JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE
大阪教育大学教育学部教育協働学科・英語コミュニケーションコース3年
- 留学先 :カンタベリー大学
- 留学時期:2023年春派遣
- 留学期間:2023年2月~2023年11月
留学が始まり数か月が経ちました。現地での生活も慣れてきた頃かと思います。 到着後から現在までどのようなスキルが身につきましたか?これが上達した!ということを教えてください。 また、留学を通して感じたこと、考えたことなど感想も含め教えてください。
留学が始まってからもう7か月近くが経ちましたが、一番変わったと感じるのは自分に対する自信です。来て最初のころは自分の英語力にも自信がなくて話すことさえも躊躇してしまっていた自分がいました。現在もまだまだ満足のいくレベルの英語力ではありませんが、留学が始まってすぐのころと比べると、積極的に人とコミュニケーションを取ろうとする姿勢が身に付いたように思います。また、生活の面でも海外でひとりで身の回りの家事などを全てして、効率よくそれらをこなせるようになりました。特に料理についてはかなり上達して、今では何一つ困ることなく食生活を送れています。英語に限ったことではなく、全く異なる環境に身を置くことで人として成長出来ているのではないかと実感しています。
留学生活を通じて強く感じることは、自分にとっての当たり前や常識は他人にとって当たり前でも常識でもないことが多いということです。現地で出会う人たちは基本的に異なる国で異なる文化を受けて生きてきたのでこのようなことは起こって当然だと思います。そこで自分が大切だと思うのは、考えや思いをしっかりと言葉にして伝えるということです。日本のような「察する」文化は世界に共通するものではないし、文化などの違いからすれ違いや衝突が起こらないように、そしてお互いを理解するためにしっかり言葉で伝えるということの大切さに気づかされました。
大学のある街について
どんなところですか:大学周辺は比較的落ち着いていて、勉学に集中できる環境です。緑が多くて自然豊かです。
ダウンタウンまでのアクセス:バスに乗って30分ほどでアクセス可能です。
お薦めスポット:リバーサイドマーケット・ニューブライトンビーチ
学生同士の交流・友人関係について教えてください
現地の学生:同じ授業を取っている学生やラグビーチームのチームメイトと交流があります。
他の国からの留学生:同じ寮に住んでいるのは基本的に他国からの留学生なので交流があります。
日本人:同じ大学に通う日本人の何人かとはイベント等で出会う機会があり、時々交流を持っています。
到着後から現在までのことについて教えてください。
渡航前に日本で準備しておけば良かった点
英語力、現地の情報。
生活費(月のお小遣い)はどのくらいですか
すべて込みで月約8万円。
到着後すぐに購入が必要だったものは何ですか
シャンプー、ボディーソープ、洗剤などの生活に必要なもの・調味料
留学先に持っていけばよかったものがあれば教えてください。
少しフォーマルな服
学部授業①
- コース番号 :LING102
- 授業タイトル:Language and Society in New Zealand and Beyond
- 単位数 :15
クラスの規模(人数や国籍割合)
50~60人程度 現地の学生もいれば留学生もいます。
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
Quiz 40% (4%×10回), Literature review 20%, Research project 40%
授業を通して学んだこと(授業内容)
社会言語学の授業なので、言語と社会の関わりや相互関係性について様々な側面から取り上げて学習しています。
クイズ以外の課題の内容は基本的にニュージーランドの状況に関連させる必要があります。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
調査結果などの例を取り上げてデータなどを示されることが多いので、何のデータでそこから何が読み取れるのかなどを理解するのに苦労しています。自分たちが話す言葉は様々な社会的要因と関連性があることを理解できるので、その点では面白いなと感じます。
学部授業②
- コース番号 :SPCO 103
- 授業タイトル:Sport Psychology
- 単位数 :15
クラスの規模(人数や国籍割合)
100人は超えているのではないかと思います。現地学生も留学生もいます。
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
ほぼ毎週のクイズ。5回全て満点でした。
授業を通して学んだこと(授業内容)
スポーツ心理学の授業で、人間の心理的側面がスポーツのパフォーマンスなどにどのように影響するか、あるいはスポーツをすることによってどのような心理的影響があるかということを学びます。また、スポーツのパフォーマンスなどに影響を与える心理的側面をコントロールする方法も今後扱われる予定です。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
自分自身長年スポーツに取り組む身として、非常に共感できる事例が多く挙げられていて、その背景にある心理的側面を理解することができるのはとても面白いし、自分のパフォーマンスにも活かせそうな知識をたくさん得られていてとてもこの授業を楽しんで受講しています。
学部授業③
- コース番号 :EDUC101
- 授業タイトル:Spark! The Art & Science of Learning
- 単位数 :15
クラスの規模(人数や国籍割合)
40~50人程度。現地学生も留学生もいます。
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
Learning reflection 30% (3.75% x 8), Mastery Check Quiz 30% (10% x 3), Learning Portfolio 40%
授業を通して学んだこと(授業内容)
様々な哲学や理論などを通して、人間がどのようにして学習するのかを学んでいます。また授業内ではアクティビティやグループワークなども行われ、理論を実践に置き換えて学ぶ機会が提供されています。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
哲学や理論を学ぶ際には専門用語なども多く出てくることがあり、それらを覚えて内容と一致させる作業は苦労しています。しかし、自分自身日本で教育を専攻しているため、内容については自分の興味のある分野なので、関心をもって楽しく学習できています。
学部授業④
- コース番号 :TREO 110
- 授業タイトル:Te Ngao Tu: Conversational Maori for Absolute Beginners
- 単位数 :3
クラスの規模(人数や国籍割合)
50人程度。多国籍。
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
Mihimihi (自己紹介) 10%, Karakia (発音課題) 10%, Hanga kōrero (ライティング) 15%, Mahi whakarongo (リスニング) 15%, Whakamātautau tuhituhi (テスト) 30%, He ataata (Vlog/スピーキング) 20%
授業を通して学んだこと(授業内容)
ニュージーランドの先住民族であるマオリ族の言葉、マオリ語を一から学ぶ初級者向けの授業です。基本の発音や挨拶などから初級文法を扱い、簡単な会話ができるレベルを目指してマオリ語を勉強しています。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
ニュージーランドではマオリの文化をすごく大切にしている印象を受けていて、フォーマルな場でのスピーチなどは基本的にまずマオリ語で行われ、その後英語で同じ内容が話されるという形が多いです。地名や物の名前などもマオリ語の影響を強く受けているものがあります。ニュージーランドに留学するからには伝統のマオリの文化にも親しみたいと思っていたので、この授業を取ることを決めましたが、全く新しい英語とはまた違う言語を学ぶのは面白いです。それと同時に、新しい言語を英語で学ぶという点では少し難しさも感じます。
寮生活/ルームメイトについてお書きください。
ルームメイトとの関係(どのくらい接点がありますか)
寮に滞在していますが、キッチン/リビングとトイレとシャワーは共用で、それぞれの個人部屋があるという形です。1フロアに5人入っています。基本的にはそれぞれの部屋で過ごすことが多いですが、料理をしたりご飯を食べたり、少し休憩をしたりするときはキッチンのあるリビングルームにいるので、そこでは一緒に話したりご飯を食べたりしています。寮のイベントなども時々開催されているので、そこに参加すれば他の建物やフロアに住む学生とも交流できます。
食事(カフェテリア、自炊の方法やバランスなど)
完全に自炊です。ニュージーランドは外食が高いので、基本的にはほとんど毎日自炊生活を送っています。自分の場合は週1回、週末に買い物に行って食材を買いためてご飯を作っています。食材の違いなど多少はありますが、大きな違いはないので特に困ることなく料理ができています。アジア系スーパーや日本製品専門店もあるので、そこに行けば少し高いですが日本の調味料や食品なども一部購入可能です。
スポーツはしていますか?具体的に教えてください。
大学のチームに所属してラグビーをしています。基本的には平日週2回夜に練習があって、シーズン中は週末に試合がありました。ちょうど先週でシーズンを終えたので恐らくもうラグビーをする機会はないのではないかと思いますが、ラグビーを通してたくさんの仲間ができたのですごく充実した日々を送ることができました。
休み中の過ごし方について教えてください。
授業があるときの週末はずっとラグビーの試合があったのであまりどこかに遊びに行ったりということはなかったですが、今後は遊びに行く時間もできればなと思っています。
長期休みは遊びに行ったり遠くまで旅行に行ったりして過ごしています。
語学力について
留学開始当初と比べ英語力はど伸びていると感じますか?
来た時と比べると伸びていると感じます。セメスター2の授業を受けていて、セメスター1の時と比べると明らかに授業理解度が高くなっていると感じています。それは恐らく自分の英語力が多少なりとも向上しているからではないかと思っています。また、友達や他の現地の人とコミュニケーションを取るときも来た時よりスムーズになりました。
語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと
リスニング | ネイティブのスピードに慣れること・様々な言い回しを理解すること・イギリス英語やニュージーランド英語などの様々なアクセントや発音に対応すること ●工夫した点 基本的に授業の録画を見ることが可能になっているので、聞き取れなかったところは動画で見返して繰り返し聞いて理解するなどの工夫をしていました。対人の場合はもう一回ゆっくり言ってもらったり、他の言い方でどういう意味かを聞いたりして理解できるようにしています。 |
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リーディング | ●苦労した点 ボキャブラリー・読むスピード ●工夫した点 基本的に課題や予習など、授業の一環として課されるリーディングの量はかなり多いです。そのため、読むスピードを上げなければ読み終えるのにとてつもない時間がかかります。ただこれは慣れるしかないかなと感じています。ボキャブラリーは分からない単語が出てきたらそのままにせず、できるだけオックスフォードなどの英英辞典で調べて意味を理解してインプットできるようにしています。 |
ライティング | ●苦労した点 様々な表現方法を増やすこと・書くのに時間がかかること ●工夫した点 リーディングなどで見つけた便利な表現などはライティングの時に使ってみて表現方法を増やせるように意識しています。あとはリーディング同様に繰り返し何度も書く練習を重ねることで少しずつ早く正確に自分の意見をまとめられるようになってきていると思います。 |
スピーキング | ●苦労した点 スラスラと話せない・語彙や表現方法が足りなくて伝えたいことを伝えられない ●工夫した点 1人の時間にぶつぶつと独り言で英語を話す練習をしたりしています。あとは繰り返し話して練習することで身に付かないのかなと思います。ネイティブの人が話している様子をみてそこから学ぶことも多いです。 |
来学期に向けての目標や、準備しておきたいことを詳しくお書きください。
もう最終学期の半分が終わり、2週間後からまた再開して残り6週で授業が終わり、その後テストや課題提出期間を終えて11月頭にはもうすべてが終わる予定になっています。時間も残りわずかになってきているので、前半の内容なども復習しつつ、後半のターム4では課題なども増えてくるのでいい点数を取って良い成績で締めくくれるように引き続き頑張っていきたいと思います。