JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE

法政大学社会学部メディア社会学科4年

  • 留学先 :ソルボンヌ クール・ド・シヴィライゼ・フランセーズ・ド・ラ・ソルボンヌ(CCFS)
  • 留学時期:2016年9月~2016年12月
  • 留学期間:3ヶ月

設備、雰囲気

一般的なパリの建物と比べると、比較的に新しかったです。雰囲気は活気溢れる感じではなく、どこか落ち着いて、時々騒ぐ感じでした。キャンパスの隣が高校みたいなこともあり、時々その高校のチャイムやはしゃぐ声は聞こえてきます。設備は不便だと感じることはなく、コンピューターは自由に使え、とても小さいですが図書館もあります。

街・治安

パリはやはり歴史があり、多くの意味で洗練されているなと思いました。私は今回が初めてのパリだったこともあり、パリの外観を見たときは感動しました。観光すべき場所、美術館等多数あるため、勉強に打ち込んで疲れた後には、息抜きができる環境は良かったです。

キャンパス内は安全だと思います。私はしなかったのですが、人によっては荷物を置いてどこかに行く人もいました。キャンパス外、パリは安全とは言えませんが、危険ではないと思います。外務省からのメールには、1日に1回は、パリ市内のどこかで日本人がスリや何らかの被害を受けていると書いてありました。しかし、油断しないなどの注意を怠らなければ大丈夫だと思います。もちろん、テロやいくら注意しても仕方のないことはあると思いますが、日常生活においては極度に心配しなくいいと思います。

学生同士の交流・友人関係

私のクラスは初級でほとんどフランス語を話せないので、公用語は英語でした。授業内のペアワークなども英語で相談したりしていましたが、先生に質問するときなどはフランス語です。また、私のクラスメイト全員英語はいわゆるペラペラです。私も英語には自信がありましたが、彼らと比べると全然話せないほうでした。先生も英語が話せる人と、話せない人と分かれています。

滞在(ホームステイまたは学生寮)

通学時間 20分 (電車) 

通学費(1か月)74€

ホストファミリーとの生活はいかがでしたか?楽しかったこと、苦労したことなど教えてください。:

ホストマダムは平日、毎日働いているので話す機会は夕飯のときが多かったです。またどんなにマダムが疲れていても夕食は必ず作ってくれ、好きな食べ物は何か、デザートは何が欲しいかと聞いてくれて、自分が落ち込んでいるときも励ましてくれるので、とても親切な方でした。会話は、学校や友達のことから、難しい政治の話や社会問題について話したりしました。

食事はどのようにとっていましたか? :

朝食はグラノール、昼食はKFCかスーパー、パン屋さんで購入し、晩飯はホストマダムが毎晩作ってくださいました。

留学の目的について

フランス語検定準2級合格および、生活レベルの会話力

上記の目的は達成されましたか。

検定の結果はまだわからないですが、生活レベルまでの基礎は学べたと思います。

留学を通して身に付いた、成長したと感じる点

失敗しても落ち込まない度胸がついたと感じました。挑戦し続けること、自分が行動すれば、周りもそれに応えてくれることを学びました。

留学を通しての現在の想い

留学する前は、フランス人は冷たいというイメージがありましたが、地下鉄でお年寄りが立っていたら必ず席を譲ったり、階段で、重たい荷物やベビーカーを上げるのを自然に手伝ったりと、日本にはない優しさはあるなと感じました。

今後の進路、目標について

数年間日本で働き、その後ワーキングホリデーを取得して海外で働くのも一つの選択肢だと思っています。

同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いこと

自分がどれくらい努力したか、友達とどれくらい笑ったかによって、留学が最高だった、最悪だったに変化すると思います。ただ、自ら積極的にクラスメイトや友達に何か貢献したり、冗談を言ってクラスの雰囲気盛り上げることができれば、必ず最高だったと思えると確信しています。

上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

最初の1週間は正直、辛かったです。想像以上にフランス語が理解できず、そのせいで授業内のペアワークで、他の生徒に迷惑をかけていたからです。先生も私が全然理解できていないことを理解すると、最初は私に質問を当てなくなりました。それは先生の優しさだとわかっていましたが、やはり悔しかったです。でもその悔しさがもっと勉強しようと思わせてくれました。同時に、まだクラス全体が上手くいっていなかったので、それも一緒になんとかしようと思いました。私はまず挨拶から始めようと思い、他の学生は隣の席の人しか挨拶をしないのですが、私は教室の扉を開けたと同時に、みんなに届くように挨拶しました。加えて、みんなは「How are you?」が多いのですが、私は「What’s uuuuup」と言っていました。するとみんながそれに驚いたり、笑顔で反応してくれて、この挨拶のおかげでクラスメイトとなじむことができました。もちろんフランス語でも挨拶はしますが、第一声は英語でした。またクラスに馴染んでくる頃に、フランス語も少しずつ向上していき、先生も私に質問するようになっていきました。その時私が答えられなかったりすると、友達が答えを教えてくれるようになり、授業が楽しくなってきました。11月ごろになると、友達がわざと間違った答えを教えてくれるようになりました(笑)。また私が落ち込んで挨拶をしないで教室に入った時は、逆にクラスメイトのほうから「What’s uuuuup」って言ってくれて、嬉しかったです。いま思うことは、正直フランス語はそこまで伸びませんでした。しかし、それ以上のことがフランス、特にクラスメイトと通じて学べたことが大きかったです。自分が行動すれば周りも動かすことができるなど、自信にもなりましたし、最後は別れが辛かったです。またこの機会を与えてくれたFLAP/JSAFさんには感謝しています。ありがとうございました!

学校のおすすめポイントを教えてください。

図書館とコンピューター室です。図書館ではありますが、学生が集まり交流する機会になっているなと感じました。なので最初は友達作りのために利用し、勉強したいときは静かなコンピューター室に行っていました。ポイントは自分から輪に入るぞという意気込みです。この学校は文法がメインで、スピーキング各自でという感じなので、資格が取りたい人、またフランスの歴史や美術を学ぶ授業もあるので、これらに興味がある人には良いかも知れません。しかし、専門用語が多くなるので、初心者には向かないと思いました。

プログラム費以外でかかった費用目安

生活費交通費、昼食代含め月200€程度

渡航前に日本で準備しておけば良かったこと

基本単語と、簡単な単語は言えるようにすべきだと思いました。

日本から持ってくれば良かった物

思った以上に寒かったので冬着です。

学生生活

1週間のおおまかなスケジュール

月 早めに学校に行き、勉強してから授業を受ける。

火 午前中に観光して、そのまま授業を受ける

水 早めに学校に行き、勉強してから授業を受ける。

木 午前中に観光して、そのまま授業を受ける

金 18時以降、26歳以下は無料になるので、授業後にルーブル美術館に行く。

土 フランス人の友達と飲み会

日 観光したり、友達の家に行き料理を手伝う。

課外活動

私はCCFSが実施している課外活動には参加しませんでしたが、クラスメイトとみんなで観光地を回ったり、美術館、みんなで夕食を作ったりしました。

留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出

良い思い出:教室に入る時、いつもは私から挨拶をするのですが、クラスメイトが先に挨拶をしてくれたときです。

大変だった思い出:最初の1週間です。頼れる友達がいないうえに、フランス語がまったくわからず、苦戦しました。

一番の息抜きの方法

友達の家で、料理したりパーティーをすることです。

日本の家族、友人との連絡頻度

両親には月に1回メールを書き、日本の友達は相談があるときだけでした。

授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作

面白かった授業とその内容

授業名:Cours pratiques(文法)

理由・内容 この授業を通じてクラスメイトと仲良くなれたので、良かったです。

頑張った授業とその内容

授業名:Cours pratiques (文法)

理由・内容 クラスを盛り上げるために発言などを頑張ったからです。

苦労した授業とその内容

授業名:Cours phonétique(発音)

理由・内容 フランス語にあまり慣れていなかったので、最初は発音の仕組みが分からず、何十回も繰り返させられたからです。

学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたこと

日本と異なる点は、みんな失敗を恐れていないことだと思っています。日本だとなにか問題を間違えたときに、恥ずかしいと思ったり、申し訳ないと思ったりしますが、こちらでは逆に、弱点が見つかった、すべきことがわかったと、感謝する考え方でした。自分も最初は失敗を恐れていましたが、クラスメイト全員がそれを気にしないので、自分も意見を言うのが簡単になりました。

JSAFサポートについて

サポート全体の感想

ホストマダムが英語を話せる方に手配をしてくれたことは、フランス語がまったくわからない私にとっては、非常に助かりました。当時の私のレベルでは、フランス語をフランス語で説明されても理解できなかったので、英語、フランス語半々で、良かったなと感じています。

語学力について

留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?

文法力、読解力は格段に向上したと思っています。しかし、リスニングやスピーキングに関しては、あまりの伸びなかったなと感じます。

語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと

リスニング

●苦労した点:単語を覚えても、主語によって変化したり、リエゾンでその単語の原型をとどめないぐらいに変化すること。

〇工夫した点:まずは簡単な単語を完全に覚えることにし、簡単な例文でシャドーイングをしていました。

リーディング

●苦労した点:フランス語特有の表現方法や言い回し。

〇工夫した点:曖昧なフレーズはその都度訳をみたり検索しました。

ライティング

●苦労した点:英吾とは異なる構文になることがあること。

〇工夫した点:ネイティブスピーカーの方に添削してもらったことです。

スピーキング

●苦労した点:簡単な単語が出てこないこと、リエゾンが起きて発音がわからないこと。

〇工夫した点:基本単語を確実に覚えるようにし、遅くても、わからなくても言いきるようにしていました。