年度別留学体験談EXPERIENCE
ユタ大学/University of Utah ’17春派遣生体験談
最終レポート
○留学生活を振り返って
(1)留学の目的は何でしたか。
英語力の向上、国際関係学の勉強
(2)上記の目的は達成されましたか。
はい。日本では身に付かなかったであろうことをたくさん吸収することができました。
○到着後から現在までのことについて教えてください。
(1)渡航前に日本で準備しておけば良かった点
特にありません。
TOEFLスコアは渡航してから現地で取得しましたが、私はその勉強がきっかけで現地のネイティブの友達と仲良くなれましたし、その勉強の時間を作ることでタイムマネジメントが上手になり学部授業を履修するようになっても毎週大量に出てくる課題をこなすことができました。
(2)日本から持ってくれば良かった物
日本製の消しゴム、ボールペン、修正テープです。
現地の消しゴムはかなり品質が悪いため消した跡が汚くなってしまい日本製の消しゴムが恋しくなりました。ボールペン、修正テープも同様に日本製は使い勝手が良いためたくさん持っていると特にボストンキャリアフォーラムの履歴書を書く上で役に立つなと思います。
(3)到着後すぐに購入が必要だったものは何ですか
シリアルなどの朝ごはん、寝具です。
ほとんど生活用品は日本から持っていきましたが、現地で全て買いそろえた方が楽だし安上がりかなと思います。
(4)生活費(月のお小遣い)はどのくらいですか
一万円程度です。
食費、交通費が全くかからないため、たまに友達と外食をしたり買い物をする時だけお金を使いました。
○大学について
(1)大学キャンパスの設備、雰囲気
広大で非常に綺麗な設備が整っています。トイレも清掃が行き届いていると思います。教室移動がバスになる場合もあるので平日は次の授業に行くのに急いでいる学生の姿を多く見かけますが、芝生がとても多くそこで宿題をしたり友達と会話している人が多いためのんびりした雰囲気です。
(2)学生同士の交流・友人関係について教えてください
現地の学生:日本に興味がある学生とは仲良くなりやすいです。私は最初のルームメイトがかなり派手でソーシャルな人だったためその友人達とつるんでいました。
他の国からの留学生:英語学校で各国からの友達がたくさんできました。また、学部のオリエンテーションでも友達ができます。私は何故かサウジアラビアと韓国からの友達が多いです。
日本人:時々食事を一緒にして情報交換をしたり悩みを相談しています。
(3)大学のある街について
どんなところですか:都会ではありませんが田舎でもありません。
ダウンタウンまでのアクセス:トラックスという路面電車とバスがキャンパス内に乗り入れておりそれらを使用すれば無料でダウンタウンに行けます。
お薦めスポット:Publik Coffee というカフェが好きです。
その他:安全でとてもクリーンな街です。
(4)キャンパス内外の治安はいかがですか
キャンパス内:とても安全です。銃撃事件はありましたが本当に珍しいことだったと思います。
キャンパス外:とても安全です。
(5)初日のオリエンテーションは分かりやすかったですか
【語学研修】はい。ただ、ELIの説明だけで他の情報は全く得られません。
【学部】はい。ELIのオリエンテーションよりも多くのトピックに触れてくれるので役立ちます。
○語学研修について
(1)クラスについて教えてください
雰囲気:発言しやすく和気藹々としていました。
(2)人数/国籍の割合:
その他:日本人、韓国人、サウジアラビア人、メキシコ人の順に多いです。
(3)1日の勉強時間と勉強場所
よく覚えていません。前回のレポートで詳細にお伝えしたと思います。
(4)勉強するのに役立つ教材や方法など
TOEFLはひたすら公式問題集の量をこなしました。
○英語力についてお書きください。
(1)英語力は伸びていると感じますか
はい。英語で映画を見ることが苦痛ではなくなったし、文献を読むときも辞書をあまり使わなくなりました。また、外国人の友達との会話内容がくだらなくなったと思います。
(2)英語力を向上させる上で苦労した点、またご自身で工夫された点はどのようなところですか?
<リスニング>
●苦労した点
RとLの聞き分け
●工夫した点
アメリカ人ルームメイトに指摘してもらっていました。
<スピーキング>
●苦労した点
スラング
●工夫した点
積極的にネイティブの会話に混ざるようにしました。
<リーディング>
●苦労した点
時間がかかりすぎてしまう
●工夫した点
要点を掴むよう心がけました。
<ライティング>
●苦労した点
得意分野なので特にありませんでした。
●工夫した点
スペリングのミスはしないようにしました。
○今学期履修した全ての科目について、振り返ってお書きください。
【科目1】Terrorism & Security
授業形式:レクチャー
評価のつけ方:
四回のテスト、毎週出す小レポート、タームペーパー
授業を通して学んだこと:
テロと地理学の関係性、最近のテロ事件のケーススタディー、アメリカのテロへの取り組み、各機関
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:
専門用語が多く、履修している半数が軍人で三分の一が院生だったので最初は予習をしていかないと意味がわからず大変でした。元々戦争学・平和学について知識があり興味もあったのでアメリカ人らしいテロに対するドライな意見を多く聞けて面白かったです。クラスで唯一の留学生でアジア人でしたが一人日本に駐在したことがあるクラスメートがいたので色々と助けてくれました。興味が無いととてもつまらない内容だと思いますが私は非常に楽しめたので良かったと思います。
【科目2】Gender & Social Change
授業形式:セミナー
評価のつけ方:
授業参加、毎週二つの小レポート、中間ペーパー、中間プレゼンテーション、期末ペーパー、グループプロジェクト
授業を通して学んだこと:
ジェンダーという日本ではまだあまり浸透していない社会的不平等に焦点を当てた内容でした。見るに堪えない映像や思わず泣きそうになってしまうようなドキュメンタリーも多く見ます。日本という単一民族国家に住んでいると気付かない差別や不平等を発見できるような視野を得られたと思います。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:
かなりタスクが多く1000レベルでしたが一番大変でした。毎週50~100ページのリーディングが二回出されレポートを書くのが最初は時間がかかって大変でしたが、やりきったからこそ英語でレポートを書くことに抵抗がなくなりました。発言やプレゼンテーションなど積極的な授業参加が求められ非常に精神的にタフになったと思います。教授が唯一の留学生ということでかなり面倒を見てくれ、また、クラスメートと必然的に交流するクラスなので友達も増え最終的に和気藹々とした雰囲気となり楽しかったです。
【科目3】Inequality through Music & Film
授業形式:レクチャー
評価のつけ方:
出席、毎週のレポート、中間・期末ペーパー
授業を通して学んだこと:
映画や音楽などポピュラーカルチャーに潜在する社会的不平等に焦点を当てたクラスです。毎週映画や音楽を多く取り上げて人種差別、ジェンダー、社会的地位など多くの問題について考えました。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:
たくさん映画を見るクラスなのでとても楽しかったです。教授がとてもユーモアに溢れる人で授業に行くのが楽しみでした。レポートの書き方が変わっていて、二つの文献を読んでその筆者同士の会話スクリプトを書くものだったり文献にでてくる登場人物になりきって手紙を書くなど真の理解が問われる内容でした。
【科目4】Outdoor Cooking & Camping
授業形式:フィールドワーク
評価のつけ方:
オリエンテーション参加、二泊三日のフィールドワーク参加、プレゼンテーション、レポート、ウェブテスト
授業を通して学んだこと:
キャンプの仕方(テントの張り方、ダッチオーブンの使い方、汚水の処理方法、応急処置など)を二泊三日かけて学びました。総勢30名でキャンプをしました。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:
二泊三日のキャンプに参加するだけで単位がくるのでかなり人気の授業です。とても簡単でしかも楽しいです。運よく冬になる前の期間に参加できたので寒さも大丈夫でした。テントなどの用具はすべてジムでレンタルでき便利でした。生活を共にするため他の生徒とも仲良くなれましたが友達と一緒に参加した方がテントなどシェアできるので良いと思います。プレゼンテーションは一人一つ簡単なお題が出されて話すだけだったので簡単でした。
【科目5】Self Defense
授業形式:体育
評価のつけ方:
出席
授業を通して学んだこと:
テコンドー
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など:
韓国人の友達と履修しました。武術はやったことがなかったので面白かったです。半期で終わるので楽でした。
○履修した授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作について教えて下さい。
エッセイ・ペーパー
科目名:Terrorism and Security
題材:Terrorism in Japan
内容:The reason why terrorist attacks are hard to happen in Japan and the possibility of terrorist attacks happening in the near future
大変だったこと、やり遂げての感想:
Geographyの観点から日本で発生したテロリズムを分析することが難しかったです。APAフォーマットに則るペーパーを書くのは初めてでしたがライティングセンターを活用することで克服することができました。
プレゼンテーション
科目名:Gender and Social Change
題材: Social Change Project
内容: ユタ州で行われているSocial Change Projectについて調べてグループ五人で発表
大変だったこと、やり遂げての感想:
グループのメンバーの会話についていくことが一番大変でした。また、グループワークを二カ月に渡って行ったため自分が理解していないと他人に迷惑がかかってしまうためプレッシャーもありました。ですが、この課題を乗り越えたことで会話力の向上やスラングの語彙が増えるなど良いこともたくさんありました。留学生は私しかいない教室で前に立って英語で話すこともかなり緊張しましたが良い経験になったと思います。
○学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたことなどを自由にお書き下さい。
何よりも生徒の参加意欲の違いが印象に残りました。積極的に発言することはもちろんのこと、リーディングなどの予習もしっかり行っていることに驚きました。また、100人規模の教室でも私の名前を覚えて指名してくれる教授もいて生徒と教授の距離がかなり近いと思いました。ユタ大学の珍しい学部である観光学部のラインナップは非常に面白く、私はCamping and Outdoor Cookingを受講してテントの張り方やダッチオーブンでの料理の仕方を習い日本ではありえない内容だなと思いました。
○語学力についてお書きください。
(1)留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?
かなり伸びたと思います。来た当初はルームメイトと会話するのも大変でしたが先日その子とランチに行って数時間詰まることなくくだらないことから真剣なことまで話し込むことができ、本当に英語上手くなったよねと言ってもらえたので特に会話能力が向上したと思います。
(2)語学力上達のために、工夫したこと、努力したことを教えて下さい。
ネイティブの友達と積極的に会話することを心がけました。イベントなどに誘ってもらったらなるべく積極的に参加するようにしました。
○寮生活/ルームメイトについてお書きください。
(1)ホストファミリー/ルームメイトとの関係
ホームステイ滞在で春は一人のルームメイトと二人のスイートメイト、夏は一人のスイートメイト、秋冬は三人のスイートメイトと生活しました。
春は同じ部屋に常にもう一人のアメリカ人がいたので積極的に会話し、食事も一緒にとっていました。夏以降はスイートメイトしかいなかったため春に比べると関わりはありませんでしたが何度かランチに行きました。
(2)食事
春夏はキッチンが無かったためミールプランのみで、秋冬はキッチンがあったため半分以上自炊をしていました。キッチンを得ることができて本当に良かったです。
○課外活動についてお書きください。
(1)大学内の活動に参加していますか。
日本の文化サークルに週一回参加しています。
(2)スポーツはしていますか?具体的に教えてください。
週に三回程度ジムに通っています。
(3)休み中の過ごし方について教えてください。
週末は家事をしたり宿題を消化する以外に友達とハイキングに行ったりバーに飲みに行ったりしました。
○学生生活についてお書きください。
(1)1週間のおおまかなスケジュールを教えて下さい。
月水:12時ごろ~16時半まで授業、その後図書館で勉強/ジム
火:9時~14時まで授業、その後図書館で勉強/友達とランチ/買い物
木:9時~14時まで授業、その後Japanese Culture Associationに参加
金:家事、宿題
土日:遊び
(2)友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。変化はありましたか。
語学研修中は他国からの留学生の友達が多く、かなり仲良くなりました。学部授業中は他国からの留学生とオリエンテーションで仲良くなり旅行も一緒にしました。また、それまではネイティブの友達はルームメイト・スイートメイトだけでしたが授業やプロジェクトで仲良くなった友達とはテスト前に図書館で一緒に勉強したりしました。
(3)留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。
最も良い思い出:チュニジア、デンマーク、スペインからの留学生と秋休みにシカゴに旅行したことです。それぞれの文化の違いから意見の衝突やハプニングの連続でしたが互いのことを深く知ることができとても面白かったです。
大変だった思い出:ジェンダーの授業がかなり大変でした。発言が出席ポイントになること、毎週のリーディングが100ページを超えること、グループでのビッグプロジェクトがあることなどかなりハードタスクな授業でしたがその分達成感も大きかったですし一番多くのことを吸収できた授業だと思います。
(4)一番の息抜きの方法は何ですか。
美味しいものを食べることです。
(5)日本から持っていったノートパソコンの使用頻度や必要性、またどのようなことに使っていたか(授業の課題、リサーチ、音楽、スカイプ等々)について教えて下さい。
ノートパソコンは必須です。課題をすること以外にもノートを取ったり調べものをしたり授業でたくさん使います。また、旅行の計画や予約にも必要ですしボスキャリでもESを書いたり企業とやり取りをする上で不可欠だと思います。
(6)日本の家族、友達とはどのくらいの頻度で、どのように連絡をとっていましたか。
週に数回程度です。SNSでお互いの近況はある程度わかるのでそんなに積極的には連絡を取っていません。
(7)大学のサポートセンター(ライティングセンター、チューターなど)は利用しましたか。
利用した場合、勉強を進める上で役に立ちましたか。
学部授業になってからはライティングセンターを数回使用しました。フォーマットを確認してくれるだけでなく文章の構成についてもアドバイスをくれるためかなり役立ちました。
(8)JSAF留学プログラム費以外でかかった費用の目安をそれぞれ教えてください。
①旅行に関する費用
・国際航空券代(往復):20万円以下
・現地での旅行費用:15万
②個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:10万
③携帯電話料金:わかりません
④ミールプラン以外の食事代:月に2000円程度
⑤教材費(語学研修:一学期につき5000円ほど 学部:3000円)
⑥ヘルスセンター使用料:使用していません
⑦その他かかったもの(具体的に):歯科3万円、荷物輸送費3万円
○留学全体を総括してお書き下さい
(1)留学を通して身に付いた、成長したと感じる点はどんなところですか。
積極的に、また自発的に物事にチャレンジする姿勢が身に付いたと思います。
(2)留学先の国、大学について、出発前と考え方やイメージが変わった点はありますか。
そこまでモルモン色は強くありません。人種差別が根強い一面があります。
(3)これからの目標、進路についてはどのように考えていますか。
就職活動も終了したため第三言語の勉強に集中したいと思っています。
○同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いことを教えて下さい。
想像より寒くありません。寝具は寮で購入せずに自分で買った方が数段安いしデザインも格段に良いと思います。
○上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。
留学して本当によかったと思っています。この経験を一過性の過去にせず常に生かしていきたいです。
○JSAFのサポートについて
留学先は私にぴったりでした。学びたい内容はもちろんのこと、両親が特に心配していた安全面も伺った通りで満足しています。
第一回レポート
○到着後から現在までのことについて教えてください。
(1)渡航前に日本で準備しておけば良かった点
特にありません。
私はTOEFLスコアを渡米後に現地でクリアしたので日本にいる時に事前にとっていればそれなりに楽な留学生活を送れただろうなと思いますが、正直なところ日本でのTOEFLの勉強に限界を感じていたこと、TOEFLの勉強の時間を確保しながら語学研修の宿題・遊びやアクティビティーへの参加・睡眠の時間を自分でオーガナイズすることでメリハリのある生活をおくれたこと、現地について数か月で伸び悩んでいたリスニングパートが劇的に伸び成長を実感できたことをふまえると私にとってはこちらに来て集中して取り組んだことで得られたものも多かったのでTOEFLは足かせにはなりませんでした。最も、スコアを結果的にクリアできた今だからこそ良い思い出となっていますがもしものことを考え不安になることもあったので一般的にはスコアはクリアしてから渡航するのがベストだと思います。
(2)日本から持ってくれば良かった物
消しゴムの予備とシリコンスチーマーを持ってくればよかったと思います。消しゴムは、アメリカのものは品質が悪くいくら擦ってもそんなに綺麗にならないので日本のものを使いたくなり、割高でしたが旅行先にあった無印良品で日本製のものを結局購入しました。シリコンスチーマーは電子レンジで簡単に調理できるものですが、春と夏の寮がキッチンがなくレンジしか使えるものがなかったので持っていれば何か他に作れたかなと思います。
(3)到着後すぐに購入が必要だったものは何ですか
シャンプーなどの洗面用具です。布団・シーツ・タオルは事前購入されていたので買う必要はなく、その日お風呂に入るための日用品が必要でした。
(4)生活費(月のお小遣い)はどのくらいですか
学校がある月はミールプランでほぼ食事をまかなえたので、本当に私欲のためだけに使うお金は100~150ドルほどです。
○大学について
(1)大学キャンパスの設備、雰囲気
設備は最高といっても過言ではないと思います。特にお気に入りなのは図書館とジムです。どちらも最初に訪れた時の衝撃が忘れられないほど豪華で充実しています。図書館は深夜遅くまで開いており、その莫大な蔵書だけではなく多彩な学習スペースや100台以上あるコンピューター、最新鋭の3Dプリンターやスキャナーなど便利で学生の学習を支える環境が整っています。数年前に完成したそうでとても綺麗なことも魅力です。ジムは寮からそれほど遠くなくとても広くマシンもかなりの数が設置されているので待つことがありません。アメリカに来て太りたくないなと思って日本では全く行かなかったジムに通い始めましたが、今ではすっかりはまってしまい習慣になりました。寒くなって雪が降りだしたらきっと行かなくなるだろうと思いますができる範囲で続けていきたいと思います。
(2)学生同士の交流・友人関係について教えてください
現地の学生:春のルームメイト・スイートメイト、夏のスイートメイト共に全員アメリカ人でとてもフレンドリーだったのでまだあまり英語を自分から発せられなかった初期のころから色んな所に連れて行ってくれたり助けてくれたりしました。慣れてからもスラングを教えてもらったり夕飯を一緒に食べるなどして一日一回は必ずコミュニケーションをとるよう心がけました。来期は学部授業になることに加え日本語学科のTAを始めるので、現地の学生との距離が縮まった分もっと積極的に交友していきたいなと思います。
他の国からの留学生:学部の韓国人留学生と仲良くなってよくご飯を一緒に食べたりパーティーに行ったりしました。特に同い年の一人の女の子と仲が良く来学期はひとつ同じ授業を取る予定です。
日本人:語学研修であるEnglish Learning Instituteは関西大学と提携しているため本当に多くの日本人がいました。最初は日本人とばかり話しては意味がないと気を張っていましたが、やはりいろんな面で助け合えるし共感できるのはやはり日本人同士なので適度な距離感が大切だと思います。たまに日本人同士で出かけたりご飯を食べるのは良い息抜きです。
(3)大学のある街について
どんなところですか:ソルトレイクシティは思っていたより都会でした。2014年に全米の公共交通機関の中で大賞をとったトラックスという路面電車が走っていて、バスも充実しているため移動には困りません。ユタ大生はそれらに無料で乗れることも魅力の一つです。日本と同じくらいの水準ではありませんが、80パーセントは定刻通りに運行することに驚きました。また、ダウンタウンはコンパクトでホームレスもとても少なく治安はとても良いです。モルモン教の街として有名で確かにモルモン教徒はかなり多いですが、街には多くのバーがあり週末の夜はとても賑わっています。総じて、住むには申し分のない場所だと思いました。
ダウンタウンまでのアクセス:前述したとおりトラックスで無料で行けます。所要時間は約30分です。学校が終わってから遊びに行くことも十分可能です。
お薦めスポット:シュガーハウスというゾーンがお洒落なスポットとして有名です。たくさんのショップやレストランが集まり街並みも整備されていてとても楽しいところだと思います。全席ソファー席の映画館も面白いなと思いました。他に、9th&9streetという新しいエリアがお気に入りです。最近開発されたエリアなのでまだガイドブックには載っておらずローカルしかいません。私もルームメイトとランチに行くまで知りませんでした。代官山のような雰囲気でエスニック料理のレストランやスムージー店、ジェラートショップが並ぶほかウォールアートが多くあり雰囲気が独特で気に入っています。
その他:街全体がユタ大学を応援しているような雰囲気を感じます。街中の伝統にはユタ大学のロゴが入った広告が下げられ、タクシーの窓にはステッカーが貼られユタ大生への割引も多くあります。白人が非常に多いですが出会う人々は皆優しく、ユタ大生ということも加わりとてもフレンドリーに接してくれます。また、モルモン教教徒は二年間外国でミッションを行うことが義務なので日本にミッションに行った人も多く、ユタ大学内に軍の施設があり日本に駐在経験のある人が一定数いるらしく日本語を話せる人が意外とたくさんいました。
(4)キャンパス内外の治安はいかがですか
キャンパス内:非常に良いです。夜中に図書館から一人で帰っても何の問題もありません。定期的にパトカーがキャンパス内を巡回しています。
キャンパス外:良いと思います。ホームレスは少なく、街も綺麗です。ただ、トラックスにたまに浮浪者のような人が乗ってくることがあり、一度腕を掴まれて無理矢理駅で降ろされそうになりましたがすぐにその車両にいたほとんど全員が助けてくれました。少しその後乗るのが怖くなりましたが、日本と同様、近づきたくない人が乗ってきたらそれとなく車両を変えるなど工夫するようにしています。
(5)初日のオリエンテーションは分かりやすかったですか
語学研修の内容についてはわかりやすかったです。ですが、JSAFの日本でのオリエンテーションの際や最終確認の電話でミールプランや学内の案内があると言われていたのにも関わらず何の説明もなかったため初日と次の日は説明を求めてたくさんのオフィスやカウンターをまわるなど苦労しました。後から聞くと、提携校の関西大学のみそういった類の説明会とキャンパスツアー・ダウンタウンツアーが別日で行われたそうです。私はルームメイト達に聞いたり窓口まで聞きに行くこともひとつの経験として良いことだと思いますが、根本的に説明がないのはやはりおかしなことだなと思いました。
○語学研修について
(1)クラスについて教えてください
雰囲気:
春学期は日本人三割、その次に韓国人、サウジアラビア人が多い印象でした。クラスは全て同じ教室を割り当てられたので何人か出入りがありましたが皆同郷通しでも英語で話し良い雰囲気でした。スピーキングの授業がDramatically speaking というもので劇をしたり期末試験ではショートムービーを撮ったりして色んな人と仲良くなれたので良かったです。
夏学期は多くの韓国人が帰ったため半分が日本人という状態でしたが、私のクラスはたまたま日本人が少なかったので英語を積極的に使うことができました。リーディング、ライティング、グラマーは正直TOEFLで学習し終えた内容だったので簡単でしたがスピーキングは発音に重点を置き自分の弱みを知ることができたので良かったです。また、そのテストでは二人の先生の前で八分間様々な要素を含んだ会話をしなければならず、大変でしたが三回のテストでサウジアラビア人、イラン人、ドイツ人と組みそれぞれの話題の広げ方の特徴やリアクションを知ることができ非常に面白いと思いました。
(2)人数/国籍の割合:
その他:前項で述べました。
(3)1日の勉強時間と勉強場所
TOEFLクリア前は語学研修の宿題をなるべく早く終わらせたかったので授業終了後ランチを食べて寮に帰り自室で約二時間ほどで宿題を全て片づけるようにしていました。夕食後、就寝までTOEFLに集中していたので一日少なくとも三時間はTOEFLに充てていたと思います。
TOEFLが終わった後は宿題しかしていないので二時間ほどです。寝る前に図書館で借りた本を読むのとTEDの動画を一つ見ています。
ルームメイトとお互いの課題を助け合っていたので宿題は基本的に寮の自室でしました。彼女はBad Words&Tatto というオンラインの授業を取っていて、大体週に一回留学生など異文化のバックグラウンドを持った人にインタビューしてレポート提出するという課題があり、私はリーディングでよくわからない言い回しがあったので質問していました。TOEFLの勉強は集中したかったのでコンピューターラボか図書館か寮のラウンジでやっていました。
(4)勉強するのに役立つ教材や方法など
とにかくルームメイト達と関わるようにしたことでリスニング力があがったと思います。独特な言い回しやスラングはこうしないと学べないなと感じました。TOEFLは公式ブックではなくLONGMANの分厚い教本一冊のみを使用しました。模擬テストとミニテストが豊富なことに加えパソコンで実際に模擬テストをできるソフトが付いていたのでとても便利でした。ライティングのティップスが非常にわかりやすく、今ではライティングが私のポイントの取りどころだと思っているのでこの教本を使用して良かったです。
○英語力についてお書きください。
(1)英語力は伸びていると感じますか
感じます。まずスコア的に伸びていると思います。また、初対面の人と話してもあまり聞き返すことがなくなったので耳が慣れたんだなと思います。ですが、やはりリーディングはまだまだ知らない単語で止まってしまうことが多々あるのでもっと語彙を増やしていきたいです。ことわざやスラングももっとバラエティー豊かに会話で使っていけるようにしたいと思います。
(2)英語力を向上させる上で苦労した点、またご自身で工夫された点はどのようなところですか?
<リスニング>
●苦労した点
現地の人との会話で知らないスラングや言い回しが多く苦労しました。スピードもとても速く聞き取るのが今でも大変です。
●工夫した点
語学研修のLevel6のスピーキングはかなり役立ちました。発音、省略、ことわざ、スラング全てを網羅していたので面白かったです。授業で習った言い回しをその日ルームメイトとの会話で使うとすごくアメリカ人ぽい!と褒めてくれました。あとは前述したとおりルームメイト達ととにかく話すように努力しました。
<スピーキング>
●苦労した点
語学研修は何の問題もありませんでしたがTOEFLのスピーキングは今でも嫌いです。とても苦労しました。パソコンの画面に話しかけることも気持ち悪いし、15秒で考えて話すのは至難の業だと思います。
●工夫した点
日常生活の会話については繰り返しになりますがとにかく現地学生と話すように心がけました。
TOEFLは自分の回答を録音して聞いたりしてみましたが今でも一番苦手なパートなのでそれが効果的だったかどうかは不明です。
<リーディング>
●苦労した点
知らない単語が多かった点で苦労しました。
●工夫した点
prefixとsuffixを勉強するとスイスイ読めるようになりました。知らない単語は潔く飛ばすことに慣れたのも良かったと思います。
<ライティング>
●苦労した点
得意分野なので特にありません。
●工夫した点
何度かスタディーホールとライティングセンターを使用しました。
○JSAFのサポートについて
(1)JSAFでの出発前英語研修は、役に立ったと感じますか。
同じ大学に行く友達ができ、とても良かったと思います。
(2)JSAF出発前オリエンテーションは、役に立ったと感じますか。
役立ったと思います。前派遣生のお話を聞けたのは自分のこれから始まる留学生活を想像しやすかったので良かったです。
○寮生活/ルームメイトについてお書きください。
(1)ホストファミリー/ルームメイトとの関係
春・夏ともに寮です。
春はChapel Glenに滞在しました。ルームメイト一人と部屋をシェアし、スイートメイト二人とバスルームを共用しました。繰り返しになりますが本当にこの三人は優しくてとてもお世話になりました。毎日必ず世間話をし、特にルームメイトとはよく一緒に勉強しました。全員車を持っていたので何度か食事にも出かけました。
夏はSage Pointに滞在しました。ルームメイトはおらず、スイートメイト一人とバスルームを共用しました。彼女もアメリカ出身でとてもフレンドリーな子なのですが看護学科で忙しいらしく週の半分顔を合わせるくらいの時もありました。ですが、夕飯を一緒にダイニングホールでとったり彼女の課題の手伝いとして腕を貸したりしました。(血管を見せるため)私には全く知識のない分野を学んでいる子だったのでとても面白かったです。
(2)食事
ほぼダイニングホールでとりました。美味しくはないですが不味くもありません。サラダバーが毎日充実していたので野菜不足が気になることはありませんでした。
○課外活動についてお書きください。
(1)大学内の活動に参加していますか。
春・夏はしていません。秋から日本文化のサークルのようなものに誘われたので行ってみようと思います。
春はルームメイト達が全員社交クラブであるソロリティーに所属していたので何度かパーティーに連れて行ってもらい参加しました。現地の派手なコミュニティーに衝撃を受けましたが面白かったです。秋から所属しようとは思いません。
(2)スポーツはしていますか?具体的に教えてください。
学期中はほぼ毎日ジムに通っていました。
(3)休み中の過ごし方について教えてください。
金土日が休みでした。モルモン教の関係で日曜日はほぼ全ての店やレストランが休業だったり短縮営業だったので日曜日はキャンパスから出ず部屋でごろごろしたり芝生で日焼けしたりプールで遊んでいることが多かったです。金曜と土曜はバーに飲みに行ったりインスタグラムで見つけたかわいいカフェやショップ巡りを楽しんでいました。
○来学期に向けての目標や、準備しておきたいことを詳しくお書きください。
いよいよ学部授業が始まるので気を引き締めて一つ一つの課題に取り組んでいきたいと思います。
残りの留学生活も悔いのないよう積極的な姿勢を忘れずに生活していきたいです。