JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE
横浜市立大学国際総合科学部 国際総合科学科3年
- 留学先 :ブリティッシュコロンビア大学
- 留学時期:2018年8月~2018年12月
- 留学期間:1学期間
大学キャンパスの設備、雰囲気
大学の敷地内にはカフェやレストラン、ファストフード店が点在しており、子どもから大人まであらゆる人がキャンパスを行き来している。特にNestという大学の中心部にある建物は、クラブ活動や食事を楽しむことができる学生のたまり場で、朝から晩まで学生で賑わっていた。
大学のある街・治安
どんなところですか:東京と気候が似ており、冬でもあまり寒くならないので過ごしやすい。
ダウンタウンまでのアクセス:バスで40分程
お薦めスポット:カナダプレイス、ガスタウン、ロブソン通り
キャンパス内:留学中に危険を感じたことはなく、比較的安全だと感じる。
キャンパス外:ダウンタウンの一角にあるチャイナタウンではドラッグ中毒者が多くたむろしているので、昼間であっても複数人で歩くべきだと思う。
学生同士の交流・友人関係
現地の学生:パーティーやクラブ活動を通してインド、中国、フランス、ブラジル人の現地学生と親しくなった。
他の国からの留学生:オリエンテーションの日に同じグループにいたオランダ人の留学生と一番親しくしていた。
日本人:オリエンテーションや授業を通して日本人数人とも親しくなった。
滞在(ホームステイまたは学生寮)
ホストペアレンツの娘の家族も一緒に住んでいたので、家族での感謝祭やハロウィーンなどのイベントを楽しんだ。
留学の目的について
学部授業履修の中で、文献や教科書を読むことにより英語力と専門知識とを身につけること。
上記の目的は達成されましたか。
想像通り授業の予習の量は膨大だったが、目的は達成できたと感じる。
留学を通して身に付いた、成長したと感じる点
些細なことでも疑問に思ったことはすぐに人に尋ねる習慣がついたことが最も大きな成長だと感じる。留学前は分からないことがあってもそのままうやむやにしてしまうことがあったが、カナダでは自分から動かなければ誰も教えてくれないので積極性が身についたと思う。
留学を通しての現在の想い
去年の夏休みに一か月間、バンクーバーで英語研修プログラムを受講していたので特にイメージが変わったと感じたことはなかった。
今後の進路、目標について
帰国したらすぐに就職活動を始める。留学生活で培った英語力を活かせるような仕事に就きたいと考えている。
同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いこと
私が履修していた授業の教授はもちろん、UBCでは学生とのコミュニケーションを一番大切に考えている先生が多いと思う。授業内容の質問だけでなく、些細な話でも教授と話す機会を設けるとより実りのある留学生活になると感じる。
上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。
知り合いが一人もいない中で一から人間関係を築くことの難しさと楽しさを味わった。特に、私は寮生活ではなくホームステイだったのですぐに友人ができるか不安だったが、クラブ活動やイベントを通して様々な国からの学生と友達になることができた。勉強ももちろん大事だが、留学生活を通して得られた友人もかけがえのない存在だと感じる。
プログラム費以外でかかった費用目安
生活費 | 携帯電話料金:一か月5千円程度、ミールプラン以外の食事代:5万円ほど |
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現地旅行費用 | 総額20万ほど |
教材費 | 学部:計3万円程度 |
その他 | 個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:8-10万円ほど |
渡航前に日本で準備しておけば良かったこと
バンクーバーの気候を細かく調べて、持ってくる洋服を厳選しておくべきだった。
日本から持ってくれば良かった物
バンクーバーは空気がとても乾燥しているので小さい加湿器などがあれば良かった。
到着後すぐに購入が必要だったもの
シャンプー・リンス、コンタクトレンズの保存液、洋服
学生生活
1週間のおおまかなスケジュール
・月、水曜日:起床後にホームステイ先で数時間勉強し、昼食を食べた後に大学へ→授業→帰宅し夕食の後に少し勉強
・火、木曜日:6時に起床し7時過ぎに大学に出発→授業→昼食→授業→図書館で勉強し帰宅→夕食
・金曜日:授業はないので、テスト前ではない時は午前中に勉強した後午後に友人とショッピングなど
大学のサポートセンター(ライティングセンター、チューターなど)
ペーパー書く際に毎回ライティングセンターを利用していた。英語でアカデミックな文章を書くことに慣れていなかったので構成や意味を確認してもらう上でとても役に立った。
課外活動
1. 大学内の活動に参加していますか。
大学公式の、卓球クラブに所属していた。また2週間に1回、大学内の寮で行われるヨガ教室に通っていた。
2. スポーツはしていますか?具体的に教えてください。
主にクラブ活動としての卓球とヨガを行っていた。
3, おすすめのイベントやクラブ活動があれば教えてください。
所属していた卓球部は経験を問わず誰でも楽しむことができる環境なので、初心者でも入りやすいと思う。
留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出
日本では学生がパーティーに行く習慣はあまりないが、カナダでは大学内外で日常的にパーティーが開かれるのでその場を通して多くの友人を作れたことが良かったと感じる。一方、中間試験の直前に風邪を引いて熱を出してしまった時が最も大変だった。
一番の息抜きの方法
ダウンタウンに、カナダプレイスという眺めの良いお気に入りの場所があり、晴れた日にそこで景色を楽しむことが一番のリラックスだった。
休み中の過ごし方
中間テスト前やペーパーの締め切り前の土日を除き、土日は主に友人とダウンタウンでのショッピングやハイキングを楽しんだ。またバンクーバーはアメリカ・シアトルにバスで4時間程で行くことができるので、土日を使ってシアトル旅行もできた。
日本の家族、友人との連絡頻度
家族・友人とは週に一度の頻度で電話をしていた。
学部授業
- コース番号 :FMST 210 001
- 授業タイトル:Family Context of Human Development
- 単位数 :3
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
・毎週のオンライン小テスト(全9回)
・ペーパー(2つ)→ 18/24点、17.5/24点
・中間テスト→ 42/48点
・期末テスト
授業を通して学んだこと(授業内容)
児童発達学について学んだ。社会学の授業であるが、心理・ジェンダーなど多様な分野から子どもの発達について学ぶことができた。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
毎週小テストがあったので定期的に復習することができ、理解が深まった。ペーパーを書く際にも構成やフォーマットを先生が指定していたので取り組みやすかった。
学部授業
- コース番号 :ANTH 213 001
- 授業タイトル:Sex, Gender, and Culture
- 単位数 :3単位
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
・出席点
・ペーパー(1回)
・中間テスト→ 20/25点
・期末テスト
授業を通して学んだこと(授業内容)
Genderが社会文化的にどのように形成されてきたかを学ぶ授業だった。政治・経済・言語など社会の多様な側面が今日のGenderを成り立たせていることが分かった。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
毎回の授業でアメリカ・フィリピン・日本・ドミニカ共和国など様々な国のGender問題に触れていて興味深かった。またイスラム圏における女性問題を扱った時に、イスラム教徒の女子学生と教授との議論が白熱したこともあり、多様な学生が混在するカナダならではの授業風景だと新鮮な気持ちになった。
学部授業
- コース番号 :ANTH 210 001
- 授業タイトル:Eating Culture
- 単位数 :3単位
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
・出席点→10/10点
・中間テスト→ 16/30点
・ペーパー(1回)→ 17/25点
・期末テスト
授業を通して学んだこと(授業内容)
人類と食事(food)との関係を歴史・政治経済的に学ぶ授業だった。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
他の2つの授業と異なり、概念や漠然とした考え方を学ぶ授業スタイルだったので試験勉強をする際に苦労した。
授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作
エッセイ・ペーパー
科目名:Sex, Gender, and Culture
題材:アメリカと日本における女性解放問題の比較
内容:1960年代にアメリカで始まった女性解放問題と、同時期に日本でも女性の解放を目的として始まったウーマン・リブ運動の類似点及び異なる点の比較分析
大変だったこと、やり遂げての感想: 留学前に日本のウーマン・リブ運動について学んだことがあったので、事前に知っていることに加えて新たな知識も交えながら分析をすることができた。文字数は2000字程度で、シカゴマニュアルスタイルという今までに使用したことのない形式に統一しなければならず、フォーマットを整えることに苦労した。
学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたこと
日本と大きく異なる点は、授業で発言する学生がUBCでは圧倒的に多いことだと感じる。またUBCの所在するバンクーバーはカナダの中でも最も多様な国籍の人々が住む街の一つである。そのため授業のディスカッションの際は、価値観の違いが現れた意見が飛び交い、とても刺激的だった。
JSAFサポートについて
サポート全体の感想
留学先大学を決める際に、語学力と好みとを加味しながら親身になって相談に乗っていただきました。ありがとうございました。
申込から出発までのJSAFによる英語勉強サポート
留学前は、現地での授業に向けてどのような英語の勉強をしたら良いのか分からなかったのでサポートはとても役に立ったと感じる。
Pre Departure Orientation
Mikeさんの英語はとても分かりやすく、実際に留学に行った人の体験談なども交えながら話してくださったため興味深く聞くことができた。
出発前オリエンテーションおよびEnglish Workshop
留学する学生全員が集まることで、質問や悩みを共有できたので良い機会だった。留学に必要なもの等も確認して頂いたことで心配が軽減した。
語学力について
留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?
主にリスニング力が上がったと感じる。当初は授業の内容よりも、レストランやアパレル店員の日常会話における口調の速さに圧倒されていた。だが時間が経つにつれて彼らの口調にも慣れることができ、留学開始時よりも良く話し言葉を理解できるようになった。
語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと
リスニング | ●苦労した点 教授ごとに口調やイントネーションが異なるので最初の方は教授の話し方に慣れることに苦労した。 ●工夫した点 敢えて授業を録音しないことにより、一回ごとの授業に集中するように努めた。 |
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リーディング | ●苦労した点 教科書や授業で使う資料の読解に時間がかかった。 ●工夫した点 予習の時は大体の流れをつかむことを目標とし、復習の際に細かい文章までチェックすることで読むスピードを速めることに努めた。 |
ライティング | ●苦労した点 英語で学術的な文章を書いた経験がほとんどなかったので、エッセイの課題が出された時に単語や文章を正しく書くことに苦労した。 ●工夫した点 Grammarlyというオンラインの文法チェックアプリと大学のライティングセンターを課題が出された度に活用した。 |
スピーキング | ●苦労した点 授業でのディスカッションの際に、語彙の少なさから建設的な発言があまりできなかった。 ●工夫した点 ホストファミリーや大学でできた友人と日常的に会話するように心がけた。 |