JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE
獨協大学法学部国際関係法学科3年
- 留学先 :グリフィス大学
大学キャンパスの設備、雰囲気
キャンパスは山の中に位置しており、道路の起伏が激しいため登校は少し疲れるが、静かでゆったりした雰囲気が好きです。mountgravattキャンパスはそれほど広くないのですが、教室やコンピュータールームはとてもきれいで勉学に励むことができる環境だと思います。また、ジムなどもキャンパス内にあり、ジムでも様々な国籍の人と交流を持つことができます。
大学のある街・治安
どんなところですか:シティはとても都会的でバーやレストランなどが沢山あります。学校や家の周りは比較的田舎で静かな印象です。
ダウンタウンまでのアクセス:40~50分
お薦めスポット:クイーンズストリート
その他:ブリスベンはとても色んな人種の人が多いです。行く前から、外国人が多いことは分かっていましたが、これほど多いとは思っていませんでした。シティを歩けば見かける人の半分は違う国籍の人だと思います。色んな国の人と話せてとても刺激的ですが、ネイティブスピーカーの英語は他の都市に比べると耳にする機会は少ないかもしれません。
キャンパス内:とても安全だと思います。
キャンパス外:真夜中だとたまに危なそうな人を見かけますが、基本的に人は易しくとてもフレンドリーで治安はとても良い方だと思います。
学生同士の交流・友人関係
現地の学生:現在語学研修中で基本的に現地の学生に会うことはありません。バーで仲良くなったオージーの友達と時々一緒にお酒を飲んだりしています。
他の国からの留学生:様々な国籍、年齢の留学生と一緒に学ぶことができ、休日なども彼らとともに過ごすことが多いです。私の友人は、香港、台湾、中国、韓国、ペルー、ドバイ、スロベニア、サウジアラビアなどとても様々で、基本的に日本人よりも英語が話せるので、話をしていて勉強になることや、刺激をもらうことが多いです。
日本人:クラスには自分ともう一人日本人がいますが、ほとんど英語で会話をしています。同じキャンパス内には八人ほど日本人がいて、二人ほどは仲が良く、他の留学生と一緒に出掛けることはあります。
滞在(ホームステイまたは学生寮)
ホストファミリーとは毎日会話をしていて、帰ってきたらその日一日のことについていつも話している。一緒にテレビや映画を見たり、本当の家族のように接してくれている。
本当の家族のように接してくれた、食卓はほぼいつも一緒に囲んで色々な話をし、聞き、良好な関係が作れたと思う。 また、日常生活で分からなことをホストファミリーに相談することはよくあった。(バンク、おすすめのケータイプラン、交通機関、おすすめの旅行先など)
留学の目的は何でしたか。
様々な国の人たちとのコミュニケーション、学びを通して、自分の価値観や考え方を豊かにする。またそのためのコミュニケーションツールとしての英語力の向上。
上記の目的は達成されましたか。
はい、留学中は積極的にコミュニケーションを取ることを心掛けていて、文化や宗教を超えて話せる友達ができたことや、その方々からの刺激を受けて、自分自身も成長できたと感じています。
留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。
英語力が上がったことや、自分の中の価値観が良い意味で変わったこと。また、日常生活でハプニングに見舞われても全部自分の力で解決したり、一年間海外で生活したことで、日本に帰っても怖いものないなと思えるだけの自己管理能力や、問題解決能力が磨かれたと思う。
留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。
割とイメージ通りだった。開放的で楽観的な感じ。
これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。
この留学の経験を活かして国際協力系の仕事に将来就きたいと考えている。
同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。
オンラインシステムで時間割や課題が管理されているので、パソコンは自分が使い慣れているものを日本から持って行った方がいいと思う。グリフィス大学のインターナショナルの生徒はみんなグリフィス大学指定の保険に加入することになるが、知名度の高い保険らしいので病院などに行く際は手続きの簡単でとても便利だった。オーストラリアの病院は待ち時間が長くて辛かった。Trimester3は1と2に比べて履修できる授業が少ない、生徒数も少ない。先生方はみんなフレンドリーなので分からないことがあったら全部聞いた方がいい(特に課題のことなど)
プログラム費以外でかかった費用目安
生活費 | 携帯電話料金:450ドルくらい、ミールプラン以外の食事代:30万くらい |
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航空券代 | 1200ドルくらい |
現地旅行費用 | 1000ドルくらい |
教材費 | 学部:100ドルほど、語学研修:100ドルほど |
その他 | 個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:70万以上 |
渡航前に日本で準備しておけば良かったこと
スピーキングをもっと練習しておけばなと感じている。
日本から持ってくれば良かった物
爪切り
到着後すぐに購入が必要だったもの
シャンプー、ボディーソープ、gocard(バスのカード)
学生生活
1週間のおおまかなスケジュールを教えて下さい。
月から金までは授業に出るか、図書館で課題を行っている、放課後に学校のアクティビティに出たり、バイトしたり、友達とご飯を食べたり、土日は町のイベントに行ってみたり、海に遠出したりしていた。
大学のサポートセンター(ライティングセンター、チューターなど)は利用しましたか。
たまにエッセイの点検などをお願いした。履修登録の際も色々とアドバイスを頂いた。
課外活動
1. 大学内の活動に参加していますか。
スクールアクティビティや、ボランティアに何度か参加した。
2. スポーツはしていますか?
具体的に教えてください。 ジムに友達と通っている程度。
一番の息抜きの方法
特に用事がなければ土曜日は勉強やドラマなどを見て、夕方ごろに運動しています。 日曜日は、教会にいったり食料などをまとめて買い出しにいったりします。
休み中の過ごし方
課題や勉強をしたり、友達とシティに遊びに行ったり、友達の家でパーティーをしたりなど
友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。変化はありましたか。
オーストラリアは色々な国の人がいるので、沢山の国の人と友達になって遊びに行ったりした。特に語学研修から一緒の友達は最後までずっと仲良くしてもらった。
語学留学
1. クラスについて教えてください(セッションごとにお教えください) 雰囲気:最初の5週間のクラスは発言する人が多くてとても画期的でした。クラス替え以降、発言は減りましたが、積極的な生徒が多く、高め合える環境だと思います。
2. 人数/国籍の割合:
その他:13名ほど。 日本2人、中国6人、韓国1人、ドバイ1人、スロベニア1人、ペルー1人
3. 1日の勉強時間と勉強場所(宿題など)
授業は4時間で、家や図書館などで2時間ほど宿題やスピーキングやリスニングの練習を行っています。
4. 勉強するのに役立つ教材や方法など
リスニング→音読パッケージ、IELTSの公式問題集 スピーキング→瞬間英作文トレーニング、シティのライブラリーで行われるカンバゼーションクラスに参加する。 リーディング→IELTSの公式問題集 ライティング→授業の復習及び宿題
学部授業
- コース番号 :1004IBA
- 授業タイトル:Modernising Asia
- 単位数 :10.0
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー、ワークショップ
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
Opinion statement 7/10, Country brief (writing assignment) 12/20, Briefing Notes Portfolio (writing assignment) 20/30, Discussion (during workshop) 14/20, Final exam (multiple choices, short answers) 14/20
授業を通して学んだこと(授業内容)
日本を含めたアジア諸国の現代化と発展について、これまでの背景から未来についてまで学びました。アジアの現状、発展の歴史を踏まえた今後のアジア経済と各国の可能性について、family structure, industrialization, environment, unequal development, securityなどのあらゆる観点から考える機会を設けてくれる授業でした。 またEurocentric theory(ヨーロッパ中心論)や”West is the best”の概念を、正しい考え方を示しながら真っ向から否定してくれるような内容でした。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
アジアの外に住む人が、アジアに対しどのようなイメージを持っているのかがわかり新鮮でした。先生の授業がみんなが見ている表面的な事柄だけでなく、生徒が思うことの全く逆の視点を指摘してくれるようなスタイルだったので、毎回興味深かったです。ワークショップ内でディスカッションの機会があったのですが、自国のこともアジア全体についてもしっかりとした知識を持っていなかったので、それらを理解していれば授業をより有意義な時間にできたと思いました。
学部授業
- コース番号 :1003MKT
- 授業タイトル:Introduction to Marketing
- 単位数 :10.0
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー、ワークショップ
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
Two online quizzes 28,29/30, situation analysis (writing assignment) 32/40, Marketing Mix Plan (group work) 34.16/40
授業を通して学んだこと(授業内容)
マーケティングへの導入的な基礎科目だったので、ビジネスにおけるマーケティングの目的からマーケティングプロセスまで教えてもらい、アサイメントで学んだことを使って、実際にNature Valleyというシリアルバーのブランドのマーケティングに取り組みました。グループワークでは4人一組でNature Valleyのマーケティングミックスの提案をまとめ上げました。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
レクチャーの内容を理解するのは比較的簡単であり、実際のビジネスで使われる戦略などを学ぶのはとてもおもしろかったです。ただライティングの課題のボリュームが多く、individualもgroup workも夜遅くまで図書館に残って仕上げました。実在するブランドを使って課題を進めることで、現実的かつ具体的にマーケティング戦略を立てていく流れを勉強することができたので、ビジネスを学ぶ学生にはお勧めの授業だと思います。
学部授業
- コース番号 :5901LHS
- 授業タイトル:Language and Communication for Business and Commerce
- 単位数 :10.0
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー(2時間)、ワークショップ(1時間)
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
メインエッセイ(30%)、グループプレゼンテーション(20%)、ファイナルエグザム(選択問題とエッセイ)(25%)、授業内評価(オンラインテスト含む)(25%)
授業を通して学んだこと(授業内容)
インターナショナルビジネスでのコミュニケーション方法や、将来英語を使う仕事をした際に使うビジネス英語を学んだ
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
メインエッセイで自分の意見をサポートするために沢山の論文を読んで自分のエッセイに結び付けて書くことが大変だった。グループプレゼンテーションは仲間と協力して取り組むことができて楽しかった。
学部授業
- コース番号 :1001GIR
- 授業タイトル:International Relations
- 単位数 :10.0
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー(2時間)、ワークショップ(1時間半)
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
メインエッセイ(メモランダム&セルフリフレクション)(35%)、ファイナルエグザム(小論文形式)(35%)、 ミッドタームテスト(クイズ形式)(10%)、授業内評価(10%)
授業を通して学んだこと(授業内容)
国際問題(主にシリア内戦を舞台にした国連の動き)などを自分達でチームに分かれて実演、ディスカッションしたりなどして、実践的な国際問題への対応能力を磨いた。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
ディスカッションは現地の学生達と同じレベルで行うのはとても難しかった。(英語のレベルと専門用語の多さから) みんな積極的に自分の考えを発言し、意見交換を行っていたため、色々なアイデアが聞けて勉強になった。
学部授業
- コース番号 :2010GIR
- 授業タイトル:Introduction to American Politics
- 単位数 :10
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー(2時間)、ワークショップ(1時間)
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
メインエッセイ(30%)、ファイナルエグザム(30%)、ミッドタームテスト(20%)、授業内評価(20%)
授業を通して学んだこと(授業内容)
アメリカ政治の全体を学び、ワークショップでのディスカッションで理解を深めた。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
2,000文字のエッセイで参考文献を八個以上使わないといけない課題がとても苦労した。
学部授業
- コース番号 :3004IBA
- 授業タイトル:Intercultural management
- 単位数 :10
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー、ワークショップ
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
オンラインクイズ(20%)、セルフリフレクション(25%)、プレゼンテーション(15%)、ケーススタディプリパレイション(40%)
授業を通して学んだこと(授業内容)
国際的な仕事をする際の人間関係のマネジメントだったり、文化や言語の違いで生じる問題の解決能力
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
アクティビティな授業でグループのメンバーと沢山話す機会があり、そこで日本のビジネスマナーを教えてあげたり、オーストラリアまたは他の国のビジネスのモラルだったり考え方の交換ができたことが楽しかった。
履修した授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作について教えて下さい。
エッセイ・ペーパー
科目名:Introduction to American Politics
題材:Written Assignment essay
内容:アメリカの三権分立の中での裁判所の政治的影響力について 2000文字、参考文献8冊以上、
大変だったこと、やり遂げての感想: 初めは何を書いていいか全く分からなかったが、色々な文献で情報を集めて自分の授業で習った知識を組み合わせてかくことができた。30点満点中24点という高い評価をもらえることができたためしっかり頑張ってよかったという達成感と同時に大きな自信にもつながった。
プレゼンテーション
科目名:Intercultural Management
題材: Problem solving assignment, workshop presentation
内容: ある国際規模の会社で起こった文化や価値観の違いから起こる問題の事例を読んで、それをどうやって解決することができるかグループで考えて発表する。
大変だったこと、やり遂げての感想: 6人グループでのプレゼンテーションだったので安心感はあったが、前もっての打ち合わせやスライドの作成は沢山の話し合いを行って、入念に準備した。プレゼンテーションが本番で上手くいった時はグループのメンバーみんなで喜ぶことができた。
学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを自由にお書き下さい。
日本の大学では基本レクチャー中心の授業で、受け身で授業を聞くことが多かったが、オーストラリアの大学ではその知識をみんなと共有してもっと育てていこうという姿勢があったと思う。みんな失敗を恐れてないというよりは、自分はこう思うとはっきり言えるのが当たり前のような感じがした。
1日の勉強時間と勉強場所(宿題など)
語学力について
留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?
私の場合は語学プログラムも受けたのでかなり上がっていると思う。大学の授業も全部パスできたが、語学研修なしでそのまま学部に入っていたら多分授業ついていけなかっただろうなと今思うので、留学開始当初と比べると、海外の大学で勉強を成功させることができるだけの外国語力をつけることができたと感じる。
語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと
リスニング | ●苦労した点 相手の話す英語のスピードについていけなくて、途中で理解できなくなるところ。 ●工夫した点 積極的に会話をすることを心掛けた。その上で分からないことがあったら流さずに分からなかったと聞き返すようにして、聞けない原因をそのままにしないようにした。 |
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リーディング | ●苦労した点 大学のレポートを書く際にアカデミックな参考文献を何冊も読むことが大変だった。学部の授業では知らない専門用語がいっぱいあって、辞書が欠かせなかった。 ●工夫した点 ケータイの言語設定を英語にし、英語で調べ物をし、日常的に英語を読むようにしていた。また、辞書は英英辞書を使用していた。 |
ライティング | ●苦労した点 アカデミックエッセイの書き方は今まで教わったことがなく、組み立て方、パラフレーズ、サマライズはとても勉強した。 ●工夫した点 語学プログラムの期間に、ネイティブの先生に見てもらって間違いを発見し、見直しを徹底した。 |
スピーキング | ●苦労した点 言いたいことがうまく伝えられないこと。文を頭の中で組立ててから話すための時間がかかり、スムーズな会話ができなかったこと。 ●工夫した点 とにかく沢山の人と話をする機会を作った。市の図書館のカンバゼーションクラスや、地域の野球チームの活動、学校のアクティビティなどに積極的に参加した。 |
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