JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE

近畿大学国際学部国際学科3年

  • 留学先 :カリフォルニア州立大学モントレーベイ
  • 留学時期:2022年秋派遣
  • 留学期間:2022年9月~2023年6月

大学のある街について

どんなところですか:ビーチが近くにある田舎、空がきれい
ダウンタウンまでのアクセス:バスで1時間弱
お薦めスポット:Carmel beach、Santa Cruz、San Jose
その他:一年を通してマイルドな気候で過ごしやすいと聞いていたので厚手の洋服はあまり持って行かなかったが、海が近いせいか寒い日が多い。霧が多い。

大学キャンパスの設備、雰囲気

ライブラリーや食堂などの基本的な設備は十分に整っており、勉強に集中しやすい環境だと思う。敷地がとても広いため、移動が少し大変。毎週木曜日に大学の駐車場でファーマーズマーケットが開かれ、安く野菜やフルーツや花を購入することができる。

キャンパス内外の治安はいかがですか

キャンパス内:安全
キャンパス外:安全

学生同士の交流・友人関係について教えてください

現地の学生:授業で仲良くなった友達やルームメイトと仲良くしている。日本に興味がある生徒とは仲良くなりやすい。
他の国からの留学生:韓国人留学生が多く、韓国人の友達がたくさんできた。
日本人:日本語学科があるだいがくのため日本人留学生が多い。日本人学生とも仲良くしている。

学生生活について

1週間のおおまかなスケジュールを教えて下さい。

平日は一日に2~3個授業を受けて、授業以外の時間は課題をしていた。金曜日は授業がなかった。週末は部屋でゆっくり過ごしたり、友達と出かけたり、友達の部屋で過ごしたりすることが多かった。

友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。変化はありましたか。

留学生同士で仲良くすることが多かった。

留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。

良い思い出:国籍関係なくたくさん友達ができて、一緒にたくさんの時間を過ごしたこと。どこかに出かけなくても、寮やキャンパスで一緒に過ごす時間が楽しかった。
大変だった思い出:新しい生活や現地学生と一緒に受ける授業に慣れるまでの最初の数週間が大変だった。日本人留学生も多くいたため、日本人留学生との関係性(距離感)に悩んだ時期もあった。

一番の息抜きの方法は何ですか。

仲の良い友達としゃべる。自然に触れる。

日本から持っていったノートパソコンの使用頻度や必要性、またどのようなことに使っていたか(授業の課題、リサーチ、音楽、スカイプ等々)について教えて下さい。

ノートパソコンとiPadをよく使用した。ノートをとる際はiPadが便利だった。

日本の家族、友達とはどのくらいの頻度で、どのように連絡をとっていましたか。

家族とは1~2週間の頻度で一回電話していた。友達とはたまにラインで連絡を取っていた。

大学のサポートセンター(ライティングセンター、チューターなど)は利用しましたか。 利用した場合、勉強を進める上で役に立ちましたか。

レポートを書く際にチューターを利用した。

留学先に持って行った方がよかったもの、持っていけばよかったもの

冬服、厚めの上着、ビタミン補給のためのサプリメント(野菜不足だと感じたので)

渡航前に日本で準備しておけば良かった点

現地の気候をしっかり調べること

SAF留学プログラム費以外でかかった費用の目安をそれぞれ教えてください。

①旅行に関する費用
・国際航空券代(往復):30万円
・現地での旅行費用:35万円
②個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:30,000円/月
③携帯電話料金:6,000円/月
④ミールプラン以外の食事代:20,000円/月
⑤教材費(学部: ~20ドル)

寮(ホームステイ)生活/ルームメイト(ホストファミリー)についてお書きください。

ルームメイトとの関係(どのくらい接点がありますか)

Spring semester は韓国人留学生のルームメイトとルームシェアしており、休日はよく遊びに出かけた。部屋でもよく会話していた。ハウスメイトとは一緒に出掛けたりすることはなかったが、リビングで会ったときはその日あった出来事などをお互いに話したりしてコミュニケーションをとっていた。全体的にとても良い関係だったと思う。

食事(カフェテリア、自炊の方法やバランスなど)

fall semesterは一番食数の少ないミールプランを購入して学食を利用していたが、spring semesterはミールプランを購入せずに自炊した。

スポーツはしていますか。

勉強に疲れたときは寮のジムに行っていた。

休み中の過ごし方について教えてください。

韓国人の友達とよく一緒に出掛けたり、ご飯をつくって食べたりしていた。Midtermやfinalの時期は課題で忙しいことが多く、週末もよく勉強していた。

学部授業①

  • コース番号 :GS317
  • 授業タイトル:Global Migrant Workers 
  • 単位数   :4

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

Homework & class attendance (10%), quizzes (2回)(15%), midterm exam (25%), final exam (25%), group project (1回)(10%)

授業を通して学んだこと(授業内容)

世界の移民労働者の権利や実際にどのような問題に直面しているかを学んだ。授業では主にアメリカ、メキシコ、サウジアラビア、シンガポール、フィリピンに着目した。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

課題で出されるリーディングの量がとても多く、使われている単語や内容のレベルが高くて大変だった。日本で国際関係の授業を受けるときとは違い、アメリカとメキシコは地理的に近いせいかメキシコの話題に多く触れられた。

学部授業②

  • コース番号 :GS325
  • 授業タイトル:Geography of International Development
  • 単位数   :4

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー、ディスカッション

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

Attendance & participation (25%), assignments (25%), discussion (15%), final research project (25%), office hours (2回)(5%), reflection forum (5%)

授業を通して学んだこと(授業内容)

グローバルな視点から国際開発に関して批判的に学んだ。国際開発・援助という名の下で実際にどのような問題が起こっているのかについて理解を深めることができた。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

毎授業課題で出されるリーディングの量がとても多かったが、内容を理解していないと授業中のディスカッションについていけず大変だった。教授のレクチャーがとても面白く、毎授業楽しかった。授業を受けるたびに新たな学びがあった。

学部授業③

  • コース番号 :CART231 
  • 授業タイトル:Movie Mania Queer Cinema
  • 単位数   :3

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー、映画鑑賞

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

Attendance, reflection(毎授業後), midterm paper(1回), final paper outline, final paper(1回)

授業を通して学んだこと(授業内容)

LGBTQの人々がどのように映画の中で表現されているのか、またLGBTQ関する映画がどのように歴史的に変遷してきたのかを学んだ。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

英語で長篇映画を鑑賞して理解することが大変だった。日本ではジェンダーに関して深く触れられることがないため興味深く、LGBTQに関する見解が広がったと思う。

学部授業④

  • コース番号 :KIN139
  • 授業タイトル:Yoga 
  • 単位数   :1

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

ヨガ(実践)

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

Attendance (100%), pass or fail(80%以上でpass)

授業を通して学んだこと(授業内容)

基本的なヨガの動きを学んだ。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

他の授業が大変な分、ヨガの授業に行ってヨガをすることでリフレッシュできた。日本の大学では履修できないような授業で楽しかった。

学部授業⑤

  • コース番号 :JPAN102 
  • 授業タイトル:beginning Japanese 2
  • 単位数   :3

授業を通して学んだこと(授業内容)

TA(teaching assistant)として授業に参加。10人の現地生徒のクラスに4人の日本人留学生がついて授業のサポートをした。教授は日本人で、前学期のうちから教授にアポイントメントをとり、聴講生の扱いでTAをさせてもらった。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

英語で日本語を教えるという貴重な経験ができた。少人数のクラスで、それぞれの生徒としっかりコミュニケーションとることができてよかった。

履修した授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作について教えて下さい。

エッセイ・ペーパー

科目名:Geography of International Development (Final research project)

題材:開発事業に関するケーススタディを選び、自由な方法で分析(批判・評価)する

内容:ファッション業界の”greenwashing”に関する冊子(zine)を作成した。企業のグリーンウォッシングについて調べてファッション雑誌のようにまとめ、間接的に批判した。

大変だったこと、やり遂げての感想:英語で細かいニュアンスを伝えながら制作していく必要があったため、グループ全員の意見を取り入れて一つにまとめることが難しかった。その分プロジェクトが完成したときはとても達成感があり、教授やほかの生徒たちから良い評価がもらえたので良かった。

プレゼンテーション

科目名:Global Migrants Workers (group project)
題材:ケーススタディを一つ選び、それについてのプレゼンテーション
内容:グローバル化が進む中で、メキシコのMaquilapolisで働く移民労働者がどのような扱いを受けているのか、どのような困難に直面しているのかについてまとめた。
大変だったこと、やり遂げての感想:複数の学術論文から情報を集めてケーススタディを分析し、ひとつのプレゼンテーションにまとめることが大変だった。このプレゼンテーションを通して、さらに移民労働者に関する知識が深まったと思う。

学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを自由にお書き下さい。

CSUMBの授業は全体的に少人数クラスのため教授との距離が近く、質問しやすくて良かった。ジェンダー系や民族問題など日本の大学では深く学んでこなかったトピックにも深く触れることができた。また、日本で学んだことのある内容でも、留学中は日本とは異なる視点から学べて興味深かった。

語学力について

留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?

英語力は伸びていると思う。留学生活開始のころに比べると、英語で会話することに抵抗がなくなり、ルームメイトとの日常的な会話量も増えた。Fall semesterは授業中に現地生徒と意見交換するのが苦手だったが、spring semesterではディスカッションの機会が増え、自分の考えを英語で表現することにも慣れてきたと感じた。外国人の友達と久しぶりに再会したときも、以前よりスムーズに会話することができてうれしかった。

語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと

リスニング

●苦労した点

現地学生は話すスピードが速くて、慣れるまで聞き取るのが難しかった。

●工夫した点

わからない時はもう一度ゆっくり話してもらうようにお願いする。

リーディング

●苦労した点

課題で出されるリーディングの量がとても多くて慣れるまではとても時間がかかった。授業で扱うリーディングは専門用語が多くて難しい。

●工夫した点

わからない単語があっても最後まで一通り読み、特に大切だと思った部分は辞書で調べて理解する。すべてを理解しようとしない。

ライティング

●苦労した点

レポートでアカデミックな文章を書くことが大変だった。

●工夫した点

教授にどのような内容を含めればよいか確認した。

スピーキング

●苦労した点

なかなか聞き取ってもらえないことがある。言いたいことがあってもすぐに英語で伝えられないことがある。

●工夫した点

時間がかかっても伝えることをあきらめない。授業以外でも現地学生やルームメイトと積極的にコミュニケーションをとるようにした。

英語力は伸びていると感じますか。

英語力は伸びていると思う。留学生活開始のころに比べると、英語で会話することに抵抗がなくなり、ルームメイトとの日常的な会話量も増えた。Fall semesterは授業中に現地生徒と意見交換するのが苦手だったが、spring semesterではディスカッションの機会が増え、自分の考えを英語で表現することにも慣れてきたと感じた。外国人の友達と久しぶりに再会したときも、以前よりスムーズに会話することができてうれしかった。

留学の目的は何でしたか。

自分の専門にとらわれずに幅広く学ぶ。将来したいことを見つける。

上記の目的は達成されましたか。

交換・派遣留学ではなかったため、単位変換などを気にすることなく自分の興味のある授業を履修できたと思う。結果的には自分の専門分野に関する授業も履修したが、映画の授業やヨガの授業などは日本の在籍大学では学ぶことができないので、とても良い経験になった。将来に対する具体的な目標はまだ決められていないが、一年間の留学生活を通して将来やりたいことの方向性は定まってきたと感じている。

留学全体を総括して

留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。

何か困ったことがあれば自分で積極的に質問して解決できるようになった。一年間を通して、大変な局面でも最後までやり遂げられるという自信がついた。

留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。

カリフォルニアは年中快晴で温暖なイメージがあったが、モントレーは年間通して肌寒い日や曇りの日が多かった。

これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。

留学生活で培った英語力や知識を活かせるような仕事に就きたい。

同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。

モントレーはロサンゼルスやサンフランシスコなどの大都市と比べると、比較的治安が良く町全体が落ち着いた雰囲気なので、留学にはとても良い場所だと思う。気候は日本人が想像するカリフォルニアの気候とは異なり、寒い日が多いので、服装には注意が必要だと思う。少人数クラスで学べるため、教授やほかの生徒との距離が近くて授業に参加しやすかった。また、日本語クラスが多いので、日本語を勉強する生徒とコミュニケーションとる機会をつくることができる。教授と相談すればTeaching assistantとして日本語クラスに参加することも可能。

留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

一年間の留学生活は長いようで短く、とてもあっという間でした。今では、不安いっぱいでアメリカ行きの飛行機に搭乗した8月が懐かしいです。うまくいかない留学生活につらく感じることも少なくありませんでしたが、家族や友達やJSAFの皆さんのサポートのおかげで最後までやり遂げることができました。大学生活3年間の中で、一番学びが深まった一年になったと思います。

JSAFサポート

申込から出発までのJSAFによる英語勉強サポート(IELTSマスターオンライン/Conversation・Reading Club含む)は、役に立ったと感じますか。

留学前に定期的に英語に触れる機会をつくることができて役立ったと思う。

JSAFでの出発前オリエンテーションは、役に立ったと感じますか。またそれはなぜですか?

出発前に大学やアメリカでの生活に必要な情報を聞くことができてとても役に立った。出発直前にあった大学別のzoomミーティングは、さらに詳しく渡航の流れや留学生活の流れを聞くことができてとても安心した。

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