JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE

宇都宮大学国際学部国際学科3年

  • 留学先 :カンタベリー大学
  • 留学時期:2019年9月 ~ 2020年1月
  • 留学期間:5ヶ月

大学キャンパスの設備、雰囲気

市街地からはバスで30分ほどの住宅街の中にあり落ち着いた雰囲気でした。本キャンパスとは少し離れていており、図書館や本屋さんを利用したいときは少し歩かないといけないけれど、そこに行くまでの道も緑がたくさんあり私は好きでした。

大学のある街・治安

住んでいる人も皆フレンドリーで優しい人ばかりでした。とにかく緑が多いので本当に穏やかな気分になれます。田舎なわけではなく、スーパーもデイリーも徒歩圏内にあるので不便に感じたことはありませんでした。

語学学校があったキャンパスは、その語学学校に通う学生しか歩いていないイメージなので静かで治安はとても良いです。本キャンパスも落ち着いていたと思います。

学生同士の交流・友人関係

現地の学生とは運よく日本語の授業に参加できる機会があったのですべて参加して多くの学生と連絡先を交換し、学校外でも会って話し相手になってもらいました。

滞在(ホームステイまたは学生寮)

通学時間  徒歩10 分  
滞在環境について、教えてください(家族構成、生活スタイル、家の中の様子など): ホストファザー、ホストマザー、ホストシスター 生活スタイルは日本にいた時とあまり変わりはなかった気がします。シャワーの時間が決まっている家庭もあるようですが私のステイ先はありませんでした。(1軒目も2軒目も) 靴も部屋の中では脱ぐ形でしたが、日本のように靴を置くような玄関ではなく室内のどこかにぽんと置く形だったし、夏は裸足で外を歩くニュージーランド人が多くステイ先の家族もその一人だったので私は気になってスリッパをはいて生活していました。

ホストファミリーとの生活はいかがでしたか?楽しかったこと、苦労したことなど教えてください。

苦労したことは、毎日洗濯をする家庭ではなかったためなかなか返ってこず下着や靴下が足りなくなり焦るときがたまにあったことです。

留学の目的について

英語の上達(自分の気持ちや考えていることを英語でしっかり伝えられるようになるため)、自信をつけるため

上記の目的は達成されましたか。

英語に関しては、自分の中で目標は立てていたけれど、なかなか自分の気持ちを満足のいくように英語で表現することは難しく、そこに到達するにはまだまだ時間が必要だなと思いました。ただ、最初に比べたらかなりうまく話せるようにはなっていると思います。実際に留学中もそういった場面があったのですが、相手にもよりますが話すまえに少し考えをまとめノートに書きだしてから人と話すとものすごくスムーズに話せました。頭で考える前にぱっと言葉にできるようになりたいです。 精神面では、かなり成長できました。留学中、自分の気持ちや考えをノートに書きだす癖をつけて毎日やっていたので、かなりの時間自分と向き合うことが出来たと思います。日本で大学に通いながらバイトをしてといったあわただしい時間の中ではできないことだったのでそれができて良かったと思うし、そのおかげで当初よりもかなり自信が持てるようになった気がします。

留学を通して身に付いた、成長したと感じる点

怖いなと思うものが減りました。人前で英語を話すこと、街中で英語で話しかけられた時の対応、初めての場所に一人で行くことなど、怖いなと思っていたものが一切なくなりました。誰一人知り合いがいないかつ全く知らない言葉もうまく通じない土地での生活は、最初はワクワクしつつも不安な気持ちがとても大きかったです。でもすべてやってみたら意外とあっさりできてしまって、心配しすぎるのもよくないかもしれないなと考えられるようになりました。物事を柔軟に考えられるようになったと思います。

留学を通しての現在の想い

自分が想像していたより安全で自然がたくさんできれいな国だと思いました。多国籍国家とは聞いていたけれど、実際来てみると本当に色んな国籍の人が生活していて、街中で英語以外にも色々な言語が聞こえるのがすごく面白いなと思いました。日本では、「日本人と外国人」といったように区別するのが一般的というか当たり前な感じで何も違和感を抱いたことはなかったけれど、こっちの人達はそういうものも少ないなとここに来て初めて感じました。日本の考え方が悪いのかと言われたらそうではないけれど、多文化多宗教にも寛容で誰にでも優しくフレンドリーなニュージーランド人の人柄がすごく素敵だなと思います。想像していたよりもずっと良い国でした。

今後の進路、目標について

英語の教員免許を取得するので学部の勉強もちろん、引き続き今まで以上に英語の勉強に力を入れていきたいです。また、卒業後はキャリア教育関連で子どもの手助けになるようなお仕事をしたいと考えているので、ぼんやりとではなくしっかり向き合って明確にしていきたいです。

学校のおすすめポイントを教えてください。また、どんな方にこの学校での留学をおすすめしたいですか。

あまりGeneral Englishのクラスだったので学術的な英語はあまり学ばなかったけれど、アジアの学生はもちろん、日本にいてもあまり出会う機会がない国籍の友達(ラテンアメリカ出身の友達)ができました。ラテンアメリカの人達はニュージーランドかオーストラリアに留学する人が多いと聞きました。とにかくアクティブに体を動かしながら学ぶことが多かったので、そういった環境で英語を学びたい方には良いのではないかと思います。一方学校の周りは自然豊かでリラックスしやすい環境でもあると思うので、都会すぎず田舎過ぎないところに行きたいという人にも向いているかと思います。私自身がそのようなタイプだったのですごくよかったです。また、学校以外でも色々な国籍の人と出会う機会が多く、国全体が他国籍にすごく寛容で誰にでも優しいイメージがすごくあります。

派遣先大学に向けて、メッセージを自由に書いてください。※英語で記入してください。

I could enjoy learning English for 5 months. The classes that I took were very worthy because the style of the class was completely different from Japanese one. I wanted to talk with many students a lot and improve my speaking skill. I think I could achieve my goals through learning CCEL. Also, I could experience that I couldn’t do if I wouldn’t come to CCEL. I had lovely time with my teachers and classmates as well. I was happy to come and learn English here. Thank you very much.

同じ留学先へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。

他の国も同じかもしれませんが、自分が想像していた以上にキャッシュレス社会でした。スーパーなどで現金を使っているひとは見たことがなかったのでクレジットカード2枚とキャッシュパスポートは作っておいてよかったと感じています。また、夏でも寒いので半袖よりも長袖を持ってくることをお勧めします。周りの人が本当に親切なので困ったことがあっても何とかなります。

上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

とても充実した5か月間でした。思い返すと楽しかった思い出よりもつらかった思い出の方が多い気がしますが、ここで過ごした5か月間は自分にとってすごく意味のあるものだったと思っています。人生で一度はしてみたいと思っていたホームステイをはじめ、ここに来なければ出会えなかった友達やニュージーランドだからできた体験がたくさんあります。すべてを通して自分の悪いところも良いところも改めて見つけ向かいあうことができたし、それがこれからの自分の人生を支えていくものとなると信じています。

プログラム費以外でかかった費用目安

生活費50.000円

日本から持ってくれば良かった物

普段使っている筆記用具、ヒートテック。持ってきて正解でした。

学生生活

1週間のおおまかなスケジュール

月 学校

火 学校

水 学校

木 学校

金 学校

土 おでかけ

日 おでかけ

大学のサポートセンター(ライティングセンター、チューターなど)

学校スタッフについて、教えてください。

困っている時に質問すれば親身になって応えてくれました。何人かのスタッフさんはこちらでの生活などを気にかけて話しかけてくれたりして嬉しかったです。

担当の教師について、教えてください。

基本的にほとんどの先生はとても優しいです。授業はもちろん、日本の先生よりも距離が近く色々な話をしやすかったです。ただ、先生によってグループワーク重視であったりグラマーや発音にすごく厳しい先生だったりで、授業内容で合う・合わないはあるなとは感じました。

授業では、どんな教材を使いましたか。

テキストがメインでした。テキストの他には、洋楽やBBCニュース、Tedトーク、アプリ、色々なゲームをつかった授業や宿題もありました。

課外活動

上記にも記載した日本語学科の授業に参加する機会があり、そこで学生と交流しました。全部で4回ありましたが、日本に興味を持ってくれている学生とは話が盛り上がりやすく、楽しく交流できたし、その活動を通して仲良くなり何回も遊んでくれた子もいました。語学学校にもいろんな国籍の学生はいたけれど、現地の歳の近い学生と深く関われたのは今振り返ってもここだけだったので参加して本当に良かったと思っています。また、1か月だけ午後に開講されていたトレーニング中の先生による授業を受けました。外部からも学生がきていて普段より多くの人と関わることが出来ました。少人数の授業だったため、先生とも仲良くなることができたくさん話すことができました。

留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出

良い思い出:ホストファミリーが色んな所に連れて行ってくれ、色んな体験をさせてくれたことです。最初のホームステイ先にホームステイできたことが私の今回の留学生活で一番の思い出です。色々なことをしましたが、一番印象に残っているのは5歳のホストシスターと恋話をしたことです。 大変だった思い出:一人も知り合いがいない全く知らない地で生活するのが最初は本当に苦しくて泣きながら学校から帰ってくることもありました。話すことが好きなはずなのに話したくても慣れない言語でうまく言葉にできなくてもどかしい思いをしたり、仲良くしてくれていたタイ人のグループにいた時タイ語で話しをされて会話に入れず少し居心地の悪さを感じたり、一時期本当に辛かった時期がありました。あの時尊敬する人がかけてくれた言葉は忘れないし、あの時期を乗り越えて今まで頑張ってこられた自分は我ながらすごいと思うし誇りに思います。

一番の息抜きの方法

ホストシスターと遊んだりホストファザーとお酒を飲みながらチェスやゲームをしたりすること 近くの公園でぼーっとすること

日本の家族、友人との連絡頻度

LINEでたまに話す程度でした。電話は月に1回ほどしていました。

友達やクラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。

最初のころは、クラスの日本人が授業中も休み時間も日本語を話そうとしてくる人たちだったので勉強にならないなと思いできるだけ必要最低限しか関わらないようにしていました。そのおかげか、最初のうちにタイ人の子と仲良くなることが出来ました。その子達と週末遊んだり連休には旅行に行ったりしましたが、11月末に皆かえってしまい、それ以降は学校外で遊ぶことは少なくなってしまいました。クラスが上がったら国籍関係なく英語で話す人達と友達になれたので良かったです。また、大学が冬休みに入ってからは現地の学生はみんな帰省してしまいなかなか会えませんでした。

授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作

面白かった授業とその内容                 

理由・内容 KahootやQuizletというサイトを使った授業はすごく楽しくて時間が過ぎるのがあっという間でした。楽しく文法や単語を覚えられるので自分に合っているなと感じました。

頑張った授業とその内容                 

理由・内容 人前で話すのは日本語でも好きではないのでプレゼンテーションはかなり頑張りました。最初の頃は原稿をすべて書いて読み上げていましたが、キーポイントだけをメモしてそれに基づいて話せる程度まで成長しました。 苦労した授業とその内容 授業名                 

理由・内容 プレゼンテーションです。トピックによっては自分の考えていることや言いたいことが思うように伝わらなかったり、短い時間の中で作業するのが難しかったりしました。しかし、この準備段階の中でもうまくまとめてくれる友達の真似をしてみたりどうにか工夫して自分が言いたいことを伝える術を身につけたりすることができたと思います。

学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたこと

日本の授業と最も違うと感じた点は、学生と先生の距離がとても近いところ、授業が会話重視なところです。日本で今まで受けてきた授業が文法重視でいかに大学受験向けのものだったのかということを痛感しました。私はスピーキングとリスニング力を一番あげたかったので適した環境だと感じました。また、先生も他国籍の学生もすごく褒めてくれる印象がありました。日本の授業の他人の馬鹿にしたような反応がすごく嫌いだったのでその環境で勉強できるのがすごく心地よかったです。こういったいい点が日本でも取り入れられたらもっと英語が好きな人が増えるんだろうなと再実感できました。将来教育機関で働きたいと考えているのでそういった面でもとても参考になりました。

JSAFサポートについて

サポート全体の感想

自分の周りに私費留学で1か月以上海外に渡航したことがある人が一人もおらず一から情報を集めての留学でしたが、とても親身になって対応してくださいました。紹介していただいた大学は田舎過ぎず都会すぎず、緑が多い落ち着いたところで勉強がしたいと思っていた自分にとても合っていました。自分で探している時点ではニュージーランドは候補に入れていなかったので、JSAFを通して留学することを選択してよかったと思っています。出発前も出発後も定期的に連絡をくださり安心して留学できました。

語学力について

留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?

当初と比べたらかなり伸びたと思います。慣れもあると思いますが、最初は怖くて一人でレストランにも行けなかったけれど今は聞きたいことも怖がらず聞けるし聞いたこともほぼすべて聞きとれるからです。たまに会話が分からないときもありますが、その頻度も減ったと思います。ただやはりまだニュースをすべて聞きとることはできないしネイティブの速さにはついてけないので日本に帰ってもリスニング強化に特に重点を置いて勉強したいです。

語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと

リスニング

●苦労した点:ニュージーランド人が話す言葉が早く少し訛りがあり聞きとるのに苦戦しました。

〇工夫した点:YouTubeやNetflixで色々な人が話す動画をたくさん見たり会話の中で聞きとれなかったり分からない表現があったら恥ずかしがらず分かるまで質問しました。

リーディング

●苦労した点:すごく時間がかかってしましい授業についていけないときがありました。

〇工夫した点:これが正しいのかどうかは分かりませんが一言一句理解するために読み込まずさらっと読むようにしました。また、ニュースなどの自分の興味のあるトピックを無理のない限りで読むようにしました。

ライティング

●苦労した点:冠詞や時制が特に難しく理解するのに時間がかかりました。他の3つと比べてライティングはそんなにできなかったなと今振り返って思います。

〇工夫した点:先生からのフィードバックを見返したり友達に聞いて書き直したりしました。

スピーキング

●苦労した点:自分が言いたいことを同じ言葉を使ってしか話すことができず苦戦しました。

〇工夫した点:その日習った単語をなるべく使うように努力して授業を受けたり、友達や先生をまねしたりしました。

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