横浜市立大学国際総合科学部グローバル協力コース4年

  • 留学先 :ソノマ州立大学
  • 留学時期:2018年8月~2019年5月
  • 留学期間:1学年間

大学キャンパスの設備、雰囲気

大学キャンパス自体は、日本の自分の大学より広いですが、歩く分には問題ないです。レクリエーションセンターはジムの施設が充実しているので、ほぼ毎日通っています。図書館はマックとウインドウズのパソコンが使い放題で、映画などの貸し出しも行っているのでテスト期間は毎日残っていました。生徒が少ないので、混雑している感じもなく、キャンパス自体も過ごしやすい雰囲気を持っています。

大学のある街・治安

どんなところですか:大学周囲には、何か所かご飯を食べるところはありますが、それ以外はバスや車に乗らないと買い物にも簡単にはいけない田舎町です。

ダウンタウンまでのアクセス:バスで1時間くらいです。(サンタローザやペタルーマまで)

お薦めスポット:映画館。平日は夕方までに入ると8.5ドルと割安で、しかも席指定がないのでどこでも好きな場所に座れるのは本当にありがたいです。

その他:自炊をしているので、よくアジアンマーケットに行って買い物をしています。

キャンパス内:戸締りには気を使っています。

キャンパス外:基本的に治安は良いようですが、近くにマリファナ中毒の人たちのたまり場があるので、近づかないようにはしています。

学生同士の交流・友人関係

現地の学生:同じ講義をとっていた友人とよくジムに通ったり、勉強したりしていました。冬休み中も彼の家に一週間ほど滞在する予定です。

他の国からの留学生:英語の上達のために自主的に留学生との授業を受けていたのですが、中国人や韓国人の友人ができ、ボーリングをしたりバスケをしたりと楽しく過ごせました。

日本人:自分は留学したからと言って日本人を殊更に避けようとは思っていなかったので、英語の授業で一緒になった友人などとはよく遊んでいました。地元が近いということでより親近感も沸き、お互いにつらいときは助け合える良い関係だったと思います。

滞在(ホームステイまたは学生寮)

ルームメイトは、気さくで親切な白人の青年です。彼が彼女の家に滞在することが多いので夜などはあまり会うことがないですが、あったらよく言葉は交わしますし、仲は悪くないと思います。ただ、寮内で禁止されているマリファナをよく吸っており、たまに勧められたりもするのでその点だけは少し困っています。 ドームメイトには、日本人とアメリカ人のハーフの男の子がおり、よく困ったときは助けてもらったり、一緒に勉強したり、日本食を作ったりと良い関係を築けています。

留学の目的について

新しい自分を見つけること。自分と向き合い、本当にやりたいことが何かを明らかにする。

上記の目的は達成されましたか。

正直、未達成の部分も多いです。ただ、自分の心境の変化などには敏感になったように感じます。

留学を通して身に付いた、成長したと感じる点

とにかく自分とは何か考えるようになったこと。そのために多くの本を読むようになったこと。また、怒りという感情があまり沸かず、客観的に物事を判断できるようになったこと。

留学を通しての現在の想い

アメリカ人がフレンドリーというのは本当であり、失敗を恐れず話せば友人はできるということ。

今後の進路、目標について

1年休学し、もう一度ゆっくり勉強したいと考えています。

同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いこと

自分がこの留学で何を身につけるかを明確にしてから来たほうがおすすめです。

プログラム費以外でかかった費用目安

生活費携帯電話料金:5万円、ミールプラン以外の食事代:35万円
航空券代約25万
現地旅行費用約20万
教材費学部:4万円
その他個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:30万円

渡航前に日本で準備しておけば良かったこと

簡単な英会話表現の暗記。

日本から持ってくれば良かった物

防寒着、みそ汁などの簡易的な日本食、サプリメントや洗顔料など体に合うもの。

到着後すぐに購入が必要だったもの

ボディソープやシャンプー、洗剤、食器などの日用品。

学生生活

1週間のおおまかなスケジュール

基本的に授業以外は、ジムもしくは図書館で時間を過ごした。

大学のサポートセンター(ライティングセンター、チューターなど)

あまりしようしなかった。

課外活動

1. 大学内の活動に参加していますか。

ダンスクラブに所属していましたが、最近は忙しくて参加できていません。また、来季からはもっと大学内のイベントにも参加して、アメリカ特有の経験をしていきたいと思っています。

2. スポーツはしていますか?具体的に教えてください。

週2~4回で筋トレ、同頻度でバスケ、また週1~2日ほどダンスをし、ほぼ毎日運動するようにしています。おかげでだいぶ体が頑丈になりました。

留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出

最も良い思い出は、前述のように親友ができ、一緒にトレーニングできたこと。大変だったことは、今学期入ってからの神経性の体調不良。

一番の息抜きの方法

スポーツをすること。

休み中の過ごし方

土日は基本、ゆっくり眠り、昼頃から図書館に出かけて勉強し、疲れたらジムで運動して気分転換し、夕食をドームメイトの日本人と一緒に作って食べたりしています。

日本の家族、友人との連絡頻度

大体、月に1,2回程度。電話も前学期ほど使用しなかった。

学部授業

  • コース番号 :WGS255
  • 授業タイトル:Introduction to Queer Studies
  • 単位数   :4

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

セミナー。

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

リーディングの課題から出題されるオンラインでのクイズと、授業内で鑑賞した映画・ビデオなどの感想文、授業内で取り扱った用語の定義と具体例を自分で見つけ提出するもの、そして期末のジーン(かつての雑誌のようなもの)提出の4つでした。自分の成績の内訳は、映画の感想文が88%(44/50)、クイズが68%(34/50)、用語の定義づけが97.99%(267.5/273)、ジーンプロジェクトが今のところ100%(10/10)です。

授業を通して学んだこと(授業内容)

LGBTについて日本で学ぶことはなかなかできないので本当に貴重な経験でした。クラス内には、バイセクシュアルやトランスジェンダーの生徒も多く、また教授もゲイの男性で結婚までしているという日本では考えられない環境でした。リーディングは量も多く大変でしたが、映画を見る機会も多く、LGBTと一括りにされているものの、その内部でも差別があり、人として当然の権利を要求するためにどれだけの闘争を重ねてきたかなど、現実は決して甘くはないということを痛感させられました。最も心に残った言葉は、LGBTの人々が望んでいるのは、理解されることではなく、ただ受け入れてもらうことだというものです。それは決して難しいことではないと思いますし、日本に帰ったら自分の周りの友人たちからでも少しずつ意識を変えていけたらと思っています。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

ほかのどの科目より課題が多かったので、週末などはよく図書館にこもり切りでした。一度友達の課題を丸写ししたと疑われたこともありましたが、きちんとメールで抗議した結果、誤解が解けました。けれども、それだけの苦労をする価値のある授業内容であったと思います。今期受けた授業の中で自分の価値観に一番大きな影響を与えた授業でした。

学部授業

  • コース番号 :MUS201
  • 授業タイトル:Music in Action
  • 単位数   :4

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

セミナー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

出席とクラスへの参加が25点。授業で出る課題が10点。コンサートのレビューが30点。中間試験が15点。期末のプレゼンテーションが20点の計100点。授業はすべて参加し、授業後の質問も毎回言ったのでおそらく満点に近いと思います。課題も評価は高かったです。コンサートレビューも提出分はすべて満点でした。期末のプレゼンテーションの評価も高かったです。

授業を通して学んだこと(授業内容)

前半では、音楽を構成する要素や各音楽のジャンルがどのように派生したかについて学びました。知らないことばかりだったので、非常に勉強になりました。また、音楽が頭脳や精神に与える影響についてもビデオなどで学びましたが、自分にも応用できることが数多くありました。(勉強中はジャズなどの歌詞のない曲が良い、アルツハイマーの老人には幼少期に聴いていたような曲を聴かせると頭の活性化につながるなど)加えて、数多くのコンサートに無料で参加できたのが一番大きな経験でした。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

上記のように、今まで参加したことのないようなコンサートを聞く機会が多かったのは本当にありがたかったです。特に、クラシックコンサートやジャズコンサートは初めての経験であったため、非常に感動しました。また、教授が本当に優しく、授業後の質問のも懇切丁寧に応対してくださったので、わからない内容も少なく、消化不良になることもあまりありませんでした。

学部授業

  • コース番号 :CCJS480
  • 授業タイトル:White Collar crime
  • 単位数   :4

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

セミナー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

割合は詳細には分かりませんが、出席、クラス内での課題、二回にわたるテスト、期末のプレゼンテーションで評価がなされます。クラスにはすべて出席しました。課題もすべて提出しました。中間テストの一回目は前述のように72%でした。期末のプレゼンテーションも高評価だったように感じます。

授業を通して学んだこと(授業内容)

ワイトカラー犯罪という、いわゆるストリート犯罪とは異なる知的犯罪についての勉強だったのですが、さまざまなバリエーションがあるということを知りました。例えば、メディカルクライムであったり、宗教犯罪であったりと全く種類は違いますが、組織的に、人々の信頼を裏切るような内容の犯罪は一括りにホワイトカラー犯罪とされることが驚きでした。最後のグループプレゼンテーションでは、日本のカネボウ製薬による白斑事件について発表しましたが、講義で学んだ基礎知識のおかげでその事件のどこに問題があるかが自分なりに分析できたので、成長を感じられました。(カネボウのリコールの遅れや論文の改ざんなど)

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

400番台の授業ということもあり、内容は複雑で最初はすごく大変でしたが、教授と仲良くなり、またクラスメイトとも友達になれたので、困ったときは助けてもらいつつ、最後までやりきることができました。特に、隣にいつも座ってくれた友達とは一番仲良くなり、授業外でも質問に乗ってくれたので大学生活においても本当に大きな存在になりました。

学部授業

  • コース番号 :AMCS260
  • 授業タイトル:Ethnicity in the Arts, Culture, and Media
  • 単位数   :4

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

基本、授業前のリーディングに対するクエスチョンや授業内で見た映画の感想などで配点。

授業を通して学んだこと(授業内容)

SNSを使える自分たちは既に一つのメディアであることを自覚し、情報を発信する必要があるということ。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

授業自体は、非常に興味深いものでなかでもクラス内で見た映画はすべて見た後に考えさせられるものばかりでした。ただ、課題の締め切りが厳しく、体調を崩していた後半の影響で成績がでなかったことは悔しく思っています。

学部授業

  • コース番号 :PSY250
  • 授業タイトル:Introduction to Psychology 
  • 単位数   :3 

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

大教室でのセミナー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

出席、感想、チャプターのまとめ、3回にわたるクイズ、そして期末のプレゼンテーション。

授業を通して学んだこと(授業内容)

心理学の基礎。パブロフの犬など、基本だが今まで深く学んでいなかったこと。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

大教室の授業であったため、あまり個人個人を意識した授業ではなく、淡々と進んでいた印象。内容自体は、興味深いものもあったが、テストはほかの人に聞くこと自由などまじめにやっている人が馬鹿を見るようなものもあり、少し違和感を覚えた。

学部授業

  • コース番号 :PSY270 
  • 授業タイトル:Self-discovery
  • 単位数   :4 

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

少人数のレクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

毎週のリフレクションペーパー、出席、4回にわたるレポート。

授業を通して学んだこと(授業内容)

物を買うより、経験(旅行など)を買うほうが、後の満足度が高いということ。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

授業自体は、非常に興味深いものでなかでもクラス内で見た映画はすべて見た後に考えさせられるものばかりでした。ただ、課題の締め切りが厳しく、体調を崩していた後半の影響で成績がでなかったことは悔しく思っています。

学部授業

  • コース番号 :THAR110
  • 授業タイトル:Dance Fundamentals  
  • 単位数   :1 

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

ダンスのレッスン

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

特になし。出席とラストの発表のみ。

授業を通して学んだこと(授業内容)

ヒップホップの基礎。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

ダンス自体は楽しかったが、交通事故の影響や後半の体調不良で満足にクラスに出られなかったのが悔やまれる。

授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作

エッセイ・ペーパー

科目名:PSY270

題材:非エゴイスティックになるため1週間つづけたこと

内容:ダンスをする中で、ゾーンという状態を認識し、その現象を解説。

大変だったこと、やり遂げての感想: 今まで無意識に踊っていたものを改めて考え直すのは、不思議な感じだったがマックスで集中した時の疲れなさや周りの見え方などは、目からうろこの発見であった。

プレゼンテーション

科目名:AMCS260

題材:Ethnicity in Japan

内容: 日本におけるメディアのマイノリティ表現考察。

大変だったこと、やり遂げての感想: 資料を探し、それを自分の言葉でまとめること。また、体調不良のため期日内に完成できず成績に反映されなかったのは辛かった。

学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたこと

とにかく学生が自分の意見を持っている。日ごろから様々なことに関心を持ち、アンテナを伸ばしているためディスカッションなどがスムーズにいくのだと感じた。

JSAFサポートについて

サポート全体の感想

自分が交通事故にあった際、的確な指示をいただけたため大きなトラブルもなく病院に向かうことができました。ありがとうございます。

Pre Departure Orientation

面白い内容ではありました。実際に経験してみると本当にカルチャーショックってあるんだなあという感じでした。

出発前オリエンテーションおよびEnglish Workshop

大体、月に1,2回程度。電話も前学期ほど使用しなかった。

語学力について

留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?

圧倒的に伸びたわけではないものの、会話のスキルは明らかに日本にいる時より上がった。それは、語学力そのものの向上というよりかはむしろミスしても気にしない精神で話すようになったことが一番の要因だと考える。

語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと

リスニング

●苦労した点

とにかく会話が聞き取れない。特に学生同士だとスピードが速く、苦労した。

●工夫した点

聞き返すことを恐れないようにした。また、わからない単語や表現はあえて教えてもらい覚えるようにした。

リーディング

●苦労した点

いちいち単語を調べながら読んでいたら、とてつもなく時間がかかった。

●工夫した点

単語の意味を前後の文脈から予測し、また大事な部分にマーカーをして、あとからその部分を精読した。

ライティング

●苦労した点

文章は書けるものの、基本的な文法が抜け落ちていて失点が多かった。

●工夫した点

グラマーの部分だけ友人にアドバイスをもらった。

スピーキング

●苦労した点

はじめは、高校のころ習った単語さえ出てこず、意思疎通すら難しかった。

●工夫した点

早く話すのではなく、ゆっくりはっきり話すことを心掛けた。また、極力シンプルな言い回しに努めた。

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