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アイルランド留学

アイルランドを知る

アイルランドはヨーロッパの北西に位置しています。英国とアイリッシュ海をはさんだ大西洋に位置し、北海道よりもさらに北に位置していますが、メキシコ湾海流の影響により気候は温暖です。年間を通じて寒暖の差が少なく穏やかな気候ですし、雪が降ることも稀です。氷河期の影響による湖や谷、切り立った海岸線など大自然の豊かさに感銘をうけることでしょう。人口は約380万人で、日本との時差はマイナス9時間、サマータイム期間(3月最終日曜日から10月最終日曜日まで)はマイナス8時間です。

アイルランド教育制度と高等教育制度

アイルランドでは6歳(6歳以前に就学することもできます)~15歳までが義務教育期間と定められており、4~12歳での初等教育(Primary Education)と12~18歳までの中等教育(Secondary Education)に分かれています。中等教育では中等学校、職業学校、コミュニティ・スクール、総合中等学校で教育が行われています。中等教育期間は、ジュニア課程の3年間とそれに続くシニア課程の2年又は3年間に分かれます。ジュニア課程を修了する際に統一試験「Junior Certificate」を受験します。そして、大学などの高等教育機関に進学するための「Leaving Certificate」(シニア課程終了時に受験)受講科目によって、大学進路が決まります。大学で何を勉強するかによって受験科目は異なりますが、国立大学の場合は最低6科目が必要となり、更に「English」「Irishと外国語」が含まれていなければなりません。

アイルランド高等教育の歴史

アイルランドの高等教育制度において、大学は学士・修士・博士課程などの学位を授与する目的でアカデミックな専門分野を教育・研究する教育機関を指します。アイルランドでの高等教育は総合大学(7大学)、科学技術カレッジと教員育成カレッジがあります。 トリニティカレッジは、クィーンエリザベスⅠ世によって1592年にダブリン大学の唯一の構成カレッジとして設立された、アイルランドで最も歴史のある大学です。 ほぼ半数の青少年が中等教育から高等教育に進学し、そのうちの約50%が学位取得課程に在籍しています。アイルランドの教育水準は高く評価されており、大学進学率はヨーロッパ諸国の中でも飛び抜けています。18歳で大学に入学して、通常3~4年間で学士課程を修了します。アイルランド高等教育については、スイスの有名ビジネススクールIMDが毎年発表している大学教育国際競争力で毎年上位5位以内にランキングされています(アメリカは上位5位前後で、英国は25位前後、日本は50位前後)。

1学年間の学部留学について

アイルランドでは、アメリカの大学生を中心に1学年間の大学学部への受入れを積極的にしています。特にアメリカではアイルランド系アメリカ人が多く、人気の留学先となっています。大学で他の学生と一緒に講義やセミナーに参加して、成績と単位が取得できます。授業内容や評価基準は、日本やアメリカの大学に比べて異なる点もあります。

学業レベルについて

アイルランドで授与される学位は、1つ又は2つまでの教科を集中的に学習することにより与えられます。これは、日本やアメリカの大学での学位条件(専攻科目とその系統科目、その他の選択科目によって4年制大学の学位が授与される)とは大きく異なっています。アイルランドでは大学に入学が許可されるのではなく、専攻しようとしている学部への入学となります。トリニティカレッジでは、大半の学部が学位のために4年制を設定しています。英語と歴史が特に人気があり、受講においては十分な知識と成績が求められます。

学業で期待されること

アイルランド高等教育システムでは、日本やアメリカの大学と比べて、シラバスが明確に示されていません。 例えばアメリカの大学では、担当教授から詳細なクラススケジュール、課題図書、各種テスト、小論文、中間及び期末テストの予定が渡されますが、アイルランドの大学では講義形式を中心に各学生が自ら履修科目を調査・研究(Independent Study)していくことに主眼がおかれています。アイルランドでは大学内でも学部によってコース内容や教授方法が違うことがしばしばあります。学生は講義への出席、討論、指導教官との研究、セミナー、実践クラスへの参加、相当な量の読書(特に指定されていない)や小論文などを各自でこなすことが期待されます。個々の学習によって、広い視点で教科をカバーする一方、講義と研究が最も重要視されます。 教授は、学生が常に幅広い分野の読書を各自でこなしているとみなし、そこから得た知識によって討論のための優れた小論文が作成でき且つディスカッションに貢献でき、さらに期末試験において筆記試験で教科への理解を示すことを期待します。大学では次の指導方法が実施されています。

  • 講義形式:大勢の学生を対象としてのレクチャー授業

  • セミナー:少人数のグループで構成され、担当教授は様々な角度から授業を進めていきます。

  • 個人指導:1人又は2人の学生に対して個別指導教官がつき指導します。 成績は指導方法や履修内容によって評価対象が異なりますが、一般的に次の項目において評価されます。

  • 筆記試験:学年末又は最終学年のみ実施される場合もあります。

  • 小論文、セミナーでの成績、学年末筆記試験の組み合わせ

  • 口頭評価:セミナーと個別指導で、学生が口頭発表した内容に対しての評価

  • 上記の総合評価:参加者は学位取得を目指している学生と同じ量の学習を同じレベルでこなしていかなければなりません。パス/フェイル(可/不可)評価は認められていません

大学カレンダー

アイルランドの大学では、1学年間は伝統的に10週間ターム・3学期制で構成されています。学期と学期の間は、冬休みと春休みによって分けられています。ただし、実際の教育はセメスター制で運営されています。秋学期のみで帰国する場合は、大学側で特別に試験をして成績をつけます。すべての大学は1学年間を受講することを奨励しています。参加者の英語レベルや日本の学期制度にあわせて春から英語研修を受講し、秋学期を大学の学部生として受講することもできます。

学生生活

アイルランド学部留学の特色は、大学生活が重要視されていることです。実際に参加者は、受入大学の課外活動に参加する機会があります。大学の自治会の一員として、演奏会、演劇、スポーツ、社会活動にわたるまで、幅の広い活動が体験できます。同時に、全国学生連合(National Union Students)の会員になり、NUSが実施している割引制度を利用して、食品から劇場チケットまで、あらゆるものを学割価格で購入することができます。ユニオンは、学生新聞発行、ラジオ局運営、バーや食堂、社交やレクリエーションのための施設、コンサート、競技会、討論会、展覧会、映画、フェスティバルなどの企画・運営をしています。また、学生生活を通して、大学の学生や海外からの留学生(特にアメリカ人学生)と交流が楽しめます。参加者は、大学内の寮に滞在することができます。寮に住むことで、アイルランドでの学生生活は、印象深いすばらしい体験と思い出となるでしょうし、寮友は、人生を通じての最良の友となり、留学経験を成功させる重要なものとなります。

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