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音楽(作曲・ジャズ学・楽器・音楽教育・電子音楽・音楽ビジネス)

音楽とは、創造力を働かせて音楽を聴き、知識に基付いた音楽の演奏を行うことを学習しながら、音楽史・音楽理論・演奏の3つの分野についての研究を行う学問です。細部まで聴く力・初見で音を取る力・譜面から音を拾う力・鍵盤を弾くこと・コンピューター操作等の能力が求められ、多様なジャンルに渡る音楽やミュージシャン、音楽スタイルの進展に関心のある学生がこの分野の学習に適しています。音楽専攻の学生は、前述の3つの分野の授業を学習しますが、どの分野に傾倒するかは大学や学生ひとりひとりによって様々です。しかし大多数の大学では、音楽史の授業を4つ以上必修として選択し、ピアノ演奏や譜面の読み書き、聞き取りといった基礎知識を学び、マンツーマンのボイストレーニングや楽器のレッスンを受けます。アンサンブル演奏も行われます。また、音楽史の専門としては、例えば音楽の時代変遷や中国の伝統音楽の研究を行ったり、音楽理論の専門として、作曲や音楽分析、理論史の研究を行ったりすることで専門を深く追及することも可能です。発表会等を通して、プロの音楽家との交流の機会にも恵まれます。音楽専攻の学生であっても、それが音楽関係のキャリアへ直接つながる訳ではありません。しかし、音楽教師・演奏家・コンピュータソフト開発者・楽器製作会社・音楽批評家等のキャリアでの活躍にも期待が持てます。
 
音楽演奏(ミュージックパフォーマンス)とは、大学入学時に音楽の分野での経験を持つ学生が、さらにその上を目指し、音楽への理解や技術を磨く学問です。演奏の他、音楽史や音楽理論を学ぶことで、バランスの取れたミュージシャンへと成長することが期待されます。音楽に対する適性・音楽技術・ピアノ演奏の経験(大学1年次になる前の2~3年間、ピアノの個人レッスンを受けていることが前提)が求められ、音楽演奏によってコミュニケーションを取ること・音楽と社会との関係・音楽構造やそのスタイルの理論、歴史に関心のある学生がこの分野の学習に適しています。音楽演奏専攻の学生は、演奏、音楽史・理論の学習、関連する音楽の授業の3つに焦点を当てた学習をします。演奏の授業では、学生が専門とする楽器の個人レッスンの他、個人または教室でのピアノ・室内楽・その他合唱や楽器のアンサンブル演奏のレッスンがあります。音楽史や理論の授業では、分析・譜面書き・耳のトレーニング等を行います。関連授業では、教授法・音楽教育・指揮・作曲・ジャズ等の学習が行われます。音楽演奏専攻の学生は卒業後すぐにオーケストラの団員や個人レッスンの先生等でのキャリアが期待できますが、公立学校で教鞭を取るには、教員免許取得のプログラムを持つ5年生の学部を卒業することや、修士課程で免許を取る必要があります。