横浜市立大学国際教養学部国際教養学科4年

  • 留学先 :ソノマ州立大学
  • 留学時期:2022年秋派遣
  • 留学期間:2022年9月~2023年6月

留学の目的は何でしたか。目的は達成されましたか。

英語力の向上・文化の違いをみる

大学のある街について

どんなところですか:近郊には牧場と街が広がるアメリカの郊外です。車があれば便利な小さな街です。ソノマの学生は学生証の提示でコミュニティーバスが無料で乗れました。気候も程よく、年間の日中の気温は横浜と似たような感じでした。ただし、1日の気温差は大きく、20−25度ほど違う日も多かったです。

ダウンタウンまでのアクセス:車で10−20分、バスを使うと40分―1時間ほど掛かります。

お薦めスポット:大学内のおすすめスポットはミュージックホールの裏にある広大な芝生です。芝生の周りには道が舗装されているので周りを歩くこともできます。人も少ないので1人でリラックスしたい時には最適です。学外だと、道路を渡った先にある飲食街です。マクドナルドやタコベルなどのチェーン店をはじめ、日本食レストラン、フローズンヨーグルト、メキシコ料理など幅広い料理が楽しめます。7−11もあります。徒歩圏内なので料理を作るのが面倒くさい日でも安心です。

学生同士の交流・友人関係について教えてください

現地の学生:ホームメイト・クラスメイト

現地の学生との関わりは、ほとんどがホームメイトでした。それ以外の関わりは授業でペアやグループになったり、授業内の交流で知り合いになったりすることが多かったです。

他の国からの留学生:他の国からの留学生とは初めのオリエンテーションで会いましたが、それ以外はあまり交流がありませんでした。

日本人:隣の寮に住んでいたので、必要な情報を共有しあったり、一緒に日本食スーパーへ行ったりしました。

大学キャンパスの設備、雰囲気

アメリカの郊外にある穏やかなキャンパスです。緑が多く、一つ一つの建物も少しですが距離があるので授業への移動なども気持ちよく散歩することが出来ます。湖が2つあったり、散歩用のコースも整えられているため、近所のコミュニティの人がハイキングや犬の散歩をして楽しんでいるのをよく見かけます。芝生が校内の至る所にあるため、天気の良い日にはブランケットを敷いて勉強している人やそれぞれの方法でリラックスしている人もいます。今年度オープンした校舎は自習スペースが沢山あり、設備も整っていて快適でした。校内に大きなコンサートホールがあり、週末にはコンサートが開かれ、授業によっては無料でチケットを手に入れられたり、他の学校イベントの景品になったりしていることもありました。アートの校舎にはアートギャラリーもあり、常に芸術に触れられる空間でした。

キャンパス内外の治安はいかがですか

キャンパス内:キャンパス内を学内警察が巡回しているため、警察車両を見かけることも多く、安心して過ごすことができました。夜にも街灯が多くあるため、明るく、道も綺麗で、治安はとても良かったと思います。

キャンパス外:近郊には閑静な住宅地が広がっており、物騒なことはありませんでした。少し街の方へ行くとホームレスを見かけることもありましたが、基本的には静かな落ち着いた安全な街でした。

学生生活について

1週間のおおまかなスケジュールを教えて下さい。

月から木曜 4時ごろまで授業/課題

寮に帰宅し、予習、復習、課題

夕食を作って食べ、友人と映画を見たり、ゲームをしたりのんびり

金曜から日曜 課題、買い物など

友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。変化はありましたか。

クラス内での発言をきっかけに話しかけてくれたり、課題に困っているとき質問し合ったりして、助け合いました。

留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。

最も良い思い出は、授業の最終日にクラスメイトと折り紙をしたり、日本食をシェアしたことです。そのクラスの最終課題として、自分自身を象徴するものをどんな形でもいいのでシェアする必要があり、私は折り鶴に日本語でメッセージを書いたものを作成し、自分の人生の表象とすることにしました。発表が4.5人ごとの小さいグループで行われたため、余った時間にみんなで折り紙をしようと使わなかった折り紙を持って行きました。すると、想像以上にグループのみんなの反応が良く、みんなワクワクしながら折り鶴や、そのほかの折り紙工作を一緒に楽しんでくれました。同じ授業内でその発表後持ち寄りパーティーも行い、作って行った日本食の評判も良く多くの人に褒められたいい日でした。

大変だった思い出は、留学して初めの1ヶ月ほど、how are youやwhat’s upと言った基本的な挨拶への返答の仕方が分からなかったこと、感情をどのように表現していいのか分からなかったことです。日本語との感情表現の差に苦しみ、これまで自分のアイデンティティがどれほど日本語に依存していたのか気付かされました。留学終盤となった今でも英語で素直に感情を出すことが難しく感じています。挨拶は簡単に返せるようになりましたが、声のトーンを変えたり、自分の感情にあった表現を見つけたりするのにはいまだに苦労しています。

一番の息抜きの方法は何ですか。

料理をすることです。留学前から料理が好きでしたが、こっちに来てからより、こちらにある材料でいかに自分の食べたいものを工夫して作るか考えることが楽しく、毎日ご飯を作ることを考え、息抜きにしていました。

私のお気に入りは冷凍オレンジチキンに自作のタルタルソースを添えた、簡易チキン南蛮です。疲れた時でもタルタルソースを作るだけで済むのでよく食べていました。

日本から持っていったノートパソコンの使用頻度や必要性、またどのようなことに使っていたか(授業の課題、リサーチ、音楽、スカイプ等々)について教えて下さい。

課題やリサーチは全て持って行ったパソコンを使って行っていました。その他は、Zoomの授業や、友人とのYouTube、Netflix鑑賞に使っていました。

日本の家族、友達とはどのくらいの頻度で、どのように連絡をとっていましたか。

家族とは1週間に3回ほど、友達とは人は変わりますが毎日誰かとLINEしていました。都合が合えば1週間に一回くらいは誰かと電話していました。基本はLINE、LINE通話でしたが、インスタのDMや、ストーリーの反応などで、常に日本の友人誰かとは連絡をとっている状態でした。

留学先に持って行った方がよかったもの、持っていけばよかったもの、不要だったものなどあれば教えてください。

持ってきて良かったものは、充電器の予備。不要だったものは、ルーズリーフやペンなど筆記用具の予備です。

JSAF留学プログラム費以外でかかった費用の目安をそれぞれ教えてください。

① 旅行に関する費用

・国際航空券代(往復):メキシコ⇔LA 200ドル LA⇔NY 300ドル

・現地での旅行費用:メキシコ350ドル  NY700ドル

② 個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:15万円ほど

③ 携帯電話料金:8000-10000円

④ ミールプラン以外の食事代:月2-3万

⑤ 教材費(学部:200ドル)

寮(ホームステイ)生活/ルームメイト(ホストファミリー)についてお書きください。

ルームメイトとの関係(どのくらい接点がありますか)

前期にはみんなでよくご飯を食べに行ったり、休日には遊びに行きましたが、後期に入り、みんなそれぞれ友達ができたり、事情が増え、一緒にいる時間はあまりありませんでした。共有スペースであったときには挨拶をしたり、日常的な会話をする程度でした。

食事(カフェテリア、自炊の方法やバランスなど)

ほとんど毎日自炊していました。ただ、食材を買いに行くのに車が必須なので、毎回ルームメイトと予定を合わせたり、車を持っている人と友人になって連れて行ってもらう必要があります。自炊の方法は寮内のキッチンを使います。私の場合は自分で鍋や道具を買う必要がありましたが、隣に住んでいた日本人の量では調理器具や調味料などは全てシェアしていました。

スポーツはしていますか?具体的に教えてください。

スケートボードをしていました。友人がスケートボードクラブを設立したため、その設立の手伝いをしました。

休み中の過ごし方について教えてください。

友人と、近場を旅行したり、スケートパークに行ったりしました。

おすすめのイベントやクラブ活動があれば教えてください。

留学を始めてすぐにスプリングダンスコンサートのオーディションがありました。ダンスのクラスで、オーディションへの参加を勧められましたが、どのようなものへのオーディションなのか、どんなオーディションなのか分からず参加しませんでした。しかし、スプリングダンスコンサートを見に行ったら、生徒が2学期間をかけて形成したものの集大成を見ることができました。勇気を出してオーディションに参加すれば良かったと思っています。

学部授業①

  • コース番号 :AMCS370 
  • 授業タイトル:gender in Asian America
  • 単位数   :4

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)

毎週のリーディングジャーナル10ポイント×14

ディスカッションクエスチョン 10ポイント×2

その他、クラス内課題や、追加課題など

ファイナルペーパー

授業を通して学んだこと(授業内容)

アメリカの移民史について、特に、アジアからの移民について知ることができました。ただの留学生としてアメリカで生活するのと、アジア系アメリカ人として生活することの違いを感じました。法的な整備などの措置によって生み出された不平等、戦争が原因で引き起こった難民・孤児の背景とその問題についてなど、幅広くアジアからの移民について学びました。授業ごとに課題となった小説、本から、アジア系アメリカ人のアイデンティティの確立方法や不平等、ステロタイプと戦う姿勢、彼らの苦悩を知りました。また、映画などの映像作品を通して描かれるアジア系アメリカ人についても考え、特に誰によって作られ何を目的としているのかといった部分を重要視していました。それらのことから、現在も根強く残っている、アジア系に対するステレオタイプとそれらの形成、また残留について分析し、考えることができました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

毎週の課題の量に悩まされました。ほとんどの週の課題が本を一冊読み切り、リーディングリスポンスを書くものでした。他の課題もあり、なかなか読み切ることができませんでしたが、多くの英語の本に触れられたことは嬉しかったです。また、授業が3時間40分ととても長いもので、集中力の維持や、話題についていくことが難しかったです。しかし、アジア系の話題ということもあり、文化的視点や風習については身近で理解できる点も多く、問題の根本の一部となっている部分にフォーカスすることが容易だったので、楽しく学ぶことができました。また、映画や動画を見る機会の多い授業だったので、気張りすぎずに受講することができたのも良かったです。

学部授業②

  • コース番号 :CALS350
  • 授業タイトル:Latino cultural studies
  • 単位数   :3

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)

Discussion boardの投稿 10%

Attendance and participation 10%

First essay 20%

Second essay 20%

Final project proposal 5%

Annotated bibliography 10%

Leading discussion 5%

Oral presentation of final project 5%

Final project 15%

授業を通して学んだこと(授業内容)

上記の授業と同様に、移民に対する政策や歴史的な歩みを見た上で、現在にどのような影響を残しているのか考えることができました。たとえ問題の元となった法律が終わりを迎えていても、未だに強く影響を残していて、負のサークルが出来上がっていることを知りました。また、生徒の意見や経験談を聞く機会も多く、日本では耳にしないような、差別や学校教育について学ぶことができました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

 メキシコ系の移民の多いカリフォルニアならではの授業だったと思います。この授業も課題となるリーディングが多く、苦労しました。こちらのリーディングは学術的なものが多かったため、内容的に理解し、ディスカッションに参加するのが難しく感じました。経験談がないだけに、いつも日本との比較になってしまい、少し悔しかったです。

学部授業③

  • コース番号 :DANC115A
  • 授業タイトル:dance styles (hip hop) 
  • 単位数   :1

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)

毎月の課題 10ポイント×5

Async 授業課題 3ポイント

Final quiz 10ポイント 

Attendance

授業を通して学んだこと(授業内容)

初心者から経験者までみんなで楽しくヒップホップについて学ぶことができました。ヒップホップの歴史、ジャンル、代表的な踊りに加え、ヒップヒップの有名なグループやインディビジュアルについて調べる機会もありました。同じ動きでも日本語とはちがった説明になったり、表現方法になったりする場合が多く、これまで習ってきたことに固執していた自分がいたことに気付かされました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

 初めは基礎中の基礎ばかりでつまらなく感じることもありましたが、ダンスを通して生まれる会話や、お互いに褒めあったり、確認しあったり、普通の講義内では経験できない会話をすることができました。“コミュニケーション”としてのダンスを強く感じることのできる授業でした。

学部授業④

  • コース番号 :DANC271 
  • 授業タイトル:global perspectives in dance 
  • 単位数   :3

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)

Active participation, embodied practice reflections, community building (50%)

Writing assignments connected to course materials (40%) 

Research work (15%) 

授業を通して学んだこと(授業内容)

3週間に一回ほどゲスト講師を招いての授業がありました。Jazz, hip hop, メキシコのfolklorico, ブラジルのcapoeira, インドの舞踊、アフリカの舞踊を学びました。一見すると多種多様な踊りに見えますが、ベースとなる概念や考えに触れてみるとどのダンスも似たようなルーツを持っていたり、同じような目的のためにコミュニティで踊られていたりすることを知り、講義の意味での“ダンス”について考えるきっかけとなりました。最終課題では”I come from” と呼ばれる課題に取り組み、自分がどこからきたのか、何をしていて、何になりたいのかを、日本の伝統文化である折り紙、折り鶴を用いて表現しました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

抽象的な表現が多くなるため、授業で意見を求められたときに英語で伝えることに苦労しました。日本語でうまく、見たり感じたりしたことを考えることができても、いざその感情を英語に起こそうとしたときに的確な単語や表現方法を見つけることに苦労しました。授業の最終日には、各自でスナックやドリンクを持ち寄って小さなパーティーをしました。自分の発表が日本文化に基づいていたこともあり、日本食を作って持っていくことにしました。ツナマヨおにぎり、焼きおにぎり、卵焼きを作って持っていきましたがとても評判が良く、多くのクラスメイトから感謝されたり、美味しかった、どうやって作るの?と聞かれたりしたことがいい思い出になりました。

履修した授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作について教えて下さい。

エッセイ・ペーパー

科目名:latino studies

題材:final project, podcast

内容:最終課題のcreative projectで推奨されていたのがpodcastでした。初めは英語を使って1人でも、インタビュー式でもpodcastをやれる自信がなかったため、別の案を企画していました。しかし、この授業の他の課題をしていて切羽詰まり、友人に相談したときに友人のしてくれた話がpodcastで取り扱うのにぴったりだと思い、勇気を出してインタビュー形式のpodcastに挑戦することにしました。内容は「言語とアイデンティティの関係について」です。授業内で、アメリカでは家庭内で話される言語により学校のクラスが変わると習いました。私の友人の両親はメキシコからの移民で、スペイン語を話すことができますが、彼ら自身の学校での経験から息子たちには家庭内でも英語のみで会話することを決めたそうです。しかし、メキシコ系移民の多いカリフォルニアでは日常生活でもスペイン語を使用する機会が多く、特に移民家庭においては親戚や地域コミュニティなどスペイン語が常に隣り合わせの生活になっています。そのことを聞いたときに、システムのために自身の文化との重要な接着剤となる言語が切り離されたとき、自身の文化の習得と、それによるアイデンティティの形成にどのような影響があるのか気になり、テーマに決めました。こちらにきたときに感じた、日本語での自己表現の容易さなど、自身の経験を交えながら、いいfinal projectを作成することができたと思っています。

大変だったこと、やり遂げての感想:適切な質問を考えたり、Podcastの流れを形成したりするのが大変でした。本来であれば一つの会話からうまく話題が広がっていく対話形式のインタビューをしたかったのですが、やはり難しく、質問して答えてもらう若干一方通行なインタビューになってしまいました。しかし、編集の中で録音した自身の英語を聴いたりして学ぶことも多かったので、勇気を出して挑戦して良かったと思っています。

プレゼンテーション

科目名:latino studies

題材: インターネットのプログラミングに潜む人種差別について

内容: 3人のグループでプレゼンを行い、その日の授業の話し合いの中心となり、授業を進めるプレゼンでした。具体的には、その週のリーディングから重要な部分を引用し、そのことに関する疑問を定義しクラスでの話し合いを進めます。私たちのテーマはプログラミングに潜む人種差別で、日常に潜む人種差別について考えることができました。

大変だったこと、やり遂げての感想:日本語のみのネットワークシステムではあまり起こらないような事例が多く、問題点を考えることが少し難しかったです。また、グループプレゼンということもあって、他人に任せすぎずに、自信にできることを考え動くことも大変でした。

学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを自由にお書き下さい。

課題の量は圧倒的に多いなと感じました。留学前からアメリカの大学は課題が多いと言われていたので覚悟はしていましたが、やはり多かったです。しかし、授業はどの授業も少人数講義なこともあり、気軽な雰囲気で行われ質問などもしやすかったです。生徒からの質問も多く、一人ひとりの意見が日本の講義などよりも重要視されている感覚がしました。

語学力について

留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?

課題の量は圧倒的に多いなと感じました。留学前からアメリカの大学は課題が多いと言われていたので覚悟はしていましたが、やはり多かったです。しかし、授業はどの授業も少人数講義なこともあり、気軽な雰囲気で行われ質問などもしやすかったです。生徒からの質問も多く、一人ひとりの意見が日本の講義などよりも重要視されている感覚がしました。

語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと

リスニング

●苦労した点

訛りや短縮系、スラングなど教科書で習わない単語に出会した時。日本語と発音の違う物。

●工夫した点

遠慮せずにどういう意味か聞き返す

リーディング

●苦労した点

その科目の専門用語、新出の造語など、辞書で検索してもストレートに意味の出てこないものに遭遇した時

●工夫した点

授業で質問する。意味を理解するまで調べる。

リーディングの速度を上げるためにも、読んでいる時は無視をする。(マーカーをして後で調べる)

ライティング

●苦労した点

日本語での絶妙な言い回しを英語で表現すること。日本語で思いついた単語の意味にあった英単語を考え、探し、見つけること。文章の言い換え。学術的な英語の語彙力不足。

●工夫した点

リーディングをしている間に言い回しに注目する。リーディングでよく見るイディオムなどを覚える。時には通訳アプリを使って自分の思いつかなかった表現を探してみる。

スピーキング

●苦労した点

どうしてもうまく話そうと思ってしまい、焦って早口になり伝わらなかったり、声が小さくなり聞き取ってもらえなかったりしたこと。

●工夫した点

焦らずゆっくりハキハキと話す。言い直す。焦らない。相手は意外と待ってくれるし、授業だと尚更、意見をしっかり聞こうと集中して聞いてくれる。間違える勇気。間違えて学んでこそ成長します。

語学力上達のために、工夫したこと、努力したことを教えて下さい。

焦らずゆっくりハキハキと話す。言い直す。焦らない。相手は意外と待ってくれるし、授業だと尚更、意見をしっかり聞こうと集中して聞いてくれる。間違える勇気。間違えて学んでこそ成長します。

留学全体を総括して

留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。

自分に自信を持つことです。留学前は自分に自信がなく、特に英語力や見た目に関して他人と比べ落ち込むことが多くありました。しかし留学して、多くの人から自分の国、コンファダブルゾーンを超えて1人で留学している勇気を褒められたり、英語の上達を褒められたりする機会が増え、自然と自分のやっていることをポジティブに捉えられるようになりました。また、服装や、見た目に関しても、日本よりも褒められる機会が多く、また褒め方のバリエーションも多いために、褒められるたびに少しずつ自分を好きになることが出来ました。例え英語が上手く無くても、つうじなくても、恥ずかしがらず、堂々と自分らしくいることが、1番の英語上達への道であり、それらの経験がまた自信となり、さらなる上達への道へと続くことを身をもって体験しました。

留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。

アメリカに来る前は、アメリカは平等の国だと思ってました。全ての人が平等に、人種も性別も関係なく分け隔てなく暮らしてる。というような。それが、ドラマのなかの夢の世界なのは分かっていましたし、留学経験者の姉や、留学へ行った人からも、そんなことないと何度も聞かされていました。ニュースで何度もBLMとか、銃の乱射事件とか聞いても、それでもアメリカはそんな国だと思っていました。しかし、実際にアメリカで人種とジェンダーの授業受け、大体の人の口から実体験とは思えないような、辛い人種差別の現実を耳にし、資料として文章でも沢山読みました。その中にはアジア人の差別問題もあり自分の知らなかった事実に傷ついたりもしました。一度ルームメイト内で人種差別が問題になり、人種差別を経験してこなかった(自分の中ではそう思ってるけど、されてたし、してきたのかもしれない)無垢な日本人から見たら、単純に人として合わないってだけじゃないのかなって思うことも、人種差別として受け取るくらい、こっちの人は敏感で、自意識過剰なくらいで、でもその人たちの中でそれくらい自分のアイデンティティとして大事だからこそ、そこまで真剣に考えて、感じて、怒ってって出来るんだろうなと思うと、それでさえも少し羨ましく感じたりしました。

しかし、やっぱり、メキシコ系、白人、アジア人。それぞれにはそれぞれのバックグラウンドがあって、上手くいけば一緒にやっていけるけど、根本的な視野の違いってのはどこかが少しズレてしまうだけで上手く行かなくなってしまって。だから、多様で、共生が進んでるように思われるこの国でも棲み分けが行われて、現実では、人種が混ざることなく生きてるんだなと気付かされました。それが平和に生きる1番の方法なのかもしれないけど、悲しいと思いました。

私が思ってたほどアメリカ社会は甘くないし、本当に一人ひとりが当事者として自立しているなと。

なので、一緒に住む、暮らすとか人種って意味での多様性、共生は無いのかも知れませんが、人としての多様性はもの凄く感じます。人としての面白みとか、興味関心、考え、人生、経験を本当に大切にしてるなって思いました。

もう、アメリカ人をアメリカ人って呼べないし、だからって現地人って呼び方も違うし、なんて呼ぶのが正解か分からないですが、メキシコ人も黒人も白人も、全部違うなと今は感じています。こっちに来て、アメリカには1人1人、”人”が住んでるんだなと。それが多様性ってことなのではないでしょうか。そもそもどこかの国に住んでる人をひとまとめに〇〇人って呼ぶこと自体が間違ってるのかもしれないと思うようになりました。

これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。

とりあえず日本に帰ってから、就活をしようと思っています。出来れば英語を頻繁に使える機会のある仕事を見つけたいです。しかし、英語以外にも留学を通して学んだ人と接する態度や、メンタリティを活かした、多くの人と触れることの仕事をしたいです。

同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。

規模の小さい大学だけあって、授業を受けている人も少ないのでやる気を出せばクラスの全員と容易に友達になることができると思います。コミュニティーも小さいので、クラブなどの活動も参加しやすいと思います。また、週末には、グリーンミュージックセンターでコンサートも行われるため、興味のある人はぜひチェックしてみるべきです。ソノマの学生はローカルバスが乗り放題なので、バスを利用して大抵の場所てへ行くことが出来ます。しかし、時間が車の3倍くらいかかるので、買い物など普段のお出かけをするには、車を持っている友達を見つけるのが1番だと思います。

留学全体を総括して

留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

留学をしてみて、留学前に思い描いていたような自分になれたのか、あまり自信はありません。振り返ってみるともう少し挑戦してみるタイミングはあったし、頑張れる場面も多くあったのではないかと思います。しかし一方で、これが私の留学生活!楽しかった!と胸を張って言い切れる自分もいます。そうして振り返ってみると大事なのは何をしたかよりも、自分がどう感じ、何を得たかだと思います。周りの留学している人と比べ、自分のしていることに不安を感じたりしたこととありましたが、人と比べず、自分の満足出来ることをすることが大切だと思います。なので、今は自分の留学生活に満足し、次のステップへ進む準備は出来ていると感じます。

JSAFサポート(事前英語学習、出発前オリエンテーションについて)

申込から出発までのJSAFによる英語勉強サポートは、役に立ったと感じますか。

役に立ちました。同じ目標に向け頑張っている人達と出会えたことは大きかったと思います。他の人が頑張っている姿を見ることはモチベーションの継続へと繋がりました。

JSAFでの出発前オリエンテーションは、役に立ったと感じますか。

役に立ちました。出発前の不安な気持ちや、些細な心配事などの解決に繋がり、スッキリとした気持ちで出発することが出来ました。

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