学習院大学国際社会科学部国際社会科学科2年

  • 留学先 :マルタ大学
  • 留学時期:2022年夏派遣
  • 留学期間:2022年 8月 ~ 2023年1 月(5か月)

大学キャンパスの設備、雰囲気

大学施設は非常に新しく、学生食堂のみならず周辺にはカフェやスーパーマーケットが新設されており、特にキャンパスハブに滞在する学生にとっては嬉しい設備です。夏場は暑さの厳しいマルタですが、空調設備のおかげで快適に受講することができました。ただし、現在も大学キャンパス周辺は工事が進んでおり、工事の騒音や近隣の病院に駆け込む救急車両の音が気になることもありますが、教室内の窓に防音加工が施されていたおかげで、授業に支障はなかったです。

大学のある街・周辺の環境はどうでしたか。

大学が位置するイムシーダという街は、ジーラやスリーマといった繁華街からほど近く利便性が高いです。また、周辺には病院や教育機関といった公共施設が集中している地域でもあり、治安も安定しています。

大学周辺のおすすめスポット

キャンパス周辺にもレストランやカフェは充実していますが、20-30分程歩くと繁華街のスリーマにたどり着けます。国際色豊かなマルタならではの多種多様な飲食店が立ち並び、食事の選択肢がたくさんです。「Tak‘ris」というレストランでは、マルタの伝統料理を低価格で楽しめるのでお勧めですが、週末は予約必須です。

現地学生や留学生とは、どのように交流しましたか。

授業時間内だけでなく、休憩時間などを活用して積極的に声をかけていました。大学が主催するイベントに参加したり、週末に外出したりすることを提案して常日頃関係を保つようにしています。

課外活動には参加しましたか? 参加した場合は、内容や感想を教えてください。

大学主催ではないが、10月末に開催されたcomiconの会場スタッフとしてボランティアに参加しました。コロナの影響から3年ぶりの開催となったため当日は大いに盛り上がりを見せていました。現地の同年代の来場者と日本のアニメや漫画を通して交流することができ、今でも連絡を取り合うほどの仲になった知り合いもできました。

学校スタッフについて、教えてください。

大学付属の語学学校ということもあり、先生方は皆そろって英語のスキルも人間性も素晴らしい方ばかりでした。生粋のイギリス英語もあれば、英語を第二言語として学んだために異なる特徴を持つ英語を話す先生もおり、多種多様な英語と英語学習に対する姿勢を学ぶことができました。オフィスに在中しているスタッフも困ったときには親身に対応していただき、一緒に課題解決に取り組んでくれました。

担当の教師について、教えてください。

5,6人の教師の方々に担当していただきました。イギリス人、マルタ人、マセドニア人と教師の方々も様々でしたが、どの先生との授業も満足しています。

授業では、どんな教材を使いましたか。

主にケンブリッジ出版の教科書を用いて授業を行います。一週間でvocabularyやgrammarをカバーした1トピックを完結することになっていますが、時間に余裕があると担当教師による追加教材が提供され、教科書に関連した内容をさらに深く学ぶことができます。毎日のhomeworkは担当教師次第ですが、主に文法問題や新出文法や単語を用いた簡単なエッセイの執筆が課されます。

学校のおすすめポイントを教えてください。また、どんな方にこの学校での留学をおすすめしたいですか。

とにかくマルチな文化や言語に触れたいという方にはもってこいだと思います。一度に様々な国の文化や同じ英語という一つの言語であっても多様性があることをここらから感じられます。

滞在先について(ホームステイ)

滞在環境について、教えてください。(備え付けのあったもの、現地で調達したものなどあれば)

ホームステイ先では、事前にこちらが必要なものを伝えていたら用意していただけました。(ヘアドライヤーや変圧器など)

ホストファミリーとの関係について

ホストはとても良い老夫婦でした。洗濯と部屋の清掃を週に一回していただいていました。朝食がシリアルだったり夕食に冷凍食品など簡単に済ませる場合が多いですが、時にはホストが所有する畑でとれた新鮮な野菜を使ったローカルフードを提供してもらったこともありました。

食事はどのようにとっていましたか?

朝食と夕食はホストファミリーの下で済ませていましたが、昼食は自分で簡単なサンドイッチを作ったり学生食堂で済ませることが多かったです。授業時間割的に昼食はすべての授業が終わってからの14時ごろになり、ホストとの夕食は18時ごろなので一限終了後に昼食代わりの軽食をはさむことも多かったです。

キャンパスハブに移動後は自炊をしていました。パスタがとにかく安くて簡単なのでほとんど毎食パスタにしていました。

生活費(月のお小遣い)はどのくらいでしたか。

3~5万円。外食が多い月は出費が多いです。

日本から持ってこなくても良かった物

アジアンマーケットがあるので基本的に日本食を持参する必要はないです。

マスクの義務はないのである程度の量があれば十分です。

現地に持っていって便利だった物

ヘアアイロン

学校生活

1週間のおおまかなスケジュール

平日:9-14: 授業 帰宅後は課題を済ませ自由時間

週末:課題を済ませ友人と外出することがほとんど

留学生活の中での最も良い思い出

正直、毎日の授業が思い出でいっぱいです。特別なことを挙げるならば、現地で知り合ったスイス人の友人宅でクリスマスホリデーを過ごしたことです。

一番の息抜きの方法

たまに見る日本のアニメやYouTube。

参加した課外活動

在来種の鳥の保護活動としてボランティアに参加しました。池の清掃や土地の整備をしたが留学生とも仲良くなれたし、現地 の方とも英語で会話出来たので充実した時間になりました。

日本の家族、友達とはどのくらいの頻度で、どのように連絡をとっていましたか。

週に一回。

受講した授業

英語コース】
コース名:Intensive English

【面白かった授業とその内容】
クラス名:TOEFL Grammar
理由・内容:中高生の時に理解できていなかったGrammarを英語でもう一度学び直し、より理解を深める事ができました。その結果、今までわかっていなかった事がわかるようになり、とても嬉しかったからです。また、Phrasal verbやTOEFLの問題形式のクイズなどが、とても勉強になっていると実感できて嬉しかったです。
【頑張った授業とその内容】
クラス名:Listeing and Speaking
理由・内容:何回かPresentationをしましたが、毎回Scriptを見ないようにすることとできるだけわかりやすい語彙を使ってListenerに伝わるPresentationになるように工夫しました。
【苦労した授業とその内容】
クラス名:Reading and Writing
理由・内容:私は速読が特に苦手なので、ScanningやSummarizeの練習にとても苦労しました。

現地での授業を総括して感じたこと

意見することをためらわなくなりました。

留学開始当初と比べて英語力はどのくらいついたと感じるか

扱えるようになった単語数と表現が多様化し、英語を日常的に使うことにためらいを感じなくなりました。また、英語を使うことに自信が持てるようになりました。

勉強するのに役立つ教材や方法など

・一日1articleでも構わないので英語でニュースの記事を確認する

・英語のポットキャストやラジオを聞き流すこと

リスニング

●苦労した点:特にない。

〇工夫した点:聞き取れなかったときは素直にその旨を伝える。

スピーキング

●苦労した点:発言すること。

〇工夫した点:とにかく失敗を恐れないこと。ミスをしても世界の終わりではないので。「Don’t worried, it’s not the end of the world」 と担当教師が繰り返していた。

リーディング

●苦労した点:スピード

〇工夫した点:授業の際に決められた時間内に読み切ることができず、てこずった文章は放課後に必ず声に出して読み直した。ただし、予習をすると次回の授業の楽しみがなくなるだけでなく、毎時間実力を確認できないので、授業で始めて他の生徒と同様に取り組むようにしていた。

ライティング

●苦労した点:スピード

〇工夫した点:授業の際に決められた時間内に読み切ることができず、てこずった文章は放課後に必ず声に出して読み直した。ただし、予習をすると次回の授業の楽しみがなくなるだけでなく、毎時間実力を確認できないので、授業で始めて他の生徒と同様に取り組むようにしていた。

留学生活全体を振り返って

今回の留学の目的は何でしたか。

英語力の向上。異文化との交流を通して異なる人々と言語の理解を深めること。

留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。

視野が広がり一般的に考えられる思考に囚われず、複数の選択肢を考え受け入れられるようになりました。それにより、自分自身や周辺環境の潜在的課題を意識することが増え、それらを複数の視点からとらえて現状と将来を照らし合わせるように課題解決能力が向上したことです。

留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。

想像以上に多様なバックグラウンドを持つ人が暮らしている点。

同じ留学先へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。

とにかく英語を使ってください。英語を使う機会を自分で作っている人、受け身で待っている人とでは研修後に大きく差ができると思います。マルタのdiversityを存分に楽しむことです。

上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

留学前より抱えていた自分自身の問題の克服に一歩前進したと思います。慣れない環境だからこそ、自分の心と身体に向き合う機会が増えて、精神的にも成長したと感じています。

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