JSAF就職活動サポートJOB SUPPORT

JSAF先輩派遣生 内定者体験談 vol.5

第5回内定者インタビュー

”現地の生活に慣れてくるにつれ、実際にやってみれば自分が思っていた以上のことが出来るのだと気づきました”

なぜその会社を選んだのですか?その会社でJSAFでの留学経験をどのように生かせると思いますか?

「印刷技術を応用して、ものづくりをしているところに興味を持ちました。海外売上比率が全体の7割を占め、海外と関わる機会が多いことにも魅力を感じました。入社先を決める際には色々な人に相談しましたが、最終的には自分で決断しました。説明会や面接での雰囲気や社員の方のお話を踏まえ、”自分に合う雰囲気の中でやりたい仕事に関わるチャンスがあるかどうか”を考えて、日本写真印刷株式会社への入社を決めました。」

帰国前後~就活スタートまでどのように過ごしましたか?何か就職に向けた準備活動を行っていましたか?

「私の大学では3年生から就活ガイダンスが始まります。私は3年生後期から休学して留学したので前期はそのガイダンスに出ており、帰国後はキャリアサポートセンターに行って、その年に使った資料を改めてもらいました。また、留学前の夏休みには同センターを通して2週間のインターンシップに応募・参加しました。そして、復学後の3年生後期からはガイダンスの続きを受け、その他の就活関係の学内イベントにはできるだけ参加するようにしました。秋には学内で業界研究講座が開かれ、様々な企業の方からお話を伺う機会がありました。私は業界も定まっていなかったので、興味の有無にかかわらず参加していると、徐々に自分にとってのポイントが見えてきました。私はB to B(=Busisess to Business, 対会社向けに商品やサービスを提供する営業方法)メーカーのお話で”おもしろい”と思うことが多かったので、そうした企業や同業他社をチェックしました。学外でも同様のイベントがあったので2,3回参加し、より多くの企業・業界を知るようにしました。」

就活~内定までのスケジュールはどうでしたか?インターンやOB/OG訪問をしましたか?

「3年生の冬からは、3月の解禁に先駆けて2社の1Dayインターンシップに参加しました。そのうち1社が内定先なのですが、このインターンをきっかけにその2社の採用に応募し、実際に履歴書を書き始めました。履歴書やエントリーシート(ES)は、なるべくキャリサポの方や友人・先輩に見てもらいました。
3月からは今までチェックしてきた企業にエントリーし、説明会に足を運ぶ日々が始まりました。授業開始後の就活は、授業と説明会、課題と履歴書・ESの両立が大変で、時間と体力との戦いでした。また、私は教職課程を履修しているため5月~6月にかけて3週間、教育実習がありました。その間に説明会や応募の機会を逃した企業もありますが、教職課程を修了したいと思い自ら選んだ結果だから、こうなるべくしてなったのだと割り切りました。ただ、面接の日程は事情を説明すると変更して頂けました。
実習後、6月末~7月にかけて最終面接まで進んだ企業が複数あり、7月初旬に始めて内定を頂きました。それまでは”内定もらえなかったらどうしよう…とにかく1社からもらえば…”という気持ちでしたが、いざ頂くと、就職を終えるか続けるか迷い始めました。それまでも苦しいことは多々ありましたが、内定を頂いてからの方が悩み、入社先を決めるまでが精神的に最もきつい時期でした。私の場合は就活をする期間を決め、それまでに内定を頂いた企業から決めることにしました。」

留学中現地で頑張ったことは何ですか?またその経験をどう面接で伝えましたか?

「就活ではESや面接で『学生時代に頑張ったこと』をよく聞かれますが、私はそのときに留学先で、授業を頑張ったことについて話していました。あれもこれもと話すよりは、1つのことについて具体的に話したほうが良いとアドバイスをされたので、ディスカッションでの経験についてアピールすることにしました。内容をおおまかにまとめると、”私はディスカッションについていけずに苦労したのですが、1日1回は必ず発言すると決め、教授に近く発言しやすい一番前の席に座る、授業の予復習の際に次のディスカッションのテーマを予測し、それに対する自分の考えをまとめておく、ということを毎日続けました。その結果、徐々に発言することに慣れ、自分の考えを自分の言葉で主張出来るようになりました。”という感じです。
留学については『頑張ったこと』だけではなく、『学んだこと』『留学経験をどう活かしたか』など、色々な切り口から質問されることもあります。そのため、すぐに答えられるよう色々な引き出しを持っておくと良いと思います。私はディスカッションをがんばったこと以外に、最初は自分から声をかけられずに友達作りに苦労したが、積極的になることで交友関係が広がったという経験や、友達との会話の中から日米の考え方の違いを学んだことなど、色々なエピソードを話せるようにしました。留学中にJSAFに送ったレポートを読み返すことも、当時の自分の経験や考えを振り返るための参考になりました。」

就職活動をする上で工夫をしたことなどはありますか?

「就活では『まず自己分析』と言われますが、私にとっては終わりのない途方な作業に思え、なかなかやる気が出ませんでした。それをキャリサポや先輩に相談した結果、”自己分析によってESや面接で自分のことを説明できるようになれば良いのだから、ESを書いたり面接を受けたりすることが自己分析になる”という結論になりました。そのため、ESや面接の対策に力を入れました。具体的には、ESはなるべく添削してもらう、面接ノートを作り、事前に質問を予想して答えを考えておき、終了後は実際に聞かれた質問を書き出して反省する、ということを実践しました。また、家族や友達に自分の性格などについて聞く『他己分析』もしました。こうしたことを繰り返していくうちに、自分のことを説明できるようになっていきました。
また、就活中は沢山悩み、苦しい時期もありました。そのときは、自分1人で抱え込まず、なるべく多くの人に相談して、アドバイスをもらっていました。キャリアサポートセンターの方々、友人、家族、先輩など、様々な立場の人に話を聞いてもらったことで、広い視野で自分の将来と向き合うことができたと思っています。また、何もしないでいると不安は増すばかりなので、とにかく行動するよう心がけました。」

就活との兼ね合いで留学に行くことを悩む学生も多いのですが、そんな人へのアドバイスなどはありますか?

「留学したいという強い思いがあり、また留学前後(場合によっては留学中)に就活対策ができるのであれば、ぜひチャレンジしてほしいです。時間がある学生のうちに、やりたいことを思い切りやった方が良いと思いますし、そうした経験は就活でもアピールすることができます。
私は留学中に自分の意見を求められる機会が多かったので、以前よりも自己主張できるようになり、決断力も身についたと思っています。また、友達作りに苦労したことから、それまでは受身でしたが、自分から話しかけるようになりました。授業においては、日本とアメリカの授業形式や学生の違うところ・同じところを両方知ることができ、また、興味のある社会学の授業を多く履修したことで視野が広がり、自分の関心の高い分野を見つけることもできました。そして何より、現地で出会った教授、友達、フレンドシップファミリーなど、素晴らしい人たちとの出会いは何事にも代え難いもの思っています。私の周りにも留学しながらボストンキャリアフォーラムに参加するなどして就活も進めていた人や、就活解禁後に帰国して日本で内定を得た人もいます。このように自分の意思と行動次第で留学と就活の両立は可能だと思うので、迷っている人には一歩踏み出してみてほしいと思います。」

JSAF後輩派遣生へのメッセージ

「限られた留学期間を充実したものにするために、常に積極的な姿勢でいることを大切にしてほしいと思います。私は留学して間もない頃、”留学生だから”、”英語力が十分でないから”、などと考え、新しい環境でチャレンジすることに億劫になっていました。しかし、現地の生活に慣れてくるにつれ、実際にやってみれば自分が思っていた以上のことが出来るのだと気づきました。今では、初めからもっと行動出来ていれば、と少し後悔しています。これから留学されるみなさんには、悔いの残らない留学生活を送ってほしいと思います。」

<この先輩が留学した大学>
University of St. Thomas/米国ミネソタ州セントポール

1885年に創設されたセントトーマス大学は、カトリックの教えに基づいて価値観の育成と実社会に即した教育を行う一般教養学部大学です。学生数7,612名のセントトーマス大学は、私学としてはミネソタ州最大の規模を誇っています。本校では年齢、国籍、宗教を問わず、人種や育った環境の異なる幅広い層から学生が集まります。
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