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スペイン留学
スペインを知る
スペインは、ヨーロッパ南西部の先端にあるイベリア半島の大半を占めており、ヨーロッパ大陸の中でロシア、フランスに次いで3番目に大きな国土を持つ国です。スペインはアフリカ大陸とアメリカ大陸両方に近しいという地理的特徴から、歴史的にも文化・文明の極めて重要な役割を果たしてきました。年間5千万人を超える旅行者がスペインを訪れており、芸術、食文化、美しい景色など多様性に満ちた魅力を持つ国です。 国土全体にわたってスペイン語(カステヤーノ語と呼ばれる)が用いられ、中央政府の公用語にもなっています。またカタルーニャ地方とバレアレス諸島ではカタルーニャ語、ガリシア地方ではガリシア語、バレンシア地方ではバレンシア語など、各地方独自の言語も使われています。 2002年よりスペインの通貨はユーロが導入されました。時差は日本に比べ冬はマイナス8時間、夏はマイナス7時間です。 サラマンカ大学のあるサラマンカ市は人口約16万人で、「学問の都市」と呼ばれています。サラマンカ旧市街は、1988年にユネスコ世界遺産に登録され、更に2002年にはヨーロッパ文化都市にも指定されています。またサラマンカには2つの大聖堂や美しい建築様式で有名なマヨール広場など見どころが満載です。サラマンカ大学はリブレロス通りにあり、1218年に賢王アルフォンソ9世によって創設された世界最古の大学の一つにも数えられ、サラマンカ市を世界的に知らしめた大学です。
高等教育制度
スペインの高等教育機関は、68校の総合大学(公立45校・私立23校)と4校の技術大学、また遠隔教育大学、芸術大学などで構成されています。高等教育システムは、学士課程にあたる第1課程(Diplomado)、修士課程にあたる第2課程(Licenciado)、そして博士課程にあたる第3課程(Doctorado)で構成されています。 スペインの高等教育機関は、大学の質を保証し教育内容のさらなる向上のために、新高等教育法(la Ley Organica de Universidades:LOU)に基づいて運営されています。各自治州の権限や各大学の人事、学術および経済上の自治権を高めたり、Grado (学士課程)、Postgrado(修士課程)、Doctorado(博士課程)の3課程の新システムへ向けて移行しつつあります。 また総合大学はUniversidad、技術大学はUniversidad Politécnica、職業教育中心で第1課程のみで3年の課程である短期大学 Escuelas Universitarias、総合大学の第1課程にあたる3年の課程を持つユニバーシティカレッジColegios Universitariosと呼ばれています。 学部課程にあたる第1課程では2~3 年間で基礎教育を習得します。この課程で 180~270 単位を取得すると、専攻分野に応じて「準学士(Diplomado)」「技術建築士(Arquitecto Técnico)」「技術技師(Ingeniero Técnico)」の学位が授与されます。 カタルーニャやバスク、ガリシア、バレンシアなどの地方ではそれぞれの地方言語での授業もありますが、通常の場合はスペイン語が大学での教授言語です。したがって、書類選考通過後でも各大学で外国人志願者にスペイン語力の試験を課す場合があるため、入学時に十分なスペイン語能力を備えておく必要があります(スペイン語検定試験Diplomas de Español como Lengua Extranjera(DELE)が用いられます)。
大学カレンダー
スペインの大学は通常、10月~1月の1学期、2月中旬~6月下旬の2学期という2学期制を取っています。
学業レベルについて
スペインの大学学部課程では、講義中心の授業が行われます。特に文系の学生は、参考文献・有名な節の暗記や知識・方法論の授業を受けることが求められます。またスペイン人学生は概して勤勉で、議論を活発に行います。クラス内でも、ノートをとるだけではなく、プレゼンテーションやディスカッションなど授業に積極的に参加することも必要です。