JSAF派遣生留学体験談JSAF EXPERIENCE
成城大学法学部法律学科4年
- 留学先 :ストラスブール大学
- 留学時期:2017年9月~2018年5月
- 留学期間:1学年間
大学キャンパスの設備、雰囲気
大規模大学ですが、全体的に落ち着いた雰囲気があります。 政治学科、経営学科の棟はメインキャンパスから少し離れていますが、スポーツクラスはメインキャンパスにあるのでそこの人とも交流しやすいです。学部棟独自のイベントもあり、広く行動できます。
大学のある街・治安
自然然豊かでどこに行っても草木の色がきれいです。日本のよりも四季を楽しめます。 一方ダウンタウンには、東京にあるようなお店がそろっています。都会と田舎がちょうどよく融合した街です。旅行で来た友人はここが一番好きな街と言っていました。
学生同士の交流・友人関係
現地の学生:前期はなかなか交流機会を得られませんでしたが、後期は日本語学科の学生と交流することができました。
他の国からの留学生: 一番仲がいいのは寮内のアメリカ人学生たちです。 寮内JSAFの学生以外アメリカ人しかいません。彼らはとてもやさしく、JSAFの学生にも同様仲間意識を持ってくれて、仲良くしてくれます。一緒に旅行を計画して出かけることもあります。 他に、クラスのドイツ人、オランダ人、韓国人、アメリカ人の友達特に仲がいいです。 街のイベントに一緒に出掛けたり、夜ごはんに出掛けたりしています。皆さん同じ志を持ってきているのと、試験や色々なことで助け合おうと思うので、仲良くなりやすいと思います。
日本人:日本人が街自体にかなり少ないです。大学には1学部に1,2人くらいしかいません。 List Table 7 C
滞在(ホームステイまたは学生寮)
朝から夜まで、頻繁に顔を合わせます。 良好です。全体的に仲がいいです。 お互いに誘い合って情報交換しあって、助け合う、良い関係です。
留学を通して身に付いた、成長したと感じる点
自己管理能力です。実家暮らしで甘んじていた自己管理が、ここにきてとても悪いものだったことを気づかされました。1年間、家事関係の事柄について、多くの壁に当たりました。 洗濯もできなかった自分が、ここまで一人でストレスを感じず暮らせるようになったのは、語学以外に得た大きいものと言えます。
留学を通しての現在の想い
私の英語は良いほうではありませんが、留学前に必死に英語を詰め込んできたこと、毎日なにか英語に触れていたことで、現地でリラックスして様々な経験をすることができました。すべては一生に一度しかない貴重な経験でした。しかしいい言い回しがでてこない時には相手との間に壁ができることも感じたので、現状の英語力を培ってきた過去の自分に感謝しています。これは、甘い考えだったということにならないよう、これからも英語を学び続けます。
今後の進路、目標について
英語力を帰国してからさらに伸ばし、衰えないようにしていきます。 残りの学生生活で、学びたいものを学びきりたいです。
同じ大学へ留学する後輩へのメッセージ、知っておいたほうが良いこと
ストラスブールへの留学は、授業の勉強以外に楽しいことがたくさんあります。 ヨーロッパの学生は英語がかなり流暢なので、チャンスを逃さないために、日本で綿密に準備して、現地で活動的に楽しんでください!
プログラム費以外でかかった費用目安
現地旅行費用 | 3000円~10万円 |
---|---|
その他 | 個人的な諸費用(こづかい、買物代など)合計:月3~10万程度 |
渡航前に日本で準備しておけば良かったこと
自分の目標を長い目で見て明確にして、先輩や教授と、留学中の過ごし方や何を伸ばすべきか決めておくと無駄なことがないと思います。(例えば、私は国際法を学ぶ事・英語を流ちょうに話すことが自分の将来に必要だとわかったので、フランスにいながらフランス語は全く手を付けていません。現地にはそのような学生も多く、同じ分野にいる人達はフランス人でも英語を話せるので、問題ありません。フランス語をやりたいと思うことはありますが、そのように必要なこと以外を効率的に省くことで、自分に本当に必要な力を集中してつけることができています。)
日本でやっておいてよかったことは
・毎日英語に触れる事
・大学で単位を取っておくこと(私はフル単ではありませんが、日本で得た知識とたいおうしているので、こちらの勉強がスムーズにいきます。単位を全てとってきている人は更に安心感が違います。)
学生生活
1週間のおおまかなスケジュール
朝食、授業3-6時間受講、帰宅し夕ご飯の準備、外出か課題か寮内のテレビで友達と映画を見たりゆったりします。
友達、クラスメイトとの交友関係、付き合い方を教えて下さい。変化はありましたか。
より親密になったので、旅行や遠出を一緒にすることも増えました。より腹を割った、良い空気ができました。
学生活の中で、最も良い思い出、大変だった思い出をそれぞれ教えて下さい。
最もいい思い出は、普段の日常です笑 いろんな機会を通して仲良くなった状態で、時間ができたときにお互いリラックスして時間を過ごすことは、楽しいです。ワインとパンとクリームを買ってのんびりすることはいつも至福の時でした。食べ物は東京の物価に比べてかなり安いので、これもうれしいです。
大変だった思い出は、一応法で厳しく禁止されているのでほぼ起きないのですが、人種差別を面と向かってするひとが1人いたことです。結果的にこの経験は自分を強くしました。
一番の息抜きの方法
おいしいものを食べながら友達とゆったり会話をすることです。
学部授業
- コース番号 :EM023M08A1
- 授業タイトル:European Economic Policy
- 単位数 :単位数: 5(日本では2単位)
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー。課外授業1回あり。1コマ3時間、8回
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
前期試験+発言=40% 期末試験=60% グレードは0-20。12が可に当たる。
授業を通して学んだこと(授業内容)
EU政策について。EU政府の仕組み、資金の流れ、民主制など。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
単位認定される授業ということでとりました。他の授業に比べて、とにかく学生のやる気熱意が高いクラスです。 とても楽しいです。具体的には、授業中の発言が多く批判的なことすらもたくさん飛び交います。 試験は楽ではありません。いろいろと3つのなかで一番試験がつらい授業ですが、こんなに熱意のあるクラスはもう受けられないのではと思います。 一方課外授業では、EU議会内に案内してもらいました。そこでみんなクラスメイトは仲良く過ごしました。 先生は本当に素敵なやさしい人です。学生の意見をくみ取ってあれこれ考えてくれています。
学部授業
- コース番号 :EM054ME1A2
- 授業タイトル:Entrepreneurship in European Context
- 単位数 :5(日本では2)
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー1割、グループワーク9割。1コマ3時間、8回。
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
発言1割、グループ発表4割、レポート(グループで提出)5割
授業を通して学んだこと(授業内容)
ヨーロッパでの事業の立て方を学びます。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
・楽しかったこと
グループワークが楽しい。大学で学んだ知識を活かし、この授業で発揮するといったものでした。 初回の授業では、インターンシップ経験を含め自己紹介をしました。有名企業で1年インターンをしている人や、IT専攻の人がいたり、とにかく優秀な学生ばかりです。私は数日のインターンしか経験がありませんが、長期インターン未経験者はマイノリティーでした。毎回刺激を受けます。 私の班のメンバーがとにかく良く、それぞれ違う方面で知識を持っていて、協力して一つの事業をたてるといったもので楽しいです。会社で働いている気持ちになります。4人グループなので仲良くなります。
・苦労したこと
授業外で集まって会議する必要があること。そこまで大がかりではありませんが、予定が合いにくく、なぜか作業を進めるのに苦労します。というのは、EU県内から来た学生は地元によく帰ったり、私たちのような学生はよく旅行に行くからです。 自分の知識不足にも苦労しました。ビジネスメジャーの人たちは次々に理解していきますが、私は、違う専攻でビジネスに関することを学んでいたので、やはり周囲の人に助けてもらうことが多く悲しいです。 先生はとてもやさしく、ユーモアがある方です。日本企業にいた経験も少しあるとおっしゃっていました。
学部授業
- コース番号 :EM1F5M52A1
- 授業タイトル:Introductory Grape and Wine Knowledge
- 単位数 :5(日本では2)
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャ―、体験型。1コマ3時間、8回。
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
最終試験100%
授業を通して学んだこと(授業内容)
ワインの詳細。かなり深いです。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
・楽しかったこと
ワインをこまかく学べること。試飲する授業もあります。実用的なものが多いです。
・苦労したこと
想像を超えるワイン好きが多く、先生が投げかけた難解な質問に答える学生が結構いるのに驚きます。 なので、授業はその人たちに合わせて行われています。 私と友達はそこまで詳しくないので苦労しています。しかし、復習すれば意外に平気な量です。 ワイン好きはこの授業をとって後悔しないと思います。 先生はとにかく学生に好かれていて、休み時間にちょこちょこお話ししています。ユーモアのある話をして、笑わせてくれます。日本企業でワインの先生かなにかしていらしたようです。なので、日本人だとわかって話してくれました。
先生はとにかく学生に好かれていて、休み時間にちょこちょこお話ししています。ユーモアのある話をして、笑わせてくれます。日本企業でワインの先生かなにかしていらしたようです。なので、日本人だとわかって話してくれました。
学部授業
- コース番号 :-
- 授業タイトル:Political sociology of the EU
- 単位数 :3 (2 in japan)
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー、プレゼン
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
50%プレゼン 50%ペーパーテスト、記述式
授業を通して学んだこと(授業内容)
EUの政治の動き方(ベース)、EUの中でも巨大な政党、英仏の政党など。学生と先生が質問をきっかけに掘り下げて話をすることもあります。しかしメリハリがかなりあります。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
EU以外から来た学生は少数なので、EU圏内の学生たちの質問が興味深かったです。苦労したことは、英国のある政党のプレゼンテーションをしたときに、教授のハイレベルな質問に答えなければいけなかったことです。これも評価に入ってしまうので、準備に苦労しました。しかしとってよかったと思うクラスの一つです。
学部授業
- コース番号 :-
- 授業タイトル:The European convention of human rights
- 単位数 :3 (2 in japan)
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
100%記述ペーパーテスト、出席率も加味
授業内課題、授業内チーム課題、テスト4つ
授業を通して学んだこと(授業内容)
ECHR法(人権)の条文を重要なものから学びました。これと実際の状況やそれぞれの憲法や国内法との関係を見ました。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
質問を自由に受け付けてくれる空気があるので、楽しかったです。ここにはEU県外の学生も多かったです。EU特有の先を行く人権意識がとても興味深く、視野が広がりました。日本では問題にもならない、見過ごされるような人権がここでは厚く保護されていて、驚くことが多かったです。
学部授業
- コース番号 :-
- 授業タイトル:International public law
- 単位数 :3 (2 in Japan)
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
100%記述試験評価
国際法について。2年生対象のクラスだったので、法学部で国際法を学んだ人には、少し軽い内容に感じるかもしれません。
授業を通して学んだこと(授業内容)
国際法について。2年生対象のクラスだったので、法学部で国際法を学んだ人には、少し軽い内容に感じるかもしれません。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
国際法の基礎が生まれたこの場所で、日本ではまだ聞いたことのない考え方、仕組みの意味を聞くことができて面白かったです。日本の国際法の授業はとにかく量を覚えるかもしれませんが、この授業は、量は時間に対して多くないですが、しっかりどうしてこうなったかという説明があります。 教授がユニークな方でゆったりしているので、事実として多くの学生が退出、単位をドロップしました。あう人とあわない人がいます。
学部授業
- コース番号 :-
- 授業タイトル:The economics of public issues
- 単位数 :3 (2 in Japan)
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
ディスカッション
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
100%記述試験+レポート
授業を通して学んだこと(授業内容)
経済専攻の教授がリーダーになって、ある題について議論を進めていきます。学生のほうが話す量が多くなります。 議論の助けになる、参考となる事実情報を教授が与えてくれます。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
様々な国から来た留学生がそろっているので、時たま、保守とリベラル、経済大国とそうでない国、経済学の教授と政治専攻の学生、などの固まりで意見が大きく食い違います。その中で、自分の中でうまれた疑問や日本人としての、また自分としての価値観が見え、自分のあたりまえが壊されました。とても楽しかったです。
学部授業
- コース番号 :-
- 授業タイトル:The politics of culture in divided societies
- 単位数 :-
授業形式(レクチャー・セミナー・ラボなど)
レクチャー
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
100%試験評価、記述
授業を通して学んだこと(授業内容)
土地に根づく人々と政治の統合を深く学びます。 教授が北アイルランドとイギリスの研究をしているので、それに関連した事項を主に話されています。 ちょうど学んでいるものと関連する実物に近いものを見せてくれるので、面白いです。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
苦労したことは、教授の話すスピードが速いので、ノートテイキングと話に出てくるいい情報をうまくキャッチできなかったことです。必死に話を聞いていました。 授業の内容はとても面白いものでした。 質問も自由に受けてくれているので、いつでも何でも聞くことができます。
学部授業
- コース番号 :-
- 授業タイトル:History of European integration
- 単位数 :3 (2 in japan)
評価のつけ方(テストの種類、回数、評価の割合など)とそれぞれの結果(点数、グレードなど)
記述試験60% グループプレゼンテーション40%
授業を通して学んだこと(授業内容)
EUの統合の歴史について詳しく学びます。情報量が多いです。
全体を振り返って、苦労したこと、楽しかったこと、その他感想など
授業内容が多岐にわたるので、政治に詳しくない自分にとっては、厳しい時がありました。詳しい学生はどんどんアピールして加点のチャンスをもらえます。
授業の課題の中で、特にがんばったもの、自信作
プレゼンテーション
科目名:History of European integration
題材: What does Brexit mean for island of Ireland?
内容: 英国のEU脱退が北アイルランドとアイルランドにどのような影響が出るか、どのような意味を持ち合わせているか、15分の発表で説明しました。これは教授のもつ学会で行われました。
大変だったこと、やり遂げての感想: 大変だったことは、ここ2年で起きたことだったので、いい情報を得ること、整理することが難しかったことです。 また10人近い教授たちの前で話したので、辛辣なコメントもいただきましたが、必死に作り上げたものを評価されたときにはうれしかったです。
学部授業を総括して、日本の授業と違う点、留学先国の授業の特色、自分が感じたこと
学生の積極性が高いことです。また学生からの質問の質が高いことです。 特色は、教授は好きなように教えるので、必死に着いてきて!という感じがします。 レジュメもなく、離すスピードも速い中で、学生はやってのけています。 タイピングが速い人はついていけるのですが、そうでない人、手書きの人は、この理由だけですでに後れを取っています。
語学力上達のために、工夫したこと、努力したこと
リスニング | ●苦労した点 アクセントがある英語を聞き取れず、オリエンテーションから長い期間聞き取ることに苦戦したこと。 ●工夫した点 よく耳を傾けて聞き、わからないことは英語話者の友達に質問していました。のちに、段々慣れました。 |
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リーディング | ●苦労した点 課題の書物の量が多かったこと ●工夫した点 熟読はやめ、さらさら重要箇所と意図をつかむことを意識した。マーカーペンを使いながらとにかく前に進むことを意識した。 |
ライティング | ●苦労した点 特にないです。今後の試験で苦労するかもしれません。 ●工夫した点 新聞や課題の書類から、つかえそうなフレーズはとにかく覚えて使えるようにしたいです。 |
スピーキング | ●苦労した点 後期はそれほど苦労しなかったです。しかし、授業中に個人であてられる質問に答えるときは、緊張も混じったなか、高度な話をすることは難しかったです。 ●工夫した点 新聞を読むことは慣れていたのですが、それらの言葉を使う気持ちではいなかったので、実践できるように意識して読むようにした。使えそうなフレーズは、音読。 |
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