JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE

成城大学文芸学部英文学科4年

  • 留学先 :カリフォルニア州立大学モントレーベイ
  • 留学時期:2018年8月~2019年5月
  • 留学期間:1学年間

大学キャンパスの設備、雰囲気

大学設備はどこも最新で、校舎もきれいです。学校の敷地が広いのと全体の生徒数が少ないため、人が密集したりせずとても穏やかな学校だと思います。

大学のある街・治安

どんなところですか:海が近い田舎。車で少し移動すると割となんでもできる

ダウンタウンまでのアクセス:車で15分、バスで40分

お薦めスポット:Big Sur, Santa Cruz, Point Lobos, Camel Beach

その他:The DunesというTargetやOLD NAVYなどがある場所で生活に必要なものは全てそろいます。(車で4分、バスで20分)韓国人が経営するAsian Marketが学校の近くにあります。(車で5分、バスで24分)

キャンパス内:安全 キャンパス外:安全。夜は暗くて周りが見えないので歩いて出歩くことはないです。

学生同士の交流・友人関係

現地の学生:クラスメイト、バディ、その他

他の国からの留学生:ドイツ、スペイン、メキシコ、中国、タイ、韓国、フランス、スイス

日本人:3.4人(ルームメイト1人を含む)

滞在(ホームステイまたは学生寮)

私はシングルルームに住んでいて、リビングを5人とシェアしています。ルームメイトはみんな留学生でドイツ、スペイン、日本、韓国、アメリカ(ハワイ)です。私たちはとても仲良しで毎週火曜日にファミリーディナーといって当番制でリーダーを決めてみんなで料理して夕食を食べるというのをやっています。また、誕生日の人がいると部屋を飾りつけてお祝いします。ルームメイト同士で遊びに行ったりするので、ただのルームメイトというより仲の良い友達と住んでいるようです。

今はスイートメイトが一人しかいないのですが、彼女とはとても仲がいいと思います。夜中二人で飲みながら話したり、共通の友達を呼んで料理をしたりします。

留学の目的について

英語力向上、アメリカで芸術を学ぶ

上記の目的は達成されましたか。

はい

留学を通して身に付いた、成長したと感じる点

はじめて自炊・洗濯・掃除などをしたので、生活面で自立できたと思う。中でも特に料理の力は少なくとも少しはついたと思う。今までまったく料理をしたことがなかったので、最初はインスタントのものを毎日食べていたが、ルームメイトや友達に料理のやり方を聞いて少しずつ上達した。

留学を通しての現在の想い

アメリカは1つの国だが、州ごとに全然違う街並み・気候・人柄があると感じた。また(私の周りだけかもしれないが)アメリカ人は海外旅行はするが、アメリカ国内を旅行しないことに驚いた。

今後の進路、目標について

今までは「美術館」に固執していたが、他の角度からアートに関わる仕事もいいなと思うようになった。芸術品だけでなく、街づくりや展示にも興味があるのでもっと視野を広げて就職活動をするつもりだ。

同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いこと

大体の学生がmeal planを持っているので、meal planがあると友達を作りやすいと思います。ただ、meal planに関して学校がとても厳しいので、学期の途中に寮の移動やmeal planの減額などを希望すると手続きが長いので気をつけてください。その他手続きに関して、メールや電話でオフィスとやり取りをするより自分でオフィスに出向いて一番えらい人と直接話した方が対応がはやいのとフレキシブルに動いてくれます。

上記の質問以外で、留学を通しての現在の想いについて、自由に書いて下さい。

アメリカの人はみんなフレンドリーだが、本当に仲良くなるにはこちらから歩みよらなければいけないと思った。アメリカ人に誘われると大体グループで遊ぶことになるので、知らない人が飛び入り参加するのもよくあるし、私もする。しかし、本当に仲良くなるには2.3人の小人数で遊んだり,食事をする必要があるので自分から誘うことも必要だと気が付いた。

プログラム費以外でかかった費用目安

生活費携帯電話料金:月4000円、ミールプラン以外の食事代:週4000~5000円
教材費学部:5000円~7000円/学期
その他個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:50000円/月

渡航前に日本で準備しておけば良かったこと

スピーキング練習、料理の勉強

日本から持ってくれば良かった物

カメラ

到着後すぐに購入が必要だったもの

シャワー用品、ベッド用品、水

学生生活

1週間のおおまかなスケジュール

今学期は週4授業(月-木)で金曜は全休です。午前は授業がないので、午前は寝ているか課題をやるか食料品の買い出しに行って、夜は課題をしたり友達とお酒を飲んだりします。金曜の夜は大体パーティーで土日は友達とどこかに行きます。

大学のサポートセンター(ライティングセンター、チューターなど)

利用しました。エッセイのグラマーチェックをお願いしたり、エッセイのアウトラインを持って行って全体の構成やThesis Statementを一緒に考えてもらいました。

課外活動

部活などに所属はしていませんが、たまにJapan Clubに遊びに行ったり、ボランティアでイベントの手伝いをしています。

留学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出

最もいい思い出はインターナショナルオフィス主催のパーティー(通称プロム)に参加したことです。ドレスアップする機会はないと思っていたので嬉しかったです。大変だった思い出は、一人で旅行をした際に飛行機を逃したことです。飛行機を逃すのは初めてだったのと、一人だったのでとても焦りました。

一番の息抜きの方法

宿題を忘れて一日寝る。ビーチで音楽を聴きながらぼーっとする。

休み中の過ごし方

課題が多いときはひたすら課題をやります。それほど多くなければ洗濯や掃除をしたり、drawingの練習をしたり、友達と遊んだりしています。

日本の家族、友人との連絡頻度

友達とはチャットを2カ月に1回くらい。家族とは旅行や帰国後のことを話すために2週間に1回ほど電話をしました。

学部授業

  • コース番号 :VPA 215
  • 授業タイトル:Beginning Drawing 
  • 単位数   : 4

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

実技

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

学期末に筆記試験あり。他は授業内課題、授業外課題で評価。セメスターを通して授業内の重要課題として3つ作品をつくる。

授業を通して学んだこと(授業内容)

正方形や錐体のデッサンのやり方から風景画、人物がなどの描き方を一通り学習した。色の濃さの違う鉛筆(HB, B, 2Bなど)を使って描くのを基本とし、場合によりチョークや白鉛筆、墨汁(筆や万年筆)、カラーペン、色鉛筆を使用する。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

私は芸術系に興味があり美術館などによく足を運ぶが、自分で何か作品を制作するというのはこの授業が初めてだった。一枚の絵を描くのにこんなに時間がかかると思っていなかったし、見たまま描くというのがこれほど大変だと思っていなかった。しかし、授業中の作品制作中にはイヤホンをしてひたすら絵に集中することができるし、細かいところまで描くのは本当に楽しい。私は本当に見えるものを写し取ろうとするので、対象物の寸法を縮小して描くというのが本当に苦手だ。来学期はDrawingの授業が開講されないので、これからは趣味として絵を描いていきたいと思う。

学部授業

  • コース番号 :LING 392 
  • 授業タイトル:Nature of Language & Language Acquisition
  • 単位数   :4

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

授業内テスト3回、授業外テスト1回、エッセイ3回、プレゼンテーション1回、ファイナルエッセイ

授業を通して学んだこと(授業内容)

この授業は将来小学校の教師を目指す生徒のための科目であり、子供がどのように英語を第一言語として習得するか、またバイリンガルや第二言語の習得も取り扱う。音韻論(英語の発音記号の読み方、発音する際の舌の位置、音の違い)を中心に、言語習得の段階、第一言語学習と第二言語学習の違い、アジアの言語とヨーロッパの言語の違い。アクセント、方言などを学ぶ。英語の単語や文章の構造を学び、英語という言語の理解を深める。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

この授業を取って英語の発音を学術的に学んだことで、自分がどの発音が苦手なのかなぜそこが苦手なのかを具体的に知ることができました。言語構造を学ぶことで、なぜ文章のここでtoを入れなければいけないのか、つづりと発音のギャップを少し理解することが出来ました。私は何事も自然に習得するというよりしくみを理解してからの方が向いていると思うのでこの授業を取って本当によかったと思います。

学部授業

  • コース番号 :CART230  
  • 授業タイトル:The Art of Storytelling
  • 単位数   : 4 

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

授業内課題、授業外課題、クイズ、作品課題3つ

授業を通して学んだこと(授業内容)

映像、音、絵がどのようにストーリーを表現するか、またその表現の幅を知る。 主に映画やビデオ作品などの映像を使用し、どのような影響を観客が受けるかを学ぶ。そして自分自身の作品制作などを通して、どのように自分の気持ちやイメージを人々に伝わるように表現するのかを学ぶ。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

授業内でたびたび先生が歌詞の無い音楽を流して、頭の中に浮かんだその曲のイメージ(ストーリー)を書くというのが課題として出るのですが、それがとても大変でした。なぜなら基本的に私の頭に浮かぶのは図形であったり動く線だったりと物語性がないことが多いからです。また、物語が頭に浮かんだとしても次のシーンを想像していると前のシーンを忘れるので、とりあえず忘れないうちに日本語でメモして、それから英語に直すのでこの課題はちょっと苦手です。この授業では自分のイメージを言語化(しかも英語で)するという初めての体験とともに、クラスメイトに自分のオリジナル作品を見せるというのが初めての体験で、自分の頭の中を見せているようで少し恥ずかしかったのですが楽しかったです。

学部授業

  • コース番号 :VPA205 
  • 授業タイトル:Lovers, Landscapes, and Artistic Legacies: Intro to Art Appreciation
  • 単位数   :4 

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

出席、レポート2枚

授業を通して学んだこと(授業内容)

芸術作品(特に油彩)の分析の仕方

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

日本の大学で芸術作品の分析は何度もやってきたが、英語でやるというのは新鮮だった。また、英語の文献は大量に出てくるので、どの文献がわあつぃのレポートに必要なのか決断するのに苦労した。

学部授業

  • コース番号 :VPA301  
  • 授業タイトル:Ways of Seeing
  • 単位数   :4 

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

グループプレゼンテーションが2回と大きめのレポートが6枚。グループでの作品課題が1個

授業を通して学んだこと(授業内容)

パブリックアートとは芸術的側面だけでなくそのコミュニティや社会の声を代弁するようなものでなければいけない。

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

今まで美術館に展示されている作品のことばかり学んできたが、この授業によってなぜ芸術作品が街に設置されているのか、また全ての人が見られる公共の場にあることによる問題など、一般の人と芸術作品の関わりについて考えられてこの授業を取ってよかったと思った。

学部授業

  • コース番号 :HCOM112 
  • 授業タイトル:English Communication Through Global Literatures
  • 単位数   : 4

授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)

レクチャー

評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)

毎回readingの宿題が出て、週に1回それに関するクイズ。大きめのレポートが3枚とグループプレゼンテーションが一回。

授業を通して学んだこと(授業内容)

文学は昔のことを伝える/思い出すためだけでなく、心を豊かにしたり傷を癒してくれる

全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など

クラス内readingの時間が短くて、その後のディスカッションに参加するのが大変だった。特にポエムは、意味は分かってもニュアンスを汲み取るのが難しかった。

授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作

エッセイ・ペーパー

科目名:Ways of Seeing

題材:既存の広告をパロディしてその題材/商品のアンチポスターを作って、視覚分析/比較する。

内容:肥満の犬を使ったダイエットドッグフードの広告を、飼い主の餌のあげすぎによって肥満になった犬というイメージに変更

大変だったこと、やり遂げての感想:パロディといってもオリジナルの商品、画像は使えないので、いちからポスターを作るのが大変だった。また、ポスターを制作している時はなんとなくのフィーリングで作ったので、ポスターの対象者やなぜ色や配置をオリジナルから変更したのかをレポートで書く際、文章化するのに苦労した。

プレゼンテーション

科目名:Ways of Seeing

題材: Mattress Performance (Carry That Weight)(グループプレゼンテーション)

内容: 作品に対する批評を調べてまとめる

大変だったこと、やり遂げての感想:アーティストに対する批評がほとんどだったため、作品に対する批評を探すのが大変だった。また、グループメンバーに学校・警察・生徒からの批評を集めてという指示があったが、学校と警察はこの件に関して基本的に黙秘だったので批判文を探すのに苦労した。

学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたこと

どんなに静かな子でもちゃんと自分の意見があって、発言しなければならない時にはしっかり自信を持って発言するのが日本と違うなと思った。

申込から出発までのJSAFによる英語勉強サポート

語学力について

留学開始当初と比べ外国語力はどのくらいついたと感じますか?

ReadingやListeningの力はだいぶついたと思う。一年間を通して、芸術科目を多く履修したため後期になるにつれ授業内容や文献を読むのが早く、そして理解できている実感がある。Writingは、英語での文章構成やリサーチ力はついたと感じるが、Writing自体の力はあまりついていないような気がする。Speakingは前期に英語学を履修してから発音に注意しているので発音は少し改善したと思うが、とくに向上した実感はない。

語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと

リスニング

●苦労した点

クラスメイトの発言が聞き取れない

●工夫した点

頑張って単語だけでも聞き取るようにその人の発言に集中する

リーディング

●苦労した点

読む量が多い。

●工夫した点

分からない単語があっても飛ばしてとりあえず読む。どうしてもわからなかったらgoogle translateにかけて大体の内容を把握する

ライティング

●苦労した点

常に2つのクラスからエッセイの宿題が出ていたため、書く量とリサーチ量が多い

●工夫した点

Writing centerに通う。行き詰ったらとりあえず先生に相談する。

スピーキング

●苦労した点

プレゼンテーションの際にカジュアルな言い回しになる

●工夫した点

カンニングペーパーを作る。

学校情報はこちら