JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE

成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科

  • 留学先 :ストラスブール大学
  • 留学時期:2024年夏/秋派遣
  • 留学期間:2024年0月~2024年0月

大学について

留学が始まり数か月が経ちました。現地での生活も慣れてきた頃かと思います。到着後から現在までどのようなスキルが身につきましたか?これが上達した!ということを教えてください。また、留学を通して感じたこと、考えたことなど感想も含め教えてください。

・人と話す能力
 分からないこと、困ったことがあったときは知らない人でも話しかけることができるようになった。日本にいるときは大勢が苦手で、少人数でいることが多かったが、留学を通して大人数の中でも発言できるようになった。
・積極的にコミュニティに参加する能力
休日や放課後など、時間がある時はなるべく外にでて自分のコミュニティを広げるようにした。留学生の集まりやイベントにはできるだけ参加するようにした。
・家事能力
日本では実家暮らしだったため、留学に来て初めて料理や洗濯を自分自身で行った。海外の食材で料理を作るのは大変だが、自分で生活する能力が身についた。

留学を通して、語学力だけでなく基本的な生活力も身に着いた。つらいことや寂しいことも多いが、それを自分で解決する力や他の人に相談する力がついたと思う。自身の行動について振り返ったり反省したりする機会が頻繁にあり、自分自身を見つめ直すいい機会になっている。出発前は約一年の留学は長いと思っていたが、いざ来てみるといつも何かしらに追われていて全然時間がないことに気が付いた。毎日計画的に行動しないと、やることが終わらないため、常に時間と戦う毎日である。

学生同士の交流・友人関係について教えてください

現地の学生:私の通っているストラスブール大学は留学生がほとんどで、自分から積極的に話しかけないと現地の学生と関わる機会が少ないように感じる。フランス語を勉強したいため、春学期はもっと積極的にイベントに参加して現地の学生と仲良くなりたい。

他の国からの留学生:一緒の寮で暮らしているアメリカ人たちと関わる機会が多い。彼らはすごく優しくて、英語が拙い私にもたくさん話しかけてくれる。さらに、日本の文化に興味を持ってくれて、日本のアニメについて私よりも詳しい人がいる。サンクスギビングの時にお好み焼きを作ったらおいしいと言ってたくさん食べてくれた。私から相談をした時も親身に話を聞いてくれて、一緒にいて楽しい。学校には中国人や韓国人など、アジア系の友人が多い。特に、フランス語の授業を一緒に受けている子とは何度もご飯に行ったり家に遊びに行ったりしている。

日本人:ヨーロッパを留学先に選んでいる日本人のため馬が合い、誕生日の際はみんなで集まって誕生日会をしている。英語やフランス語の分からない部分はみんなで調べて勉強したり、英語で会話したりすることもある。日本人の友人が月一で主催しているワイン会には、日本人以外にもマダガスカルやフランス、イタリアなどさまざまな国籍の人が参加していていろんな人と交流することができるため、毎回参加している。

大学のある街について

どんなところですか:ストラスブール大学と大聖堂がこの街のシンボルとなっている。多くのスーパーやショッピングモールがあり、中心地は栄えている。クリスマスの首都とも呼ばれており、歴史的なクリスマスマーケットの一つである。治安が良く、電車で携帯を使っても盗まれることがないし夜出歩いてもそこまで危険ではない。パリまで二時間程度でいけるため、立地もいい。

ダウンタウンまでのアクセス:学校から中心地までは徒歩20分、自宅から中心地までは電車で1時間

お薦めスポット:大聖堂、オペラ座、川沿いのベンチ、プリマーク(しまむらみたいなお店)

その他:公共交通機関が充実しており、トラムやバスで楽に移動することが出来る。

初日のオリエンテーションは分かりやすかったですか

CEPAの初日のオリエンテーションはわかりやすかった。寮全体を案内してくれてワインやお菓子もくれた。大学のオリエンテーションも分かりやすかったが、大学が広いため、どこになにがあるのか最初のうちは全く覚えられなかった。ただ、オリエンテーションをとおして仲良くなった人も多く、出会いのきっかけになった。

寮(ホームステイ)生活/ルームメイト(ホストファミリー)について

食事

カフェテリアの食事は野菜、肉、魚のバランスが良く、安いので平日のお昼はほぼ毎日通っている。夜は基本自炊で、お米とスープと魚か肉、鍋、パスタをローテーションで食べている。自炊が億劫な時はケバブやパンを買って食べている。朝食はホテルのビュッフェを毎朝食べていて、クロワッサンやヨーグルト、果物を食べることが多い。

課外活動についてお書きください。

大学内の活動に参加していますか。

時間があるときに友人と体育館でPickleballをしました。また、運動不足解消のために事務のランニングマシンを使ったり、キャンパスを散歩したりしました。しかし、授業後につかれて昼寝をすることが多く、運動をする時間はそれほど多くなかったです。

休み中の過ごし方について教えてください。

休みの日は基本的に中心地で買い物をするか家で映画を見るか、友人とご飯を食べるか近くに小旅行へ行くかしている。けれども、復習や日本の大学からの課題、就活などやることがかなりあり、平日は睡眠時間の確保が難しいため、日曜日はなるべく体を休めるようにしている。日曜日はそもそもほとんどのお店が空いていないので、寮付近を散歩したり洗濯をしたりしている。

留学先に持って行ってよかったもの、持っていけばよかったもの、不要だったものなどあれば教えてください。

持って行けばよかったもの:冬服や防寒具、カイロ、日本食

到着後すぐに購入が必要だったもの:冬服、調味料

渡航前に日本で準備しておけば良かった点:英語やフランス語の単語の勉強
留学に来る前は現地に行ったら話す能力が上がるのではないか、とのんきに考えていた。しかし、そもそも語彙がないと文章を作ることが出来ないため、もっと単語力を伸ばしておくべきだったと思う。

生活費はどのくらいですか。

5万

学部授業①

  • コース番号 :EM1F4M55A1 
  • 授業タイトル:Economy of Happiness 
  • 単位数   :5単位

クラスの規模

25人程度

評価のつけ方

最終テスト50%
レポート25%
プレゼンテーション(グループ)25%

授業を通して学んだこと(授業内容)

経済や人間関係、仕事等と幸福の因果関係について
経済成長率と幸福の関係性など

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

スライドに授業内容のほとんどは記されており、英語が聞き取れなかったところもスライドを見て復習できたのがありがたかった。授業を受ける前から世界幸福度ランキングの存在は知っていたが、実際に幸福がどのような影響を及ぼしているのか知ることができて興味深かった。
ただ、初めて英語でレポートを書いたため、すごく難しかった。特に、8ページ分のレポートを書くために、まず日本語で書いてからそれを英訳していったのだが、その工程が大変でかなりの時間を要した。プレゼンテーションの際も、他の人の発表を聞いて質問しようとしても、まず英語を理解するのに必死でなかなか質問できなかった。テストは来週にあるが、記述式でとてもむずしそうで不安を感じている。

学部授業②

  • コース番号 :INTS 360
  • 授業タイトル:EU and Contemporary European Affairs
  • 単位数   :5単位

クラスの規模

15人程度

評価のつけ方

テスト(記述式)
プレゼンテーション(個人)

授業を通して学んだこと(授業内容)

EUやNATOの取り組みや、ヨーロッパ各国の文化や政策を学んだ。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

毎回の授業の最初に二人ずつ、一人ヨーロッパの国を一つずつプレゼンした。各国の政策や取り組みを知ることが出来て面白かった。先生のフィードバックにて文化や観光地など、その国について深く説明してもらい、その国への理解が深まった。
ただ、大学の授業だと英語を話せない人向けにゆっくり話してくれるが、この授業はアメリカ人のために速い英語で話すため、理解するのに必死だった。さらに、スライドが配信されないため、復習するのが困難だった。プレゼンもテストも来週にある予定。

学部授業③

  • コース番号 :INTS 361
  • 授業タイトル:European Identity and French-German Cooperation along the Rhine
  • 単位数   :5単位

クラスの規模

15人程度

評価のつけ方

プレゼンテーション
レポート(グループ、個人)

授業を通して学んだこと(授業内容)

ヨーロッパ間の国境協力について、特にドイツとフランスの国境問題を学んだ。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

この授業は先生の話を聞くというよりはほとんどがグループワークで、先生からはフィードバックをしてもらうといった形式であった。グループワークでは他の人の話についていくのが大変で、自分から発言をしたり提案をしたりするのが大変だった。さらに、アメリカとヨーロッパを比較する時はアメリカの状況とヨーロッパの状況の両方を調べなくてはいけなかったのが大変だった。シンポジウムでは、日本の教授も来ており、日本とヨーロッパの比較についての発表を聞くことが出来て興味深かった。

学部授業④

  • コース番号 :EM02FM82B
  • 授業タイトル:Developper l’expression orale et ecrite II (A2)Groupe1
  • 単位数   :5単位

クラスの規模

25人程度

評価のつけ方

書きテスト25%、口頭テスト25%、最終テスト50%

授業を通して学んだこと(授業内容)

日常の会話におけるフランス語や文法を学んだ。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

授業のすべてはフランス語で行われ、いろんな国の人とフランス語で交流できてすごくおもしろかった。特に、フランスでよく使われる単語をネイティブから学ぶことが出来たこと、正しい発音を聞きながら話す練習が出来たことがよかった。フランス以外のヨーロッパの人たちのフランス語の発音は少しなまっていて話すのが速いため、聞き取るのが大変だった。でも、単語帳に載っていないような実際のフランス語を知ることができ、ためになった。

語学力について

留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?

英語力は伸びていると感じる。最初の頃は突然英語で話しかけられた時に、とっさに日本語がでてしまうことがあったが、最近ではとっさでも英語がでるようになった。例えば、急に自分の名前を呼ばれたときに最初の頃は、え?と日本語で答えてしまったり、あたふたしてしまったりということがよくあった。最近では落ち着いて英語を話せるようになり、さらに相手の話を広げて返事をすることが出来るようになった。依然として英語を流暢に話せているわけではないが、英語に慣れてきたように感じる。

語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと

リスニング

苦労した点:ネイティブスピーカーたちは英語を話すときに語尾を曖昧に話し、最後の方の話が聞き取れないことがよくある。さらに、会話は聞き取れるが、いざ質問されたときに何を質問されたのか質問の内容を聞き取れないこともよくある。

工夫した点:分からなくてそのままにするのではなく、何度も聞き返してもっとゆっくり簡単に説明してほしいことや写真などを見せてほしいことを伝えた。リスニングは耳が慣れるしか上達する方法はないと思い、英語の映画を見たりポッドキャストを聞いたりした。

スピーキング

苦労した点:自分に英語の単語力がないため、自分の話したい内容を正確に伝えられないことがよくある。加えて、話をするときにいちいち頭の中で日本語から英語に変換しないと言葉が出てこないため、話すのに時間がかかってしまう。

工夫した点:単語の勉強に励んだ。また、ネイティブスピーカーとの会話では間違った単語を使うと理解してもらえないことが多いため、まずは英語を第二言語としている人たちとの会話を積極的にした。英語が母国語じゃない人はネイティブスピーカーにくらべて発音がはっきりしているのと、簡単な単語を使っているので、私が会話するときにも役立つ簡単な言いまわしをたくさんしており、自分が話すうえでの参考になった。

リーディング

苦労した点:読むスピードが遅く、理解するのに時間がかかってしまう。授業のスライドを読むのに時間がかかるので、聞くのと読むのを平行するのが大変だった。

工夫した点:なるべくたくさんの英語に触れるようにした。完全に内容を理解しようとするのではなく、スライドの大まかな内容を頭に入れてから話を聞くと分かりやすくなった。

ライティング

苦労した点:英単語が浮かばず、正確に文章を書こうとするとうまく文章を作れないこと。

工夫した点:難しい単語を使おうとするとキリがないため、簡単な言い換えを用いて文章を作成した。文章を書くのに多くの時間を要するが、日本にいる時よりも断然明確な文章を書けるようになったと思う。

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