学部留学効果測定結果result

~学部留学で得られるものとは?~ JSAF学部留学効果測定結果発表!

[学部留学効果測定の目的]

JSAFは、国際社会の中で、自分の力で考え伝える能力「多国籍適正能力」を備えたグローバル人材の育成をミッションとしています。私たちが提供している、海外大学学部課程に1学期~1学年間留学し単位取得を目指す難易度の高いプログラムでは、高いレベルの語学力・交渉力・異文化適用能力等を身に付けることが期待されます。JSAF派遣生の留学前・留学後の自己評価に基づき、どの程度派遣生が自己の成長を実感しているかを数値化し見極めるため、下記の方法で留学効果測定を行いました。

[測定方法]

グローバル人材に求められるスキルを、下記図の通り5つの要素に分けそれぞれ設問化し、5段階評価型回答方式のアンケートを作成。学生には留学前と留学後にまったく同じ設問に回答してもらい、留学経験を通してどのくらい学生の自己評価に変化が現れたのかを測定しました。また、特に自分が成長を実感したエピソードや感じたことなどをコメントしてもらい、学生がどのような視点で自分の成長を捉えているのか共有し、振り返りのきっかけになるようにしました。

[集計対象者]

JSAF学部留学プログラム15期~16期派遣生(2015年春・夏・秋派遣、2016年春・夏派遣) 回答者数:149名

[結果]

留学前と留学後はすべての項目において、数値がアップしています。さらに、留学後は5つの能力要素がバランスよく整っていることがわかります。語学力は平均2.7ポイントから3.8ポイントへ飛躍的に上昇しました。個人別でみると、最高で2.75ポイント伸びた学生もいるなど、留学を通して語学力が大きく伸びたと学生が自信をつけたことがわかります。なかなか日本では伸ばしにくいとされるアウトプットスキルであるスピーキングやライティングに特化した項目だけ見ても、平均2.8ポイントから3.7ポイント伸びています。 学部留学を通して身につくスキルは語学力だけではありません。JSAF派遣生は、日本とは異なる文化・環境の中で、他者への理解を深めながら環境適応力を磨いています。また、海外生活であらゆる困難を一つ一つ解決することによって、問題解決力や柔軟性が身に付き、現地学生や留学生と切磋琢磨しながら、インタラクティブな授業を受ける中で自分の意見を伝えていける力が身に付いたと、派遣生がコメントをしています。

測定結果ポイント

  • すべての項目で0.5~最大1.1ポイント以上の伸び

  • 各能力のバランスが向上

  • 留学前に一番ポイントの低かった「語学力」は飛躍的に向上

留学を通して成長を実感した学生からの声を紹介します!

統率力・指揮能力

  • どんな場所でも自分にとって居心地の良い環境をつくれるかどうかは自分の行動次第だと感じました。

  • この留学期間を通して、「やってみたいことがあるけどけど手間がかかりそうだから止める」という考えは捨て、何事にも挑戦する気持ちを大切にしてきました。予想以上の成果が出た時もあれば、逆に思ったようにいかない時もありましたが、行動を起こしたことを後悔したことは一度もありません。

  • 講義スタイルの授業では、先生が説明している間でも、アメリカや欧州の学生は質問をしていましたが、私も負けじと発言を最低一回するという目標を決め、なにを聞くかを考えたり、実際に質問をして目標を達成することに、充実感を感じました。

ソリューション発見力

  • 今まで親元を離れて過ごしたことが一度もなく、何か困ったことがあれば両親を頼ればなんとかなる、そんな甘い生活を20年間過ごしてきました。しかし、異国の地に一人で来てしまった以上、最後は良くも悪くも自分次第。何をするにしても自分の意思や決断力がとても大切だと実感しました。

  • 一番成長したと感じるのは行動力です。知り合いのいない土地で交友関係を広げたり、やりたいことをやるために、自分で情報収集をし、会ったことのない人と連絡を取ったりすることにも積極的に取り組みました。

語学力

  • 小さな積み重ねで語彙力も上がると思っていたので、英語で友達と話しているときにわからない単語があれば、知ったかぶりをせずにきちんと単語の意味を教えてもらうことを徹底していました。

  • 留学当初にあった、発言する前に英文を考えてから言葉にするという過程が無くなったと実感します。

  • リスニング力は当初に比べとても伸びたと感じます。授業においても、春より秋の方が先生の言っている単語を一語ずつはっきりと聞き取れるようになっていました。

  • 英語での論理的な文章の構成や文法について、インターンシップでの資料作成や授業のレポートを通じて、体型的に学び、修得することができたと思います。

適応力

  • 留学生活を通していろんな人と触れ合ったからこそ、自分を見直すことも出来たし、価値観の違いや文化の違いを学ぶことができました。

  • 自分の今までで生活してきた環境が、どこにいっても当たり前でないことを実際に体験できたことで考え方の幅を広げることができたと思う。

コミュニケーションスキル

  • 友達とも店員さんとも問題なく会話ができるようになったので、英語を話すスピードが上がったと実感しました。

  • 最初は話すこと自体が億劫で自分から避けてしまっている部分もありましたが、勇気を出して話しかけてからは寮の学生やクラスメイトとも仲良くなることができました。

  • 初対面の人でも壁を作らずに話すことが一番大切だと学び、コミュニケーションの面で成長できたのではないかなと思っています。

  • アメリカに来てから、何も言わないでも相手は理解してくれるだろう、言わなくても何々をしてくれるだろうという考えが通用しないことをひしひしと感じました。そこで、どんな些細なことでも自分の考えや意見をしっかりと相手に伝えることが大切だと改めて気づくことができました。