JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE
カリフォルニア州立大学モントレーベイ 学部留学(1学年間)
立教大学 社会学部 メディア社会学科 3年生
- 留学先 :カリフォルニア州立大学モントレーベイ
- 留学時期:2024年秋派遣
- 留学期間:2024年8月~2025年5月

留学全体を振り返って
留学の目的
英語技能の向上と、英語を用いて自身の専攻や現地ならではのトピックについて知見を広げたかったからです。
上記の目的は達成されましたか。
概ね達成できたと思う。
留学を通して成長した点
全体的な英語技能と、自分にもっと自信が持てるようになり、異なるフィールドで何事にも挑戦できるメンタルが身についたと感じます。
留学を通しての現在の想い
日本食が恋しいですが、本当に価値のある、かけがえのない経験をすることができました。この大学に留学したことに後悔はありません。
留学先の国や大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点
これほど留学生や生徒に親身になって接してくれる大学だとは思いませんでした。
これからの目標や進路について
将来の夢が、この留学期間中にできたのでそれに向かって頑張っていきます。
同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ
専攻で何を学んでいるのか、なぜその専攻なのか、なぜこの大学に留学したいのかなど、英語で説明できるように準備をした方がいいと思います。現地の学生から色々質問されます。自然に囲まれ、フレンドリーな人も多い大学です。一方で、立地の点から、休みの日にすることがないなどの問題が生じないとも言えません。何か明確な目標を持って留学生活を送ると充実すること間違いなしです!応援しています!
今後の目標について
個の留学経験を生かし、就職活動や社会人としてのキャリア形成に励みたいと思います。
大学生活について
日中の天候が非常にドライで、気温もあまり高くないため、日本と比べて快適です。道には猫やリス、小さいアライグマがいます。また、近くの街に出れば、数え切れないほどのアザラシが海にいるのが見えます。勉強、野球、ルームメイトとの時間を上手く両立しながら生活しています。課題やリーディングの量がかなり多く、友人と一緒に叫んだりすることが多々ありますが、ルームメイトはもちろん、出会う人に恵まれており、ストレスなどの不自由はなく過ごすことができています。自由時間は体力トレーニングや野球部の練習に参加したり、友達と近くの街に出かけたりと、気分転換もできています。野球部の人たちは、自分が留学生で勉強優先で参加することを認めてくれました。まだ現地の人のスラングを聞き取るのに苦戦していますが、徐々に少しずつ慣れて来た実感はあります。
大学キャンパス
設備としては、生活するには申し分ない程整っていると思います。雰囲気も特に騒がしいという印象はなく、快適でした。懸念点としては、土地が広いため、寮の位置関係によって移動教室や娯楽設備までの距離が遠くなる場合があります。
大学のある街
- どんなところですか
海が近く、湿度も高くないので、大変快適です。治安も悪くないです。比較的田舎なので、バスや車、自転車などの移動手段があると助かります。 - ダウンタウンまでのアクセス
現地学生の友人に車で送ってもらうか、Uberを手配する - お薦めスポット
ダウンタウンの水族館とWhale Watching
交友関係
他の留学生やルームメイト、野球部の友達とは、親睦が深く、和気あいあいの雰囲気でお互い話しています。クラスメイトとは、一部の友人を除いて、授業だけの関係なことが多いです。(特に遊んだりはしません)
- 現地の学生
基本的にフレンドリーに接してくれます。まずは自信をもって話しかけることが大切だと思います - 他の国からの留学生
オリエンテーションやイベント、食堂などで大規模なグループができると思うので、気づけば交友関係が広がり深まっていました。ルームメイトの人脈から交友関係を築くというケースもあります - 日本人
パーティーや食堂で会う機会もあったり、理系科目が専攻でなければ、授業で知り合うというケースも多いと思います
寮滞在について
ルームメイトとの過ごし方
秋学期は全員留学生だったので、一緒に何かをする機会は多く、大変楽しかったです。春学期は留学生と現地学生のミックスで、最初は距離を感じましたが、次第に親睦を深めることができました。
食事
ミールプランの使用が有効な時には、食堂に毎日行っていました。ミールプランが残り少なくなった時に、自炊を始めました。部屋には電子レンジしかないので、両親から、簡易炊飯器を送ってもらったり、おかずを近くのスーパーで買ったりしました。
課外活動について
どんな活動をしていましたか?
野球部の活動に参加しました。トレーニングジムにいた野球部の選手たちに勇気をもって話しかけて、監督さんの連絡先を頂きました。面談と、簡易的な技能試験を受けた上で、部の活動に帯同することができました。留学生なので、試合には出場できませんが、練習や自主練習には全面的にサポートしてくださり、勉学優先ということも尊重してくれました。
休み中の過ごし方
部屋で課題をするか、部活動に参加しました。夜は学校主催のイベントや、友人が開いたパーティーなどにも参加しました。
おすすめのイベント
大学主催のダンスイベント、ビンゴ大会やムービーナイトはおすすめです。また、レクリエーション活動(日本で言うサークル)も留学生に対して勧誘があるのでお勧めです。
1週間のおおまかなスケジュールを教えて下さい。
- 秋学期
月曜:午前中1コマ、そのあと野球部の練習に合流、午後は課題
火曜:午前中2コマ、午後1コマ後に課題や体を動かす、買い物をする
水曜:午前1コマ、午後1コマ、課題と外で体を動かす
木曜:火曜と同じ動き
金曜:授業がないため、朝から野球部の練習に参加。夕方から課題、夜はイベントなどに参加。
土/日:野球部の練習と課題に取り組む - 春学期
月曜:午前中に課題と外で体を動かす、夕方から夜に2コマ
火曜:朝に1コマ、午後に1コマ。その後外で体を動かして、課題に取り組む
水曜:朝から野球部の練習に参加、夕方から2コマ
木曜:火曜日と同じ動き
金曜:授業がないため、朝から野球部の練習・試合に参加
土/日:朝から野球部の試合に参加
留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出
留学生のグループで秋休みにロードトリップに出かけたことがいい思い出です。大変だったことは、仲良かった1人の友人との関係が壊れてしまったことです
一番の息抜き方法
睡眠です。
日本から持っていったノートパソコンの使用頻度や必要性
毎日使用していました。先生からの指定がない限りは授業中常に使用します。(授業スライド閲覧や共有のタスクを行う際)また、その課題を行うにもキャンバスやグーグルドライブを使うので、ノートパソコンは必須です。
日本の家族・友達との連絡頻度
LINE文章での連絡は一週間に一度程度で、一カ月か二ヵ月に一度電話しました。
留学先に持って行った方がよかったもの
持っていくと助かるもの:授業用のノートブック、電子辞書や辞書、簡易炊飯器や電子レンジ用のパスタをゆでる容器などの自炊に役立つもの、ドライヤー、運動靴やスポーティーな衣類、シーツと掛け布団
プログラム費以外でかかった費用目安
①旅行に関する費用
・現地での旅行費用:秋休みと冬休みの旅費(秋:20万円程度 冬:50万円程度)
②個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:10万円程度
③携帯電話料金:$33×10ヵ月
④ミールプラン以外の食事代:6万円程度
⑤教材費:$240(課題図書×6冊)
⑥その他かかったもの: 生活用品 2~3万円程度
語学力について
英語力は伸びていると感じますか
はい。ネイティブレベルに流暢な英語を話すことはできませんが、ネイティブとの会話も楽しめる英語力や、1人で街に出かけたり、ヨーロッパに旅行できるくらいの英語力は身につきました。リーディングとリスニング、スピーキングは伸びたと思います。課題のリーディングの量が多いため、自然と読む力は身に付くと思います。基本的にディスカッションを用いた主体的な授業が多いため、スピーキング力も上がると思います。ディスカッションのタイプが少人数グループならば自然と伸びていきます。リスニング能力は、課題のビデオや授業中に先生や生徒の話を集中して聞いていれば、最初は全く分からなくても、徐々に理解することができます。個人的には、課外活動として、野球部の活動に参加していたため、他の日本人留学生よりも現地学生と話す機会が多かったと感じています。
英語力を向上させる上で苦労した点、またご自身で工夫された点
ヨーロッパ出身の留学生や現地学生と英語を話す機会を増やし、場数を踏むことだけを意識しました。母国語を使うのは部屋の中だけくらいの意識で生活しました。恥ずかしい想いや失敗をしたとしても、決して止めずに、自信を持ってトライ&エラーを繰り返すことが大切です。意外に相手は、自分たちが思っている以上に、英語が下手だとか何も気にしていません。
- リスニング
・苦労した点
先生と現地学生との会話や、現地学生同士の会話は、かなり早口であったり、訛りやスラングが含まれるため、かなり理解することが難しいです。
・工夫した点
場の雰囲気や話しているトピックから予想したりしました。また、授業が終わった後など、タイミングを見て聞き返すということもしました。
- スピーキング
・苦労した点
話す内容や言葉遣いが毎回型にはまって同じになってしまったり、言いたい単語が出てこないことがありました。
・工夫した点
簡単な単語でも自信をもって冷静に言えば会話は成り立つし、通じなくても最後まで説明する。(相手は聞こうとしてくれる)その後で、適切な言い方やネイティブが使う単語を教えてもらえるようにアドバイスを求めました。
- リーディング
・苦労した点
根本的に使用されている単語が難しかったです。専門用語も多いため、文法が分かっていても、読むことに多くの時間を割いてしまうことが多々ありました。
・工夫した点
パソコンの翻訳機能で分からない文や単語を調べました。あまり精度は良くないので、基本的に電子辞書を用いて、分からない単語を調べて記録していました。
- ライティング
・苦労した点
文の構成や言い回しにおいて、かなり至らない部分が多く、減点される機会もありました。特に、毎週課題図書に関するサマリーがあったので、要約文を書くのに苦労しました。
・工夫した点
扱う本の各チャプターのページ数が100ページ程度の場合は、より核となる部分をいくつか抜き出して参考にするだけで十分であり、残りは自身の言葉で簡単に述べればいいと思います。一度書いた上で、言い回しや文法については、Chat-GPTや無料のライティングチューターのウェブサイトを用いて添削したりしました。
学部授業
日本の授業と違う点、気づいたこと
一授業にいる生徒数が多くなく、皆が主体的に発言したり、グループでディスカッションを行っていました。皆お互いにリスペクトを持って接しているのが感じ取れます。先生も自分が請け負う生徒の名前と顔を理解しており、定期的に個人面談を開いたり、授業以外の話題でフランクに話し合える環境を作ってくれます。
学部授業について ※秋学期および春学期に履修したもの
学部授業①
- コース番号:GS206
- 授業タイトル:Understanding Globalization
- 単位数: 3
授業形式
レクチャー
評価方法
週2~5つのリーディングがあり、印象に残った箇所を複数抜き出して解説する課題。授業内ではそれをもとにグループディスカッションと全体で共有を行う。最後はグループプロジェクトでリサーチペーパーを書く。課題は100%、グループプロジェクトは95%程度。
授業を通して学んだこと
世界の先進国の技術発展や文化の広がりにより、横のつながりが増えた一方、多くの人々が飢餓や環境問題の被害を受けたり、経済格差に直面していること。服や靴など普段身に着けている1つ1つのものには、多くの下請けの国々の労働者が関わっていることを忘れてはいけない。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと
リーディングの内容が難しくて、どこを要点として抜き出すべきか迷うことが多かった。プロジェクトメンバーやクラスルーム全体の雰囲気は心地よく、積極的に取り組めた。
学部授業②
- コース番号:HCOM110
- 授業タイトル:Fundamental Speaking & Listening
- 単位数: 3
授業形式
レクチャー
評価方法
セルフプレゼンテーション2回、グループプレゼンテーション2回 セルフプレゼンテーション85%、グループプレゼンテーション90%と80%
授業を通して学んだこと
人前でプレゼンテーションをする上で大切な要素を実践的に学ぶことができた。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと
台本用のカードを作成することはできるが、ほぼ見ないで暗記したうえでプレゼンテーションを行う必要があった。また、時間も指定されているため、練習に費やす時間は多かった。
学部授業③
- コース番号:HOSP200
- 授業タイトル:Intro to Sust Hosp & Tourism
- 単位数:3
授業形式
レクチャー
評価方法
毎授業登壇されるゲストスピーカーの講義に関するレポート課題、指定図書のファイナルレポート
授業を通して学んだこと
様々な業界に従事する関係者が、どのようにカリフォルニア州で多くの人々をもてなしているのかについて学んだ。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと
様々な業界に従事するゲストスピーカーの講義内容の要点をまとめることに苦労した。カリフォルニアの観光業について興味深い話を伺うことができた。
学部授業④
- コース番号:LS120
- 授業タイトル:Read/Write Digital World
- 単位数:3
授業形式
レクチャー
評価方法
リーディング課題を読んでその要点をまとめる課題、グループワーク、授業内リーディング、エッセイ
授業を通して学んだこと
アメリカ社会や政治問題に関するリーディング、政治問題に関するニュースを視聴し、それを言語化して発表したりした。グループ課題では、提携校であるイタリアの学生たちとズームミーティングを行い課題に取り組んだ。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと
読解力、スピーキング力、協調性などすべての要素が詰まった授業だったと感じた。先生も生徒たちも大変親切で取り組みやすかった。
学部授業⑤
- コース番号:SOC100
- 授業タイトル:Introduction to Sociology
- 単位数:3
授業形式
レクチャー
評価方法
隔週にある指定図書のリーディングサマリーとクイズ、中間レポート、最終レポート、ファイナルプレゼンテーション
授業を通して学んだこと
アメリカ社会が関係しているメキシコとの国境問題や移民問題などの社会問題、人々がもつ政治思想の違いによる問題など多くの社会問題に関して理解を深めることができた。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと
リーディング図書の内容がかなり難しかった。同じクラスを受講する人と協力しながら行う場面が多々あった。
学部授業⑥
- コース番号:GS363
- 授業タイトル:Settler Colonialism
- 単位数:3
授業形式
レクチャー
評価方法
毎週2~5つのリーディングがあり、印象に残った箇所を複数抜き出して解説する課題。授業内ではそれをもとにグループディスカッションと全体で共有を行う。最後はグループプロジェクトでポッドキャストを録音し作成。課題は100%、グループプロジェクトは95%程度。
授業を通して学んだこと
移動型植民地主義に関する問題を歴史的背景も含め学ぶことができた。差別、奴隷、同化、移民など様々な要素の観点から知見を広げた。
立てて取り組んだので、かなりの労力を要した。
履修した授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作について教えて下さい。
エッセイ・ペーパー
- 科目名
Introduction to Sociology - 題材
ドナルド・トランプはどのようにソーシャルメディアを駆使して政治界に影響を与えたのか - 内容
二度の大統領選挙を巡って、彼がどのようにソーシャルメディアを駆使して大衆を巻き込み、支持を増やしたのか、その効果的な戦略と、その反面どのような悪影響が起きたのかについて言及した。 - 大変だったこと、やり遂げての感想
政治思想が絡むようなテーマだったので、偏った発言や考察は慎み、参考文献や根拠をもとにした論述を行うことをより意識した。結果的には満点評価を頂くことができた。
プレゼンテーション
- 科目名
Fundamental Speaking & Listening - 題材
SDGs の目標の観点から見る東京とドイツの取り組みについて - 内容
東京が大都市として行う不動産開発や、多くのプロジェクトにおいて環境に配慮している点に注目した。日本とドイツは自動車産業で大きく連携していることをもとに、SDGs との関連性について言及した。 - 大変だったこと、やり遂げての感想
2人で行うグループワークであったため、何度もミーティングや試行錯誤を繰り返したうえで、プレゼンテーションの練習も複数回行った。最終的にはベストを尽くせたと感じている。
JSAFサポート
JSAFでの出発前オリエンテーション
大変役に立ちました。隙間時間にでも英語に触れることができ、英語技能の向上に繋がりました。また、幅広く数多くのセクションが含まれていたので、自身の苦手な分野や得意な分野など明確に確認することができました。また、留学する上での心得や重要事項について理解することができ、他の留学生と顔合わせすることができたからです。
JSAFの留学サポートはいかがでしたか。
留学先の大学を決める際、面談などの対応が素晴らしかったです。素敵な留学先を紹介してくださいました。



