JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE
青山学院大学法学部法学科3年
- 留学先 :カリフォルニア大学サンディエゴ
- 留学時期:2022年秋派遣
- 留学期間:2022年8月~2023年5月

留学の目的は何でしたか。目的は達成されましたか。
英語力の向上を掲げて留学が始まりましたが、途中からはそれにこだわりすぎるのではなく、自分自身を表現するために英語を使う、自分をcomfort zoneの外に押し出す、の2つを意識するようになりました。
英語力は、まだまだ満足できませんが、自分を表現することや、怖い恥ずかしいと思ったことに飛び込むことは、達成できたと思います。そうやって自分が今すべきことを貪欲に求めていたら、先生や友達から英語力を褒められることもあったため、自分のやってきたことは決して間違いではなかったと思います。
大学のある街について
大学生が多く住んでおり、治安が非常に良く安全で綺麗な街でした。
学生同士の交流・友人関係について教えてください
現地学生との交流の場は自分でどうにか機会を求めない限り、一切ありません。クラブのイベントに参加したり、友達の友達が現地学生だったため、交流する機会を得ることができました。
大学キャンパスの設備、雰囲気
自然豊か、広大でアートに富んだ大学のデザインがとても好きでした。
キャンパス内外の治安はいかがですか
内外問わず、非常に治安が良いです。
現地大学周辺のおすすめスポットはありますか。
近くのビーチ
学校のおすすめポイントを教えてください。
日本とは全く違った開放的な素敵な場所です。
学校スタッフについて、教えてください。
どの先生も親切で親身になってサポート・指導してくれました。
担当の教師について、教えてください。
先生によって同じ授業でも全く授業内容が変わってきます。英語を話す、自分の意見を言う機会を積極的にくれる先生が好きでしたが、教材通りに授業を進めて日本の英会話教室のような授業をする先生もいました。
学生生活について
1週間のおおまかなスケジュールを教えて下さい。
月~金:学校
土・日:休み
友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。変化はありましたか。
自分から話しかけるように心かけました。日本語でも、誰しも性格が合う合わないがはっきりあると思うので、国籍が違っても同じで、誰とも仲良くなれるというわけではありませんが、どんなことにもオープンに、誘われたら積極的に出向くようにしました。英語だからと言って、何か変わるわけではないと思います。日本でどのように友達を作ってきたか、と同じです。
留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。
良い思い出:NBA鑑賞
大変だった思い出:日本語で悩みを話せる人がいなかったので、目標が見えなくなったり、漠然とした悩みを抱いたときに気持ちのやり場がどこにもないことが、辛かったです。
一番の息抜きの方法は何ですか。
ジムで運動すること、湯船に入ること
日本の家族、友達とはどのくらいの頻度で、どのように連絡をとっていましたか。
2ヶ月に1度、家族と電話しました。
留学先に持って行った方がよかったもの、持っていけばよかったもの、不要だったものなどあれば教えてください。
持っていって良かったもの:インスタント味噌汁、ゆで卵作る時に殻に穴を開ける器具、サランラップ、クッキングシート、洗濯ネット
持っていけばよかったもの:特になし。
不要だったもの:マスク、ハンカチ、英語の文法参考書
寮(ホームステイ)生活/ルームメイト(ホストファミリー)についてお書きください。
ホストファミリーやルームメイト(フロアメイト)の関係について(どんな方でしたか?ルールなどはありましたか?コミュニケーションをとる上で工夫した点)
アジア人とシェアしていた時は、やはり文化が似ているからか綺麗をお互い保って気持ちよく生活できました。アメリカ人とフランス人とシェアしていた時は、共同のキッチンやリビングを綺麗に使用しないことに非常にストレスを感じました。個人的に、一人の時間がどうしても必要なので、ハウスメイトとは近すぎず遠すぎずの距離を保っていました。
食事はどのようにとっていましたか?(場所や時間、食べていたものなど)
自炊しました。特別なことは何もしていません、普通です。
生活費(月のお小遣いはどのくらいでしたか)
4万円ほど
履修した授業の課題の中で、特に面白かったもの、頑張ったもの、苦労したものについて教えて下さい。
面白かった授業とその内容
授業名:Slang
理由・内容
自分が思っていた以上にネイティブはスラングを使うので、そのスラングをネイティブの先生から学ぶことができたのは実践的でしたし、個人的にスラングが面白かったです。日本では学べない、教科書にはない英語を学ぶことができました。
頑張った授業とその内容
授業名:Oral Presentation
理由・内容
日本語でさえ、大人数の前でプレゼンをした経験がなかったのですが、英語で台本なしで一人で話すということが非常に良い経験になりました。
苦労した授業とその内容
授業名:Discussion through American history and culture
理由・内容
現地に着いて初めてのセッションだったということもあり、日本語だったとしても苦手意識のある世界史や天文学、遺伝子学の基礎を英語で勉強する、ということで、非常に苦労した記憶があります。
学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを自由にお書き下さい。
授業の中で、日本は自分から発言するという文化・教育ではないため、日本人を顕著としたアジア人は非常に静かです。しかし、自分から発言しなければ、授業内での自分の存在価値はないですし、英語のスピーキングスキルは一切伸びないと思います。例え文法的に間違っていたとしても、つっかえてしまっても、それを恐れずに、自分の頭で考えたことを発言し、自分を表現することが大切であり、それは英語力を超えた自己成長につながると思います。英語は、ここでは自分を表現するための手段であって、正答な英語を話すことが正解ではない、と感じました。
語学力について
留学開始当初と比べ英語力はどのくらいついたと感じますか?
全体的に伸びたと思いますが、特にスピーキングが伸びたと思います。自分の価値観を表現するために英語を使おうと努めたため、人より英語を話す機会を貪欲に求めましたし、周りからも話すのが上手いと言ってもらえるようになりました。
英語力向上させる上で苦労した点はどのような点ですか? また、ご自身で工夫した点はどのようなところですか?
リスニング | ●苦労した点:先生の話すことはすぐに聞き取れても、一旦外に出てネイティブと話すと、全く聞き取れませんでした。 〇工夫した点:映画やラジオを聞きまくり、そのリズムやイントネーションに慣れようと工夫しました。 |
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リーディング | ●苦労した点:速読 〇工夫した点:本を授業外で読みました。英語の情報を頭の中に蓄えておきながらも膨大な量をどんどん読み進めていくことで、英語を処理するスピードと正確さが上がり、リーディングのみならずリスニング力も上がりました。 |
ライティング | ●苦労した点:簡単な文法や単語で、アカデミック的な深みのない文章ばかりになってしまう。 〇工夫した点:スピーキングで新しく習った単語を使うのに比べ、ライティングでは使う方が簡単だったので、習った文法や上手い人の文の書き方を盗んですぐに活用するようにしました。 |
スピーキング | ●苦労した点:当初は自分の思ったことを全く表現できず、自分が本当に思っていることを言えないことが悔しかったです。 〇工夫した点:答えられなかったことをその後に独り言で考えてぶつぶつ言ったり、頭で思いついた日本語を、これ英語でなんて言うのだろう、と変換してみたりしました。とにかく、上手い人の話し方を真似して、恐れることなくどんどん話すことが最も大切だと思います。 |
留学全体を総括して
留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。
人生で初めて、自分が最も下、不利という環境に置かれたことで、それでも負けないように、何が足りないのか、自分の真に良い所を、客観視して突き詰める、ということをしました。その中で、自分を分析して、新しい得意分野に気付くこともできました。
また、自分なりの正解を見出す力が身に付いたと思います。約1年間の中で、なかなか自分の成長や目標達成を具体的に実感することが難しく、何もアクションを起こさなければ逃げることができてしまうという環境下、人と同じようなやり方ではなく、自分に本当に必要なことは何かを突き詰めて行動し、その困難さや孤独感も感じました。今振り返って、マジョリティの人が言う留学生活ではなかったと思いますが、私にとってはよくやったよ、と言える10ヶ月でした。そのため、どんな環境に置かれても、他者に依存しない、自分の個性に合った、つまり自分なりの正解を導き出す力を身につけられたと自負しています。
留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。
個人主義で、様々な人種が共存するため、1つのゴールも指針もステレオタイプもなく、みんなが他者を尊重して生きる、自由な資本主義国家です。カジュアルで自分のしたいことをして他者の意見を全く気にしないです。しかし、その分、私が思っていた以上に貧富の差や格差が大きいです。街によってはホームレスの人数がものすごく多いですし、街の様子も異なったりと、人口の多い分、日本の資本主義よりも明らかに進んだ資本主義だと感じました。
これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。
帰国後すぐ、英語力が下がらないうちにTOEICの勉強をして受験しようと考えています。そして就活を始めます。
同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。
日本人の割合は多いと思います。その中でも自分がすべきことを考えながら、どうか頑張ってください。
留学全体を総括して
留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。
本当に貴重な時間でした。全く新しい環境でまた新しく挑戦する機会を得られたこと、貴重な機会でした。最高に素敵なサンディエゴという場所で過ごせたこと、色々な人との出会い、間違いなく、自分の人生において忘れられない1年間になりました。

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