JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE

青山学院大学総合文化政策学部総合文化政策学科4年

  • 留学先 :ロンドン芸術大学
  • 留学時期:2021年9月~2022年6月
  • 留学期間:1年間

大学キャンパスの設備・雰囲気

ビル完結型。教室・図書館・カフェテリア・カフェ・作業室が全部収納されています。外観はただのビルですが、中に入れば生徒の作品がところどころにおいてあって、「The 芸大」だと思いました。また、国際色が強いです。

大学のある街・治安

どんなところですか:Elephant &Castle駅から徒歩2分くらいのところにあります。

ダウンタウンまでのアクセス:ロンドン圏内のため、いろいろな楽しいエリアに簡単にアクセスできます。

お薦めスポット:名前は忘れてしまったのですが、屋外フードコートのようなレストランがお薦めです。

学生同士の交流・友人関係

現地の学生:グループワークで学生とかなり交流する機会があります。

他の国からの留学生:同じコースの唯一の留学生(アメリカ人の女の子)と授業について連絡を取り合っていました。

日本人:オリエンテーションで1人だけ同じキャンパスの子と出会い、仲良くなりました。

キャンパス内外の治安

キャンパス内・キャンパス外ともに、特に問題もなく、普通に過ごしていました。

寮生活について

フラットメイトとの関係:寮ではキッチンだけ共有していました。フラットメイトは7人程いて、料理しているときに挨拶したり会話したりしていました。生活時間帯の合わないフラットメイトとはあまり会わない一方で、毎日会うフラットメイトもおり、全体的にさっぱりとした関係性だったと思います。寮は快適でした。

食事について:近くのスーパーで食材を買って自炊していました。果物が安いので、健康のために意識して買うようにしていました。主食はパンやパスタでしたが、日本食スーパーが徒歩10分圏内にあったので、時々出汁やふりかけを買っていました。

留学を通して身に付いた、成長したと感じる点

やらないよりは、やったほうが経験になるという思いで、なんでも挑戦する精神。(例:旅行に行く、ワークショップに参加する)

留学先の国や大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点

●ごはんは美味しい!
留学する前は、なぜか「イギリスのご飯はまずい」という印象を持っていましたが、カフェテリアやスーパーで手に入る食事は普通に美味しくいただけました。また、パブの食事も美味しかったです。
●多様
ロンドンには、本当に様々な国籍の人たちがたくさん住んでいます。純粋なブリティッシュを探すのが難しいくらいで、ワールドワイドな空間が至るところに広がっています。

今後の進路、目標について

クリエイティブな感性を活かしてディレクションする道ーデザイン全般はこれからもずっと好きだと思うので、それを手段としてクライアントの課題解決をする分野で働きたいと思います。

同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いこと

グローバルな空間で、毎日が刺激的だと思います。作品や授業を通して自分を発信していくことで、すごく成長できる環境だと思います。

プログラム費以外でかかった費用目安

生活費月100ポンド
航空券代使っていません
現地旅行費用合計500ポンドくらい
教材費なし
その他交通費として月50ポンド

日本から持っていけばよかった物・不要だった物

●あったほうが便利だった物:ちょっとしたBOX(小物入れになります)
●不要だった物:アイロン、目覚まし時計(スマホがあれば事足りる)

学生生活

1週間のおおまかなスケジュール

月曜日: 10:30~13:30 授業(対面)
火曜日: 10:00~12:00 授業(オンラインレクチャー)、13:00~15:00 授業(オンライングループワーク)
水曜日: フリー
木曜日: 14:00~17:00 授業(オンラインレクチャー)
金曜日: フリー
土曜日: フリー
日曜日: フリー

友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方

対面授業が週1回だけだったので、クラスメイトとの距離を縮めるのが難しかったです。ただ、クラス会でご飯を食べたりして、何人かとは仲良くできました。授業ではディスカッションもあったので、クラスメイトと会話する機会はたくさんあります。

留学生活の中で最も良い思い出・大変だった思い出

良い思い出:仲の良いクラスメイトとウィンターワンダーランド(遊園地)に行ったこと
大変だった思い出:授業のプレゼンと作品制作が被ってものすごく忙しい時期があったこと

一番の息抜きの方法

旅行に行くこと。プリマス、コッツウォルズ、ハイランドでたくさん歩き、自然を感じて癒されました。イギリスの田舎は、無造作な森やフットパスと呼ばれる小径が至るところにあります。
また、休みのときにはミュージアムに行っていました。ミュージアムは基本無料で、メジャーなところは1日で回るのは不可能なくらい広いです。昔のアートから現代アートまで、様々なミュージアムがあるのでお薦めです。

日本の家族・友達との連絡

家族とは月1回程度でインターネット通話をしていました。また、友達とはSNSで頻繁にメッセージのやりとりをしていました。

大学内の活動に参加していましたか

学生主催の展示会に作品を作って参加しました。学内には、印刷体験や製本制作など、学生主催のワークショップもたくさんあります。無料だったり、学生価格だったりするので、積極的に参加するのがいい体験にもなると思います。

学部授業

  • コース番号 :-
  • 授業タイトル:21/22 Brand Expression
  • 単位数   :-

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

100% Portfolio(3つのプロジェクトについて)

授業を通して学んだこと(授業内容)

●プロジェクト①ロゴ:グローバル企業のロゴの意味を考え、頭を振り絞って80個のFigureを描きました。多角的なアプローチを通して選んだ会社のロゴをリメイクするなかで、ロゴの在り方を学ぶことができました。
●プロジェクト②ムービー:ロゴを踏まえて、選んだ企業のムービーを作りました。私は、モーショングラフィックスで表現しました。
●プロジェクト③グローバルローカル:グループワークで選んだ企業のカスタマージャーニーやタッチポイントを考えて、オリジナル企画を立案しました。ここでは、マーケティングの基礎を学ぶことができました。

全体を振り返って苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

制作をすることに関しては、時間はかかるものの、トライ&エラーを繰り返しながら楽しむことができました。
ディスカッションに関しては、私の場合、発言すること自体が苦手だったため、最初は引っ込み思案になっていましたが、後半では楽しくディスカッションに参加することができました。

学部授業

  • コース番号 :-
  • 授業タイトル:21/22 Professional Practices
  • 単位数   :-

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

セミナー&レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

100% Assignment(1,500 Words Essay, Portfolio)

授業を通して学んだこと(授業内容)

5~6人のチーム分けがされ、チームメンバーと一緒にプロジェクトをこなしていきました。また、これと並行して色々なクリエイターがゲスト講師として来て、クリエイティブの仕事を紹介してくれました。
●プロジェクト①:「100年後の未来を考えて、1つのアウトプットとその過程を示せ」というお題のもと、1か月間メンバーとディスカッションしながらアウトプットを出していきました。私たちは、Elephant &Castleの架空のショッピングセンターのパンフレットを作りました。
●プロジェクト②:担当した会社に対して、デザイン解決をしていくのが課題で、私の班はアフリカの眼鏡ブランドのリブランディングをしました。企業研究・ペルソナをしたうえで、SNSアウトプットやポップアップショップの案を提示しました。

全体を振り返って苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

プロジェクト①では、100年後の未来を考えるという抽象的なお題だったので、方向性が定まらず、泥沼化していた時期がありました。でも、メンバー1人1人が納得するまで議論したことで、発表やアウトプットのクオリティが他の班と比べても高いものとなり、結果として自分の中で最も頑張ったといえるプロジェクトとなりました。
全体を通して、ロシア、ブラジル、中国…と様々な国籍のメンバーと濃い時間を過ごしたことは、とても良い思い出です。授業時間外も週に1回は集まって、3~4時間くらい話し合いを重ねました。長時間で疲れましたが、ディレクションしたり、制作したりと、皆で協力しながら充実した時間を過ごすことができました。

学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを自由にお書きください。

●グローバル
純粋なイギリス人はクラスの3分の1くらいで、ほとんどがヨーロッパやアジアから来た正規学生でした。そのため、カルチャーギャップを楽しみながら授業を受けていました。
●ディスカッション
少人数のグループディスカッションがレクチャー内で何度も組まれました。簡単なお題に対しても、必ずクラスメイトと話し合うのも、イギリスの教育カルチャーだと思いました。

語学力について

留学開始当初と比べて、語学力はどのくらいついたと感じますか?

ほとんどがオンライン授業だったため、すごく語学力がついたとは言えないのですが、日常生活で使えるカジュアルな英語は、フラットメイトやクラスメイトと話すことで身についたと思います。
●リスニング:友達とのカジュアルな会話に慣れました。
●スピーキング:自分の意見を言う、とっさの質問に簡単に答える、質問する、といったことに自信がつきました。グループディスカッションとフラットメイトのおかげだと思います。

語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと

休日は積極的に外に出ること。店員やスタッフとのちょっとした会話ができるようになると思ったからです。また、フラットメイトやクラスメイトともできるかぎり遊びに行くようにしていました。

英語語力を向上させるうえで苦労した点、またご自身で工夫された点

リスニング

●苦労した点
最初は複数人で話されると、話している内容についていけなくなっていました。
●工夫した点
話している内容の理解に自信がないときは、”You mean…?”と確認するようにしていました。

スピーキング

●苦労した点
自信をもって発言できなかったこと。
●工夫した点
自分のテンプレートを少しずつためていって、話せる表現の幅を広げていきました。

リーディング

●苦労した点
あまり文章を読むことがなかったので、特にありません。
●工夫した点
同上

ライティング

●苦労した点
芸大なので物の制作がメインだったため、あまり文章を書きませんでした。よって、特にありません。
●工夫した点
同上

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