に校内の雰囲気が非常に良さそうで、また立地等の条件から勉学に集中できそうだったのでオレゴン大学に決めました。以前にカナダへの短期留学をして非常に良い経験ができたのですが、その時もJSAFでお世話になっており、今回のオレゴン大学も同じ担当者の方からの紹介だったのですが、自分の出した条件にぴったりの場所でした。

現地の大学キャンパス雰囲気を教えてください

オレゴン大学は美しい自然の中にレンガ造りの古い建物と現代式の美しい建物が混在していて、素晴らしい雰囲気を持っています。さらに、有名な人物の銅像やモニュメントが大学内に存在します。オレゴン大学の校舎は古いもので1890年代のものから、新しいもので2000年代にできた建物まであります。どの建物もオレゴンの自然との見事な調和の中に存在しているので非常に綺麗です。言葉では伝えることが非常に難しいくらい大学内の様相は息を飲む美しさです。毎朝好きな曲を聴きながら、美しい大学内を歩き教室に向かうのは最高です。
 
オレゴン大学には全米屈指のアメリカンフットボールのチームがあります。週末に行われるホームゲームを多くの学生や地元の人が観戦しに行きます。同様にバスッケトボールや陸上も人気です。学生数は約23,000人ですが、一方で留学生の数は約2,000人(ヨーロッパ系・アジア系・中東系)程おり、留学生向けのイベントがたくさん開催されています。1週間に最低一回はイベントがあります。大学の寮はかなりの数があります。生徒全員が1年目は寮に住まなければいけないので、寮の中でネイティブの友達を作ることも容易です。設備はトレーニングジム・カフェ(スターバックス)・図書館・ミュージアム・アメリカフットボール場・陸上競技場・野球場・テニスコートなどがあります。すべてオレゴン大学の建物で、そのスケールは圧巻です。

オレゴン大学がある町ユージーンは初めて訪れる場所だったそうですが、見知らぬ土地での生活は不安ではありませんでしたか?

現地に着いてからホームステイをし、その後寮へと引っ越したのですが、ホストファミリーもルームメイトも非常に親切な方々に巡り合えました。途中から仲の良かったルームメイトが21歳になり、お酒が飲める年齢になったのでテイラーという有名な酒場によく行くようになり、一緒にお酒を飲みながら色々なことを話しました。アメリカは治安が悪いと聞いていたので最初は治安の面で不安がありましたが、何か事件や気を付けるべきことが起こるとすぐにJSAFからお知らせメールが送られてきたので、安心できました。

現地の学生とはどのように交流しましたか?

イベント・授業・テニス部・寮などで交流しています。私のルーミー(ルームメイトのくだけた呼び方)はとても良い人です。彼がスポーツに全般に興味があるので、頻繁にオレゴン大学の部活の試合を観戦しに行きます。

テニス部での活動について教えてください

オレゴン大学には留学生でも所属することができるテニス部があり、そこに入って週に3回、1日2時間ほど他のメンバーと練習をしていました。部の活動としてアリゾナなどに遠征で行くこともあり、かなり本格的なクラブ活動をしました。大会にも出場し勝ち進んだのですが、途中で負けてしまい悔しさのあまり涙を流しました。

様々なバックグラウンドを持つ人々と触れ合うことなら日本でもできるのでは?

日本は昔から現在までほぼモノカルチャー(単一文化)の国で、多くの人々が共通したバックグラウンドを共有していることが多いです。それに対して、アメリカ合衆国では本当に様々な出自の人々が暮らしており、また全世界色々な国からの留学生や移民が多く居るため、ここまで多種多様な価値観に触れるというのはやはり日本では経験できないことだと思います。

学部留学だったので現地では大学の授業を履修したことと思いますが、日本の大学の授業と比べて大きな違いは何でしたか?

まず初めに、授業を受ける際の予習で読まなければならない文章の量が圧倒的に多いです。授業は学生が必要な読み物を事前に全て読み終えている前提で行われ、さらに授業中に自分の意見を求められることが頻繁にあるので、これを疎かにすると授業を一回分丸々無駄にすることになってしまいます。予習や宿題が大変な代わりに得られる情報量がかなり多くなるので、日本の大学の授業と比べて授業科目に関してしっかりとした知識を身につけることができました。

今回の留学で英語力が上がったようですが、どのようなことを通して上達したのですか?

大学の授業ではグループワークや長いレポートの宿題も多くありました。そのため先ほどの予習でのリーディングだけでなく、当初目標としていた自分の考えを表現、説明するための力も非常に付いたように思います。大学には現地の学生や留学生を問わず誰でも利用することができるライティングセンターというものがあり、そこで自分が書いた文章をチェックしてもらえるので、ライティングに関しては以前よりもしっかりとした英語を使うことができるようになりました。またテニス部のメンバーや寮のルームメイトとかなりの時間を過ごしたので、いわゆる日常英語も全く不自由なくこなせるようになりました。

無事1年間の留学を終え、日本の大学ももうすぐ卒業されると思います。今後の予定や、これから留学する後輩へのメッセージはありますか?

大学院で引き続きビジネスを専攻し、理解を深めるつもりです。
主にアメリカの大学の学生は、日本人が思っている以上にハングリーで勉強に対して真剣に取り組んでいます。そこに入ってゆく時、自分も同じようにハングリーさを持って全力で取り組めばきっと良い留学になるはずです。