早稲田大学法学部4年

  • 留学先 :ワシントン大学
  • 留学時期:2022年秋派遣
  • 留学期間:2022年8月~2023年5月

大学について

学生同士の交流・友人関係について教えてください

現地の学生:正直、現地の学生と留学生が関われる環境はあまりないです。現地の学生はそのコミュニティで過ごしているため、たまに授業で会話する程度です。

他の国からの留学生:他国、特にアジアからの学生は近しいということもあって仲良くしています。

日本人:私の場合同じ大学から行った人がとても多く、日本人で過ごすことは多いですし、休日一緒に過ごしたり親密にしています。

大学のある街について

どんなところですか:海、山があり自然が豊かで、景色がとにかく綺麗です。食べ物は基本どこで食べても美味しく。日本食スーパーも充実しているので食事も何不自由ないです。

ダウンタウンまでのアクセス:大学からダウンタウンへはバス1本で20分程度、地下鉄も1本で10~15分程度でつきます。近くて便利なので頻繁にいきます。

お薦めスポット:どこもおすすめです!定番はやはりPike Place Marketですが、ダウンタウン以外の周辺の町はどこも綺麗で高台が多く、景色が綺麗なのと平均的にとても美味しい(その分高いです)レストランが多くお勧めです。また、買い物スポットとしてBellevue Squareは定番です!3か月で10回近く行きました!

その他:基本的にどこも素敵で安心して過ごせる街ですが、Pike Place Market以外のエリアは注意して出歩く必要があります。

初日のオリエンテーションは分かりやすかったですか

分かりやすかったです。同じ大学からの人が20人ほどいたので今までと変わらないような雰囲気でした。

留学が始まり数か月が経ちました。現地での生活も慣れてきた頃かと思います。 到着後から現在までどのようなスキルが身につきましたか?これが上達した!ということを教えてください。

日常会話をサラッとこなす力が上達したと思います。日本では経験できないことなのでアメリカに来てよかったと思う理由の一つです。また、自己管理能力も上がりました。

寮生活/ルームメイトについて

ルームメイトとの関係

どんなルームメイトと当たるかは運次第で、人によって大きく違うようです。私は運よくとても素敵なルームメイト2人に当たりました。そのため、今では何年も前からの友達のように何でも話せて、遊びに行ったり旅行に行ったりできます。仲が良すぎて部屋にいるときはいつも話しているので一人で落ち着く時間はほとんどないです。それでも居心地よいくらい、いいルームメイトです。

食事

私の寮は全体でキッチンが1つしかないため、自炊はしたくてもできませんでした。どこで何を食べても高いので自炊が一番安く抑えられると友達が言っていたので、その点は不便でした。そのため、私は大学のカフェテリアか、外のレストランで食べるかの2択でした。とにかく値段が高いうえに栄養バランスは意識しないと偏りがちになるため、留学生活で最も困った点は食事です。

課外活動についてお書きください。

大学内の活動に参加していますか。

何回か、興味ある団体の活動に参加した程度です。

スポーツはしていますか?

1か月に1回くらいテニスをしています。キャンパスのコートは無料で使えるので友達と気軽にテニスをしています。それ以外は寮のジムに定期的に行っています。

休み中の過ごし方について教えてください。

友達と外にご飯を食べに行く、散歩をする、または勉強をする、という過ごしかたがほとんです。日本と比べて遊びに行って楽しめる場は少ないと思います。現地の学生も公園でゆったりする、カフェで過ごす、という過ごし方が多い気がします。

おすすめのイベントやクラブ活動があれば教えてください。

ワシントン大学にはUnite UWという留学生が集まって様々なイベントを行う団体があり、その団体のイベントにいく留学生が多かったです。

学生生活について

1週間のおおまかなスケジュールを教えて下さい。

月~木まで1日1、2コマ授業があり、金土日はフリーです。金土日で時間があるときはご飯を食べに行ったり出かけたりしました。平日の授業外は課題、ジム、友達と話す、といった過ごし方です。

友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。変化はありましたか。

クラスメイトとは正直友達になれることはほぼないです。教室ではただその場にいるだけで、グループプロジェクトがあったとしても、プロジェクトが終わったら話さなくなりました。私の場合は一番の友達はルームメイト2人です。それ以外で一緒に出掛けた友達は1人しかいないです。

留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。

良い思い出:もっとも良い思い出は、ルームメイトとの時間です。部屋でしゃべったり、旅行に行ったことなど過ごした時間がすべて思い出です。

大変だった思い出:印象に残るほど大変だったことはありませんが、日々食事が大変でした。毎回値段を気にしていました。

一番の息抜きの方法は何ですか。

何もせず、ぼーっとしたり、好きなyoutubeやNetflixを見ることです。

日本から持っていったノートパソコンの使用頻度や必要性、またどのようなことに使っていたか(授業の課題、リサーチ、音楽、スカイプ等々)について教えて下さい。

ノートパソコンは必須です。課題作成、提出、リサーチ、すべてにおいて使わない日はないですし、大学生活全てオンライン上で完結します。

日本の家族、友達とはどのくらいの頻度で、どのように連絡をとっていましたか。

家族とはこまめに連絡や電話をしています。友達とはときどきチャットで話す程度です。

大学のサポートセンター(ライティングセンター、チューターなど)は利用しましたか。 利用した場合、勉強を進める上で役に立ちましたか。

利用してません。

留学先に持って行ってよかったもの、持っていけばよかったもの、不要だったものなどあれば教えてください。

持って行ってよかったもの:

持って行けばよかったもの:質の良い化粧水、保湿クリーム

不要だったもの:

到着後すぐに購入が必要だったもの:食器、歯磨き粉、ベッド用品

渡航前に日本で準備しておけば良かった点:

JSAF留学プログラム費以外でかかった費用の目安をそれぞれ教えてください。

旅行に関する費用
・国際航空券代(往復):$1500~2000程度
・現地での旅行費用:$4000程度

個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:$1500程度

携帯電話料金:月$50×9か月間

ミールプラン以外の食事代:$3000程度

教材費:$100程度

ヘルスセンター使用料:使っていません

その他かかったもの:

学部授業①

  • コース番号 :JSISB 361
  • 授業タイトル:The Rise of Global Language 
  • 単位数   :5

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方

出席点、授業内のプロジェクト数回、ファイナルプレゼンテーション

授業を通して学んだこと(授業内容)

言語を通して世界の文化や人口の広がりを学びました。様々な言語の方言を聴いたりしました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

最も楽しかったことは、方言のビデオを鑑賞したことです。知っている言語でも全く聞き馴染みのない方言がある、ということを知れて新鮮でした。

学部授業②

  • コース番号 :SOC 250
  • 授業タイトル:Media and Society
  • 単位数   :5

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー、クイズセクション

評価のつけ方

メディアプロジェクト2回、週一回のリフレクション提出

授業を通して学んだこと(授業内容)

様々なメディアと、性別、人種、政治との関わりを学びました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

今学期で最も楽しかったです。音楽や映画、ソーシャルメディアなど日ごろ見聞きしているものを題材に授業が進むのでとても楽しいです。レポートやテストはなく、クリエイティブに音楽や映画など自分で作品を創る、というものなので課題も楽しんで取り組みました。

学部授業③

  • コース番号 :ENVIR 201
  • 授業タイトル:Climate Governance
  • 単位数   :5

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー、クイズセクション

評価のつけ方

出席点、週一回のクイズ、レポート2回

授業を通して学んだこと(授業内容)

政府、個人、企業などがどのように環境問題に取り組み、行動をとるか、という内容を学びました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

授業を通して、政府や研究機関の詳細なデータを読んだり分析したりしたことが良かったです。そういったリソースは授業を通さないとなかなか調べることができないのでいい経験になりました。

学部授業④

  • コース番号 :ECON 200
  • 授業タイトル:Microeconomics 
  • 単位数   :5

クラスの規模

700人、6割現地の人、4割International students

評価のつけ方

テスト2回、毎週の宿題と3回のwriting analysisとテストの結果で評価されます。

授業を通して学んだこと(授業内容)

マクロ経済の基本のコンセプトはほぼ網羅します。計算が9割で、テストはすべて計算です。Writing analysisではニュース記事を任意で選んで分析しますが、実生活が経済と結びついて考えられるため、大変面白いです。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

授業を通して、政府や研究機関の詳細なデータを読んだり分析したりしたことが良一番宿題が多く、内容も難しく、時間をかけました。しかし教授の説明がとても上手であるためとても楽しかったです。授業は人数が多いので講演会のようです。

学部授業⑤

  • コース番号 :JSIS 352
  • 授業タイトル:Sustainable business 
  • 単位数   :5

クラスの規模

35人程度(5割現地の人、5割International students)

評価のつけ方

2回のテスト、出席、グループワークで評価されます。

授業を通して学んだこと(授業内容)

Sustainabilityの観点からビジネスを学びました。全体を通して最終プレゼンに向けたグループワークの授業なので、実践的にビジネスを学びました。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

教授は元Microsoftで働いていた方で、実務的かつ高度なビジネスを学べて、秋学期で一番楽しかった授業です。現地の生徒の勢いとレベルを身に染みて感じられて刺激になりました。

履修した授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作について教えて下さい。

エッセイ・ペーパー

科目名:JSIS 478

題材:シンガポールの政策の分析

内容:シンガポールの外交、環境、産業などのテーマごとに政策を分析し、評価を行いました。

大変だったこと、やり遂げての感想:外国の政策を深く研究することはないので、非常に興味深かったです。特に、分析を通して外交関係が理解できたり、社会に対する新たな見方を学びました。

プレゼンテーション

科目名:BCMU 301

題材:シアトルのpayroll taxに関する条例について

内容:大企業に対して高額のpayroll taxを課す、というシアトル独自の条例が経済やビジネスに与える悪影響についてプレゼンを行いました。

大変だったこと、やり遂げての感想:実際にビジネスの現場で働いている人にインタビューを行ったり、ビジネスにおけるプレゼンスキルを学んだりと、授業というよりは実務的な経験を積むことができたことが良かったです。周りの学生のレベルが非常に高いので刺激を受けました。

学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを自由にお書き下さい。

日本の授業と違う点は、授業がとてもインターアクティブな点です。日本ではほとんど教授が話続け、質問もしない、という形で進むことが多いですが、アメリカではたとえ大人数でのレクチャーでも学生が発言したり先生が質問を投げかけたりと、教えられている、という側面が少ないです。授業外でも学生に考えさせる課題が多く、学びがたくさんあります。私はそのような授業形態がとても好きです。また、日本に比べて教科書通りに進むことがすくなく、より実社会と結びついた内容やスキルを得らえると思います。

語学力について

留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?

日常会話でさらっと話す力がついたと思います。会話をスムーズにやり取りする機会は日本ではないからです。アカデミックな英語力の差については、エッセイなどライティングのスキルが上がったと思います。書き上げるスピードが上がりました。しかしそれ以上に、友達との日常会話のスキルが向上しました。やはりこれは日本にいては向上できないスキルなので、その国に住むことの最大の意味です。

語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと

リスニング

苦労した点:長いレクチャーを聴き続けて全体で理解することが大変です。

工夫した点:一言一句拾おうとせず、文脈等から把握するようにしました。

スピーキング

苦労した点:やはり急にパッと言いたいことの表現が出ないことがあります。

工夫した点:人が話している表現を吸収して自分でもつかうようにしています。

リーディング

苦労した点:あまり苦労していませんが、専門的な用語はたまに知らない単語があります。

工夫した点:分からない単語はすぐ調べます。

ライティング

苦労した点:アカデミックで自然な使う表現、単語を選ぶのがネイティブではないと難しいと思います。

工夫した点:同じく人が書いているのを真似て学んでいます。

工夫したこと

留学全体を総括して

留学の目的は何でしたか

新たな環境で新たな経験と学びをすること

上記の目的は達成されましたか

とても有意義な9か月を過ごすことが出来たので、達成しました。

留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。

スケジュール管理能力が上がりました。また、日本にいては出会わない人たちとたくさん出会えるので、異なる考え方や価値観に触れたり、理解することができるようになります。

留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。

アメリカについてですが、昔は住んだことがあり、今回は大学に通う目的で過ごしたという点で、住むのに適している国だと感じました。仕事をして生活をするうえではとてもいい国ですが、お金も少なく勉強をおもにおこなう学生にとっては日本の方が過ごしやすいと思います。また、私が思っていた以上には銃発砲の出来事が多かったです。ワシントン大学は、想像通りの素晴らしい大学で、今も変わっていません。キャンパスの素敵さ、学生のレベル、どちらも素晴らしいです。

これからの目標、進路についてはどのように考えていますか

得た経験と学びはずっと消えないので、今後の人生において常に影響を与えると思います。大学卒業後の就職は決まっているので、さらに先のキャリアを考えたときに、わたしは日本ではない他の国で生活を送ることが昔からの目標であり、留学を通してもその思いは変わっていません。そこに向かってやるべきことをします。

同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。

大学生活を送る上では(食事以外は)とても素晴らしい環境です。しかし、学びたいこと、経験したいこと、が明確にないと、何も得られずに終わってしまうことも大いに発生してしまう環境なので、留学前にそれらをはっきりさせておく必要があります。加えて、西海岸に位置している大きな都市、ということもありアジア人はもちろん日本人がとても多いです。そのため本当に英語やアメリカでの生活に集中したい人にはお勧めできません。おまけですが、シアトルという場所について、良い天気が好きな人には向きません。夏以外で晴れている日、暖かい日は稀です。

上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

大学生の1年間を日本国外で過ごせたことにとても嬉しく思うと共に、この選択をして本当に良かったと思います。毎回お願いして1年間で膨大なお金を使ったので家族に感謝の気持ちでいっぱいです。私自身には海外の文化や環境があっていると再確認できたので、将来的に日本国外で生活したいという目標を引き続きもってこれから過ごします。

JSAFサポート(事前英語学習、出発前オリエンテーションについて)

JSAFでの出発前オリエンテーションは、役に立ったと感じますか。またそれはなぜですか?なるべく詳しくご記入ください

役に立ちました。留学前はやることも多く、一人で抱えていると大変ななか、オリエンテーションによって準備が明確に整理され、取りこぼすことなく進められたからです。

JSAFのこういうサポートが良かった、対応が良かった、紹介された留学先がぴったりだったなど。

サポートが的確な点がとても良かったです。個人の自由な裁量に委ねられている部分が多いなか、サポートが必要な面は丁寧に対応してもらえるので不便さを感じませんでした。個人で留学するには不安だけど、縛られすぎるのも避けたい、という方にはとてもおすすめです。

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