ダブリン大学トリニティカレッジ

2019.7.9

ハーエリザベス1世により、1592年に設立されたダブリン大学トリニティカレッジは、ヨーロッパの最も歴史のある大学の1つです。ダブリン大学トリニティカレッジは、ユニバーシティを構成する唯一のカレッジで、色々な呼び方をされますが、トリニティカレッジの呼称が一般的に使われています。トリニティカレッジは、英国のオックスフォードやケンブリッジのカレッジにならって作られましたが、その規模はそれらのカレッジと比べても大きくなっています。40エーカーのガーデンと緑豊かなキャンパスに、中庭を四角に囲む校舎が5棟配置されています。目を引く建物にはコーネルトーマスバーグ図書館(1712年)、劇場(1775年)、聖堂(1788年)、食堂(1761年)などがあり、最古の建物はルービックス(1700年)で現在は寮となっています。由緒ある同カレッジでは、これまで数々のアイルランドの著名人が学んでいます。ウールフトーン、トーマス ディビス、ダグラス ハイド、ディーン スイフト、オリバー ゴールドスミス、オスカー ワイルド、サミュエル ベケット、哲学者のジョージ バークレー、政治家のエマンド バーク、数学者のローワン ハミルトン、原子研究でノーベル賞受賞のワールトン氏などが特に卒業生として有名です。トリニティカレッジは、力強さと知的な気風を持った学生コミュニティの伝統を誇りとしています。カレッジの拡張や厳しい入学審査にもかかわらず、クラスサイズは、少人数制を維持し、教授と学生の密接な関係に努めています。

図書館は、アイルランド及びヨーロッパでも、最も、重要なものの一つとなっています。英国及びアイルランドで過去200年に発行された書物及び印刷物の版権を有しています。425万冊の蔵書と地図、音楽、歴史的な文書のコレクションがあり、珍重される中世の写本コレクションの中には、世界的評価を受ける18世紀の「ケルズの書」も含まれています。